【感想・ネタバレ】彼女の色に届くまでのレビュー

あらすじ

画家を目指す僕こと緑川礼は謎めいた美少女・千坂桜に出会い、彼女の才能に圧倒される。僕は千坂と絵画をめぐる事件に巻き込まれ、その人生は変化していく――。才能をめぐるほろ苦く切ないアートミステリ!

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ネタバレ

若鶏の唐揚大好きだから「うん、美味しいもんな」と思って変さをスルーしてしまった〜!

付き合うの諦めなきゃダメなのかなぁ…
もっと高次元な愛なんだと思って自分を無理矢理納得させつつも、お互いにお互い以外とは無理なんじゃないかなとも思う。

全然表舞台に出てこないけど存在感めちゃくちゃあるお父さん気になる。

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2022年11月22日

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似鳥さんの、シリーズものでない系列の作品が好きだ。シリーズ物はそれぞれにそのシリーズでやりたい大きなテーマを決めて、それにがっちりと取り組んでいるところが良いと思うが、それ以外の個々の作品は一つ一つ多様なテーマを扱い、それでいながらどれにも似鳥さんらしさが感じられて(多くの主人公には共通する性格があるように思われ)、どれも魅力的だ。

特にこの作品は、天才と出会った「ふつうに優秀な人」のアイデンティティの葛藤をリアルに描いていて、天才の天才ぶりも嘘くさくなく、本当にいそうなところが良い。
女の子がとても魅力的で、彼女にひきつけられる主人公に強く共感させられた。能力を持つ人たちの天真爛漫さと、影の面のバランスもとても良い。その陰にしてもプロットの必然性にも支えられ、真実味をもって感じられる。

推理小説としては、プロの探偵でもない素人が数々の事件で探偵役を引き受けることになるという、推理小説にありがちな約束事の違和感をテーマにして、それを謎解きに使ってしまうというのが斬新だった。

「青藍病治療マニュアル」とともに、彼の中で特別に好きな作品。

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2021年03月14日

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何とも不思議な魅力にあふれた作品(^ ^

私の(どうやら)好きな「天才譚」でもあり、
アートを目指す、いや夢を追う全ての若者に共通の
苦悩と成長の物語でもあり、
また不器用な恋愛ものとも言える(^ ^

主人公である「画廊の息子」が、
高校時代から絵画にまつわる奇妙な事件に
繰り返し巻き込まれ、それを天才画家でもある同級生が
解決に導いていく...という連作短編集。

章が変わるごとに、高校生が大学生になり、
社会人になり...と、時間経過がある。

最終章で明かされる、過去の事件に見出せる共通点と、
それに伴う意外な黒幕像...という流れなのだが、
実は「意外な」黒幕は、読んでいるとある程度予想がつく(^ ^;

予想はつくんだが、すっかり感情移入してしまっていると、
「そうならないでくれ、予想が外れてくれ」と祈りながら
読み進めることになる...時点で、著者の術中にはまっている。

「そうならいでくれ」という祈りも空しく、
予想通りの悲劇に向けて一目散に...
と、ならないところが、この作者の巧いところ(^ ^

予想のナナメ上ではなく、
予想した結末を「蹴っ飛ばす」大団円(^ ^
ある種痛快な読後感(^ ^

いや、これは上質なエンタテインメントである(^o^

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2020年09月23日

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やっぱり似鳥さんの青春ミステリは面白い。
名探偵が日常の謎を解くそれも絵関係のという縛りからラストで明かされるものはゾクリとした。

2896冊
今年124冊目

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2025年05月04日

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青春とアートと日常ミステリが混ざった本作。謎めいた美少女、千坂桜と、画家を目指す主人公、緑川礼が出会うところから物語は始まる。終章に至るまでもアートミステリとして普通に面白かったが、その終章で物語全体に散りばめられていた真の謎が解明されるという構成は流石の似鳥鶏先生である。アートミステリと大々的に書かれていたので、もうちょっとアートが謎解きに積極的に関わってくるのかと思っていたが、アートはあくまで謎を解き明かすための着眼点に過ぎないところが少し拍子抜けしたかな。

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2022年02月16日

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絵画がトリック解明のきっかけになる連作短編集。全体を通してのストーリーもあるので1つの本としてかっちり構成されていますね。絵画の知識があるとより面白いかもしれません。

