あらすじ
大好評「まんまこと」シリーズ、ついに第10弾!
子が生まれ、張り切る新米父の麻之助だが、相談事は待ってくれない。
悪友に妻たちまで巻き込み、
時に怠けながら、今日も果敢に揉め事を捌く!
(※よく叱られます)
* * *
〈あらすじ〉
「ふじのはな」
高利貸しの婚礼話。めでたい席の前に各所が荒れ模様に――
「おとうと」
“町名主見習い”の義弟を手伝う麻之助は猫探しを相談されて
「ああうれしい」
“ああ嬉しい”と思わせて欲しい――って、それ町名主の仕事!?
「縁談色々」
縁談の相手探しを次々頼まれる麻之助。ふと見つけた妙案とは
「むねのうち」
与力の屋敷の台所で高価なかんざしが消えた。盗人はどこに?
「だいじなこと」
友人の家で病に倒れた麻之助は“何か”を忘れてしまった気が……
感情タグBEST3
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麻之助、ちょっと忙しすぎないか?と言うぐらい忙しい。
しかも気がつけば、養父が怪我して箱根へ。義理の弟が仕事継いで頑張っているけれど……。
女性だけの集まりも、一葉が居なくなったら無くなっちゃうと思いきや、こっちは続きそうですね。
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麻之助ってば、お気楽に見えても、いつもなかなかに冴えてるよね。
幼馴染で悪友の清十郎に吉五郎との息の合ったやりとりも楽しい。
しかし、義理の弟にあたる金一ってば、もうw
ま、あのいきがった感じも若さゆえだわね。将来、ああいう自分を思い出して、ぎゃーーーって叫びたくなったりするものさw
縁談も、泥棒騒ぎも、いろんなことがつながって、なんだかんだでいい感じにおさまってよかった。
しかし、吉五郎ってば、もう、なによ、なによw
よかったじゃーん。
高利貸の丸三さんのかわいいところも見られて楽しかった。
麻之助たちの子ども世代は、まだまだ幼いものの、麻之助たちが本格的に家を継ぐ日も確実に近づいて、さらに、その先の世代も成長していく。
それでも、猫のふにがいつまでも長生きしてほしいな、うん。
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巻を重ねて、麻之助がしっかりしてきた。今回は相馬家の登場が多いように思う。かわりに八木家はあまり出てこない。流石に歳をとって、立場も違う3人で何かを行うことが少なくなってきたのかもしれない。麻之助のお父さんが、そろそろ隠居したいと言い出したし、これからも変わっていくんだろうという一冊。
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まんまことシリーズの最新刊。
今回は割と結婚の話が多かったようにも思う。
多分ことの顛末はその辺に落ち着くのかな?というのと概ね外れていなくて安心して読める1冊。
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まんまことシリーズ第…?最新刊2026.11現在
キャラクターたちの人生を追いながら緩く楽しめるシリーズ
悲しいことも嬉しいことも人生のようにいろいろあるけれど、ちっちゃな事件を軸に進んでいく物語はお江戸も現代も同じでは
畠中恵作品は句読点の打ち方が独特で、少しコツが必要ではあるけど、どれを読んでも毒のない気楽な作品が多いと思います
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内容(ブックデータベースより)
大好評「まんまこと」シリーズ、ついに第10弾!
子が生まれ、張り切る新米父の麻之助だが、相談事は待ってくれない。
悪友に妻たちまで巻き込み、
時に怠けながら、今日も果敢に揉め事を捌く!
(※よく
Posted by ブクログ
10作目。
医者が盗みを働く話はほかでも読んだ気がするが、思い出せず。
吉五郎さん、よかった。急に、はっきりとした男らしくなって、とほほ笑んでしまう。
懐かしい面々の変わるところ、変わらぬところを眺めつつ、安心して読めたことがありがたい。
Posted by ブクログ
畠中恵の「まんまこと」シリーズ待望の最新刊ですが、今回も町明主の跡取り息子の麻之助を中心に幼馴染の清十郎、吉五郎とともに町明主にもたらされる、ささいな事件を麻之助たちが解決するというおなじみの内容ながら短編集だけに1つ1つの物語がちょうどよいサイズ感で面白かったです!
