あらすじ
「ちょっとここで、アルパカ拾いまして」――楓ヶ丘動物園のアイドル飼育員・七森さんの友人が突如失踪した。行方を探る鍵はアルパカなのか、ハムスターなのか、それとも……。飼育員仲間の桃くん、ツンデレ獣医の鴇先生、アイドル飼育員の七森さん、そして変態・服部君ら、おなじみの面々が大活躍する、大人気の動物園ミステリーシリーズ、待望の第3弾!
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Posted by ブクログ
ストーリーの本筋と関係ない第一印象(^ ^;
「え、そっちなん?」(^ ^;
アイドルじゃなくて!?(^ ^;
ストーリーの本筋は、前二作を踏襲して、
ゆるゆるな日常とシリアスな事件(^ ^
今回もまたかなりのピンチに陥って、
でも変態服部くんが大活躍(^ ^;
仕事を終えて帰ろうとしたら、
そこにアルパカがいた、という度肝抜く出だしから、
ぐいぐいと引き込まれて、やはり一気読み(^ ^;
いや〜、これは映像化したら楽しそうだな〜(^ ^
...私が知らんだけで、すでにされてるかもしれませんが...
でも、ものすごく予算かかりそうだな〜...(^ ^;
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似鳥鶏さんはあとがきも大変面白いことに気付いて、前2冊分も急いで読んでみた。面白い。
モフモフ癒し系のアルパカが唾吐き攻撃をしかけることと、お気楽極楽なボコに実は辛い過去があったことに打撃を受ける。それにしても、服部君は桃さんが好きすぎるっ。
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動物園ミステリ第3弾。ストーリーは、ありえなさそう思っても面白くて引き込まれる。何より文章が面白くて、じわじわくる。濃厚なキャラもやはり素敵だ。久しぶりに、続きが読みたくなるシリーズ。
2015/5/20
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なかなか面白かった。
似鳥さんらしいユーモアミステリでありながら、白日の元にさらされるのは社会派。
世知辛い世の中を移した作品でした。
2948冊
今年176冊目
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動物園の飼育員さんが事件に巻き込まれる話。
今回は、退勤しようとしたら野生のアルパカ()に遭遇するところから話が始まって、誘拐とか不法侵入とか傷害事件とか、およそ飼育員さんが体験しないであろうやっかいごとに巻き込まれていく話。
今のところ3巻目なんやけど、1番辛い気持ちになってしまった……動物が好きでもそこまで好きでなくても、読んであげてほしい……そして是非とも!!週末は家族でも1人でも!!動物園に!!!是非!!!!ฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
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動物園シリーズ第三弾
毎度おなじみの動物園職員が大活躍しています。
そしてこれも毎度おなじみ、あとがきの癖が凄い(笑)
あとがき読むまでが楽しみで楽しくて…ついつい一気に読んでしまいました。
園長がまだ飼育員だった時の謎とも結び付いて解決したラストは胸熱…!
ボコにはこれからもずっと幸せに暮らしていってほしいです。
Posted by ブクログ
似鳥を北海道人はニトリと読んでしまうが
作者はニタドリ先生である
作品の10倍ぐらい、あとがきに精魂注いでいるが、内容の99%は本文に関係なく現実の部分もなくためにもならない、勢いと無駄な話の広がりの文章であり、時間をかけて読んで虚しさが残る逸品です
本文の感想は・・・忘れちゃった(´・ω・`)イイカ
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。今回も桃さんと愉快な仲間たちの活躍が楽しい。アルパカやカピバラ、ハムスターなど可愛い系の動物が登場して、仕草の描写が可愛くてなごんだ。
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動物園シリーズ第三弾。今回はアルパカを拾うところから事件が始まる。一作目も二作目もただの動物園ミステリではなかったが今作はそれに昨今の動物園事情も加わって事件を複雑なものにしていた。今回は鴇先生だけでなくいつものメンバーがそれぞれ活躍していて面白かった。あとがきも相変わらずの調子で書かれているので何か妙に安心する。
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なんかちょっと物足りない…
服部くんの変態ぶりも鴇先生の立ち回りも前作の方がぐいぐい来ててよかったなー
毎回、真相は重め。
短編で日常の謎系が読みたいなあ。
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楓ヶ丘動物園シリーズの第3弾。
★以下、ネタバレです。★
今回は人が死なないミステリー(このシリーズでは死人が出ない事件の方が好きです)。
拾ったアルパカを「斎藤」と命名し、結局その名前で展示するのが、笑えました。
ミステリーなのですが、全体的に笑いを誘う要素がたくさん詰まっていて、面白かったです(桃本くんの一言感想や、事件関係者の怪しさなど)。
最後の最後で大変な思いをしたボコ(ダチョウ)だけど、事件を追求する決め手に!(大活躍?)
