似鳥鶏のレビュー一覧
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似鳥鶏さんのノン・シリーズ。
『育休刑事』『彼女の色に届くまで』など、似鳥さんは、現代社会の「ちょっとおかしいところ」をうまくすくい上げてくれる。
今作でも、主人公がとある「物語」を「嫌いだ」と断言するシーンがあり、わたしも常々まったく同じことを思っていたので、心の中でひっそり快哉を叫んだ。ありがとう、似鳥さん♡
ミステリとしては、全編暗号ものなので、好みは分かれるかもしれない。
わたしはとてもおもしろかったし、後書きにも書いてあるように、
「なぜ暗号を使わなければならないのか」
という根本的な状況がきっちり設定されていたし、
暗号を解いている最中の小さな違和感もすべて伏線として回収されて -
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密室にまつわる5編の作品が載っている。
第一話は「このトリックの問題点」。密室事件にまつわる白玖の推理と俺(真中)の、麦ちゃんをめぐる突飛な行動が面白い。
第二話は「大叔母のこと」。すでに亡くなっている天才ケーキ職人だった大叔母が残したもの(遺産)を主人公である女性とその彼氏の二人で、密室での盗難事件を解いていく。
第三話は「神秘の彼女」。突然枕元に現れた盧遮那仏像の話。現実と夢が交錯する。同室の玄馬先輩の仮想の彼女と工学部の美人女子大生鴻巣の意外な関わりが面白い。
第四話は「薄着の女」。女優として少しずつ仕事が増えていく中で、過去の繫がりが引き起こした殺人事件。どう逃げ切るか。
第五話は「世 -
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友人たちと過ごした夏休みの思い出… それぞれの覚悟が新しい自分を発見してゆく #夏休みの空欄探し
■あらすじ
高校のクイズ研究会に所属する成田頼伸は、役に立たない知識をばかりもっている。一方、同じクラスの成田清春はコミュニケーションに長けており、頼伸いつも羨望の眼差しで見ていた。
ある日頼伸は、喫茶店で謎解きパズルを解いている美人姉妹を見かける。思いがけない出会いからパズルを手伝うことになった頼伸、さらに清春と共に四人で謎解きパズルに挑んでゆく… 彼らの何かを解き明かす夏が始まる。
■きっと読みたくなるレビュー
夏休みといえば、様々な思い出がありますよね。両親に連れてってもらった遊園地、 -
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目立たずに陰の者であるライと、人との関わりが活発で陽の者であるキヨ。
そして、「役に立たない」ことが好きで雑学の知識を沢山持ち合わせているライと、「役に立つ」ことが好きで効率よく役立つことを身につけるキヨ。
この2人と、謎解きに苦難する姉妹とが出会い、4人で多くの謎に挑む物語。謎解きとともに冒険していく中で、ライとキヨの関係性が変わっていき、姉妹との関係性も変化していく。
隠された謎という空欄を埋めていく物語であり、友情や恋愛といった高校生らしい青春という空欄が満ちていく物語であった。そして、何より出題者の「 」を埋める物語だった。
青春らしい友情や恋模様、暗号を解いていく謎解き、謎解 -
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ひょんな事から『怪異』が認知できるようになった「ネズミ」と、彼をスカウトした唐木田探偵社の個性的なメンツとのやりとりや文字通り血みどろな『怪異』との戦いを描いた作品です。
作品中での怪異は皆様ご存知のトイレの花子さんやらターボばばあ、くねくねやら姦姦蛇螺といった都市伝説をネタにしたものばかり。それらが巻き起こす怪異をネズミをはじめとした唐木田探偵社の面々が退治していくのですが、退治方法が殴ったり切ったり銃火器で撃ったりと物理方法のみ。全編グロテスクな描写が続きます。また物語も重要人物が序盤であっさり亡くなったり、主人公も身体を欠損したりするもののそれを感傷的に描かず「そんな事もある」くらいの