似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もしかすると、ファンタジーと言うよりSF寄りか?(^ ^;
連作短編集で、それぞれの作品に別の主人公がいる。
共通しているのは、
・各主人公は常人にはない超能力がある
・その能力を発露する時に青藍色の光が見える
・その超能力を研究している大学の先生が登場する
など。あ、あとその能力があるおかげで、
主人公はいろいろひどい目に遭ったりする点も共通(^ ^;
前提は荒唐無稽ではあるが、文体に変なリアリティがあり、
似鳥氏お得意の飄々とした文体で、すいすい読める。
一作ごとに、登場人物の持つ「超能力」の種類が違い、
そのおかげで話のバラエティが広がり、
常に新鮮な気持ちで読み進めることができ -
Posted by ブクログ
ネタバレ何とも不思議なテイストの一冊(^ ^;
前半...と言うか、基本的な設定は、
割とまんま「森見 登美彦の世界」(^ ^;
人外魔境のような貧乏学生寮に巣くう不可思議な面々が、
日ごと夜ごとアヤシイ所行をだらだらと送っている。
使い古しのパンツから生える謎のキノコで作る鍋が
「詭弁鍋」などというのも、森見先生「夜は短し〜」や
松本零士先生の「男おいどん」へのリスペクトとしか(^ ^
で、この寮に暮らしている人々には、
時々「天井に張り付く血まみれの美女」が見えたりする。
ある時は窓からじっと覗いて来たり、
足音&ドアノブをガチャガチャなど
バリエーションはいくつかある。
トイレを流すと便器に -
Posted by ブクログ
前々作・前作に続き、個人的には
「表紙の可愛さと内容のハードさが
釣り合ってねぇよ・オブ・ザ・イヤー」
を進呈したい作品(^ ^;
全く同じ事件・同じ犯人を、例えば大藪春彦が書いたら
もっと深刻でドロドロの血なまぐさい作品になる(^ ^;
それを海月警部のドジっ子姫キャラと、
作者お得意の飄々とした文体が救っていて、
エンタテインメントとして読みやすくなっている。
大変楽しく読めましたが、
ただちょっとどんどん話や「敵キャラ」が
「漫画っぽく」なっていくような気が(^ ^;
「そーゆーものだ」と思って読めば
楽しく読めるのでしょうが...
徐々におっさんには厳しくなってくるような(^ -
Posted by ブクログ
前作を読んでからだいぶ経っている気がしますが...
前作に続き今作も、表紙の可愛い感じに反比例して
内容はものっそいハードボイルド(^ ^;
主人公の身内も「容赦無く」ひどい目にあうし(^ ^;
「戦力外」の理由はネタバレになるので書けませんが...
姫キャラの(一見)萌え系女刑事のドジっ子ぶりと、
飄々とした文体の軽さが救いとなっているが、
ネタはでかいし被害は甚大だし(^ ^;
しかも「実際にこれと同じことが起きている」事件。
いや、潜行しているだけで、現在進行形で...(^ ^;
ドジっ子女刑事の「姫キャラ」っぷりが、
よくあるステレオタイプな気もしますが...
細かいことを気にし -
Posted by ブクログ
相変わらず、安定の面白さ&奥深さ(^ ^
もうすっかり「お馴染みの」飼育員4人組が、
動物絡みの様々な事件に巻き込まれ、
基本的には「スーパーレディ」鴇先生の活躍で解決する、
という連作短編集(^ ^
今回は、ちょっと鴇先生の秘密も垣間見えて...(^ ^
最初の「イヌ」の話は、何だかずいぶん小粒だなぁ、という印象。
フクロモモンガの回は、私もモモンガを飼っているので、
そうそう、その通り! と思いながら読み進む(^ ^
一冊を通してのテーマは、愛玩動物の運命と飼い主の「責任」。
そこに「悪質ブリーダー」「悪質ペットショップ「悪質引き受けや」の
悪のトライアングルが暗躍するので...か -
Posted by ブクログ
市立高校シリーズの最新刊...なのかな(^ ^;
よくもまぁ、こんなにスケールのちっちゃい
トリックを思いつくもんだ...と思ってたら、
どんどんスケールアップして(^ ^;
シリーズ史上最大のスケールに(^ ^;
きっかけは、学校の「七不思議」から。
とある同好会の会報誌で、面白おかしく紹介され、
その直後からその七不思議にまつわる不可解な出来事が
学校に蔓延し始めて...という話で。
当然、謎解きの主要部分は伊神さんが担う。
が、やはり葉山くんが一人じたばたすることが、
話を進めて行く核になっているわけで(^ ^;
飄々とした地の文との対比で、怖い部分はマジ怖い(^ ^; -
Posted by ブクログ
すんげー面白かったっ!!(^o^
内容的にはものすごくハードボイルド。
でも文体語調は似鳥節で(^ ^
乾いたユーモアたっぷりで読みやすい(^ ^
謎解き要素も大きいので細かくは書けませんが、
「普通の会社員」のはずだった主人公が、
冤罪で警察に追われる羽目になり、
思わず逃げてしまってあれこれ苦労する...みたいな(^ ^;
読み物として、エンタテインメントとして、
とても楽しく読めるのですが...
