畠中恵のレビュー一覧

  • ひなこまち(新潮文庫)

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    安定しているので安心して読み進め、安心して読み終わりました。「ゆんでめて」の時の何とも言えない不安感というかドキドキはなく、一篇ずつがとにかく安心して読める感じでした。ところどころに出てくる「ゆんでめて」の余韻が何とも言えないよい味を出しています。ほっこり、そして、ああもう一度会いたいな、と思う感じです。
    兄や二人はいつも通り素敵であり、ねねこ姉さんはそれ以上に素敵でした。
    あっさりしてはいるけれど、畠中さん得意の連作短編、最後にほっこり謎が解けるのでありました。

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    2015年02月17日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『ろくでなしの船箪笥』 本家の祖父の葬式のために大阪に帰郷していた小乃屋 の兄弟。形見分けとして貰った船箪笥。その箪笥の中 に何か貴重なものがあると疑う叔父。叔父の指示で江 戸の叶屋に預けられた船箪笥。叶屋を襲った怪異。叶 屋の大番頭と番頭の対立。船箪笥の中の根付けに隠さ れた秘密。

    『ばくのふだ』 最近はやりの怖い話を聞かせる落語家の話を聞きに 行った若旦那。寄席で突然落語家に斬りかかった覆面 の武士。その日を境に悪夢が現実の世界にあふれだす 状況が・・・。落語家・場久の話す怖い話の出所に隠 された秘密。

    『ひなこまち』 江戸の町で話題になっている雛小町選び。雛人形のモ デルになった女性

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    2015年02月12日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『こいしくて』
    一太郎の周囲に集まる病の神様と時花神。通町で巻起こる恋愛の騒動。橋に結界をはる橋姫が消えた京橋。

    『やなりいなり』
    一太郎が寝込む離に現れた幽霊。昼間から現れる不思議な幽霊。薬に執着するが何故幽霊になったのか?駿府から江戸にやって来た盗賊団。幽霊・猪吉が川に投げ込まれた理由。

    『からかみなり』
    一太郎の父親・藤兵衛が三日間も長崎屋に帰ってこない。様々な想像をするアヤカシたち。通町で起きる小雷。藤兵衛が連れて帰ってきた子供の正体。

    『長崎屋のたまご』
    空から降ってきた玉。家鳴が遊んでいる内に外に飛び出してしまう。玉を追う家鳴たち。長崎屋にやって来た百魅。玉と落ちた九十八魅を

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    2015年02月12日
  • こいしり

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    江戸の言葉を少しずつ覚えてきたかも!
    昔の事を想像しながら読めて楽しい。
    登場人物たちのこともとても好きになりました。

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    2015年02月03日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけシリーズがついに明治突入!

    主人公は仁吉。前世で死んだ一太郎の生まれ変わりを探しています。

    明るくなった現世で、妖怪達が人に擬態するなどして世知辛く生きてます。人の側も動乱の時代で、それに伴う犯罪とか。

    最後は一太郎の生まれ変わりと思われる人に会えそう!ってとこで終わります。

    わかってたけど、やっぱりあのグループにも終わりの瞬間があったのだなーと淋しくなりました。

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    2020年11月21日
  • しゃばけ漫画 仁吉の巻

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    畠中恵の『しゃばけ』コミカライズ。
    高橋留美子を筆頭に7人の作家によるアンソロジー。

    こちらは、色男の仁吉の巻ということで恋バナ成分もいくつかあり。
    あと猫又の「小丸(こまる)」カワユス。

    こちらも原作を読んでいると楽しみが増す構成なので、まずは原作の一読を。

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    2015年01月19日
  • アイスクリン強し

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    登場人物のキャラがたってる。
    面白れー。

    ほのぼのとしたストーリーで、のほほんと読めて
    読み終わりがほっこり。
    こゆうの好き。
    ゆるーいの好きな方なら、是非読んでくださいまし。

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    2015年01月15日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけのシリーズより良かったです。
    できれば、続きを読みたいです。
    この物語のように、ベテランが、未熟者の主人公を、表ではボロのカスのと小突き回しているようで、裏に回って何かと支えているような話は、結局そんなにひどい事にはならないであろうなと安心して読めるので、割と好きです。

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    2015年01月05日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2014/12/18
    前に読みかけていた磐音を追い越してこちらを先に読み終える。
    レシピがかわいい。
    やなりいなり食べたいねー
    最後の話がほろりときた。
    栄吉だって心配してるんだよ。
    大事な人が死んじゃうのはどうしてもいやだよ。

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    2014年12月21日
  • つくもがみ貸します

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    若旦那シリーズとは違う妖たちの登場するストーリー本。これはこれで江戸時代の風俗が目に浮かび面白かった。

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    2014年12月14日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    ネタバレ