続編にも期待したいです!
Posted by ブクログ
まんまことシリーズ第十弾。
町名主の、町名主見習いの多忙さはあれど、
更に圧し掛かるのが避けられない相談事の多さ。
揉め事、縁談、盗難事件など、今日も麻之助は知恵を絞る。
ふじのはな・・・高利貸しの丸三もついにお虎と祝言を
あげることに。だが幸いに便乗する者の影が。
そして相馬家でも困りごとを抱えていた。
おとうと・・・舅の金吾が大怪我をし、湯治へ。17歳の義弟の
金一がまずはひと月、町名主代理になることに。
更に吉五郎を悩ませる猫探しもあり、麻之助は大忙し。
ああうれしい・・・“思いがけない相談”は“ああ嬉しい”と
思ってみたいという願いをかなえること、その難問に
悩む麻之助は靖五郎と共に火事の始末の場へ赴くことに。
縁談色々・・・縁談を望む者。縁談を拒む者。どちらも叶えたい
麻之助だが、自立したい女性の願いは艱難辛苦。だが、
偶然と時の運が縁をもたらし、縁と縁が結びついてゆく。
むねのうち・・・台所にあった簪は誰の物?そして無くなったのは?
戸惑う一葉。折しも武家屋敷での盗難が頻発していた。
盗人の正体は?麻之助と吉五郎が動く。
だいじなこと・・・流行の風邪で寝込んだ麻之助。
大事なことを忘れている。大事なものが無くなっている?
ある噂が広まり高橋家の玄関は騒然とするが・・・。
皆、少しずつ年を重ねてゆく。
若くて無茶な時は過ぎ、一人前の男になってゆく。
清十郎も名主としてきっちりしているし、
貞だって貫禄が付いてきた。仲良しこよしの時代は過去。
でも、多くの縁が麻之助の支えとなっている。
お気楽者でも、皆から頼りにされ始めているんだ。
「ふじのはな」での、そんな父子の会話は心に沁みました。
その父の宗右衛門が仕事をほっぽいて湯治に行きたいとか、
濃い薬を振る舞うお茶目さがあるところとか、
この息子にこの父にありと、笑ってしまいました。
Posted by ブクログ
まんまことシリーズ。
安定のなまぬるさ。
なんだかちょっと物足りなさを感じてしまう。
さらってしているというか。
「おとうと」が一番面白かったかな。
麻之助の妻お和歌の父も町名主だが、
地震で大けがをして箱根に療養に行くことになる。
町名主の仕事は、麻之助よりずっと評判の良い息子、
義理の「おとうと」がやることになるが、これが曲者。
身の程知らずの自信家で、
優先順位を間違えているのに自分の成果には過大評価、
よく考えずに口から悪口を出してしまい、反省なし。
なんだか江戸時代のみならず、
いかにも現代にもいそうで笑えた。
Posted by ブクログ
今回も町名主のもとにはやっかいごとが次々と持ち込まれる。それらを丸く収め、鮮やかに解決策を見出していく麻之助の活躍にほっこりさせられる連作短篇です。
麻之助、お気楽に見えて相当に悩みながら頑張っているのに、それでも叱られてばっかりなのが少々不憫かも。でもその気安さが町の人にとっての魅力でもあるのでしょうけどね。今回はどれもこれもやっかいな困りごとではあるものの、顛末はどれも平和ですっきりします。
お気に入りは「縁談色々」。女性の生き方にほぼ選択肢などなかったであろう時代ですが、もちろんこういう考え方の女性もいたはず。女性は嫁いで当たり前、親や夫の支えがなければただ生きるだけのことに並々ならぬ努力が必要だという苦しさを感じましたが、一人でも生きていきたいという彼女の気持ちを否定しない麻之助が素敵。そしてうまく落ち着く解決も見事。
Posted by ブクログ
