似鳥鶏のレビュー一覧
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動物園シリーズ第5弾、これはストーリー的にシリーズ最高傑作かも(私比)。
今までハリウッド映画でバスとか、列車とか、航空機が暴走してきました。到着するまでXX時間しかない中で謎を解いていくという、タイムリミットアクションですわ。あれの、ゾウ版。ゾウが暴走します、しかもアジアゾウが脱走したはずなのに、なぜかアフリカゾウに変わってるんです(これ以上書きませんが)。ドキドキハラハラですねぇ。今回も鴇先生、モモさん、七森さん、服部くんが謎に立ち向かいます。新キャラにモモさんの従兄弟、それにまさにアクション映画に出てくるような謎の失敗請負人変装名人が出てきて、ハリウッド映画化しそうなビジュアルっぷりです -
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ワニ日和、ダチョウ、迷いアルパカに続く4冊目
娯楽ミステリ本としてもものすごく面白かった。が、これは啓発タイプミステリだと言える。全ての生体を展示型ペットショップで衝動買いしようとしている人に、まず読んで欲しい。
まず事件が3つ、柴犬の新奇恐怖症(ネオフォビア)で発覚した誘拐事件、近親交配で量産され、骨瘤を形成させているスコティッシュホールド、フクロモモンガ。これで悪ペットショップが浮き上がり、最後のアナコンダ事件で決着する。悪質なペットショップと、そこに動物を卸していた悪質なブリーダー(パピーミル)、それと『引き取り業者』のグループを告発し壊滅させるという勧善懲悪。
引用
”「悪いペットシ -
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もしかすると、ファンタジーと言うよりSF寄りか?(^ ^;
連作短編集で、それぞれの作品に別の主人公がいる。
共通しているのは、
・各主人公は常人にはない超能力がある
・その能力を発露する時に青藍色の光が見える
・その超能力を研究している大学の先生が登場する
など。あ、あとその能力があるおかげで、
主人公はいろいろひどい目に遭ったりする点も共通(^ ^;
前提は荒唐無稽ではあるが、文体に変なリアリティがあり、
似鳥氏お得意の飄々とした文体で、すいすい読める。
一作ごとに、登場人物の持つ「超能力」の種類が違い、
そのおかげで話のバラエティが広がり、
常に新鮮な気持ちで読み進めることができ -
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ネタバレ何とも不思議なテイストの一冊(^ ^;
前半...と言うか、基本的な設定は、
割とまんま「森見 登美彦の世界」(^ ^;
人外魔境のような貧乏学生寮に巣くう不可思議な面々が、
日ごと夜ごとアヤシイ所行をだらだらと送っている。
使い古しのパンツから生える謎のキノコで作る鍋が
「詭弁鍋」などというのも、森見先生「夜は短し〜」や
松本零士先生の「男おいどん」へのリスペクトとしか(^ ^
で、この寮に暮らしている人々には、
時々「天井に張り付く血まみれの美女」が見えたりする。
ある時は窓からじっと覗いて来たり、
足音&ドアノブをガチャガチャなど
バリエーションはいくつかある。
トイレを流すと便器に -
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前々作・前作に続き、個人的には
「表紙の可愛さと内容のハードさが
釣り合ってねぇよ・オブ・ザ・イヤー」
を進呈したい作品(^ ^;
全く同じ事件・同じ犯人を、例えば大藪春彦が書いたら
もっと深刻でドロドロの血なまぐさい作品になる(^ ^;
それを海月警部のドジっ子姫キャラと、
作者お得意の飄々とした文体が救っていて、
エンタテインメントとして読みやすくなっている。
大変楽しく読めましたが、
ただちょっとどんどん話や「敵キャラ」が
「漫画っぽく」なっていくような気が(^ ^;
「そーゆーものだ」と思って読めば
楽しく読めるのでしょうが...
徐々におっさんには厳しくなってくるような(^ -
Posted by ブクログ
前作を読んでからだいぶ経っている気がしますが...
前作に続き今作も、表紙の可愛い感じに反比例して
内容はものっそいハードボイルド(^ ^;
主人公の身内も「容赦無く」ひどい目にあうし(^ ^;
「戦力外」の理由はネタバレになるので書けませんが...
姫キャラの(一見)萌え系女刑事のドジっ子ぶりと、
飄々とした文体の軽さが救いとなっているが、
ネタはでかいし被害は甚大だし(^ ^;
しかも「実際にこれと同じことが起きている」事件。
いや、潜行しているだけで、現在進行形で...(^ ^;
ドジっ子女刑事の「姫キャラ」っぷりが、
よくあるステレオタイプな気もしますが...
細かいことを気にし -
Posted by ブクログ
相変わらず、安定の面白さ&奥深さ(^ ^
もうすっかり「お馴染みの」飼育員4人組が、
動物絡みの様々な事件に巻き込まれ、
基本的には「スーパーレディ」鴇先生の活躍で解決する、
という連作短編集(^ ^
今回は、ちょっと鴇先生の秘密も垣間見えて...(^ ^
最初の「イヌ」の話は、何だかずいぶん小粒だなぁ、という印象。
フクロモモンガの回は、私もモモンガを飼っているので、
そうそう、その通り! と思いながら読み進む(^ ^
一冊を通してのテーマは、愛玩動物の運命と飼い主の「責任」。
そこに「悪質ブリーダー」「悪質ペットショップ「悪質引き受けや」の
悪のトライアングルが暗躍するので...か -
Posted by ブクログ
市立高校シリーズの最新刊...なのかな(^ ^;
よくもまぁ、こんなにスケールのちっちゃい
トリックを思いつくもんだ...と思ってたら、
どんどんスケールアップして(^ ^;
シリーズ史上最大のスケールに(^ ^;
きっかけは、学校の「七不思議」から。
とある同好会の会報誌で、面白おかしく紹介され、
その直後からその七不思議にまつわる不可解な出来事が
学校に蔓延し始めて...という話で。
当然、謎解きの主要部分は伊神さんが担う。
が、やはり葉山くんが一人じたばたすることが、
話を進めて行く核になっているわけで(^ ^;
飄々とした地の文との対比で、怖い部分はマジ怖い(^ ^; -
Posted by ブクログ
すんげー面白かったっ!!(^o^
内容的にはものすごくハードボイルド。
でも文体語調は似鳥節で(^ ^
乾いたユーモアたっぷりで読みやすい(^ ^
謎解き要素も大きいので細かくは書けませんが、
「普通の会社員」のはずだった主人公が、
冤罪で警察に追われる羽目になり、
思わず逃げてしまってあれこれ苦労する...みたいな(^ ^;
読み物として、エンタテインメントとして、
とても楽しく読めるのですが...
疑問が二点。
・「指紋」ってもんを、どう考えてる?
・何故にメールしない?
他にも「都合の悪いことは、あえて触れない」
というスタンスが伺えますが...
そんな細かいことは大して気に