【感想・ネタバレ】いわゆる天使の文化祭のレビュー

あらすじ

夏休みも終盤。休み中でも、目前に控えた文化祭に向けて、市立の生徒たちは奔走する。ところがある日、登校した葉山君の目に飛び込んできたのは、そこかしこに貼られた目つきの悪いピンクのペンギンとも天使ともつかないものが描かれた、異様な貼り紙だった。それぞれの部活にちなんだ図柄の〈天使〉を不思議に思いつつも、手の込んだ悪戯かと気を抜いていると、化学準備室で工作する犯人と思しき人影を見かける。文化祭のホームページも改竄され、事態は深刻さを増して――。波瀾万丈で事件に満ちた、コミカルな学園ミステリ・シリーズ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

こういう「小説でしかできない仕掛け」大好き(^o^
いや〜、後半の「してやられた感」は、もはや快感(^ ^
伊神さんの「意外な一面」もラブリーだし、
柳瀬さんの萌えリアクションもサイコー(^o^
最後の最後、余韻の残る終わり方もまた良し(^ ^

読み終わるのが惜しいほど、堪能いたしました(^o^

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2019年06月10日

Posted by ブクログ

上手く騙されてしまいました
解決編が少しまとまりなく感じたのが残念でした
もう一度読み返したくなる面白さでした

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

 文化祭を目前にして準備に励む生徒達が突然現れた大量の目付きの悪いピンクのペンギンみたいな『天使』が描かれたイラストを発端として訪れた文化祭中止のピンチを脱しようと葉山くんが奔走する市立高校シリーズ第四弾で、謎解きの面白さは勿論個性豊かなキャラ達の掛け合いとミステリー好きを唸らせるトリックも相まって最後まで楽しく読めた。

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文化祭における事件というネタは、個人的にはどうしても相対させちゃう作品があるんだけども、そしてそっちの作品がかなり好きなのだけれど、そういう状況でもこの作品はなかなか秀逸だったと思う。

どこかに叙述トリックが使われてるかもなぁと感じたのはかなり後半の方だったから、相変わらずの騙されっぷり。時間をずらすという叙述だったことにまでは全く思い至らなかった。

文化祭となるといろんな人が勢ぞろいするから、それだけで盛り上がるし、お祭り感のちょっと浮ついた感じと変わり者の探偵役とのコントラストが映える、とでも言うんだろうか。そしてそこにいじられ役の主人公がいることで、三点倒立的にバランスが取れてる気がする。

文化祭的には動機や内容がちょっと重くてバラ色ではないけれど、文化祭は楽しまないといけないから、最後に「文化祭へようこそ」で終われたのはよかった。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

文化祭準備の様子などの描写が、自分自身の高校時代の思い出と激しく重なる部分があり、事件以外のところも楽しい。
世代的には著者よりほどほどに下で、市立高校ではなくて県立高校だったのだが、同じ千葉県の公立高校の雰囲気を共有しているノスタルジー。そうそう、クラス発表で文化部の部員たちが校内を駆け回るこの感じ!
ちなみに、前々からそうなのだろうとは思っていましたが、本作ではっきりと、作者の母校がわかります。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読むのがもったいなくてあえて読むのを先送りにしているシリーズ。
ついに読んだけど、やっぱり読んで良かったと思う。
しかし、高校生の頃は高校が舞台の小説はあまり読んでいなかった気がするのに、大人になってから読む小説になぜか高校生や大学生を扱ったものが多いような気がするのはなぜなのだろう。小説全体に占める青春ものの割合がやはり高いのだろうか。それとも自分が懐古的になり過ぎている、というか年を取るのが怖いのかもしれない。
閑話休題、
今回もトリックは著者の得意のあの手法だった。もしかすると本シリーズで一番うならされたかもしれない…。タイムリミットがある中、葉山さんと柳瀬さんで謎解きをしていく過程は面白かった。本書では、変な嫌味のある人物が誰もいなくて、リラックスして読める。こんなに面白いのに、なんでアニメとかになっていないのかな、と、思ったけれど、トリックというかこのシリーズの特長を考えればそれも難しいのかなと思った。

