似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めての作家さん。最近ろくに本読んでなかったので、ゆっくりペースだったけど、内容的には1日で一気読みするほど面白かった。短編集。「クママリ」という謎のキャラクターが必ず各話に登場するけど、特に話に繋がりはない。
『瑠璃色の交換日記』
強盗に殺された8歳の女の子の取材で家を訪れた主人公が母親に彼女の日記を見せてもらう。これは先が読めてしまった。クママリのシールが謎を解くポイント。
『空間認識』
ぶらりと訪れた田舎町の線路を撮った写真に人が写り込んでいて……ホラーとしてはよくある話かも。
『街灯のない路地』
自宅への帰り道で必ず通らなければならない不気味な家。見なければいいのについ見てしまうって -
Posted by ブクログ
またしばらく読書から遠ざかってしまっていた。
数冊、読んでは途中でやめてしまったものもあった。
そこで、もったいなくて読んでいなかったこのシリーズに頼ることにしたが、やはり私はこのシリーズが好きだ。
本作は短編集で、それぞれ、時系列としてはこれまでの既刊の物語の前か後の時点に位置するようだった。
そのためか、一つ目の話では、柳瀬さんと葉山くんの距離感が遠くなったのかな、とも感じた。
最後の短編がやはり一番衝撃的だった。思わず既刊も読み返そうと思ったが、あら探しのようなことをしなくても、おそらく矛盾などないのだろうと思う。
短編集なので小ぶりながら、個々の物語できちんと不可思議な謎が提示されるこ -
Posted by ブクログ
こうきたかぁ!
『じゃない方』と呼ばれる僕、成田頼信は会員が2名しかいないクイズ・パズル研究同好会会長である。
予定もないまま夏休みに入り、モスバーガーの店内で隣の席にいた2人組の美人姉妹がクイズに挑戦していた。
答えのわかったライは、2人が席を離れた隙にヒントを残して店外へ出ると、そこに妹が追いかけてきて、何故かその流れで、次の問題を一緒に解くことになった。
美人姉妹と歩いていると、『じゃない方』じゃない人気者の成田清春が通りかかり、4人で謎を解いていくことになる。
そこから素敵な夏休みが始まったと思いきや・・・。
姉妹の妹、七輝を好きになったライ。七輝もどうやらライ -
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8つのアンソロジーからなる作品。正直アンソロジー作品は多少はハズレがあるが、この本はそれがなくどれも当たりだなと思った。朝井リョウが大好きなので気になって買ったが、他の作家も良い作品だったのでこれを機会に読んでみたいなと思う。
各ページ冒頭の間取り図も見ていて楽しい。
1話目
◎朝井リョウ「それでは2人組を作ってください」
どうしてこんなに女子心がわかるんだろうと思うくらい、人の心の繊細さや機微を感じ取るのが上手だなと改めて感じた。『何者』を読んだことのある人だと余計楽しいと思う。朝井リョウ大好きすぎる。
2話目
◎ 飛鳥井千砂「隣の空も青い」
韓国出張に行く前と行った後の、主人公の心の変 -
ネタバレ 購入済み
推理大戦 第0章
人間の子供ではないと途中で気づく。彼をしのぐ推理能力をもった者の存在がきになるが、物語はそこで終わってしまう。続きが気になる。
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ある日、総武線で見た自分に瓜二つの男。ある日、千葉のバーに入って酒を飲んでいると、その男が現れ、意気投合した。しかしその直後から不思議な視線を感じるようになる…。
ジャケ買い。
前提をよく知らずに読んでいるので、SFなのか?と伺いながら読むが、なかなかそのあたりははっきりしない。
事件が起こり、追われる立場となった自分こと本田。そこまで序盤の冗長とも言えるしつこく読みにくい状況描写から、突然アクションが激しくなり、この作家の真骨頂とも言えるような盛り上がりを見せる。
騙すか、騙されるかというような駆け引きの部分は僅かで、陥れられたり追われたりという、不可抗力部分を全面に押し出しているこ -