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青藍病、それはそれぞれの心の不安に根ざして発症する異能だ。力を発動すると青く発光するという共通点以外、能力はバラバラ。思わぬ力を手に入れた男女4人は、危険な事件に巻き込まれることになるが……。 ※本書は二〇一五年二月に小社より刊行された単行本『青藍病治療マニュアル』を改題し文庫化したものが底本です。
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Posted by ブクログ
もしかすると、ファンタジーと言うよりSF寄りか?(^ ^; 連作短編集で、それぞれの作品に別の主人公がいる。 共通しているのは、 ・各主人公は常人にはない超能力がある ・その能力を発露する時に青藍色の光が見える ・その超能力を研究している大学の先生が登場する など。あ、あとその能力があるおかげ...続きを読むで、 主人公はいろいろひどい目に遭ったりする点も共通(^ ^; 前提は荒唐無稽ではあるが、文体に変なリアリティがあり、 似鳥氏お得意の飄々とした文体で、すいすい読める。 一作ごとに、登場人物の持つ「超能力」の種類が違い、 そのおかげで話のバラエティが広がり、 常に新鮮な気持ちで読み進めることができる(^ ^ 最終話は、一応ハッピーエンドと言えると思うが、 他はあまりくっきりした「オチ」が無かったり(^ ^; 続編が出ると、だんだんと見えてくるのだろうか。 まだ「壮大な物語の序章」という感じか(^ ^
《異能力》、少年ジャンプやアニメが好きな人なら一度は憧れる響きを持つ言葉ではないだろうか? 文ストやHUNTER×HUNTER、ヒロアカ、ワンピース等々たくさんあるが、本書の異能力者達は見事にそんな夢を打ち砕いてくれる。 面白いのが登場人物の異能力だ。 4人それぞれバラバラでその能力が絶妙に「役に...続きを読む立たない」か「ちょっと便利かな」というものばかりだ。 「動物に自分を攻撃させる力」とか「他人の年収が分かる力」とか世界の危機や悪の組織と戦うにはちょっと頼り無いギャグのような力。 「他人の年収が分かる力」なんか自分より仕事が出来ないのに年収が高いのが分かってしまうと「なんで?」と人を救うどころかマイナスの気持ちになってしまう。 もうひとつ面白いのが能力の発動条件だ。 能力のトリガーは誰もが抱えている心の不安やコンプレックス、恐怖といった感情が病気の症状として異能力という形で具現化され青く光る。 いわば内面の弱さを力の源にしている。 そう、この物語は自分の内面の弱さと向き合い戦う物語でもある。 また「青色に光る」青という色も興味深い。 青春の青でもあり、心がブルーになる青でもあるのかな?と。 この一見、役に立ちそうもない能力を1話目の『犬が光る』ではこんな奇想天外な使い方があるのかという逆転劇に驚かされる。 また思春期あるあるの不器用さと片想い、恋の予感に青春を感じさせてくれる。 2話目の『この世界に二人だけ』 大きな力を持てば使ってみたくなるし、便利な物は時には凶器にもなる。 そんな危うい展開にハラハラドキドキさせられる。 3話目『年収の魔法使い』 しょうもない異能でユーモアがあって笑わしてくれる。意外な使い方でピンチを乗り越える。 4話目『嘘をつく。そして決して離さない』 ある意味一番使える能力。だけど辛い。 「運命を変えられるかもしれない」力を持った者の傲慢と優しさがもたらす深い絶望感と運命の残酷さにうちひしがれる。 最後のどんでん返しは恋の初々しさや切なさ、愛おしさが感じられ良かった。 今まで読んだ超能力物の物語と一味違いシリアスの中にもユーモアがあり、青春の甘酸っぱさも感じられなかなか面白い作品だった。 私も弱くても大切な人のために青い光を灯せる人間になりたいと思わされるそんな一冊だった。
主人公たちの正義観が垣間見える内容でした。 この本に出てくる人たちは正義観の強い人たちが多く、何かしら自分の一貫した考えを持っていました。
似鳥作品には特定の領域だけ極端に優れている少し変わった人が登場することが多いのですが、本書は珍しく所謂超能力を持つ人の話。 そもそも超能力が生まれた原因が強いネガティブな感情なので一歩間違えると重い作品になるところが、全体に漂う善意と、お得意のユーモアある脚註によって救われています。
これまでの似鳥作品とは少々毛色が違う感じ。超能力のようなものをテーマにしているけど、どことなくしょうもない感じが漂うあたりは作者らしい。 しかし、この作品から入った様な人は、あのあとがきをどう受け取るんでしょう。
犬が光る/この世に二人だけ/年収の魔法使い/噓をつく。そして決して離さない 青藍病、不思議な能力発動中は青く光るがその光は能力者にしか見えない。能力はバラバラ、何のためになるのかさっぱり分からない力も沢山あるようだ。上手く付き合えるのか?上手に利用できるのか? フフフと笑えたりしんみりしたりしたけ...続きを読むれど、そんな力は無くてもいいかな‥‥
蛍の話とか動物に自分を攻撃させるとかSFぽくて面白かった。運命という言葉が何度も出てきて、実際こんな能力が人間にあったら変えることができるんだろうなあと少し羨ましくなった。後書きのウネリサマとかオススリサマ?がなんの話がよくわからなかったけど面白かったからストーリーにして欲しい。
能力が発動する時に青藍色に光るというすごい設定に驚いた。年収が見えるヤツが面白かった。それと、静先生は一体どんな能力を持つ何者なのかも気になる。
動物から攻撃される力、念じるだけで生き物を殺せる力、前年の年収が見える力。心の不安に根差して発症する、身体が青く光るという共通点以外バラバラな青藍病という異能力と性別不詳の美形で癒し系な犬好き精神科医。高校生の幼馴染男女の人の死期を悟る能力の話がありがちに思っても良さそうなのに苦しく胸を衝いた。
アオハルかよ(笑) SF(すこしふしぎ)青春小説といった様相ですが、似鳥さんらしい文章と展開とキャラ設定で、どきどきにやにやしながら楽しく物語に浸りました。 少年少女の甘酸っぱい話が続く中、一作だけ趣が異なる「年収の魔法使い」が、似鳥さん全開といった文章回しも相まって、個人的にはお気に入りです。...続きを読む 「青藍病」の設定自体はいくらでも応用が効きますし、静先生のことや他の異能者たち、今回スポットが当たった面々の今後などもありますので、続編が出るのかもしれませんね。
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