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2021年08月16日

Posted by ブクログ

刊行順に読まなかったため前後してますが、文化祭!
珍しくふたり分できたなーとおもいつつ、油断していてひっくり返った。
伊神さんの出番が少なかったけど、インパクトですべてもっていく(笑)
個人的に翠ちゃんがかわいい。
うーん、さすが。

しかし葉山くんて(柳瀬さん以外にも)絶対もててると思うんだよなあ
本人が知らないだけで。

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2021年05月19日

Posted by ブクログ

市立高校シリーズ第四弾。今回は文化祭(厳密にいうと文化祭の準備期間)が舞台。あちらこちらに貼られた謎の天使のイラスト(天使といってもピンク色の目つきの悪いペンギンに羽が生えたような生き物)が謎の中心。違和感はあったので葉山くんと蜷川ちゃんの最後らへんの展開の予想は当たってたものの、肝心の天使事件の犯人はおぼろげというか消去法でしかわからず。事件の動機は弱めに思えたものの意外な真相という点で面白かった。

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2020年05月25日

Posted by ブクログ

いやあこれはおもしろかった!その手のものにうとい私、この仕掛けには全然気がつかなかった。後から考えれば、あれ?と思っていいことはいろいろあったはずなのになあ。まんまとしてやられて、しっかり二度読みさせられたのだった。

すっかりお気に入りキャラになった葉山君、穏やかでお人好しのところがとても好き。柳瀬さんとの会話にはいつも笑ってしまう。これ、どこかドラマ化しないかな。

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2019年06月17日

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ネタバレ

「小さい」ことしかわからなかった葉山くんの外見がもうちょっとわかった回。葉山くんは「小さくて細くてほっぺたが美味しそう」で、女装するとすごくかわいい!らしい。
事件を起こした理由がわりといい話だったのがよかった。
でも伊神さんがちょっと足りない。

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2019年05月28日

Posted by ブクログ

学校の立地が変だったり、なんか話が噛み合わないなぁと思って読んでたんだけど、最後まで読んだらすっきり。

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2019年03月05日

Posted by ブクログ

あいかわらず叙述トリックの出し方が読ませる。本筋に対するトリックの豪華さに違和感があるが、このシリーズっぽくて良い。

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2018年12月14日

Posted by ブクログ

これはね、よくあるトリックなんですよ。でも、なかなか見破れないんですね。
結果、二度読みするとなるほどね〜と。
そう言うお話。
葉山くん、活躍な度合いがアップしたのは、気のせいかな?

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2016年05月13日

Posted by ブクログ

いつもの葉山くん視点のAパートと奏ちゃん視点のBパートに分かれて文化祭準備で大発生した天使の謎の究明。

文化祭のノリ楽しそうだー!これぞ学園ものだー!青春だー!わー!
そして女装した葉山くんとかお約束すぎる。お前が〈文化祭の天使〉だろ、そうだろ。

仲の良い翠ちゃんと伊神さんも微笑ましい。
みんな仲良しで可愛い。

今回仕掛けられてるトリックも分かりやすいけどネタバレ厳禁の類。

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2015年05月17日

Posted by ブクログ

内容は面白いんだけど、文章が多くて少し読み辛いのは相変わらず。そのせいで集中力が削がれ、せっかくの種明かしでもインパクトが足りないと感じました。繰り返しますが内容は非常に面白いです。伊神さんに頼らず頑張る葉山クンや、妙に可愛い柳瀬さんも魅力が増しています。

