似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
刑事王子というタイトルと表紙からポップなミステリーを想像していましたが、がっつり殺人事件に、スケールの大きなトリック、派手なアクションは、さすが似鳥鶏作品!
北欧小国の王子・ミカが、とある人物を追うため来日。捜査官と身分を偽り、通訳としても活動しているベテラン刑事・馨とバディを組んで事件を解決するストーリー。
プロローグから心臓鷲掴みにされ、最後まで夢中で読んでしまった。
しかも王子が主人公かと思ったら、似鳥作品には珍しい、王子と無理やり組まされるおっさん刑事の方が主人公でした。新鮮すぎる。
でも、それが心地良い。
ぶっきらぼうだが真面目で優しい刑事と、小国の王子の可愛らしさとズレた真 -
Posted by ブクログ
面白かった。目が離せない作品とは本作の事である。
まず設定がいい。花人と言われる特殊能力を備えた人たちがいる世界はSFのようだが、舞台となる世界は我々の生きている現実世界である。
不況などで情勢が悪くなると異分子たちを排除しようと差別が起きるのは世の常だが、作中ではその花人が対象となる。彼らが富を独占している! 彼らは優遇されている! などの根拠なき感情の大声は社会を不気味に、しかし確実に歪めていく。
この展開は嫌な緊張感が充満していて背筋が凍った。国が奇妙な方向に歪み出した時、隣人を信じられるだろうかと不安になった。
SFとして社会が今、どんな風にあるのか、という事をしっかり観察しつつ、上質 -
Posted by ブクログ
25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白くて一気読みでした!
西船橋にある小さな本屋で起こる事件を、書店員の主人公・青井を中心に解決していくストーリー。名探偵役は仕事をしない店長。
殺人事件は起きないものの、事件はほのぼのしたものから、実際に起きたらゾッとするものまで。
主人公以外の書店員も皆キャラクターが生き生きしていて、とても楽しい。特に女子大生の平野ちゃんは愛らしくて登場する度にワクワクした。
しかし最後の文庫書き下ろしの章だけが、少しテイストが違っていて驚いてしまった。どうやら切り返しを見逃してしまっていたらしい。
え!?店長どうした!!??
和気あいあいしていた本屋が一転、不穏な空気に変わる。大好きな本屋が -