似鳥鶏のレビュー一覧

  • そこにいるのに 13の恐怖の物語

    Posted by ブクログ

    初めての作家さん。最近ろくに本読んでなかったので、ゆっくりペースだったけど、内容的には1日で一気読みするほど面白かった。短編集。「クママリ」という謎のキャラクターが必ず各話に登場するけど、特に話に繋がりはない。

    『瑠璃色の交換日記』
    強盗に殺された8歳の女の子の取材で家を訪れた主人公が母親に彼女の日記を見せてもらう。これは先が読めてしまった。クママリのシールが謎を解くポイント。
    『空間認識』
    ぶらりと訪れた田舎町の線路を撮った写真に人が写り込んでいて……ホラーとしてはよくある話かも。
    『街灯のない路地』
    自宅への帰り道で必ず通らなければならない不気味な家。見なければいいのについ見てしまうって

    0
    2022年10月02日
  • 理由あって冬に出る

    Posted by ブクログ

    似鳥鶏さんといえばこの青春ミステリだよなという思い込みはあるものの、数多くの探偵を描く作家さんだ。都市伝説からの犯罪、さらにどんでん返しという現代ミステリの定型でくる。デビュー作にして賞もとったみんな大好き青春×ミステリ。
    最近この手のもの読み過ぎだ。

    0
    2022年09月29日
  • 戦力外捜査官 姫デカ・海月千波

    Posted by ブクログ

    ライトノベル風のミステリ。表紙からも狙ってる層が分かる。小ちゃい警部とコンビを組む巡査が空気を読まない発言で捜査から外されるが、独自の捜査を続けて正解に辿り着く。ミステリ的には良く出来ていて十分に面白いがキャラ小説のようで少し無理がある。

    0
    2022年09月23日
  • 家庭用事件

    Posted by ブクログ

    またしばらく読書から遠ざかってしまっていた。
    数冊、読んでは途中でやめてしまったものもあった。
    そこで、もったいなくて読んでいなかったこのシリーズに頼ることにしたが、やはり私はこのシリーズが好きだ。
    本作は短編集で、それぞれ、時系列としてはこれまでの既刊の物語の前か後の時点に位置するようだった。
    そのためか、一つ目の話では、柳瀬さんと葉山くんの距離感が遠くなったのかな、とも感じた。
    最後の短編がやはり一番衝撃的だった。思わず既刊も読み返そうと思ったが、あら探しのようなことをしなくても、おそらく矛盾などないのだろうと思う。
    短編集なので小ぶりながら、個々の物語できちんと不可思議な謎が提示されるこ

    0
    2022年09月12日
  • 夏休みの空欄探し

    Posted by ブクログ

    きっちり書き切らないのが憎い。けど、これが彼女の望んだことなんだろうなって思う。彼女が好きな僕たちを彼女が嫌いな人間にしないための。

    0
    2022年09月08日
  • 卒業したら教室で

    Posted by ブクログ

    不可能な密室での出来事が次々と。意味があるのか分からないが3年生が卒業するまでに解決を目指す。伊神さんの力を借りながら。
    作中作のファンタジーもよく出来ている。色々なミステリがあり全てを理解は難しい。青春恋愛パートもありほろ苦さも味わえる。
    最後には伊神さんの秘密も明かされる。
    結構盛り沢山な内容であった。

    0
    2022年09月04日
  • 夏休みの空欄探し

    Posted by ブクログ

     こうきたかぁ!

     『じゃない方』と呼ばれる僕、成田頼信は会員が2名しかいないクイズ・パズル研究同好会会長である。

     予定もないまま夏休みに入り、モスバーガーの店内で隣の席にいた2人組の美人姉妹がクイズに挑戦していた。

     答えのわかったライは、2人が席を離れた隙にヒントを残して店外へ出ると、そこに妹が追いかけてきて、何故かその流れで、次の問題を一緒に解くことになった。
     美人姉妹と歩いていると、『じゃない方』じゃない人気者の成田清春が通りかかり、4人で謎を解いていくことになる。

     そこから素敵な夏休みが始まったと思いきや・・・。

     姉妹の妹、七輝を好きになったライ。七輝もどうやらライ

    0
    2022年09月04日
  • 一○一教室 試し読み増量版

    ネタバレ 購入済み

    うすら寒い

    私が子供のころは、体罰なんて日常的に行われていました。だからといって、私たちの世代が打たれ強いのはそのためだとは思いません。体の傷は消えても、痛みや屈辱を忘れられずにいる人は少なからずいるはず。試し読みの本文中で唱えられている容認論はいかにも尤もらしく、絶対反対の立場である私でさえ「もしかしてその通りなのかな」という考えが頭をよぎってしまい、心底ぞっとしました。結末を確かめずにはいられません。

    #ドキドキハラハラ #ダーク #怖い

    0
    2022年09月03日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    8つのアンソロジーからなる作品。正直アンソロジー作品は多少はハズレがあるが、この本はそれがなくどれも当たりだなと思った。朝井リョウが大好きなので気になって買ったが、他の作家も良い作品だったのでこれを機会に読んでみたいなと思う。
    各ページ冒頭の間取り図も見ていて楽しい。

