似鳥鶏のレビュー一覧

  • 推理大戦

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    面白かったです!各国の名探偵達がカッコ良く、しかも魅力的に描かれるのでそれぞれの章が終わってしまうのが少し寂しく感じてしまう程でした。最後の章もそれぞれ活躍の場があってどんどん読み進めてしまいました。名探偵達が何人も出てきて魅力的なんて、贅沢な一冊でした。それぞれのスピンオフ作品、期待してます!!

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    2025年11月25日
  • ミステリーツアー

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    5人のミステリー作家が自身のおすすめ15冊、計75冊を紹介していくという書評本。私の中では結構ミステリーは知ってるものだと思っていたが全然でした、全く存じ上げない本やこんな面白そうな本なんで知らなかったんだ…!と自分を恥じるばかりでした。それだけ本の出会いが多くそして読む時間足りるか?という嬉しい悲鳴。頑張って読みます…。あと個人的にはやっぱり似鳥鶏さん面白過ぎる。おちゃめな方なんだな〜。

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    2025年11月13日
  • 叙述トリック短編集

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    もうタイトルのまんま。全ての話に叙述トリックが使われているということをタイトルで言っちゃってる短編集。しかも、本を開いたら各話のポイントみたいなことも全て書かれているという異色の作品。

    いやー、素直に面白かった。個人的には「貧乏荘の怪事件」の叙述トリックというか仕掛けが一番好きで、ひっくり返され方に気付いた時に
    「…ニヤ…フフフフフ(そういうこと!?気付かんかったんやけどwwww)」
    ってなった!いやー一本とられたとはまさにこういうこと!

    でも、この本全体の大きな仕掛けの一つは途中で気付いちゃった。それでも何ら遜色することなく面白かったけど。
    いやー、この本のアイデア思いついた時は震えるや

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    2025年10月27日
  • 名探偵誕生

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    一言で言うと「美しい」小説。
    「キレイ」ではなく「美しい」という表現がしっくりくる。
    主人公が小学生から中学→高校→大学と成長する中で、「お姉ちゃん」への想いの変化や葛藤がよく描写されている。
    好きな人に、自分ではない別の好きな相手がいて、その二人が仲良く幸せそうにしている様子を傍で見る切なさとか、遠い昔にそんなんあったなぁと。
    前半は、日常の中で遭遇した謎を解くというテイストで、コミカルな文体も手伝って割とサクサク読める系かと思ってたのが、後半は一気に本格的な(金田一少年的な)事件に。
    特にラスト2章の主人公が人間臭くて、カッコよくて、切なくて、読後に爽やかさが残った。

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    2025年10月22日
  • パパたちの肖像

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    読めてよかった。
    子育てに悩むパパたちの叫びが、胸にズドンときた。
    ママたちと同じくらい、パパたちもうまくできなくて泣きたくなる時があるんだ。
    泣きたいのはママもパパも一緒なんだ。

    子育ては、子どもと向き合うのと同時に、夫婦がお互いに向き合わないといけないチームプレーが必要なんだと、思い知らされた。

    特に「俺の乳首からおっぱいは出ない」と「髪を結ぶ」は、泣ける。
    乳児期に感じる焦りと、親としての自信喪失がこれでもかというくらいリアルに描かれていて、当時の記憶が蘇って、本当に泣いた。

    パパにはもちろんおすすめしたいが、ママにこそ読んでほしいと思う。
    パパの気持ちがわかれば、パパに対しても優

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    2025年10月21日
  • 叙述トリック短編集

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    くすっと笑えてミステリーとしても面白い、非常に良かったです。あと全体的にほのぼのとしていて気軽にミステリーを読めるのが良かったです。「閉じられた3人と2人」と「ニッポンを背負うこけし」の叙述トリックは解けました、嬉しい。「貧乏荘の怪事件」は私のいつもの癖で流し読みしたのがいけなかった…、しっかり一文字ずつ読むと良かったのですね…(これもヒントか?)
    この作者、「あとがき」でもやりたい放題でちょっと笑ってしまった。結構ポップで好み、この方の他の小説も読んでみたいなと思いました。

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    2025年10月18日
  • レジまでの推理~本屋さんの名探偵~

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    ほのぼのとした書店ミステリーで終わらないのが似鳥さんのお話で
    最後の臨場感すごかった!

