あらすじ
本に挟まれた暗号。 謎解きに挑む姉妹。 忘れらない夏が始まる。 「役立たたない」ことが好きなクイズ研究会会長の高校2年・ライと、大学受験に向けて効率重視で「役立つこと」が好きな同級生のキヨ。対照的な性格の二人だが、夏休みの間、謎解きに挑む姉妹を手伝うことになる。謎解きの先で待つものとは――。 すべての謎が明かされた時、切なさと温かさが胸を満たす、青春恋愛ミステリー。
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Posted by ブクログ
青春ミステリー、暗号は知識と考え方が分かれば誰でも解けるものばかりで読んでいて、とても楽しかったです。
自分にもこんな青春があったらよかったなと、読みながらニヤニヤしてしまったり、終盤では主人公にどっぷりと感情移入してしまっていたこともあり悲しく切ない気持ちにもなりました。
たくさんの人に読んでもらいたい作品です。オススメの一冊になりました。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
想像力が乏しい自分が苦手としている、トリックミステリー物だけどついつい似鳥さんの作品は手に取ってしまう。
帯にもある通り青春物なんだけど、若い衆からみた人生観の悩みが伝わる。なんのために生きているのか将来の展望への期待、寿命。その将来を生きている自分はなんなのかを突きつけられる。
老い先の知れる自分としては何とも言えない気持ちに。今更後悔はしないけどね。
爽やかな謎解きの前半から最後半の重いテーマへの転換はしんどく成りかけたけど、アンチ余命物と言った感じで切なくもありつつ、暖かい終わり方は良かった。最後の謎解きの展開は何となく読めてしまったけど。
清春はいけ好かない奴と思った先入観から、いい友に変換していく。こういった勘違いしてしまうもの人の印象を決めつけてしまう自分に気付く。
Posted by ブクログ
8/31までに読み終われなかったなぁ
謎解きが好きなので手に取った本。
まあ難しくて全然解けなかったけど、一番最後のはすぐに解けた!
私は「泣ける」が売り文句にならないあの終わり方がとても良いと思った。
でなければ★3にしていたと思う。
Posted by ブクログ
この人の本は外れないなぁ。
暗号を解くのも楽しみながら
しっかりと青春を感じられて
夏休みの記憶が遠くなってしまった今でも
夏休みのあの一瞬を鮮明に思い出させてくれる
最高の一冊。
Posted by ブクログ
クイズや謎解きを軸にしつつも青春のもろさや成長の痛みを丁寧に描いた印象深い作品だった。周囲から浮いた存在である成田頼伸が“役に立たない知識”を武器に暗号に挑む過程は単なる自己肯定の物語を超え、人の価値や意味を問い直すものでもあった。対照的な存在として描かれる陽キャの清春との関係性も反発と協調のバランスが巧みに描かれ物語に深みを与えている。終盤には命の有限性や別れといった重いテーマが浮かび上がり、読み終えた後に静かな余韻が残る。自分自身の心の中にある“空欄”と向き合いたくなるような、静かで鮮烈な一冊だった。
Posted by ブクログ
クイズ好きのオタクより男子高校生がふとしたことから大学生&女子高生の美人姉妹と知り合い、そこにクラスメイトの陽キャ男子が加わってあちこちに仕組まれた暗号を解いてまわり、ついでに青春を謳歌する青春小説。そしてミステリー小説。ご丁寧に読者も挑戦できるように暗号が書かれてたけどそれは横に置いておいて、土台となる「暗号を解き続けると遺産が手に入る」に関して回収された伏線がなかなかの新鮮などんでん返しだった。ただ、伏線とは別に命で涙を誘うのはちょっとどうなんだと思わんでもない。涙目で描いても説得力ないけど。
Posted by ブクログ
うだつのあがらねぇ陰キャの高校生にやっと巡って来た幸運か、それとも破滅の罠か。そんな話。パズルを主題にした話であり、ボーイミーツガールであり、この上なく青春小説でした。
Posted by ブクログ
暗号を解く一夏の青春小説。
解ける暗号への取り組みと解けない人生の問題に関する自問と対話で進むストーリー。
謎が好きな人にも、青春ものが好きな人にもおすすめです。
Posted by ブクログ
単行本が発売された時に気になっていた作品です。
そして、初めましての作家さんです。
青春✕暗号ミステリー
クイズに挑む少年少女たちの青春冒険小説です。
と帯には書かれていました。
ひと夏に暗号を解くことを追いかけて、様々な所へ行く。こんな夏は2度もないだろうと思えるくらい充実してきらきらと輝いて見えました。
青春だー。
冒険だー。
それから、ちょっぴり恋愛も入って切なさもあり。
暗号ミステリーの部分は置いておいて、青春冒険の方に重きをおいて読みました。
青春はやっぱり面白いです。
Posted by ブクログ
最初は苦手かも?と思って読み進めたけど
最後はとても好きな作品だなと思えた。
単なる謎解き青春小説として読んだらとんでもない!
全ての謎が解けた時、苦しいような歯痒いような
なんとも言えない感覚になった。
Posted by ブクログ
目立たずに陰の者であるライと、人との関わりが活発で陽の者であるキヨ。
そして、「役に立たない」ことが好きで雑学の知識を沢山持ち合わせているライと、「役に立つ」ことが好きで効率よく役立つことを身につけるキヨ。
この2人と、謎解きに苦難する姉妹とが出会い、4人で多くの謎に挑む物語。謎解きとともに冒険していく中で、ライとキヨの関係性が変わっていき、姉妹との関係性も変化していく。
隠された謎という空欄を埋めていく物語であり、友情や恋愛といった高校生らしい青春という空欄が満ちていく物語であった。そして、何より出題者の「 」を埋める物語だった。
青春らしい友情や恋模様、暗号を解いていく謎解き、謎解きを通して進んでいく冒険。たくさんの面白いが詰まっていた。切ない結末でありながら、温かく、爽やかな読後感だった。
Posted by ブクログ
クイズ好きのライは、夏休みのある日
隣の姉妹が頭を悩ませていた暗号を
解いてしまったことから
ふたりに協力することになる。
さらにクラスの人気者キヨまで
姉妹の姉の方に一目惚れして
4人はひと夏かかって
さる実業家の遺産の在処を示すという
不思議な謎解きに挑むのだが。
ちょっと楽しい。
どの暗号も自分では解けなかったけど
みんなで頭突き合わせて解いていくとこ
流行りの謎解きイベントみたいで。
と同時に、ライと妹、キヨと姉
それぞれの恋模様もベタに微笑ましい♪
男子ふたりはお互いにだんだんと
いい距離感の友達になっていくしね。
という感じに気持ちよく読めたので
個人的には、このオチじゃなくても別に
良かったんだけどなぁ( ̄▽ ̄)
Posted by ブクログ
陰キャ以外読むの禁止!(笑)主人公があまりにネガティブ思考過ぎていたたまれなくなる。
…などと最初は思っていたのですが、陰キャは陰キャなりに頑張って、身嗜みに気を遣ったり、コミュニケーションを積極的に行ったりと、成長していくのがとても良かった。
異なる価値観を持った他人と関わる事で世界が広がって行くさまを描いた、しっかりした青春もの。
また、ミステリとしても意外な結末が待ち受けており、その顛末は心揺さぶられるものだった。
Posted by ブクログ
貸してもらった本
読む時期として季節が全く逆なのですが、それは置いといて笑
途中でちょっとした仕掛けに気づいてしまい(普段全然気づかないのに!)
あ、やっぱり?なんて思ってしまいましたが背景まではわからなかったのでそれはそれで楽しめました
特別な思い出になる夏休みっていいな