似鳥鶏のレビュー一覧
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密室にまつわる5編の作品が載っている。
第一話は「このトリックの問題点」。密室事件にまつわる白玖の推理と俺(真中)の、麦ちゃんをめぐる突飛な行動が面白い。
第二話は「大叔母のこと」。すでに亡くなっている天才ケーキ職人だった大叔母が残したもの(遺産)を主人公である女性とその彼氏の二人で、密室での盗難事件を解いていく。
第三話は「神秘の彼女」。突然枕元に現れた盧遮那仏像の話。現実と夢が交錯する。同室の玄馬先輩の仮想の彼女と工学部の美人女子大生鴻巣の意外な関わりが面白い。
第四話は「薄着の女」。女優として少しずつ仕事が増えていく中で、過去の繫がりが引き起こした殺人事件。どう逃げ切るか。
第五話は「世界にただひとりのサンタクロース」。これは面白い。さすが島田荘司の作品。したがって邪念を与えず読む人の楽しみとしておこう。 -
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友人たちと過ごした夏休みの思い出… それぞれの覚悟が新しい自分を発見してゆく #夏休みの空欄探し
■あらすじ
高校のクイズ研究会に所属する成田頼伸は、役に立たない知識をばかりもっている。一方、同じクラスの成田清春はコミュニケーションに長けており、頼伸いつも羨望の眼差しで見ていた。
ある日頼伸は、喫茶店で謎解きパズルを解いている美人姉妹を見かける。思いがけない出会いからパズルを手伝うことになった頼伸、さらに清春と共に四人で謎解きパズルに挑んでゆく… 彼らの何かを解き明かす夏が始まる。
■きっと読みたくなるレビュー
夏休みといえば、様々な思い出がありますよね。両親に連れてってもらった遊園地、友達といった花火大会、宿題に追われる八月の終わり…
親になると子ども達のおひるご飯を作ったり、塾の夏期講習に送り迎えしたり、むしろ休める時間が減って忙しくなる。それでも子どもたちには、めいっぱい熱い夏を楽しんで欲しい。
若い頃にもっている悩みというのは、実は人間の本質をついた悩みが多い。しかも経験も浅く、知識も少ない。さらに自信のなさと将来の不安に駆られるから、解決もままならない。そんな青春時代の苦い部分が胸にじんわり伝わってきました。
一番の読みどころは、男子チームの頼伸と清春が成長していく姿ですね。とにかく自信がない頼伸なんですが、得意分野をきっかけに、自分の中から答えを見つけ出していく。また清春は、序盤は煙たい奴なんですが、彼もまたどこにでもいる高校二年生。素直でいい奴で、まさに現代の若者を切り取った感じ。彼ら二人を見ていると、自分もそうだったなぁと懐かしんでしまいました。
そして女子チームの雨音、七輝。こんな女子たちを守ってあげるためであれば努力できる。恋愛ってたしかこういうことだったよな… と思い出させてくれる素敵な姉妹でした。
さて本作は謎解きパズルに挑戦しながら、物語が進行していく。よくもまぁ次々と奇問難問くりだしてくれました、聖地巡礼をしてみたくなりますね。私がもっと若かったら、男女混合の仲間たちで行きたいのですが、いまは家族といきたいな~
可愛さと優しさが伝わってくる素敵な作品、夏休みに空いた時間におすすめの一冊です。
ところで皆さん、夏は好きですか? 暑いのは嫌いな人も多いですよね。私も最近はずっと部屋に閉じこもって、本を読んでます。それでもたまには外に出て、街の景色や空を見てみて下さい。きっと懐かしい思い出が蘇ってきますよ。
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夏休みの思い出は
大人になっても忘れない
好きな子と出かけたあの日
きのうの空みたいに近くに感じる
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■ぜっさん推しポイント
終盤の頼伸が覚悟を決めた場面がカッコ良かった~
大人になると何でも先にリスクや損得を考えてしまいます。新しいことに挑戦することが少なくなってしまい、その結果成功も失敗もせず、成長することもなくなってしまう。
私が初めて告白&玉砕したときは、顔から火が出るほど恥ずかしかった。しかしそれ以降は、誰でも胸をはって女性とコミュニケーションがとれるようになったのです。誰にでも不得意なこと未経験なことはある。覚悟して一歩踏み出すことが大切なんですよね。 -
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目立たずに陰の者であるライと、人との関わりが活発で陽の者であるキヨ。
そして、「役に立たない」ことが好きで雑学の知識を沢山持ち合わせているライと、「役に立つ」ことが好きで効率よく役立つことを身につけるキヨ。
この2人と、謎解きに苦難する姉妹とが出会い、4人で多くの謎に挑む物語。謎解きとともに冒険していく中で、ライとキヨの関係性が変わっていき、姉妹との関係性も変化していく。
隠された謎という空欄を埋めていく物語であり、友情や恋愛といった高校生らしい青春という空欄が満ちていく物語であった。そして、何より出題者の「 」を埋める物語だった。
青春らしい友情や恋模様、暗号を解いていく謎解き、謎解きを通して進んでいく冒険。たくさんの面白いが詰まっていた。切ない結末でありながら、温かく、爽やかな読後感だった。 -
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ひょんな事から『怪異』が認知できるようになった「ネズミ」と、彼をスカウトした唐木田探偵社の個性的なメンツとのやりとりや文字通り血みどろな『怪異』との戦いを描いた作品です。
作品中での怪異は皆様ご存知のトイレの花子さんやらターボばばあ、くねくねやら姦姦蛇螺といった都市伝説をネタにしたものばかり。それらが巻き起こす怪異をネズミをはじめとした唐木田探偵社の面々が退治していくのですが、退治方法が殴ったり切ったり銃火器で撃ったりと物理方法のみ。全編グロテスクな描写が続きます。また物語も重要人物が序盤であっさり亡くなったり、主人公も身体を欠損したりするもののそれを感傷的に描かず「そんな事もある」くらいの軽い扱いをしているのが面白かったです。
終盤もそれまで張っていた伏線を見事に回収しての展開だったので良かったです。
血生臭い描写が続くので人は選ぶかもですが、月の謎とか解明されてないのでシリーズ化されそうです。