似鳥鶏のレビュー一覧

  • 彼女の色に届くまで

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    青春とアートと日常ミステリが混ざった本作。謎めいた美少女、千坂桜と、画家を目指す主人公、緑川礼が出会うところから物語は始まる。終章に至るまでもアートミステリとして普通に面白かったが、その終章で物語全体に散りばめられていた真の謎が解明されるという構成は流石の似鳥鶏先生である。アートミステリと大々的に書かれていたので、もうちょっとアートが謎解きに積極的に関わってくるのかと思っていたが、アートはあくまで謎を解き明かすための着眼点に過ぎないところが少し拍子抜けしたかな。

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    2022年02月16日
  • 『推理大戦』第0章 アメリカ合衆国 モンゴメリー郊外

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    実は人間ではなかった、というのは叙述トリックのあるあるだけれど面白かった。一番大きな伏線は「なにも喋っていないこと」か。

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    2022年02月12日
  • 名探偵誕生

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    第一話 となり町は別の国 第二話 恋するドトール
    第三話 海王星を割る 第四話 愛していると言えるのか
    第五話 初恋の終わる日

    小学生のころから大学生まで、となりのお姉ちゃんの推理に惚れ惚れしたお話たち。語り口は成長していくのに隣人への呼びかけ方は変わらない。
    私の知らない”男の子”の感じが面白い

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    2022年02月07日
  • 名探偵誕生

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    主人公が小中高大学時代のぞれぞれの事件を通じて、お隣のお姉さんから探偵を仕込まれるお話。たいていのお話では名探偵というのはナチュラルボーンなので、こういう話は珍しいかもしれませんね。似鳥作品としては珍しいくらいストレートな青春小説といえるかもしれません。

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    2022年02月06日
  • 育休刑事

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    刑事物で殺人もあり、緊張感が漂うはずだが、赤ん坊の蓮くんがいるおかげで、ほんのりと味わえる内容。秋月春風(はると)巡査部長は育休中。蓮くんのことが可愛くて仕方ない、それで一番に蓮くんのことを考える優しい刑事。でもその実姉吉野涼子准教授も魅力的。常に突飛な考え方をして、ハラハラドキドキだが、肝心なところはしっかりしてる。監察医という役どころもなかなか良い。最後に姿が見える姐さん女房の沙樹。姉の同級生。これがまた凄い。読んでからのお楽しみ。

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    2022年02月05日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    『女子的生活』と名前忘れたけど神様の話が良かった。
    女子的生活は文庫本になってて続編があるからこの本読んで気に入った人は買ってみるといいと思う。

    神様の話も良かったな。見た目に囚われちゃいけないと思った。

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    2022年01月30日
  • コミュ障探偵の地味すぎる事件簿

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    コミュ障の主人公で探偵小説を成り立たせてるのがすごい。コミュ障ゆえにセリフは少ないですが、地の文ではくどいほどしゃべる。主にマイナス方向に。似鳥鶏作品に慣れている人なら、あとがきに雰囲気がほぼ全編といえばわかりやすいかも。
    主人公含めキャラが魅力的なので単発で終わってほしくないなぁ。

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    2022年01月29日
  • コミュ障探偵の地味すぎる事件簿

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    最近、コミュ障なことがトレンドなのか、古見さんとかも人気があるようだ。

    で、めでたく大学生となった藤村くん(コミュ障)が、入学早々にやらかしてしまうのだけど、持ち前の推理で置き忘れた傘を持ち主に返しに行ったことから、少しマシな感じに学生生活が進みます。
    周りから浮いているとそれなりに自覚している加越さんや皆木さん(二人とも美人)との今後もやはり気になるところです。いや、これ、もうリア充じゃね?
    というのが感想です。
    これはもう続編あるでしょう。

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    2022年01月03日
  • 名探偵誕生

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    ネタバレ

    「お姉ちゃん」と子供の頃から慕う年上の隣人女性。
    小学生の謎を解く様は、まさに探偵そのもの。

    年齢を重ねても、関係は変わらずのはずだったが、そこは年頃の男子中高生ともなれば心の変化も。
    彼女が院生として通う学校と同じ大学の門をくぐる頃にはハッキリと自覚していた。
    そんな中、大学の仲間と訪れた先で、密室での火災が。
    彼女が解き明かした犯人は、事もあろうに付き合ってる彼氏であった。果たして、真相は?