    1話目
    ◎朝井リョウ「それでは2人組を作ってください」
    どうしてこんなに女子心がわかるんだろうと思うくらい、人の心の繊細さや機微を感じ取るのが上手だなと改めて感じた。『何者』を読んだことのある人だと余計楽しいと思う。朝井リョウ大好きすぎる。

    2話目
    ◎ 飛鳥井千砂「隣の空も青い」
    韓国出張に行く前と行った後の、主人公の心の変

    0
    2022年08月28日
  • 難事件カフェ2~焙煎推理~

    Posted by ブクログ

    それぞれの短編は人物描写が巧みで、かつ話の流れがスムーズなので、安楽椅子探偵ミステリーというより物語として面白かった。
    ただ、間に挿入される謎のサイドストーリーがもたらす結末は不要じゃないかな。

    0
    2022年07月28日
  • 『推理大戦』第0章 アメリカ合衆国 モンゴメリー郊外

    ネタバレ 購入済み

    推理大戦 第0章

    人間の子供ではないと途中で気づく。彼をしのぐ推理能力をもった者の存在がきになるが、物語はそこで終わってしまう。続きが気になる。

    0
    2022年07月01日
  • 名探偵誕生

    Posted by ブクログ

    主人公が小中高大生と成長しながら、隣のお姉さんに探偵として鍛えられて見事に名探偵になるという話でした。

    探偵として推理をしていくポイントが書いてあるだけでなく、それぞれの年齢層での友達や周囲との距離の取り方、初恋の行方など成長に欠かせない部分も丁寧に書いてあり、青春だなぁと感じました。

    0
    2022年05月25日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    気になる気になる

    気になる作家さんが複数いるが、文章が好みかどうかわからなかったので無料試し読みで確認。最初から引き込まれるタイプと中々進まないけどいつの間にか引き込まれてるタイプと最後まで無理なタイプがあった。コレを参考にして作品を選ぼうとおもった。

    #ドキドキハラハラ #怖い #シュール

    0
    2022年09月29日
  • 迫りくる自分

    Posted by ブクログ

    ある日、総武線で見た自分に瓜二つの男。ある日、千葉のバーに入って酒を飲んでいると、その男が現れ、意気投合した。しかしその直後から不思議な視線を感じるようになる…。

    ジャケ買い。

    前提をよく知らずに読んでいるので、SFなのか?と伺いながら読むが、なかなかそのあたりははっきりしない。

    事件が起こり、追われる立場となった自分こと本田。そこまで序盤の冗長とも言えるしつこく読みにくい状況描写から、突然アクションが激しくなり、この作家の真骨頂とも言えるような盛り上がりを見せる。

    騙すか、騙されるかというような駆け引きの部分は僅かで、陥れられたり追われたりという、不可抗力部分を全面に押し出しているこ

    0
    2022年05月20日
  • 家庭用事件

    Posted by ブクログ

    市立高校シリーズ⑦ 葉山くん、妹に過保護だなとずっと思ってたら…7作目にして驚きのエピソードが!短編5話。【不正指令電磁的なんとか】塗り替えられた契約書の文面。いつ、どのように行われたのか?【的を外れる矢のごとく】的枠盗難事件。弓道場に残された自転車のタイヤ痕と足跡【家庭用事件】葉山家を襲った停電の謎【お届け先には不思議を添えて】ビデオテープの損壊と箱の中身のすり替わり。【優しくないし健気でもない】ひったくりの被害額はマイナス100円

    0
    2022年04月27日
  • パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から

    Posted by ブクログ

    弟の智が主人公かと思いきや、兄の季(みのる)のほうだった。
    警察で何があったかわからないけれど、あれだけ切れ者の智ならさぞかし周りの声に敏感になりすぎて嫌になったのだろう。おいしそうなカフェメニューに癒されながら読めた。最後の話は・・悲しかった。

    0
    2022年04月26日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    密室トリックを解決していくのではなく、トリックの方法を考えて行く…ちょっと斬新…
    結果密室トリックだけど、それぞれ違う話で面白かったです。

    0
    2022年03月05日
  • 一○一教室

    Posted by ブクログ

    虐待学校の話。つらい描写ばかりだったし、読んでてきつかった。こんなことって現実にはないと信じたいけど、あり得るのかもと怖くなった。一時的なのかもしれないけど、救ってくれた二人には私も感謝したい。

    0
    2022年02月20日
  • 名探偵誕生

    Posted by ブクログ

    最初はジュブナイルかと思いきや主人公の成長ストーリー。
    小学校、中学校、高校、大学と謎も近所の幽霊団地から殺人事件にまでレベルアップしていく。謎そのものもロジカルで良い。
    最後は悲劇的になるかと思っていたが、ハッピーエンドと言えるかな。

    0
    2022年02月20日
  • コミュ障探偵の地味すぎる事件簿

    Posted by ブクログ

    第一話 論理の傘は差しても濡れる
    第二話 西千葉のフランス
    第三話 カラオケで魔王を歌う
    第四話 団扇の中に消えた人
    第五話 目を見て推理を話せない

    コミュ障、上等じゃないですか。程度の差こそあれ誰でもコミュ障の部分はあると思うのです。
    人見知りする私でも、初対面なのに頑張って平気なふりをしています。なので、人見知りなのを誰も信じてくれません。
    みんな一緒じゃんと思えば開き直れるものです。
    わはは………

    0
    2022年02月17日