    畠中さんの新シリーズ。しゃばけシリーズはまだまだ続いていきますが、江戸を舞台にした新しい世界が広がりました。主人公は、まぁ出だしの書きっぷりからよくわかる、頼りない感じの新米江戸居留守役。主人公を取り巻く登場人物のほうが頼りになる感じなので、ところどころで主人公に対してイラッとしたりしてしまいますが、話が進むにつれ新しい一面が見え、少し強くなり、最後は大役を演じきる。
    最後まで飽きないストーリーでした。そして、やはりお菓子が出てきましたね。畠中さんの本読んでから和菓子が食べたくてたまらなくなりました。
    次はどんな話が展開されるのか楽しみです。

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    2014年12月05日
  • こいわすれ

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    江戸を舞台に妖(あやかし)たちが活躍する『しゃばけ』シリーズで、新たな時代小説の形を提供してくれた、畠中恵。
    同じ江戸を舞台に、妖怪たちを登場”させない”物語が、『まんまこと』シリーズです。
    本作品はその第三弾。
    今回も、舞台は江戸、そして主人公は、町名主の跡取り息子、麻之助。
    現代で言うところの刑事事件を扱う奉行所に対して、民事事件を扱うのが、町名主。
    今回も、持ち込まれるさまざまな厄介ごとを、麻之助とその仲間たちが解決していく姿が、6つの連作短編の形で、描かれています。
    物語の楽しみの中心は、「謎とき」。
    それに加えて、今回の作品では、麻之助の妻、お寿ずの懐妊が、連作短編を通じての大きな柱

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    2014年11月20日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    「しゃばけ」シリーズ 外伝相変わらずの家鳴り達が可愛いです。人は生きても100年かそこら長い時を生き、いつか若旦那が生まれ変わって来るのを数百年待ち続ける妖達ちょと切なくなりますね。

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    2017年10月16日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ第十弾。
    すべてレシピつきだが時間の測り方は鳴家に数えさせるという、鳴家がいないとできないレシピ(笑)
    今回は最後の最後にホロリ。

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    2014年10月11日
  • アイスクリン強し

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    ぅむ。
    別に、スリルがどうとか、手に汗握るとか、そういうのじゃないんです。だから、涙腺が緩むとかでもないし、感動した!!とかっていうのでもない。
    こういう類の本で4をつけることは、私にはなかなか珍しいんだけれども。
    なんていうか、新鮮だったんですよね。そしてなんというか、秀逸だった。
    なんのことのない青春群像という感じなのだけれども、部隊が江戸→明治に変わって少し経った頃。そして、そのころのお話って切った張ったになりやすいと思うのだけれどもそうではなくて、そのころの「一庶民」のおはなし。皆生活していて。歴史とか、お上に文句とか、そういうことじゃなくて、(ちょっと戦争の下りは唯一そういう意味で意

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    2014年10月02日
  • こいわすれ

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    ネタバレ

    日常ミステリー江戸版。
    主人公たちが庶民的な、ちょっとした『ご町内』の問題を解決していくシリーズ3作目。

    時代が違っても、お金に対する執着、親子関係、男女関係の悩みは変わらないものだったのかな、と思う。
    これが外国ものだったらちょっと違うかもしれないが、日本人の物の考え方、というのは確かに不変だと思うのだ。
    江戸時代が身近になる。

    …にしても切ない展開。
    主人公の恋の行方は、もしかしたらそっちへ向かうの???
    続編が待たれます。

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    2017年06月02日
  • つくもがみ貸します

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    はまりそう。江戸、楽しい!昔の言葉遣いって綺麗だ。神様だから人との一線はあるんだけど、つくもがみは人が日常使っているものだからかな。距離感が近くて可笑しい。

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    2014年08月15日
  • ゆめつげ

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    幕末、倒幕後の神仏のありようは?明治を予感させる内容がメインに?
    夢告ができる神官の息子、そしてそれを利用使用する人
    幕末の浪士と、資金調達を絡め、行方不明の札差の息子を絡めて進行する

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    2014年06月30日
  • やなりいなり(新潮文庫)

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    時代小説にファンタジーを取り込んだ作品で、読者に新しい世界を提供してくれている、畠中恵。
    その『しゃばけ』シリーズの第10作が、文庫本となって書店に並んでいたので、迷いなく?読んでみることにしました。
    今回も、大店「長崎屋」の若だんな、一太郎が主人公。
    病気がちで”離れ”で伏せている時間が長い彼の元に、やっかいな客や揉め事が、飛び込んできます。
    そしてその揉め事に、一太郎と、彼の昔からの馴染みの妖(あやかし)たちが立ち向かう、というストーリー。
    今作は5つの短編で構成されていて、それぞれの話は独立しています。
    ただし、共通のテーマとして「食べ物」が取り上げられていて、各話の冒頭に、その物語に登

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    2016年04月11日
  • こいわすれ

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    いろいろ切ない。
    主人公の麻之助もだけど、最初の話の父親の心情も、親として身につまされる。
    昔はいろんな意味で、人の命が現代より儚いものだったのだと、感じてしまう。
    いや、やはり今でも、儚いか……。

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    2014年05月18日