ただし、動物園の持続的な運営やアイドル動物については、考えさせられました。
小規模な動物園は集客を維持するのも大変ですよね。動物たちの他に、普段気にしていなかった飼育員さんをはじめとする職員さんの頑張りがあってこその動物園なんだなぁ、とつくづく思いました。
【おまけ】
服部君は何者なのでしょうか?
お財布には大金が入っており、運転手付きの車に乗り、住まいは大邸宅の様子。
服部君の私生活がとても気になります!
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2018年17冊目。パターン化は気になるけど、スタイルが確立されているとも言える。今回もノリの割りに重たい事件が勃発。本当にあり得そうなことなので、いろいろ考えさせられてしまう。
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動物に芸、というのは見ている私達は楽しいし、飼育員さんとの絆を感じてたりもするんだけど、こういう事実もあるのだろうと心が痛くなりました。実際虐待されているような事件も報道されているし…。負けない気持ちがあって良かった。賢い人で良かった。今回は桃くんも活躍してたように思います。相変わらず痛そうだけど。そっか、鴇先生かー、と最後はにやにや。服部くんの素性をそろそろ知りたい。園長も情熱を内に秘めた人のようで、次作が楽しみです。
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楓ヶ丘動物園シリーズの第3弾。
シリーズがこなれてきて、登場人物たちの個性がより際立つ作品でした。アンバランスなメンバーもチームになればそれぞれの個性を活かして強さを発揮する、素人チーム探偵ものとしても面白く、また動物の行動を擬人化して語る表現の可愛らしさを楽しむのもアリ。ストーリーの骨子に社会的な問題に対する似鳥氏の主張が織り交ぜられているところが軽くなりすぎないポイントかな。
Posted by ブクログ
他のシリーズと同様、事件解決への最後の一捻りはキレがあって最後まで展開を楽しみながらさくっと読めます。
「迷いアルパカ」に秘められた謎は想像以上に切なくて、考えさせられるものがありました。命あるものを扱うビジネスで、いざという瞬間に倫理観を判断基準に持ち込めるか。
想像力を広げて決断できる人の生き様は、かっこいいと感じます。
Posted by ブクログ
「ちょっとここで、アルパカ拾いまして」―楓ケ丘動物園のアイドル飼育員・七森さんの友人が失踪した。
行方を探る鍵はアルパカ?ハムスター?それとも…飼育員仲間の桃くん、ツンデレ獣医の鴇先生、アイドル飼育員の七森さんや変態・服部君らおなじみの面々が大活躍する、大人気動物園ミステリーシリーズ第3弾!