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2014年01月11日

Posted by ブクログ

葉山君シリーズ第4弾。当初は伊神葉山シリーズだったのが、葉山柳瀬シリーズになりつつありますね。

文化祭独特の若々しい熱気と、己の決断に苦悩する葉山君が、とても愛らしかったです。もちろん、柳瀬さんも。

それよりも、エスニックあるあるが面白かったです。メニューの日本語は適度に間違える。話し言葉に現地の言葉を混ぜるなど。委員長、完璧ですね。

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2013年10月28日

Posted by ブクログ

〔!〕学園にピンクの天使舞い降りた

〔内容〕吹奏楽部一年、蜷川奏さん視点と、いつもの葉山くん視点から描かれる…プラスワン/天童翠再登場、柳瀬さんピ〜ンチ。

〔感想〕毎回あたらしい女が出てくるので柳瀬さんもたいへんやなあ/葉山くん、なぜ伊神さんを呼ばない? 責任云々なんて彼にはどうでもエエことやろ、と思った/『万能鑑定士Q』の力士シールを思い出した。あちらは日本を揺るがす事件の前兆やったけど、こちらはどうでしょ? グラフィティステッカーという感じもあり「俺、参上!」ってか?/上条さん再登場希望/このシリーズは叙述トリックが多用されるのでわかりにくくなることがある。

〔好み度〕ここちよさ:B/キャラ:B/設定:A/文章・絵:B/思いがけなさ:B/総合:B

■市立高校についての簡単な単語集(学年は葉山基準で)