    本屋さんが好きになるお話。
    どの職場にもいろんなドラマがあるんだろうな。

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    2025年10月16日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    石持浅海さんの息子の進学、ふいに泣かされた!!息子が遠方の大学に旅立つシーンで。当たり前のように毎日おはよーとか言って一緒にいるけど、ずっと続くわけじゃないんだなぁ。旅立ったら淋しくなっちゃうなぁと思って。自分の学歴思考で子供の希望を閉じ込めないようにしなくては!
    カツセマサヒコさんの専業主婦家庭の話もよかった。競争からはみ出た家庭かもしれないけど、それでもいいなと思えた。
    外山薫さんの損してる気分になってるパパの話も、妻がちゃんと家庭のことも考えてるのがわかって読んでてホッとした。

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    2025年10月08日
  • ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎

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    ネタバレ

    ヤンキー、ミステリと出会う(青柳碧人)
    実態はどうであれ、暴れウサギの異名は可愛い。
    うまいこと被害者の性格を利用しての犯行で面白かった。
    でも「琥珀のタマナ」が何とも言えない気持ちになる。

    将棋部、無実を証明せよ(秋木真)
    そこまで見て聞いたなら気になりますよね。何がったのか。
    絵を簡単に辞めたのは理解できなくても、やってはいけないんですよね。
    どんな理由であれ話が違う。

    屋上の雪融け(相沢沙呼)
    かっこいい探偵だ。
    どのタイミングでどこまで見通したのか。
    聞いていないようでちゃんと聞いてくれている。
    優しいね。

    学生時代の母の原稿(似鳥鶏)
    凄い。出来てた二つの話を娘に合わせて混ぜた

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    2025年09月29日
  • 唐木田探偵社の物理的対応

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    主人公は『偽の月』を目撃してから都市伝説『思い出女』に襲われたところを武装した男たちに助けられる。
    『偽の月』が見える人間は怪異に襲われやすくなり、今後生き残るためには怪異に対抗する組織に所属するしかない、ということで唐木田探偵社に就職することに。

    探偵社というが業務内容は人に害を為す怪異を銃器や鈍器で物理的に駆除する、というもので主人公はネズミというコードネームを付けられ怪異に対抗する術を身につける。

    トイレの花子さんやUターンババアといった怪異に対して、お祓いとかではなく物理であくまでも消し潰すという対応なのが面白い。銃火器や刃物、鈍器をぶん回すアクションシーンが派手で楽しかった。

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    2025年09月13日
  • 理由あって冬に出る

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    私に本を読むという文化がなく、10年ぶりくらいに読みましたが、非常に面白く、読みやすかったです。
    高校を舞台にした推理小説で、高校生ならではの青春を感じられてとても気持ちが良い作品でした。

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    2025年09月06日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    自分は乳幼児の母という立場なんですが、共感する!、耳が痛い!と交互に思いながら拝読しました。
    どんなに自分がしんどくても、「だって俺は親だから」と疲れや苛立ちを抑えて子供に対応する場面は共感したし、妻からなんでこんな簡単なことができないんだ、という表情をされて、夫が自分は子育てに向いてないわぁと落ち込む場面は、耳が痛かった・・
    当時わたしも似たようなことをしてました・すいません・・

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    2025年08月24日
  • モモンガの件はおまかせを