***
動物プロダクションに虐待されながら芸を仕込まれていた動物たち。
鴇先生と桃君の距離が少し縮まった予感。
Posted by ブクログ
動物園ミステリシリーズ第三弾。
例によって、動物園の日常が興味深い。
雑学に加え、それに就く人がどのような考えをするのかという点をしっかり書いてくれるので、面白い。
ミステリとしても、良い意味でオーソドックス。展開やトリックに大きく驚くことはないが、ストーリーとの相性が良く、エンタメ性は高い。
青春コメディテイストも、著者他作に比べやりすぎでなくてよい。
3作目となり、その安定さからはシリーズものとして評価できることも分かった。楽しみが増えてよい。
4-
Posted by ブクログ
このシリーズは全部読んでいます。かるい口調と、個性的なキャラクターで覚えやすく、面白く読めるのに、いつも犯人がわからない私は、アホだなぁと思います。
ミステリを読み慣れているひとなら造作もないのでしょうか。
それより、ここに書かれている動物プロダクションのことがショックでした。こういうの、きっとあったんだろうなぁ。今はもうないことを祈ります。
Posted by ブクログ
▶鷹待山ファミリーパークのカピバラと二人の男。▶所有者不明のアルパカを拾う。▶七森さんの大学時代の友人が失踪。▶なんらかの事件はあったのかなかったのか。
■楓ヶ丘動物園についての簡単なメモ(これまでに読んだ全巻分/★は主要語)
【アイ】ミニブタの雌、六歳。
【安達/あだち】大山動物園のダチョウ担当。
【あにまる通信】飼育員たちによる動物園ブログ。
【アルパカ】毛をトルステンとかすぐ臭い唾を吐くというくらいしか知りません。
【井坂/いさか】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターの守衛。鴇先生の顔見知り。
【イサミ】オオワシの雄、十八歳。ややフレンドリー。
【乾愛梨/いぬい・あいり】祖父江の部下のライター。声とノリがよい。
【ウァレフォル】謎の人物。元の意味はソロモン王が使役する七十二柱の悪魔の一柱。手持ちのド=プランシー『地獄の辞典』によると天使の姿ないしは、ライオンの顔にガチョウの脚、野兎の尾という姿で現れ人間に才気と大胆さを与えるとなっている「ヴァラファール」がこれになるか。他の説では人間に盗みをそそのかす悪魔というものもあった。
【宇川幹夫】ある人物の本名。
【馬刑事】名前不明。都筑とコンビを組んでいるようだ。二足歩行の馬を思わせるルックス。
【ウララ】シマウマの雌、六歳。
【江川】獣医兼レッサーパンダ担当。
【N作戦】「泣いた赤鬼作戦」の略。友人のためにあえて悪役をするという憧れのシチュエーション。服部くんがしたがっていた。
【遠藤】広報係。女性。プライベートでも広報係という厄介なお人。
【大久保】南署の若い刑事。
【オードリー】フタコブラクダ。もうじき出産。
【大平牧場】アルパカも多数飼育している。
【大山動物園】近隣の動物園らしい。桃くんたちが捕獲したダチョウを引き取ってくれた。
【落合】ペンギン担当。
【楓ヶ丘動物園】桃くんたちが勤める動物園。最近事件の舞台になることが多い特異点。
【感染症】珍しいペットを欲しがり多様化して輸入動物から感染症が広まることが増えている。ヒトの無責任さの一例。動物園でも危険回避のために種々の手段が取られている。野兎病、エボラ出血熱、カンガルー病など。ペットとは限らないが鳥インフルエンザなんかもありますね。
【キーパーズトーク】飼育員による担当動物のガイド。
【北村】「週刊文椿(しゅうかんぶんちゅん)」の女性記者。
【ギンジ】イヌワシの雄、二十二歳。警戒心が強い。
【グレゴリー】たぶんフタコブラクダ。雄。
【見城市動植物園】閑散としている。水鳥池は大きい。
【ケント君】鷹待山のカピバラ。手拍子すると後ろ足で立ってどじょうすくいを踊る。
【コータロー】グレービーシマウマの雄、八歳。
【ココ】ダチョウの雌、十六歳。おとなしい性格。