【愛甲】ミス研(推理小説研究同好会)会長。葉山の一年先輩。
【青砥/あおと】辻さんの友だち。
【秋野麻衣/あきの・まい】吹奏楽部。一年のときはクラスメート。いろいろ手のかかるタイプで周りの人間はつい世話を焼きたくなる。
【東雅彦/あずま・まさひこ】吹奏楽部員。秋野の彼氏。185センチの長身。チャラい格好だがなぜかさわやかに見える。家は金持ち。
【アンドラス】悪魔。天使のイラストに似ていることを吹奏楽部の上条が指摘。
【アツシ】柳瀬さんちの犬。足と首のまわりだけ黒であとは象牙色というカラーリング。とてもひとなつっこそうだ。アイヌ語の命令しか聞かない。
【委員長】クラスメート。なんか頑張ってる。
【伊神悦子】恒の母。
【伊神恒/いがみ・こう】文芸部部長。二年先輩。物識り。探偵役。遠慮を知らない。なにやら家庭の事情がありそう。《そう簡単に何でも分かっちゃったら楽しくないよ》まもなく電車p.36
【伊神進】恒の父。
【井口】クラスメート。手芸部。おとなしいタイプ。
【磯貝健人/いそがい・まさと】パソコン研究同好会会長。
【石井あゆみ】愛心学園吹奏楽部。同学年。なんとなく猫っぽいが本人は猫アレルギー。
【市立高校】天使の文化祭で名前が出た。葉山くんたちがいるのは蘇我市立蘇我高校。文化祭ではヘンな出し物くらべが行われる。ヘンな生徒の率が他の学校より高いようだ。
【入谷羽美/いりや・うみ】吹部のOB。三年上。菜々香の親戚。わざわざ美術部に来て葉山くんの頭を撫ぜるのが趣味だった。
【入谷菜々香/いりや・ななか】映像研究会。脚本担当。同学年のようだ。葉山くんの初めての彼女になった?
【内田】一年のときのクラスメート。二年でもクラスメート。
【浦和虎彦】とある中学生。
【映像研究会】通称「エイケン」。会長は壁男事件直後はさらさらヘアの谷口貴男。
【江澤】演劇部。一年先輩。
【園芸部】部長は門馬。部員は葉山くんと同学年の岩泉さん。
【越智/おち】吹奏楽部。
【織部智也/おりべ・ともや】吹奏楽部。ホルン・パート。一年上。カナの幼馴染のお兄さんでちょっと過保護気味。
【カナ】蜷川奏(にながわ・かなで)。吹奏楽部。一年下。思いついたら即行動するタイプ。本人的には考え出すと止まらないので考えないようにしているそうだ。
【上条宏華/かみじょう・ひろか】吹奏楽部。フルート。葉山とは同学年。人の髪とか肌とかその下のものとかが好き。気に入られると撫でられたり抱きつかれたり頬ずりされたりするが美人だし褒められてる形なので逆らいにくい。
【壁男】芸術棟に出るらしい幽霊。首を斬られ壁に埋められている。顔がないので手当たり次第に襲い壁の中に連れ込もうとするが人間を連れ込むことは難しくつぶれてしまう。
【唐沢アグネス直美】とある女性。
【keynote】愛心学園裏門すぐのとこにある喫茶店。名称からして同校吹奏楽部がターゲットではと思われる。
【木場】葉山の西の谷小学校時代の仲間。クラスで一番小さかったのに今では大男になっている。
【木村】ESS(英会話部)の部員。同学年。しつまかりしてる感じ。
【桐山萌実/きりやま・もえみ】演劇部。通称モエ。
【久我】家庭科教師。
【草加】国語教諭。国語になぜそれが必要なのかわからないが気を読む達人で戦闘力が高い。
【黒猫】学校に出没する。懐かない。
【芸術棟】古く芸術性などカケラもなく愛想のない建物に文科系の部を全部放り込んで芸術棟と称している余り物の建物。音楽系の部のせいで常にやかましく全体の半分はガラクタが詰まっている。
【祁答院/けどういん】たった一人の棋道部部員。同学年。一年二組。
【幻城影彦/げんじょう・かげひこ】伊神先輩が置いていった蔵書にたくさん揃っている。愛心学園シリーズが有名。
【小菅/こすげ】一年のときのクラスメート。
【笹岡】吹奏楽部顧問。トロンボーン吹きで朝一番に音楽室に来て吹かないと一日を始められない。
【佐藤希/さとう・のぞみ】葉山の一年後輩。メガネ女子。メガネを外すとものすごい美少女。ってそういう人はメガネをかけててもものすごい美少女でしょ? 帰宅時に誰かにつけられてるような気がする。葉山には「希」と呼んでもらいたいようだ。また、葉山の「裏の仕事」に憧れている?
【四宮和男/しのみや・かずお】通称「カズヲ」。市立高校校長。生徒に人気があるらしい。文化祭の奇妙さの裏の仕掛け人という噂もある。
【七五三木/しめき】先輩。「きちんとマナーを守ってマリンスポーツをやる人」という雰囲気で映研が製作している映画で柳瀬さんと共演している。
【シランクス】立花の幽霊がフルートで吹いているらしい曲。
【杉本大介】パソコン研究同好会顧問。四角四面の堅物。
【千石】吹奏楽部。オーボエ。一年下。
【高島ひかる】吹奏楽部部長。「吹奏楽部のがんばりママ」と呼ばれる。
【館/たち】吹奏楽部。クラリネット。一年上。
【立ち女】学校怪談? 校門のところでじっと何時間も立っている三十代くらいの女。誰かを待っているのか?
【立花久美子】吹奏楽部。フルート。美人。行方不明。後に中退し百目鬼姓となる。
