畠中恵のレビュー一覧

  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    会う筈であった誰かと、二度と会えぬような。
    返答は、もう聞けぬ気がした。

    パラレルワールドに迷い込むような巻。
    もしもあのとき、ああしていたらと後悔をすることは誰にでもあるんじゃないかと思う。
    失うのは一瞬でも、後悔や喪失感は簡単に消えてはくれない。
    こいやこい、花の下にて合戦したると内容としては楽しいがふとどこかに迷い込んだような心細さが常にあり落ち着かない気持ちになる。
    これから別の世界で会った誰かと巡り会うのかはまだ分からないけれど、解説を読む限りありそうかな。
    なんとなく佐助の出番が多いのは嬉しかった。

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    2025年07月20日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    5話構成の『しゃばげ』シリーズ第13弾
    若旦那と永吉、妖たちの関係にも変化が。
    ずっと同じではいられないですよね。
    止められない変化の中で何を考え選ぶのか。
    続きが楽しみです。

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    2025年07月20日
  • さくら聖・咲く 佐倉聖の事件簿

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    ネタバレ

    就職活動のとき、自分にどんな仕事が向いているかなんて全然分からなくて、志望動機と言われてもそれっぽいことをうまくまとめられなくて、うっすいことしか書けなくて途方に暮れたことを思い出す。
    氷河期と言われた時代だったこともあって、とにかくちゃんと働いてそれなりにお給料が出るならいい、くらいの勢いだった。そのなかで、自分に結構向いてたんじゃない?と思える職種に入り込んだんだから、とりあえず自分のことは褒めてあげたい。

    というわけで、いざ就職活動となって、給与や福利厚生の条件ばかりが膨らんで、どんな仕事をしたいのかに迷ってしまう聖の気持ちはよく分かる。ついでに、なんでもいいならここでいいじゃんと言い

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    2025年07月17日
  • とっても不幸な幸運 〈新装版〉

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    サクッと読みやすい。
    出てくる料理おいしそう。こんな酒場あったら、楽しそうだけど、常連客になるのは、なかなか難しそう…。

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    2025年07月12日
  • いつまで(新潮文庫)

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    若だんなが5年後の江戸へタイムスリップ

    このシリーズ久しぶりに読んだけど、若だんなの聡明さも周りの妖たちの甘やかしっぷりも記憶のままでよかった

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    2025年07月10日
  • いつまで(新潮文庫)

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    2001年第13回日本ファンタジーノベル大賞受賞の「しゃばけ」 のシリーズ第24弾ぐらい?
    2016年にはこのシリーズで第一回吉川英治文庫賞

    コミック化アニメ化新潮特設サイトも準備されて
    過去作品も登場する妖も確認できます
    「小説新潮」連載中でなかなかの高待遇

    全巻一巻完結で読めますけど
    やはり第一巻「しゃばけ」は抑えておいた方が良いかなと思う
    廻船問屋で薬屋の若旦那が主人公
    病弱で妖達に大人気
    確か母親が妖で人間とのミックスだったと思う

    毎回いろんな事件を妖もと解決していくのだけど
    今回は、“以津真天”という怪鳥が鍵となる
    江戸時代の中でタイムスリップして未来で事件解決して どうにか帰

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    2025年07月10日
  • こいごころ(新潮文庫)

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    ちょっと甘酸っぱいお話と大人の嫌な面がわかるお話、何とも和やかな宴会のお話まで短編の良い所がでて楽しかったです。

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    2025年06月08日
  • なぞとき

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    ネタバレ

    安心安定のほんわか感が良かったです。
    いつまでがごはん炊きが上手になってるところはちょっと面白かった

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    2025年06月04日
  • ああうれしい

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    ネタバレ

    【収録作品】ふじのはな/おとうと/ああうれしい/縁談色々/むねのうち/だいじなこと

    生きがいは人それぞれ。年齢にかかわらず、バイタリティ溢れる人間の面白さを見せてくれる「ああうれしい」。
    縁談がうまくかみ合う様子が楽しい「縁談色々」。
    など、麻之助が少しずつ頼もしくなっていく様子が描かれていて、安定の読み心地。