【コン】イリエワニ。一番小さく一メートル二十センチ。
【斎藤】ある夜、七森さんが見つけ、桃くんと鴇先生で保護した所有者不明のアルパカ。とりあえず楓ヶ丘動物園で保護することになりとりあえず斎藤さんという名前がつきとりあえず桃くんと本郷さんが担当することになった。
【佐世保修/させぼ・おさむ】三代目園長。長身で上品な白髪、知的なまなざしの紳士。アフリカゾウの飼育を二十年間担当した職人肌の飼育員だった。
【サトシ】イリエワニ。二番目に大きいがルディとそう変わらない。
【飼育員】二割は動物好き。三割は動物マニア。五割は動物バカ。現代の飼育員は明るさ、朗らかさ、トーク力、演技力が求められる。当然飼育の知識と能力や研究する能力も。厳しい・・・
【ジェシカ】アミメキリンの雌、九歳。
【ショコラ】モルモット。
【仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター/じんどうせいやく】鴇先生が以前勤めていた研究所。
【鈴木良太】花里千恵の彼氏。と自称している。いつもへりくだって騒いでいる。桃くんにだけは態度がデカい。
【祖父江洋平】フリーライター。花里千恵がコンタクトをとっていたらしい。普段は銀縁メガネでクールな態度だが赤いフレームのメガネに変えると野次馬根性丸出しの記者モードになる。
【ソロモン】怪盗。イリエワニのルディを盗んだ。
【高橋】庶務。
【鷹待山ファミリーパーク】動物園もある遊園地。あまり盛況ではない。カピバラの飼育では実績がある。
【都筑/つづき】南署の刑事。カエルに似ている。
【ディオゲネス】服部君ちの犬。ボクサーとエアデール・テリアと何かが混じった雑種。《古代イヌ様生物、とでも表現すべき不思議な風情が漂っている。》アルパカp.185。桃くんと出会い興奮のあまり正体を失った。嗅覚にすぐれておりクマ以上という説も。
【テレビカメラ】《テレビカメラというのは、向けられる人にとっては銃口のようなものだった。》p.131
【動物園】犯罪現場には向かない現場。言うことを聞かない生き物がぞろぞろおり危険だしいろいろ制限もあるのでとても捜査しにくい。
【動物園不要論】根強く存在する考え方ではある。個人的にはぼくも「なくてもいい」とも思っているのですが、その教育的価値の高さは認めています。ただ教育的価値のために動物の自由を奪うのがゆるされるのかとか、でも実のとこ動物園で飼われている動物たちは野生よりもシアワセなのかもとか、まあいろいろ考えて結論は出にくいです。
【鴇佐恵子★/とき・さえこ】獣医兼猛禽館担当。髪をひっつめにしている。長身で姿勢がいい。思い切りと度胸もいい。この人に指示されると誰もがつい姿勢を正してしたがってしまう。格闘能力も高い。以前は仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤めていた。意外なことに桃くんのことが気になっているようでもある。
【時田】渉外係。
【トップ】鴇《トップだからあんななのよ》第二巻p.63
【トト】花里千恵の家でノノとともに死にかけていたハムスター。三色。とりあえず桃くんが世話をしている。
【七森さや★/ななもり・さや】ふれあい広場担当。園のアイドル。動物の名前にも「さん」をつけて呼ぶ。油断すると折り紙をしてる。もしかしたら桃くんに気があるようでもある。
【盗まれた動物】イリエワニ一頭ルディ。ミニブタ二頭アイとハナ。インドクジャクの雌一羽。
【ノノ】花里千恵の家でトトとともに死にかけていたハムスター。白茶。とりあえず桃くんが世話をしている。
【服部樹★/はっとり・いつき】爬虫類館東側担当。文学青年だったゆえか作中一番の変人。「あにまる通信」に載せる文章もときおり耽美に走り変態的なことがあるのでむしろ評判がよかったりする。自分が変態であることの誇りを抱いている。他人の困っている顔を見るのが好き。特に桃くんが困ったことになっているのを見るとうっとりするので困るようにしむけたり後をつけたりする。フェンシングの心得があるようだ。金持ちと思われる。生ハムサラダを注文して生ハムをどけて食べたり、温玉牛丼を注文して温玉をどけて食べたりするタイプ。《服部君の辞書にデリカシーという単語はない。》第一巻p.230。
