似鳥鶏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前作の続きとして完結。探偵役の彼が卒業した後、どのような展開になるのかと思っていたが、基本的には探偵は出てくるんだな。もともと達観したキャラだったが、磨きがかかった。
それにしても伏線回収しまくった。前巻で感じたむずむずが今回もなくはなかったが、卒業式での物悲しさとは違ってちょっと春らしい雰囲気のせいか、ちょっと元気がでる。そしてそれ以上に伏線を回収していくさまに感動を覚えた。これぞ連作短編の良さ。
無理な設定もあるにはあるが、それが吹っ飛ぶくらいの読み応え。個人的にはここ数年で一番かもしれない。ちょっと過大評価だろうか。でも2巻にわけて、雰囲気を少し変えるなどもおそらく狙いだろうし、年末 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んで、なんだかいろいろ身につまされた感じ。何がというよりかは、全体に醸し出される雰囲気に。
こうした高校生・大学生が登場する小説をよく読むのは、灰色の高校生活だったことの代償行為なのかもしれないと常々感じるのだけど、なんとなく中二病的ななにかが働いている気もして、若干の痛々しさもなくはなく。
今回の作品は高校の卒業という、冬から春へ移ろうタイミング。その季節が持つ物悲しさ故だろう、「別れ」の話が多い。高校生の探偵ものという非日常な設定にも関わらず、高校時代の思い出のせいで、妙なリアリティがかぶさってくる。あぁもぞもぞする。
話としては一区切りがつくのか、卒業してしまった彼が今後 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ピンボケパパ」
保育園が決まるまで育休延長となり、ハルは育休刑事から育休延長刑事となった。捜査一課の刑事として復帰するためには実績を上げなければならず、育休中でも捜査に引っ張り込まれている。
「子供を連れていると周囲の景色の解像度が上がる」(p33)とハルは云う。最初の事件では蓮くんが指さした本から犯人の動機が明らかになった。刑事だけなら見過ごしていたかも知れない「物証」だ。
前作の感想でエピソードゼロが読みたいなどと書いたが、「父親刑事」では途中まで蓮くん誕生のお話であることに全く気づかなかった。解像度の低いことである。
沙樹さんが産気づいた時、恐怖心からハルにメールを送った。捜査が -
Posted by ブクログ
三児の父なので、タイトルが気になって購入した。
蓮くんが可愛く、いいおじさんがニヤニヤしながら読んでいた。まあうちの子の方が可愛いですけどね。(親バカ)
本の紹介では「本格ミステリ」と紹介されていた。
確かにトリックの謎解きが中心ではあるのだけど、語り口は軽妙で諧謔的でもあり、その意味ではユーモアミステリのようだった。似鳥先生は同年代あるが、文章の端々にガンダムとかジブリのオマージュがあってクスリとさせられる。
一方で、育児をしていく上で制度的な難しさとか、男性が育児に関わっていくことに対する偏見とかも描かれていて社会派の要素も感じられた。
沙樹さんの正体では叙述トリックまで使われており、