似鳥鶏のレビュー一覧
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久々の市立高校シリーズ、前作は何年前だったか。こういう長いシリーズ物は人物達を思い出すにも時間がかかるけど読んでる内に思い出してきた。
葉山くんは成長し頼もしくなって後輩にも頼られてるなあ、と思っていたら伊神先輩が出てくるとやっぱり立場が逆転する。相変わらずの構図で安心する。
それでも葉山くんが活躍する話は嬉しくなる。
無からは何も湧かない
高校生でも犯罪は裁かれるべき。未成年犯罪には思うところがあった。
未来があるから、悪ふざけ、と学校や保護者を通すと話を大きくせず、本人も反省してるからとなあなあで収めようとする。
この時の葉山くんの判断に拍手したい。そうだ犯罪を犯したら警察だ。間に何も入れることはない。
当たり前ができていない。黒いモヤモヤがスッキリした。
最後、主タイトルである星座。こんな使い方をするとは。確かに作った人の勝手だな。 -
Posted by ブクログ
アルバイト書店員である青井の勤める書店に持ち込まれる様々な謎。多忙を極める業務の合間を縫ってあれこれ推理を巡らせる個性的なバイトの面々と、彼らを率いる「西船橋のポップ姫」の異名を持つ店長が速やかに解決に導く。
まず書店員の業務が事細かに描かれており、その縁の下の力持ち的な仕事っぷりに本当に驚かされた。日ごろ利用する本屋さんもこんな感じなのだろうか、と想像するだけでも胸が熱くなった。と同時に、書店員からも見られているという、考えてみると当たり前のことに気づかされ、身が引き締まる思いがした。
途中から所謂お仕事小説としてのんびり読んでいたため、最終話の仕掛けにはまんまと引っかかった。ミステリー的にも十分面白いと思った。
本文中には様々な本のタイトルが挙がっているのだが、「逃れの森の魔女」に関しては特別魅力的に語られていることもあり是非手に取りたいと思った。他の本も見かけ次第読んでみたい。 -
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作品紹介・あらすじ
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
最初の一文は必ず「だから捨ててと言ったのに」で始めなければならない、という括りがある。
他のシリーズと同様に玉石混交。ただ他のシリーズよりも本書の方が面白い作者が多かった。ただ、飛び抜けて面白いというわけではなかった。
以下が面白かった作者。
須藤古都離
黒澤いづみ
岡崎隼人
砥上裕將
清志まれ
舞城王太郎
高田崇史
背筋
多崎 礼
谷絹茉優
夕木春央
最果タヒ
このうち清志まれはいきものがかりの水野良樹のペンネーム。谷絹茉優はChevonというバンドのヴォーカリスト。ミュージシャンが二人参加している。
上記の中では砥上裕將と夕木春央が特に良かった。歳を取ると、こうした小さな感動話に思わずウルっとしてしまう。そして最果タヒの文章。詩人だからなのかもしれないけれど、とても心に響いてきた。 -
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トリックって言葉はよく聞くけれど“叙述トリック”って何?
「騙された~!」という爽快感を味わいたくて、思わず手に取った本。
ちなみに“叙述トリック”とは小説の文章そのものの書き方で読者をだますトリックのことらしい。
男性だと思って読んでいたが、実は女性だった…みたいな。
本書は『読者への挑戦状』から始まる。
そこで丁寧に各話のヒントや共通していることなどを教えてくれる。
これを踏まえて読むとまた面白さが増えるのではないかと思う。
そして私はまんまと騙された!
物語を読むとき、人は頭の中に「こんな感じだろう」とストーリーを描く。
そのストーリーの概念がくつがえったとき、「わたしの頭の中は、なんと単純なんだ!」と思いつつ、その単純さをいつまでも持ち続けることで、叙述トリックがいつまでも楽しめるのではないかと思った。
いくつになってもピュアでいたいものだ。 -
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《異能力》、少年ジャンプやアニメが好きな人なら一度は憧れる響きを持つ言葉ではないだろうか?