【ハナ】ミニブタの雌、十一歳。
【花里千恵】七森さんの大学時代同じ動物行動学のゼミの友人だった。最近不審なことがなかったか聞いてきた後に行方不明に。今福動物プロダクション勤務。
【はにかみ屋】飼育係御用達の弁当屋。何を選んでも必ず異常に塩辛い謎の漬け物がついてきて皆が他の人に押しつけようとする。
【BL】ブリーディング・ローン。動物園同士での動物の貸し借り。
【菱川】リスザル担当。
【伏見】爬虫類館西側担当。
【ププル】オランウータンの雄、二歳。
【ふれあい広場】動物に触れるスペース。
【北斗】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター創薬安全性研究室勤務。鴇先生の知人。
【ボコ】ダチョウの雄、十七歳。なぜか人間の雌を見分けることができ好みの女性に求愛行動をとる。
【本郷健助/ほんごう・けんすけ】先輩。どこの動物園にも一人はいる熊ヒゲの飼育係。楓ヶ丘牧場担当。ランニング好き。
【マカロン君】モモイロペリカン。見城市動植物園で以前は飼育員と漫才していた人気者。
【マラソン】本郷いわく「ランニングの体力は別腹」(第二巻p.10)なんだとか。どんなに仕事で疲れていてもランニングのペースは落ちない。
【丸山】飼育係長。飼育員の中で最古参。アルマジロ等小型小動物担当。
【村田】広報係。以前は工場に勤めていた。
【メイ】アミメキリンの雌、三歳。人懐っこい。桃くんの顔を舐めたがる。
【モモ】ミニブタ。
【桃本★/もももと】語り手の主人公。3連「も」が言いにくいので、だいたい「桃さん」とか「桃くん」とか呼ばれる。オランウータンとミニブタに「モモ」がおり他園に引っ越したコビトカバにも「モモ」がいる。動物園の動物はなぜかとりあえず「モモ」と名付けられることが多いらしく桃くんは「人間の方のモモ君」と呼ばれることもある。アフリカ草原ゾーン担当。動物に舐められやすい。皮膚から美味しそうな何かを分泌しているのかもしれない。特にキリンのメイは執拗に舐めようとしてくる。毎回殴打されている。
【モルコ】モルモット。
【ヤヨイ】ミニブタ。
【結城明彦/ゆうき・あきひこ】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤務している。鴇先生の元カレらしい。デリカシーがなく自信家のようだ。ルックスも悪くないしある意味鴇先生に似合っている。
【リリィ】シマウマの雌、五歳。コータローを物憂げに見ている。
【ルディ】イリエワニ。
【ワリー】イリエワニ。その中でも一番大きく二メートル近い。
【第一巻 第一章 のたのたクロコダイル】二メートル近くある危険なイリエワニが「怪盗ソロモン」とやらにさらわれた。いつ、どうやって、なんのために? 桃くんが疑われてるみたい?
【第一巻 第二章 ごろごろポットベリー】七森さんの周囲が不穏な感じがしたので食事に誘ってみたが・・・。そしてふれあい広場のミニブタ二頭がさらわれた。鴇先生とのコンビ誕生。
【第一巻 第三章 ばさばさピーコック】鴇先生と桃くんの捜査と危機。そして桃くんが襲われた。
【第一巻 第四章 がっかりホモサピエンス】七森さんとの会話から少しずつ謎がほどけてゆき鴇先生、服部くん、園長なども参戦。
【第二巻 第一章 公道上のダチョウ】市民マラソン大会でなぜかダチョウがゆうゆうと走っていた。そいつをなんとか捕獲したせいで・・・?
【第二巻 第二章 業務上のペンギン】鴇先生が襲われる。かなり不穏な状況なのに皆けっこうお気楽だったがえらい目にあう。
【第二巻 第三章 捜査線上のオオワシ】動物園まわりで無視できるような小さな異変が重なっている。いったい、なにが起こっている?