うーん、ちょっと書き方を変えましょうよ~丸三が子を成したお虎と祝言を挙げると云うが心配は親戚を名告る者が現れることで確かに現れたがそれはお虎の腹違いの弟・妹だったので職を紹介することになった。舅の西森金吾が怪我をして箱根での湯治に送り出したが義理の弟の金一は自分が一人前で出来が良いと言われながらも頼りない。煮売り屋から身を起こし立派な跡継ぎもいる料理屋の主人が持ち込んだ相談は「ああうれしい」と思えることを探して欲しいという内容で火事で焼け出された町内の長屋に住む人々の世話を焼く内に店を倅に譲って新たに口入れ屋を起こすということだった。大奥から下がってきた女性の養女の縁談と下総から来た二度も亭主に死なれた17の若後家の一生働ける職探しの相談は互いに来た話を入れ替えて持っていくことで一挙に解決。相馬小十郎の娘は台所で見慣れない高価な簪を訝しく思いながら来客の相手をしている内に簪が消えた謎と最近武家で起こっている窃盗事件を一気に解決。相馬吉五郎と一葉の縁談が丘に纏まったが悪友二人は下働きをするだけで麻之助は高熱を出して寝込み相馬家から貰った大名家から贈られたよく利く熱冷ましの薬を紛失してしまった~一気に解決するのは止めて欲しい。多少の伏線はあるけど、最後の2ページですべて謎解きするのはついて行けません。吉五郎と一葉が収まるところに収まって良かったけど
Posted by ブクログ
「ふじのはな」と「ああうれしい」のお話が好きだった。シリーズが始まった頃はやんちゃなお気楽息子だった麻之助達が、結婚して子どもができて親の跡を継いで、自分たちも次の世代に引き継ぐ立場へ向かっていく…「昨日と同じ毎日は続かない」という言葉の重みがあったし、1作目からずっと読んでいるからか、麻之助が感じた寂しさやもどかしさにも共感する。麻之助、吉五郎、清十郎達をこれからも見守っていきたい。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
若だんなシリーズの新刊。久しぶりで話に乗っかるのに少し時間がかかった。相馬さん(小十郎)はあまり登場しない。結婚しちゃうけど…。
Posted by ブクログ
「地位は人をつくる」というが、お馴染みの面々もそれなりに様になってきた。そんな中、代理ではあるが新人町名主が登場する。重責を担えば成長するとも限らないようだ。責任と己の力量を客観視できなければ、立場に溺れてしまうらしい。
組織の在りかたについても考えさせられた。優秀なリーダーがきっちりと組織を束ねているのは、とても分かりやすく良い組織に見える。けれども、そのリーダーが抜けるとたちまち混乱する。リーダーが迷走したら歯止めが利かない。
「うちのリーダーは出来が悪い」と、部下が愚痴をこぼしながらも一肌脱ごうと働いてくれる。そんなリーダーのいる組織の方が、健全なのかもしれない。
人のつながりを大事にする。人に任せられるものは任す。個人的な能力よりも、大切なことのようだ。持ちつ持たれつが機能している場所は健やかな空間、そう感じた。
Posted by ブクログ
【収録作品】ふじのはな/おとうと/ああうれしい/縁談色々/むねのうち/だいじなこと
生きがいは人それぞれ。年齢にかかわらず、バイタリティ溢れる人間の面白さを見せてくれる「ああうれしい」。
縁談がうまくかみ合う様子が楽しい「縁談色々」。
など、麻之助が少しずつ頼もしくなっていく様子が描かれていて、安定の読み心地。
Posted by ブクログ
まんまことシリーズも第10弾。
各編は楽しく読めるのだが
なぜかこのシリーズは
いつまでもキャラクターが自分の中でしっくりきてないのか
覚えられないのが不思議。