    これは、色んな時期のミステリがまだまだありそうなので、続編にも期待したい。

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    2021年12月21日
  • ゼロの日に叫ぶ 戦力外捜査官

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    シリーズ第1作でも感じましたが、海月警部の緩い雰囲気に反して内容は意外に骨太です。海月さんは大倉崇裕氏が描く福家警部や薄巡査に通じるものがあります。
    オンラインゲームを介した携帯電話の乗っ取りなんて悪意を持った技術者がいれば現実にも起きそうな怖さがありました。
    名無しのあまりの強さと、ターゲット以外にも平気で危害を加えるところはいただけませんが、そもそもの動機を知ると少しだけ同情します。まだ逮捕されていないということは、この先にも登場するのだろうか。

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    2021年10月31日
  • 生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班

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    世の中には能力の高い人に対するひがみは確かにある。高学歴に対する偏見などもそうだろう。僕も、ピアノの上手な人に対して、うらやましいという気持ちがある。
    でも、それぞれ自分に配られたカードで勝負するしかない。それでできる最善がつくせればそれでいいし、趣味の楽しみのことなら、それぞれ近いレベルの人と勝ったり負けたりを楽しめればそれでいい。
    そういうことを高校を卒業してから、徐々に感じられるようになった。
    逆に言えば、高校までは決まった枠の中での競争に勝たなければいけないというプレッシャーを常に感じていたように思う。

    そんなことを考えさせられたお話だった。

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    2021年10月21日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    沢山のミステリーを知ろう

    ミステリー作品は読んでない人からすれば敷居が高く感じられますが、同一作者のみのものではなくさまざまな作家先生方の作品が連載されているこのシリーズであれば、自分のお気に入りの作風を知ることができると思います。

    #深い

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    2021年11月06日
  • 午後からはワニ日和

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    動物園好き&ミステリー初心者でオススメされた本。動物園の日常プラスミステリーかと思ったら、結構ちゃんとミステリー。途中こんな事ある!?(事件がそもそもこんな事ある!?ですが)な事もありますが、最後まで面白く読めました!
    シリーズモノなので次も読んでみようと思えます!

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    2021年10月14日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    東川篤哉先生の純喫茶〜の続編が見られるなんてワクワクします。是非文庫本が出たら買いたい。これを気に他のミステリー作家さんたちを知れたのも良かったです。

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    2021年10月14日
  • モモンガの件はおまかせを

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    第4巻は、緩やかに繋がりのある短編集。私は、シリーズの中でこの巻が一番良かった。短いエピソードの方がキャラクターのクセがしつこくならずによい。

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    2021年09月27日
  • 『推理大戦』第0章 アメリカ合衆国 モンゴメリー郊外

    ネタバレ 購入済み

    面白いです

    本編を読む前にこちらを読んでおいたほうがいいのかな?と思って読み始めました。終盤探偵の正体についてアッという驚きがあって素直に面白かったです。

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    2021年09月05日
  • 卒業したら教室で

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    市立高校シリーズ第七弾。今作では目次を見ればわかるが異世界の章がある。勿論ちゃんと理由と意味があるので安心されよ。それにしても今作で本格的に葉山くんに探偵役が回ってきたんだなぁ、と第一作から読んでいた私なんぞは地味に感動してしまった。成長したなぁ葉山くん。そうして葉山くんと柳瀬さんの関係にも…。今回の事件のトリックは全体的に、今までの市立高校シリーズを読んで親しんでいた人ほど謎に嵌ってしまうもののような気がする。それもこれも伊神さんが名探偵すぎるからだ!

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    2021年09月02日
  • いわゆる天使の文化祭

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    ネタバレ

    読むのがもったいなくてあえて読むのを先送りにしているシリーズ。
    ついに読んだけど、やっぱり読んで良かったと思う。
    しかし、高校生の頃は高校が舞台の小説はあまり読んでいなかった気がするのに、大人になってから読む小説になぜか高校生や大学生を扱ったものが多いような気がするのはなぜなのだろう。小説全体に占める青春ものの割合がやはり高いのだろうか。それとも自分が懐古的になり過ぎている、というか年を取るのが怖いのかもしれない。
    閑話休題、
    今回もトリックは著者の得意のあの手法だった。もしかすると本シリーズで一番うならされたかもしれない…。タイムリミットがある中、葉山さんと柳瀬さんで謎解きをしていく過程は面

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    2021年08月16日
  • そこにいるのに 13の恐怖の物語

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    ネタバレ

    単行本で既読。
    目次どれも記憶にピンとこないなぁと思ったら各話タイトル改題しているとのことで、こんな工夫もあるのかと目からウロコ。内容は変わってないけど新鮮味がある。
    どの話もしっかり怖くて好み、その中で異色の結末「労働後の子供」がやはり良作。ヒヤッとした部分を残しつつ、日々いろんなものをすり減らしながら仕事をこなす労働者へのエールがジワジワ温かく胸に広がった。「オンライン中」と「遠くのY字路」の絶望感に打ちひしがれ、まだ読みたいと思わせる「終わりの日記」に満悦。
    そこにいるのに気づかない鈍感力を幸せに思う。

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    2021年08月06日
  • 彼女の色に届くまで

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    絵画がトリック解明のきっかけになる連作短編集。全体を通してのストーリーもあるので1つの本としてかっちり構成されていますね。絵画の知識があるとより面白いかもしれません。

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    2021年07月22日