【第二巻 第四章 掌の上の鳥たち】ダチョウが逃げ出した施設があるはずなので探そうとする桃くんたち。服部君ちの犬ディオゲネス大興奮。
【第三巻 第一章 迷いアルパカ】迷いアルパカを拾い「斎藤」と名づけるが失踪しているアルパカの情報はない。
【第三巻 第二章 腹減りハムスター】七森さんの大学時代の友人と連絡がつかなくなっているので彼女の部屋に行ってみる。
【第三巻 第三章 ふらつきペリカン】今回も桃くんが襲われる。怪しいヤツは誰だ?
【第三巻 第四章 戦う飼育員】飼育員はなにと戦うのか。なにをすべきか。
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シリーズ第3弾。
動物園の外に見知らぬアルパカがいた。どこからきたアルパカなのかその謎を探るお話。
動物園の存在意義とは?飼育員は何をすべきか?客は動物園の何を見るべきか?一見、細かく複雑に組み合わされた若者向けのミステリーと思わせておきながらも根底には深いテーマが見え隠れしている。
シリーズを読み終えるたびになにやらズンと胸が痛む。
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動物園ミステリ。シリーズ3作目。
迷子のアルパカと、失踪人、動物園への侵入者、不審な人物たち。
これらが上手く繋がる結末はお見事。
鴇先生かわいいです。
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侵入者VSカピバラの緊張感の無さ。夜の闇に浮かぶ白いアルパカのぬぼっとした姿。前作を読んでから大分たったがなんなく楓ヶ丘動物園の世界に入れました。「斎藤さん」にからんだ謎の背景は重大な問題ですが、おなじみの面々の活躍がユーモラスに描かれていてさくっと読むことができます。
作品とは全く関係ない話の著者あとがきも思わずクスッと笑ってしまいます。あんまり楓ヶ丘で問題が続いても困るけど、ちょっぴり近づいた桃さんと鴇先生の仲や変態服部くんのプライベートとか気になるので続編希望。
Posted by ブクログ
楓ケ丘動物園シリーズ3作目。
桃君は鈍感な人だと思ってたけど、意外と天然人たらしな面があるのではないかと思った。それにしてもよく事件に巻き込まれて犯人に殴られる人である。鴇先生のオンオフのギャップがかわいくてきゅんときた。でもやっぱり鴇先生のやり方は思い切りがいいようでむちゃくちゃだなぁと思った。悪びれず不法侵入しすぎです。
軽快なノリで楽しく読めるけど、今回も腹にずんと来るものがあった。きっとどこの動物園もこういう問題を抱えているんだろうなぁ、とやりきれない気持になりました。
Posted by ブクログ
動物園シリーズの第三弾。とくに二作目が面白かったので、かなり期待して読んだのですが、なんだか微妙です。登場人物が多く、しかもみんなが何かを隠しているというよく分からない状況。その状況のためか、エピソードが積み重なっても、物語が掘り下げられるのではなく、広がって(拡散して、あるいは散漫になって)いるように思えました。次に期待です!
Posted by ブクログ
楓ヶ丘動物園の桃本は仕事帰りになぜかアルパカに遭遇、保護したが飼い主が名乗り出て来ない。
一方、七森さんの友人が失踪していることが判明し、さらには各地の動物園への侵入者が相次いで現れる。
桃本は同僚たちと事件の解決に乗り出すが…。
楓ヶ丘動物園シリーズ。
3作目ということもあっておなじみの個性的なメンバーのキャラもすっかり定着。
今回も服部君のフルスロットルな変態紳士ぶりを楽しみながら、安心して読み進めました。
しかし、飼育員たちののほほんとした会話やマイペースな雰囲気に騙されがちですが、扱う事案は案外ヘビー。
動物園の直面する重たい現実に、やりきれなさを感じました。
軽快でユーモアあふれる語り口ながらも、動物を取り巻く社会的な状況や現場の大変さを読者に伝えてくれる、なかなか得難いシリーズです。