ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
特殊能力を有し性格温厚で犯罪など起こさないはずの花人による凶悪事件が次々発生。警視庁捜査一課の火口竜牙は花人刑事の水科此葉と共に事件とその裏の陰謀を追う。ノンストップミステリ!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
面白かった。目が離せない作品とは本作の事である。 まず設定がいい。花人と言われる特殊能力を備えた人たちがいる世界はSFのようだが、舞台となる世界は我々の生きている現実世界である。 不況などで情勢が悪くなると異分子たちを排除しようと差別が起きるのは世の常だが、作中ではその花人が対象となる。彼らが富を独...続きを読む占している! 彼らは優遇されている! などの根拠なき感情の大声は社会を不気味に、しかし確実に歪めていく。 この展開は嫌な緊張感が充満していて背筋が凍った。国が奇妙な方向に歪み出した時、隣人を信じられるだろうかと不安になった。 SFとして社会が今、どんな風にあるのか、という事をしっかり観察しつつ、上質なミステリとして根拠のある推理を持ってくるのは小説の巧さが前面に出ている。幸せな読書時間だった。
花人と呼ばれる"新人類"のいる世界が舞台の警察ミステリー。語り口が軽い分読みやすく、テンポも良くてぐいぐい読めました。花人という特殊な設定があるとは言え、殺人事件のトリックとしてそれはどうなの?と思いながら読み始めると、途中で…あれ?と話しは思わぬ方向へ。ラストの終わり方がまた軽...続きを読むすぎな気もしたけど、全体としてヘイトだとか国民の分断だとかが描かれてて、今の世相を写してるようにも思え、ちょっと考えさせられました。
世の中には能力の高い人に対するひがみは確かにある。高学歴に対する偏見などもそうだろう。僕も、ピアノの上手な人に対して、うらやましいという気持ちがある。 でも、それぞれ自分に配られたカードで勝負するしかない。それでできる最善がつくせればそれでいいし、趣味の楽しみのことなら、それぞれ近いレベルの人と勝っ...続きを読むたり負けたりを楽しめればそれでいい。 そういうことを高校を卒業してから、徐々に感じられるようになった。 逆に言えば、高校までは決まった枠の中での競争に勝たなければいけないというプレッシャーを常に感じていたように思う。 そんなことを考えさせられたお話だった。
コロナ禍に書かれた作品だとか。 軽いテイストで話が進んでいくのに 端々に当時の政府、政権の独善的なやり方、忖度が横行する社会に対するネガティブな感情が漏れ出ている感じがする。 あれから数年経って、忖度社会はマシになったのかな。SNS等での世論誘導とか洗脳(?)とかさらに面倒な世の中になってきた感も...続きを読むある。 普通の刑事モノとしても楽しめたよ。 ちょっと人物像がよくある感じではあるけど。
魔女狩りのような差別の話は苦手。ここまでの規模じゃなくても、いろんな差別はそこらにあって。こんなことだって、全くあり得ないことではない。 水科さんのすっとぼけた感じに救われる。
ミステリだけど、社会派小説。 容姿端麗で特殊能力を持つ「花人」。そして花人が起こしたとされる殺人事件を追う常人警察官の火口と花人警察官の水科。 事件そのものよりも、事件背景とか火口や水科の回想が印象に残る。外国人差別がまさに似たような感じなのかなーと。
ちらほら、ご自身の思想やらが透けて見える感じがして嫌だなという印象は受けたが、おもしろい内容でした。
外見、知性、身体能力に恵まれる「花人」。その合理性故に犯罪を犯すはずのない彼らが容疑者となる殺人事件が次々に起こる。 花人はかすかに百合の香りがするというのが面白かった。 四編からなり、社会の中の大なり小なりの「差別」が大きなテーマ。 「花人」は勿論架空なのだが、花人のことではなくても、何かきっか...続きを読むけがあれば実際におこりそうでとても怖い。 事件に関しては鮮やかなオチでした。おもしろかった。
ミステリーを読んでいて、初めて泣いたかもしれない。 似鳥鶏さんの最新刊は、特殊設定社会派本格警察ミステリ。 「花人」という、能力も容姿も性格も秀でた人間(人種) と、現実の私たちのような「常人」。もしこの2つの種族が現代に暮らしていたなら…という設定の本格ミステリー。 本筋の途中、数回幕間の話が挿...続きを読む入されているんだけど、花人の捜査官水科此花の章は特にしんどかったなぁ。 生まれつき全体的に秀でているせいで受ける差別。 頑張って物事に取り組んでも、「花人だから余裕でしょ」と言われてしまう環境。よくひねくれずに、自暴自棄にもならずに、警察官になったと思う。 本筋の事件も、ひとつひとつはきちんとトリックが仕掛けられ、それを解決する「名探偵役」もいる。でも、まさかそれ自体がもっと大きなうねりの中にあったとはね…。 ベタな表現だけれど、一番怖いのは人間。 でも最後に勝つのは正義。その場面で泣いてしまった。 時代は現代日本なので、SNSや動画サイト、ニュースサイトなど私たちが普段慣れ親しんでいるものが作中でも使われている。 炎上、叩き、マスコミ、忖度、噂、などが効果的な小道具として登場する。 日々情報に触れている全ての現代人が、読めばどこかしらで自分に刺さると思う。 とても考えながら読んだ本だった。
「生まれつき頭が良い人」「生まれつき運動ができる人」「生まれつき美人な人」……に対する僻みみたいなものは、この本の中だけではなく現実にもあるものだと思うので、「常人」の視点として共感ができました。また、情報社会の利点と不利益な点が描かれており、やっぱりこの話は「この世界」の話なのだと思います。自分よ...続きを読むり優れている人々と向き合う時の対応を考えさせられました。 キャラクター、エピソード、筆致、そして何よりトリックや展開が傑作と呼んで差し支えないと思いました。おもしろかったです。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班
新刊情報をお知らせします。
似鳥鶏
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
さよならの次にくる〈卒業式編〉
試し読み
叙述トリック短編集
一○一教室 試し読み増量版
「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)
『推理大戦』第0章 アメリカ合衆国 モンゴメリー郊外
ゼロの日に叫ぶ 戦力外捜査官 試し読み版
育休刑事
一○一教室
「似鳥鶏」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班 ページトップヘ