【田村】生物科教諭。芸術棟地下の実験室で改造人間を作っている。
【塚原】映像研究会。同学年と思われる。
【辻】映像研究会。同じクラス。ジャーナリストっぽい雰囲気。
【常松】パソコン研究同好会。
【椿美都/つばき・みと】愛心学園吹奏楽部。同学年。パーカッション。
【勅使河原】書道部。
【鉄道研究会】通称「テッケン」。壁男事件直後の会長は一年先輩の山本。
【天童翠/てんどう・すい】愛心学園中等部生徒。父はミステリ作家の幻城影彦、本名天童雄彦(てんどう・たけひこ)。作中の千堂愛のモデルが翠。
【渡慶次/とけし】ESS(英会話部)部長。柳瀬さんとは仲がいいようだ。大雑把だが豪快なタイプの女子。
【利根川牧夫】前美術部顧問。現在は美大講師でプロの画家でもある。
【百目鬼悟】美術部顧問。仕事のためではなく創作のために学校に来ているフシがある。自分のアトリエ欲しさに芸術棟にアトリエを作り美術部とした。
【豊中浩一】自殺したと思われる男。
【豊中正子】浩一の妻。
【梨本】体育科教諭。田村教諭の作った改造人間で冷蔵庫型でしゃべらず無表情。
【那須】クラスメートだがクラス単位の行事に参加してくれない。物理化学部員だが幽霊部員でも生体部員でもない半死半生部員。
【波木/なみき】愛心学園吹奏楽部部長。
【蜷川奏/にながわ・かなで】→カナ
【ネモっち】根本晶(ねもと・あきら)。葉山の西の谷小学校時代のクラスメートの悪ガキ。他者をどこかに閉じ込めることに義務感を感じていた。
【葉山】主人公の「僕」。美術部員。引っ込み思案で基本ヘタレだがお節介でお人好しなこともあり巻き込まれ体質(事件を引き寄せる「事件男」体質)。コミュ障ではないがコミュ強とはとても言えない。なにやら家庭の事情があるらしい。小柄でかわいいタイプらしく女装がよく似合うし上条さんからは美味しそうと言われるし学校では「柳瀬さんの愛妾」として有名。
【葉山亜理紗/はやま・ありさ】葉山の妹。三歳下。臨海学校でストラップをおみやげとして買ってきてくれた。兄妹の関係は悪くないようだ。初めての場所でもなぜか目的地の方向がわかる特殊能力を持つ。
【葉山・母】夜勤のことがあるらしいので看護師あたりかもしれない?
【美術部】芸術棟三階にある。葉山を含め部員五人、うち幽霊部員四人。
【平岩学園女子】高校。通称「ヒラジョ」。
【部活動対抗部室争奪大合戦会議】壁男事件で芸術棟が閉鎖されたため部室に困った部活動の不毛な争いに終止符を打つため吹奏楽部の高島先輩が招集し開かれた五時間に及んだ会議。
【藤巻】一年のときのクラスメート。料理が得意そうだったが最後の調理実習では積極的でなかった。
【文化祭】市立高校の文化祭は奇矯なことで有名らしく変な出し物大会になっているらしい。最近ではどこも九月に文化祭なのか。夏休みの終わりの方は準備に追われるらしい。ぼくらの頃は律儀に? 文化の日前後やったけど。ついでに春の新学期ちょい後五月頃に小文化祭があったような気もする。新入生(特に文化系部活の)の最初の仕事って感じで。
【ペルー屋台 ホセ】葉山くんの属する二年三組の文化祭での出し物。
【ボランティア部】葉山くんを狙って落とされたかもしれない植木鉢があったと思われる部屋を使っている。部長は若菜。
【真垣】演劇部員。一年後輩。あだ名は「ゴリさん」。希ちゃんに対する新たなストーカーになる可能性もなきにしもあらず。
【マヤ】邦楽部員。
【瑞穂悠紀子/みずほ・ゆきこ】柳瀬さんの友人。一年上。吹奏楽部。「泰然自若のクラリネット吹き」。
【三野小次郎/みの・こじろう】通称「ミノ」。演劇部員。他人の内緒話に出くわす男。葉山とは中学時代から親しい。ジャガイモは苦手。
【八重樫日名子/やえがし・ひなこ】愛心学園吹奏楽部。同学年。
【康永/やすなが】愛心学園吹奏楽部。演出。
【柳瀬沙織/やなせ・さおり】この話のムードメーカー。演劇部長。一年先輩。黙っていたらグラビアアイドル、口をひらいたらお笑い芸人。県総合文化祭演劇部門個人賞受賞俳優。葉山に気があるらしいフシがある。が、おもしろがっているだけの可能性はある。必殺技「声年齢チェンジ」を持っている。
【レッサー先生】レッサーパンダに似ている女性教師。生徒の人気はあるらしい。緊急度Bとか重要度Aとかいう言い方をする。英語の先生っぽい。
【渡辺】二年のときのクラスメート。吹奏楽部部長。トロンボーンり天使カードを集めている。記述に矛盾があるので渡辺くんは二人いる可能性がある。
【渡会千尋/わたらい・ちひろ】葉山が小学生の頃好きだった女子。初恋。今は愛心学園吹奏楽部でオーボエの首席奏者。
【ワッキー】葉山の西の谷小学校時代のクラスメートの悪ガキ。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学園ミステリーの続き。今回は長編で見事に騙された感じです。
葉山くんの探偵力、発言の内容が上がってきているように感じました。女子も放っておきませんよ。
柳瀬さんが翠ちゃんを牽制しているようにも見える場面も。
ニヤニヤ。