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    大好きなシリーズ!
    もう直ぐ終わっちゃうって思って読むの躊躇ってたけどやっぱり面白い。
    社会問題も詳細に切り取りつつ、わかりやすくポップな文体と魅力的なキャラクターたち!
    今回七森さんが薄目だったかな?
    先生の実家のお仕事もわかって
    服部さんのお家のこともわかってまた進展した気がする!
    次も楽しみだなー。寂しいけど

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    2025年07月27日
  • 夏休みの空欄探し

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    ネタバレ

    青春ミステリー、暗号は知識と考え方が分かれば誰でも解けるものばかりで読んでいて、とても楽しかったです。

    自分にもこんな青春があったらよかったなと、読みながらニヤニヤしてしまったり、終盤では主人公にどっぷりと感情移入してしまっていたこともあり悲しく切ない気持ちにもなりました。

    たくさんの人に読んでもらいたい作品です。オススメの一冊になりました。ありがとうございました。

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    2025年07月04日
  • 刑事王子

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    刑事王子というタイトルと表紙からポップなミステリーを想像していましたが、がっつり殺人事件に、スケールの大きなトリック、派手なアクションは、さすが似鳥鶏作品!

    北欧小国の王子・ミカが、とある人物を追うため来日。捜査官と身分を偽り、通訳としても活動しているベテラン刑事・馨とバディを組んで事件を解決するストーリー。

    プロローグから心臓鷲掴みにされ、最後まで夢中で読んでしまった。

    しかも王子が主人公かと思ったら、似鳥作品には珍しい、王子と無理やり組まされるおっさん刑事の方が主人公でした。新鮮すぎる。

    でも、それが心地良い。
    ぶっきらぼうだが真面目で優しい刑事と、小国の王子の可愛らしさとズレた真

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    2025年05月25日
  • 生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班

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    面白かった。目が離せない作品とは本作の事である。
    まず設定がいい。花人と言われる特殊能力を備えた人たちがいる世界はSFのようだが、舞台となる世界は我々の生きている現実世界である。
    不況などで情勢が悪くなると異分子たちを排除しようと差別が起きるのは世の常だが、作中ではその花人が対象となる。彼らが富を独占している! 彼らは優遇されている! などの根拠なき感情の大声は社会を不気味に、しかし確実に歪めていく。
    この展開は嫌な緊張感が充満していて背筋が凍った。国が奇妙な方向に歪み出した時、隣人を信じられるだろうかと不安になった。
    SFとして社会が今、どんな風にあるのか、という事をしっかり観察しつつ、上質

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    2025年05月16日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    今年も面白かった〜。お気に入りは、似鳥鶏「名探偵名前が適当」と宮内悠介「最後のひと仕事」。どちらも読み応え抜群!
    「どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう」は東川篤哉楽して良き。

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    2025年04月30日
  • 叙述トリック短編集

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    すっかり騙されてしまって、そりゃあもう最初から最後まで。とても楽しく読めました。
    みなさんも是非読んで“挑戦状”を受け取り挑んでほしいです。きれいに騙されて絶対解けないから!
    なんとなく、こうかな?くらいに引っ掛かりはするんだけど、じゃあなんでそうなの?まで行かなくて結局ただただストーリーを楽しんで読んじゃった。
    解らないからより一層楽しめたのかもしれないって思うことにしようと思う。解らなくていいし、解ろうとすることが大事ってことで!(考えることを放棄したやつが何を言う)

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    2025年04月29日
  • だから捨ててと言ったのに

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    25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
    全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
    知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
    このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
    今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。

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    2025年04月13日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    推しの太田愛が書いていたので買った本。300ページほどなのに1200円+税。高え!
    6人の作家の書き下ろしミステリー、半分は読んだことがない。楽しみだ。
    まずは太田愛から。うーんいつもと違う。お嬢さまだのなんだのセレブなお屋敷舞台のミステリー。好みではない。
    東川、逸木、宮内の作は面白かった。
    アンソロジーは次に読む本の入り口になる。

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    2025年04月01日