文ストやHUNTER×HUNTER、ヒロアカ、ワンピース等々たくさんあるが、本書の異能力者達は見事にそんな夢を打ち砕いてくれる。
面白いのが登場人物の異能力だ。
4人それぞれバラバラでその能力が絶妙に「役に立たない」か「ちょっと便利かな」というものばかりだ。
「動物に自分を攻撃させる力」とか「他人の年収が分かる力」とか世界の危機や悪の組織と戦うにはちょっと頼り無いギャグのような力。
「他人の年収が分かる力」なんか自分より仕事が出来ないのに年収が高いのが分かってしまうと「なんで?」と人を救うどころかマイナスの気持ちになってしまう。
もうひとつ面白いのが能力の発動条件だ。
能力のトリガーは誰もが抱えている心の不安やコンプレックス、恐怖といった感情が病気の症状として異能力という形で具現化され青く光る。
いわば内面の弱さを力の源にしている。
そう、この物語は自分の内面の弱さと向き合い戦う物語でもある。
また「青色に光る」青という色も興味深い。
青春の青でもあり、心がブルーになる青でもあるのかな?と。
この一見、役に立ちそうもない能力を1話目の『犬が光る』ではこんな奇想天外な使い方があるのかという逆転劇に驚かされる。
また思春期あるあるの不器用さと片想い、恋の予感に青春を感じさせてくれる。
2話目の『この世界に二人だけ』
大きな力を持てば使ってみたくなるし、便利な物は時には凶器にもなる。
そんな危うい展開にハラハラドキドキさせられる。
3話目『年収の魔法使い』
しょうもない異能でユーモアがあって笑わしてくれる。意外な使い方でピンチを乗り越える。
4話目『嘘をつく。そして決して離さない』
ある意味一番使える能力。だけど辛い。
「運命を変えられるかもしれない」力を持った者の傲慢と優しさがもたらす深い絶望感と運命の残酷さにうちひしがれる。
最後のどんでん返しは恋の初々しさや切なさ、愛おしさが感じられ良かった。
今まで読んだ超能力物の物語と一味違いシリアスの中にもユーモアがあり、青春の甘酸っぱさも感じられなかなか面白い作品だった。
私も弱くても大切な人のために青い光を灯せる人間になりたいと思わされるそんな一冊だった。
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アンソロジー作品『Jミステリー2023 FALL』を読みました。
全篇書下ろしの短篇を収録した贅沢なアンソロジー作品です。
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ミステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。
この秋も誰もがよく知るあの作家たちが競演! 大好評だったあの作家の再登板も……これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。
『Jミステリー2023』もお見逃しなく。
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2023年(令和5年)に刊行された作品で、以下の6篇が収録されています。
■どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう 東川篤哉
■スプリット 逸木裕
■笑う君影草 長岡弘樹
■名探偵名前が適当 似鳥鶏
■夏を刈る 太田愛
■最後のひと仕事 宮内悠介
読み味、色とりどり……これぞ日本ミステリーの醍醐味! 東川篤哉、宮内悠介、長岡弘樹らミステリーで確固たる地位を築く作家から、着実にファンを集める逸木裕、昨年秋号が大好評につき再登板となった太田愛と似鳥鶏まで、大人気ミステ リー作家たちの新作書下ろしを収録した贅沢なアンソロジー第4弾。
初めて読んだ作家の作品が多かったので新鮮だったですね……そんな中でイチバン面白かったのは、烏賊川市シリーズのユーモアミステリで、公園の女子トイレで消えてしまい、その後、別な場所で殺害されて発見された少女の謎を解く、東川篤哉の『どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう』ですね、、、
その他では、
超短時間で容疑者5人の中から犯人を「坂田である!」と推理して名探偵は立ち去ってしまうが、容疑者の中に坂田という名前の人物はおらず残された警察は困惑する……名前を間違えたことことにも合理的な理由が説明される似鳥鶏の『名探偵名前が適当』、
アルバム収録中のスタジオで、ロックグループのコースティック・タングスのメンバが殺害されたにも関わらず、その死体を放置したままレコーディングを続けたヴォーカリストの謎を解く宮内悠介の『最後のひと仕事』、
が印象的だったかな……プロ野球のドラフト会議を背景にしたスカウトと高校球児の物語を描いた逸木裕の『スプリット』は、ミステリというよりもスポーツ小説として愉しめましたね。
たまにはアンソロジーも良いですね……。