自分の責任でもなく、タイムリミットに迫られて緊迫感が伝わってくるシーンは人命が絡んでいるわけでもないのにかなりハラハラさせられました。
最後はまた伊神さんに頼ってしまうのだけど、頑張れ葉山くん!と応援したくなります。

内容については触れませんが、気になるチョイ役の人物が何人か登場。
「校長先生」遊び心を持っている、というかイカした大人で粋な発言が格好よい。
「お姉さん」ミカさんの事。どこでも居そうな女子なんだけど、大人になった彼女も魅力的そう。チョイ役ではないけどキーマン。ほとんどでてきませんが。
そのほか、文化祭を盛り上げようとする各メンバーにも好感が持てました。

また「ヒロ」がどのようにあのようなキャラになったかのも考察のしがいがあります。う~ん

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2023年02月07日

Posted by ブクログ

葉山&伊神シリーズ第4弾。 これで既刊分は終わり。 だんだん葉山くんがたくましくなっている。 トリックもなかなか凝ってて面白かった。まんまとだまされた。 よくわからない柳瀬さんとの関係もにまにま。 1巻はちょっと読みにくかったしあまり期待してなかったけど、続きが楽しみなシリーズになった。

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2021年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

くっそー、叙述トリックめ、苦手だぜ
(本編とは関係ありません、本当にない!)
さて、今度の葉山は可愛いぞ(最終章)
感極まって愛妾(葉山がね)呼ばわりされ
ている当の相手に抱き着いて・・・数秒も
いやいや、うらやましい(P181)

自力で解決できそうな探偵力は身に就けた
ものの、まだダミーなどに騙されるのは
非情を貫けないやさしさだと思う
学祭は懐かしいね、ほぼ泊まり込みで作品
を作ったのは思い出だわ

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2020年12月14日

Posted by ブクログ

文化祭前の時期に天使のイラストが描かれた紙が現れる。誰が何のために用意したのか・・?を追うお話。
天使のイラストが他校でも出現しお話はだんだん複雑になっていく。
一冊の長編ミステリーなので読み応え十分。
主人公葉山くんの探偵としてのプライドが少しずつ芽生えはじめ伊神さんへの嫉妬と思われる行動などもみられる。
それにしても細かい仕掛けと複雑な展開にやられた感あり。
おススメ。

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2019年01月21日

Posted by ブクログ

2018年11冊目。仕掛けのために他が犠牲になってしまった感じ。仕掛けそのものは単体ではそこまで機能せず、インパクトに欠ける。ただ、柳瀬さんの狼狽えシーンだけでも読んだ甲斐はある。

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2018年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回はやられました。読み進めながら,トリックはこちらかあちらか,と予想していたら両方だったというオチ。青春小説としても読み応えがある。葉山=柳瀬は最強!しかし最後になって結局「文化祭の天使」は誰だったのか?という疑問が残り,再読必須!

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2017年09月15日

Posted by ブクログ

文化祭の準備に慌ただしい校内に、ある日突然天使が現れた……。ペンギンのような不思議な天使のイラストが描かれた紙が部室に大量に貼られていたのだ。しかも、化学準備室に侵入者が。果たして文化祭は無事に開催できるのか……?