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2021年07月22日

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ネタバレ

一つ一つの謎が分裂してるかのように見えて最後に全て繋がる伏線を回収された。正直想像ついたとこもあるけど、あ、これも?!ってなったりもして面白かった!
私的には千坂桜のキャラクターがめちゃ好き。なんとなくやけど、推理得意な女性のキャラクターはドSなイメージが強かったから(私が読む本の影響でしょうが)千坂の透明感のあるほんわかしたキャラクターがほんとに良かった!!
けど、その千坂のキャラクター背景が最後に回収されて少し胸が苦しくもなった、、

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2021年03月03日

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 表紙の絵が女の子だと買ってしまう。まんまと出版社の策に(苦笑)。「才能をめぐる、ほろ苦く切ない青春アートミステリー」と帯にある。ボーイ・ミーツ・ガールでもある。画家を目指す画商の息子緑川礼。天才的な絵の才能を持つ謎めいた少女千坂桜。二人が絵画にまつわる事件を解決していく。
 千坂が画集(なぜかそこにある)の絵をもとに推理していくのが新鮮。ここが「アートミステリー」か。これらの絵は実在し、カラー口絵として巻頭に掲載されている。著者の注釈も面白い。

 千坂と緑川は、高校・芸大・社会人の時代に事件に巻きこまれるのだが、そこには秘密があった。これまでの事件はすべて伏線。終章で明らかになる秘密とは?
 なかなか面白い。あと文庫版あとがきは、書下ろしで秀逸。

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2020年06月21日

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謎解きも絵の解釈も面白かった。
絵は見る専門。自分の好みかどうかだけが基準の私には少し難しかったけど、面白いものは面白いのだ。

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2020年03月22日

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将来は画家になる事を夢見た少年は、高校で圧倒的な画力を持つ少女と出会った。
彼女は、そして名探偵だった。
念願叶い、芸大に進み、変人を極めた彼女はそこでも名探偵ぶりを発揮する。
成長し、実家の画商の手伝いをする青年は、ある事件をきっかけに過去に彼女が解決した絵にまつわる事件を再考する。
そこに浮かび上がった事実とは・・・

美術に疎い私でも楽しめるミステリ。

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2020年03月05日

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絵画を使った謎解きという趣向はとても良いのに、緑川君の妙な拗らせ方と桜さんの無防備さが作品を微妙な空気にしてしまっているかな。
他にもブレないマッチョマンの風戸君とか自由なお父さんとかいい味のキャラクターがいるのに勿体ない。

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2024年05月19日

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ひとつの絵画にひとつのミステリー、ひとつひとつのお話は面白かったけどイマイチ私にはハマらなかったな…という感じ。急いで読み進めちゃったので、もうちょっと噛み砕いて読めば面白いのかも。

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2021年05月25日

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アートミステリとのことで、読んでみました。最初は、ミステリというが、軽い感じを受けていたんだけど、最終章で、全ての伏線が回収された時、おぉ~って(๑´ლ`๑)笑千坂桜と緑川礼の関係も、私的には、いい終わり方だなぁと思いました。絵画に全く疎い私は、途中でちゃんと絵画が載っているの助かりました( * ॑꒳ ॑* )♪作者と題名のみだったらちんぷんかんぷんで理解不能に( ̄▽ ̄;)ミステリ苦手な人でも、読めるんじゃないかなぁ。軽めなので♪

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2020年11月23日

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ネタバレ

絵画を題材にしたミステリは珍しいと思って手に取った次第。

ですが、アートを題材にしたことがあまり活かされてる感がなく「普通のミステリ」という印象が強いかも。

また、真犯人についてはおぼろげながら予想はついていたので、そこに驚きを感じられなかったことも今一つのめり込めなかった要因かもしれません。

加えて、段落の少ない文章が「重たい」印象を与えている気がしていて、読むのに結構な労力がかかった感があります。

キャラは個性的で尖がってて、そこはライトで面白かったので、文体ももう少し軽めの方が読みやすかったんじゃないかなぁ、と思っちゃいました。

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2020年06月04日

Posted by ブクログ

パウル・クレーやルネ・マグリット、ジャクソン・ポロックのカラー口絵に惹かれて購入。画家になりたい画廊の息子緑川礼と、「持っている」側の千坂桜の、高校生~社会人にかけて遭遇した美術がらみの事件の物語。
推理の過程はちょっとわかりづらいけど、安定の雑学?満載で、後書きまで笑わせてくれた。

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2020年05月20日

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