【感想・ネタバレ】コミュ障探偵の地味すぎる事件簿のレビュー

あらすじ

藤村京はいわゆるコミュ障。大学入学早々、友達作りに出遅れ落ち込んでいると教室に傘の忘れ物を見つける。だが、人と話すのが苦手な藤村は忘れ物をした状況を独力で推理して持ち主を突き止めようするが!?

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Posted by ブクログ

大学のオリエンテーション。コミュ障で誰とも話せず、その結果教室に置き忘れた傘を見付ける。話しか聞いていない、知り合いもいない、顔も見ていない、この状況で持ち主を見つけることが出来るのか?
冒頭の短編こそ題材は地味だが、推理は面白かった。最期の事件などは地味では無く、寧ろかなりの大事件。
自分も良く話した内容を後で振り返って反省する事が多いのでコミュ障の気持ちはよく分かる。

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2022年07月25日

Posted by ブクログ

この常に周囲から悪く思われないか過剰に怯える感じ、そして過去に調子に乗り過ぎて痛い目にあったトラウマがそうさせているという背景はまさに小市民シリーズと同じ設定です。
この細かいリアリティは、恐らく似鳥氏の実体験を多少なりとも反映しているのでしょうね。
だけど、一見するとヒエラルキーの上位にいるように見える人も本心ではいろいろ悩んでおり、むしろ空気を読んでいるつもりの人殆どタチがわるいというメッセージに共感します。
個性的なキャラクターが沢山出てくる中で、内気な武闘派である皆木さんに惹かれます。

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2025年06月17日

QM

購入済み

読むのやめようかしらと途中何回か思った。このコミュニケーション障害を自称する主人公の、言い訳というか自己弁護がうざったくて読んでいられない。幸い、主人公は最後には名探偵らしくばしっと決めるが、最後までこのウジウジオドオドだったらどうしようかと思った。

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2024年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

国立房総大学法学部一年の藤村京(みさと)君が主人公。だいぶコミュ障を拗らせている彼の物語は、内面の葛藤がメインとなる為に圧倒的文字数。本を開いたらびっしりと文字が詰まってます。そんな彼が日常で起こる事件を解決していく「探偵」物語。最初は謎解きだったけど、最後の方は決して地味ではない刑事事件を解決していた。個性的なお友達が出来、また少しだけコミュ障を改善する事も出来無事に大団円を迎える。相変わらず謎は解けなかったけど楽しく読めた。似鳥先生初心者の為、あとがきのテンションにはちょっとついていけなかったけど笑。

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2024年09月18日

Posted by ブクログ

前半は主人公とそれを取り巻く級友たちに起こる日常的なトラブルを大学生活あるある、コミュ障あるあるのエッセンスをたっぷり含めながら物語が展開していくため、少しサスペンス風味はありつつも「日常系」のような進み方をしていきますが、後半では大きな社会問題を上手く大学社会に絡めて描いているため、読み応えがありました。
主人公のコミュ障ならではのモノローグによる葛藤が非常に共感出来て楽しかったです。

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2024年08月12日

Posted by ブクログ

読めば読むほど細かなことに気になりすぎて
自分もコミュ障になりそう笑

推理力は抜群だけど、それが故の孤独感も絶妙。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
登録前に読んでる

青春日常ミステリ。
実はあまり読まないジャンル。
でも面白かった!

傘の置き忘れから持ち主を想像する……
とか身近にありそうな日常ミステリはロマンがあるよね。

何の変哲もない日常でも視点を変えて見渡せば自分の世界にも謎はあっていつだってホームズになれるかもしれないみたいな。

とても読みやすかった。

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2023年05月16日

Posted by ブクログ

第一話 論理の傘は差しても濡れる
第二話 西千葉のフランス
第三話 カラオケで魔王を歌う
第四話 団扇の中に消えた人
第五話 目を見て推理を話せない

コミュ障、上等じゃないですか。程度の差こそあれ誰でもコミュ障の部分はあると思うのです。
人見知りする私でも、初対面なのに頑張って平気なふりをしています。なので、人見知りなのを誰も信じてくれません。
みんな一緒じゃんと思えば開き直れるものです。
わはは………

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2022年02月17日

Posted by ブクログ

コミュ障の主人公で探偵小説を成り立たせてるのがすごい。コミュ障ゆえにセリフは少ないですが、地の文ではくどいほどしゃべる。主にマイナス方向に。似鳥鶏作品に慣れている人なら、あとがきに雰囲気がほぼ全編といえばわかりやすいかも。
主人公含めキャラが魅力的なので単発で終わってほしくないなぁ。

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

最近、コミュ障なことがトレンドなのか、古見さんとかも人気があるようだ。

で、めでたく大学生となった藤村くん(コミュ障)が、入学早々にやらかしてしまうのだけど、持ち前の推理で置き忘れた傘を持ち主に返しに行ったことから、少しマシな感じに学生生活が進みます。
周りから浮いているとそれなりに自覚している加越さんや皆木さん(二人とも美人)との今後もやはり気になるところです。いや、これ、もうリア充じゃね?
というのが感想です。
これはもう続編あるでしょう。

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

なかなかのコミュ障の大学生が主人公。

鋭い観察力で、大学生活の中で起こる事件を解決していく。
色んなコミュ障な人が現れて面白かった。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

「吾輩はコミュ障である。名前をまだ呼べない。」

似鳥鶏さん初読みの本作『コミュ障探偵の地味すぎる事件簿』の概要と感想になります。

千葉の房総大学法学部に入った藤村はコミュ障である。コミュ障にとって入学後の自己紹介など、人生で最大の課題と言える。この冒頭の自己紹介の件から藤村の心理描写には凄い共感しました。自分の番が迫るに連れて心臓がバクバクし、自分の直前直後の人の自己紹介の内容など、記憶の彼方へ…。

いやぁ〜、その気持ち分かるなぁ〜と思う私も実はコミュ障なのですかね?
そんなことを気にしながらも、数々の日常で起きた事件を小声で推理する所は独特な味わいがあり、楽しめました。

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

 いつもの、そして安定の似鳥さん。綿密な推理組み立てと息継ぎを忘れているかのような地の文、豊富な無駄知識&愉快な脚注は今作でも健在です。

 とは言え、他シリーズと比べるとマイルド似鳥さんかも……? メインメンバーは最終的に四人になるのですが、動物園シリーズ等の個性派な四人と比べるとかなり「普通」の印象。というか、動物園シリーズがぶっ飛びすぎてるんですが(笑)
 藤村くんは言うほどコミュ障でもないよなぁ、なんて思いつつ、でも「自称コミュ障」による怒涛の自己分析は、なるほどと思える視点も多くて面白かったです。

 そしてあとがきで全部持っていかれるのも毎度お馴染み。当面ラングドシャ見るたび笑っちゃいそう……(笑)

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2022年08月19日

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