葉山くんめっちゃがんばってた。カナちゃんの前の葉山くんはすごい先輩してたし、とてもよかった。カナちゃんの猪突猛進ぷりはちょっと苦手な類だけど……。トリック的には半分は分かってたけど半分は気がつかなくて途中までもやもやしながら読んでたのでラストですっきり出来てよかった。相変わらず謎も動機もむりやり作り出した感はあるけど、文化祭の青春ぽさとか柳瀬さんがまともなこととか、キャラクターたちの動きはとてもよかった。

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2017年03月17日

Posted by ブクログ

にわか高校生探偵団シリーズ第4弾です。
コミカル学園ミステリです。

文化祭という楽しそうな疾走感ある内容かと思いきや、割とのんびりした内容。
今作はミステリというよりはキャラを楽しむ感じになりました。

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2015年07月26日

Posted by ブクログ

葉山君シリーズ。なんか変だなと思っていたらそんな仕掛けが。そして長編だったので伊神さんが出てくるまでちょっとダルく…。あと犯人の動機も弱いような。伊神さんの美少女妹翠ちゃん登場や、葉山君かわいい外見なのか〜と小さな満足もあり。

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2015年07月20日

Posted by ブクログ

葉山の通う市立高校では文化祭の準備が大詰めを迎え、生徒達が準備に忙しく働いていたが、
ペンギンのような天使のイラストが描かれた貼り紙が学校中に貼られるという事件が起こる。
さらには化学準備室で何者かが劇物の棚を開けるという事件も起き、文化祭の開催まで危ぶまれるような騒ぎに発展していく。

葉山君シリーズ第四弾。
今回は葉山の視点が中心のAパートと、吹奏楽部のカナの視点のBパートに分かれてお話が進んでいきます。
このパート分けの理由は終盤で明かされるのですが、私は仕掛けられた企てに途中まで全く気付きませんでした・・・。
最後まで読むとすべての絵解きがぴたっと嵌って、納得できましたが。

ただ、犯人の動機や推理の精度には疑問が残りますねー。
リアリティに欠ける気がするし、本格ミステリかと思って読むと、肩すかしを食らいます。

脇キャラの伊神さんや柳瀬さんがいい味出してるし、キャラの会話が微笑ましくて好きなシリーズなのですが、ミステリとしても物語性としても、今一歩という印象です。

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2014年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラノベの日常ミステリー、となると手軽であっさり読みやすいのが身上。このシリーズは今のところその期待を裏切らないお手軽さとあっさり味が良。本作でも、この俺ですら「あぁ、あれ系のトリックな」「犯人は複数でしかも・・・」とか、ある程度まで謎が解けそうになるのがまた良。

主人公葉山君とヒロイン柳瀬さんの進展具合が青春していてこれまた良。俺みたいなおっさんでも、むしろふつうに高校生的な2人は応援したくなる。もう「おぉロミオ・・・」とか「来年再来年10年後の今月今夜・・・」なんかに代表される大袈裟な恋愛描写は消化不良を起こして胃もたれしてしまうのだ。この作品ぐらいの綺麗ごとな恋愛描写が口当たりも良くて読みやすい。

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2014年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話が繋がらず??となった。
終盤で理由はわかるんですが、驚きというよりはそんな事するから読みずらくなるんだよという印象。ミステリを期待すると肩透かしをくらいそう。

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2014年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キャラクター間のドラマよりは話の構成に凝っている小説、かな。謎解きの構造は複雑に仕掛けられているけれども、その動機が意外性に欠ける。
日常生活の中にファンタジー要素を組み込んだ物語を「エブリデイファンタジー」と呼んだりするが、それに倣って「エブリデイミステリー」と名づけたらしっくりくるかもしれない。
あと、主人公の高校生男子がやたらと女の子に好かれるという意味でハーレム系の要素も混じっているかも。
それからもう一つ、あとがきが明らかに時雨沢さんっぽい。時雨沢さんの方がキレッキレだけども。

同じ作者では動物園シリーズの方が好きだな。

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2013年09月21日

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