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    2025年05月31日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    <目次>


    <内容>
    「しゃばけ」のスピンオフなのか、前日談なのか後日談なのか、それが混ざったような作品群。なかなかおもしろかった。

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    2025年05月29日
  • ああうれしい

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    10作目の6編もそれそれ面白い。でも、野球で云えばシングルヒットが続く状態で、大当たりがないんだよなあ・・・

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    2025年05月22日
  • 若様組まいる

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    旧幕臣の若様達は、元家臣達を養うために巡査を目指すことを決意し、みんなで巡査教習所に通う。
    アイスクリン強しの前日譚。
    江戸幕府が倒れて20年。薩摩出身で官軍側のものや、旧幕臣で徳川について静岡に行ったもの、同じ旧幕臣でも維新後に江戸に残って新政府に加わったもの、そして平民出身のものなど、立場の違う学生達が衝突する。商人で力をつけたものもいれば、元旗本は養う家臣ばかり多くて貧乏だったり、立場の変化に戸惑う様子も興味深い。ピストル強盗や胡散臭い教師など、問題は次々に押し寄せ、後半は犯人探しに奔走する。
    面白いが、登場人物が多すぎて混乱するのと、最後の謎解きもわかりにくくて盛り上がりに欠けたのが残

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    2025年05月19日
  • ああうれしい

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    まんまことシリーズも第10弾。
    各編は楽しく読めるのだが
    なぜかこのシリーズは
    いつまでもキャラクターが自分の中でしっくりきてないのか
    覚えられないのが不思議。

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    2025年05月14日
  • つくもがみ貸します

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    久々に作者独特の世界に浸れた。
    日本には八百万の神様がいるらしいが、全てのものに神が宿っており、全てのものに感謝する、という概念は素晴らしいと思う。

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    2025年05月13日
  • ああうれしい

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    シリーズ第10弾

    麻之助も父となったが、相も変わらずお気楽者の設定
    幼馴染の清十郎や吉五郎も、それぞれに家庭や仕事が忙しく、3人揃ってという展開も難しくなってきた
    今後はどう展開していくのだろうか?

    丸三が思いがけず可愛かった

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    2025年05月11日
  • 忍びの副業 下

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    ネタバレ

    将軍・徳川家治、老中・田沼意次の時代の甲賀忍者たちの物語。

    上巻は、甲賀一の忍び・弥九郎が、小遣い稼ぎをする場面から始まる。
    途中は次期将軍に仕えることで甲賀一門の出世を期待して夢ふくらむけれど、
    最後には主を持たず暗躍し生きていくことを決意する。
    徹頭徹尾、忍びは「副業」だった。
    読み終わってタイトルに納得するし、
    しかも読み進めると副業の内容や意味合いが変化してゆく。畠中恵作品は初読みでしたが、さすがの構成力ー。そしてとても読みやすかった。

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    2025年05月11日
  • わたしの名店

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    週刊誌かなにかの書評で知り、読んでみた。
    おもに作家を中心とした飲食店に関する数ページのコラム集だが、馴染みの店に通う方、逆に馴染みの店が苦手な方がいて、その点が非常に興味深かった。

    お店のチョイスの理由の伝え方の参考になるかもしれない。個人的には、メーヤウしか行ったことがなかった。

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    2025年05月09日
  • わたしの名店

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    色々な人の、美味しい話。

    行きつけのお店であったり、発掘したお店であったり。
    やはり、というべきか、いけない場所にある店ばかり。
    旅行に行った時など、いつか行ってみたりものです。

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    2025年04月19日
  • こいごころ(新潮文庫)

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    兄やたちがパッとしないのがどうも…
    動かしやすいからなのか貧乏神を使いすぎじゃないのか…
    今更だが、お菓子やごちそうに釣られて、妖たちはここまで動いてくれるものなのだろうか…

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    2025年04月07日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    可もなく不可もなシリーズ第六弾。

    相変わらず、星は3つ。安定感はあるが、期待値は低い。

    本作は生きること死ぬことについて、考えさせられ、なくもない。

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    2025年04月06日