疑問が二点。
・「指紋」ってもんを、どう考えてる?
・何故にメールしない?
他にも「都合の悪いことは、あえて触れない」
というスタンスが伺えますが...
そんな細かいことは大して気に -
Posted by ブクログ
いや、これはまた色々と盛りだくさんな(^o^
正直、前半までは「ミステリ要素が薄いな。
むしろ学園もののラブコメ(死語?)じゃん」
と思いながら読んでおりました。
が。
この作者が、そんなハンパな状態で終わる訳がない(^ ^;
伊神さんの、え、いやまさかそうだったの!?
という意外な展開というか、キャラ設定というかが
明かされた後にやってくる「さらなるウェーブ」(^ ^;
尻上がりに「情けなさレベル」の上がる葉山くんにも
きちんと見せ場が用意されているし、
柳瀬演劇部部長は八面六臂の大活躍(^ ^
ギャップ萌えあり、濃いい新キャラ登場あり、
静かで熱い伏線の見事な改修あり...で、 -
Posted by ブクログ
どうやら次の「新学期編」と対で前後編らしく、
この一冊では完結していない(^ ^;
連作短編集なので、一つひとつの「ネタ」は
謎解き(ネタばらし?)まで到達している。
が、所々に挟まれる「断章」が、
どうやらサイドストーリーを語っているようで、
それがもの凄く中途半端なまま終わっている。
一冊通して言えることは、探偵役の伊神さんが
どんどん「正体不明」な印象になっていく(^ ^;
段々「人間離れ」していくような...?(^ ^;
反対に、主人公であるはずの葉山君が
どんどん頼りない存在になっていくような...(^ ^;
先に読んだ「家庭用事件」が、時間軸的には
本作の後にあたるはずなの -
Posted by ブクログ
やられた(^ ^ これは見事な叙述トリック(^ ^
このままのストーリーは、絶対に映像化不能だ(^ ^
いや〜まいった(^ ^;
「理由(わけ)あって冬に出る」に続く
「市立高校シリーズ」の一冊で、
お馴染み葉山君目線でストーリーが進む連作短編集。
これまたお馴染みのメンバーが、それぞれにいい味を出し
ふざけた(失礼!)注釈の多い「似鳥節」の文章も健在。
が、本作の最終話でネタばらしされる
「驚愕の設定」は、全く想像の範囲外だった(^ ^;
いろいろ、わざと「おや?」と思わせる仕掛けは
そこここにちりばめられてはおりましたが....
いや、これは「してやられた」感満点(^ ^;
この設定 -
Posted by ブクログ
窓やドアのつまみに糸を引っかけて、外から引き鍵をかける-単純で使い回されたミステリーのお約束のトリック。では、このトリックを使うと宣言してしまうのは?
5人の作家が同じトリックを使い、まったく別の物語を作り出す。
物語の中にはたくさんの密室トリックがあふれているけれど、現実の事件ではまず存在しない。手間がかかるし、成功する可能性も高くないだろう。読みながらそう思うことも多々あるし。
それを逆手に取った『似鳥鶏』の『このトリックの問題点』を始め、それぞれひねりが効いていて、とても面白かった。
一番気に入ったのが、突如部屋に出現した金の仏像と正体不明の彼女『彩瀬まる』の『神秘の彼女』。男子大学寮