似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
似鳥さんの、シリーズものでない系列の作品が好きだ。シリーズ物はそれぞれにそのシリーズでやりたい大きなテーマを決めて、それにがっちりと取り組んでいるところが良いと思うが、それ以外の個々の作品は一つ一つ多様なテーマを扱い、それでいながらどれにも似鳥さんらしさが感じられて(多くの主人公には共通する性格があるように思われ)、どれも魅力的だ。
特にこの作品は、天才と出会った「ふつうに優秀な人」のアイデンティティの葛藤をリアルに描いていて、天才の天才ぶりも嘘くさくなく、本当にいそうなところが良い。
女の子がとても魅力的で、彼女にひきつけられる主人公に強く共感させられた。能力を持つ人たちの天真爛漫さと、影 -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリーを読んでいて、初めて泣いたかもしれない。
似鳥鶏さんの最新刊は、特殊設定社会派本格警察ミステリ。
「花人」という、能力も容姿も性格も秀でた人間(人種)
と、現実の私たちのような「常人」。もしこの2つの種族が現代に暮らしていたなら…という設定の本格ミステリー。
本筋の途中、数回幕間の話が挿入されているんだけど、花人の捜査官水科此花の章は特にしんどかったなぁ。
生まれつき全体的に秀でているせいで受ける差別。
頑張って物事に取り組んでも、「花人だから余裕でしょ」と言われてしまう環境。よくひねくれずに、自暴自棄にもならずに、警察官になったと思う。
本筋の事件も、ひとつひとつはきちんとトリ -
Posted by ブクログ
何とも不思議な魅力にあふれた作品(^ ^
私の(どうやら)好きな「天才譚」でもあり、
アートを目指す、いや夢を追う全ての若者に共通の
苦悩と成長の物語でもあり、
また不器用な恋愛ものとも言える(^ ^
主人公である「画廊の息子」が、
高校時代から絵画にまつわる奇妙な事件に
繰り返し巻き込まれ、それを天才画家でもある同級生が
解決に導いていく...という連作短編集。
章が変わるごとに、高校生が大学生になり、
社会人になり...と、時間経過がある。
最終章で明かされる、過去の事件に見出せる共通点と、
それに伴う意外な黒幕像...という流れなのだが、
実は「意外な」黒幕は、読んでいるとある程 -
Posted by ブクログ
動物園シリーズ第5弾、これはストーリー的にシリーズ最高傑作かも(私比)。
今までハリウッド映画でバスとか、列車とか、航空機が暴走してきました。到着するまでXX時間しかない中で謎を解いていくという、タイムリミットアクションですわ。あれの、ゾウ版。ゾウが暴走します、しかもアジアゾウが脱走したはずなのに、なぜかアフリカゾウに変わってるんです(これ以上書きませんが)。ドキドキハラハラですねぇ。今回も鴇先生、モモさん、七森さん、服部くんが謎に立ち向かいます。新キャラにモモさんの従兄弟、それにまさにアクション映画に出てくるような謎の失敗請負人変装名人が出てきて、ハリウッド映画化しそうなビジュアルっぷりです -
Posted by ブクログ
ワニ日和、ダチョウ、迷いアルパカに続く4冊目
娯楽ミステリ本としてもものすごく面白かった。が、これは啓発タイプミステリだと言える。全ての生体を展示型ペットショップで衝動買いしようとしている人に、まず読んで欲しい。
まず事件が3つ、柴犬の新奇恐怖症(ネオフォビア)で発覚した誘拐事件、近親交配で量産され、骨瘤を形成させているスコティッシュホールド、フクロモモンガ。これで悪ペットショップが浮き上がり、最後のアナコンダ事件で決着する。悪質なペットショップと、そこに動物を卸していた悪質なブリーダー(パピーミル)、それと『引き取り業者』のグループを告発し壊滅させるという勧善懲悪。
引用
”「悪いペットシ