似鳥鶏のレビュー一覧

  • だから捨ててと言ったのに

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    ショートショート。どの話も「だから捨ててと言ったのに」という文から始まる。
    はずれなし。
    中でも好みだったのが、多崎礼さんの『海に還る』
    悲しく美しい人魚のはなし。
    黒澤いづみさんの『捨てる神と拾う神』もいい。

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    2025年02月23日
  • 午後からはワニ日和

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    似鳥ファンのワタシ、やっと積読シリーズに手をつけます。
    今回は動物園が舞台のドタバタライトミステリ作品。似鳥さんらしいお仕事物にはずれなし。子供にも読ませられる内容で、日テレの土曜9時にドラマ化できそうな文体。

    ワニが盗まれた!なんてショッキングなはじまりで、みんながバタバタ、バタバタ!
    ミニブタが盗まれた!
    なんでミニブタ!バタバタれ!
    そしてメスのクジャクまで盗まれた!

    解決はあっけなかったのですが、さすが似鳥さん。キャラがしっかりしていて、もっと読みたいってなっちゃう、名探偵誕生です。

    続編しっかりゲットしてますぜ、つぎはダチョウ!

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    2025年02月22日
  • レジまでの推理~本屋さんの名探偵~

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    ネタバレ

    似鳥鶏先生の作品、初読み。
    いやーー面白かった!
    登場人物の姿が脳内で活き活きとしてしました。

    ぶっちゃけると、最初は「日本のどこかの本屋さんの日常にちらっと本屋あるあるな謎解き要素あり」くらいかなーーと思いきや。書き下ろし部分でそんなノリは払拭されました。完全にミスリードされました。気づけよ自分、、!!って悔しかった。はい。

    やはり本探しはオンラインではつまらないのよ!便利だけども!!日本の本屋さん、どうか今後ともよろしくお願いいたします、と願わずにいられません。

    なお、私が手に取った本は2016年刊行の(これはハードカバー?B5サイズ版?)宮崎ひかり先生が装画担当されておりまして、こ

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    2025年02月19日
  • 刑事王子

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    軽い読み口でおもしろかった 敷島さんがおもしろすぎるキャラで大好き

    この2人の活躍まだまだ読みたいよ〜シリーズ続いて欲しい

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    2025年02月09日
  • 七丁目まで空が象色

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    動物園の飼育員さんが事件を解決する話。
    今回は、研修先に訪れていた動物園でゾウが脱走してしまう事件が発生して、そのゾウが、何かを探しているような感じで歩いていたり、ゾウを脱走させた犯人を探したり〜って感じ。
    ほんとに、動物って何考えてるのか分かんないし、長年飼って通じ合ってるって思ってるのは、飼い主のエゴなのかもって、この本でも言ってたけど、ほんとよなって感じる。想像したりは出来るけど、結局擦り合わせることが出来ないから、経験とか雰囲気とかで、そうかな〜って思うしか出来ないんよな。
    それでも、このゾウさんに泣かされそうになってしまう…こうゆう行動をとってるから、こうゆう風に考えて動いてるのかな

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    2025年02月08日
  • 夏休みの空欄探し

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    うだつのあがらねぇ陰キャの高校生にやっと巡って来た幸運か、それとも破滅の罠か。そんな話。パズルを主題にした話であり、ボーイミーツガールであり、この上なく青春小説でした。

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    2025年02月05日
  • 『推理大戦』第0章 アメリカ合衆国 モンゴメリー郊外

    購入済み

    スピンオフ作品でも面白い。

    各国の選りすぐりの推理超能力者が競う という推理対戦本編のスピンオフで、主人公の正体がわかってびっくりさせられる というところがセールスポイントだな。軽い語り口は、とても読みやすくてとっつきやすい。ラノベ風ではあるが、ちゃんと中身がある所が良い。

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    2025年02月01日
  • モモンガの件はおまかせを

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    動物園の飼育員さんが事件に巻き込まれるお話。
    「いつもと違うお散歩コース」「密室のニャー」「証人ただいま滑空中」「愛玩動物」の4話があって、短編集で繋がっていないように見せかけて実は全部繋がってたっていうおそろしい話←

    前回もすごい話だ……悲しい……って思ってたのに、今回も辛すぎる(´;ω;`)動物を扱う話だからこそ避けて通れないし、ここまでしっかり書いてくれてると身に詰まる思いがします……
    是非とも!動物を今飼ってる人、飼おうと思ってる人、もはや動物と関係ない人も!!!(全員やん)読んで欲しいし、なんなら子供のうちからこのシリーズの本は読んどいた方がいいなって思う。
    言葉が通じない可愛い動

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    2025年01月31日
  • 迷いアルパカ拾いました

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    動物園の飼育員さんが事件に巻き込まれる話。
    今回は、退勤しようとしたら野生のアルパカ()に遭遇するところから話が始まって、誘拐とか不法侵入とか傷害事件とか、およそ飼育員さんが体験しないであろうやっかいごとに巻き込まれていく話。
    今のところ3巻目なんやけど、1番辛い気持ちになってしまった……動物が好きでもそこまで好きでなくても、読んであげてほしい……そして是非とも!!週末は家族でも1人でも!!動物園に!!!是非!!!!ฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2025年01月27日
  • ダチョウは軽車両に該当します

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    動物園の飼育員さんが、動物にまつわる事件を解決する話。
    今回は、休日にマラソン大会の観戦をしていたら、急にダチョウが反対側から走ってきて確保するところから話が始まり、その報道による先生のストーカー被害疑惑、さらには誘拐監禁に焼死体……相変わらず動機がよく分からない上に次々に不思議な事件が起こって、どうなるんやーってなってましたん。
    犯人が当たってたのはうれしきฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2025年01月24日
  • 午後からはワニ日和

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    動物園で起こる事件に取り組む飼育員の話。
    人が亡くなるとかではなく、窃盗事件。最初はイリエワニで次がミニブタ。密輸にしてもカメでいいし、ワニなんか危険なのに、何故、どうやって窃盗を……?みたいな。
    犯人の動機が直前まで全然分かんないし、次から次へと問題が出てくるので、解答編が気になって気になって……ってなってました。最後にはスッキリ!
    ただ登場人物が誰か分かんなくなるから、最初の目次のとことかに、名前(ふりがな)と担当部署だけでも書いといてもらえる有難かったなー。
    でも面白かったので、次回にも期待ฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2025年01月24日
  • だから捨ててと言ったのに

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    「だから捨ててといったのに」から全ての物語が始まる短編集。作者によって「何を捨ててと言ったのか」を読むのが楽しいですね。昔星新一の「ノックの音が」を読んだときのようなワクワク感があります。普段あまり本を読んでいないので、この手のタイプの短編アンソロジーはいろんな作者さんの作品を一冊でたくさん読めるのが本当にありがたいです。多分読書家の方なら、作者を伏せても「この話はこの人が書いたのかな」と分かるのかもしれないなと思いました。そういう楽しみ方をしても良いのかも。
    真下みこと「お守り代わり」
    五十嵐律人「累犯家族」
    芦沢央「久闊を叙す」
    多崎礼「海に還る」
    谷絹茉優「猟妻」
    こちらの5編が特に好き

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    2025年01月20日
  • 育休刑事

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    育休中の巡査部長『はると』と息子の『蓮』、そしてはるとの姉の『涼子』。育休中にもかかわらず事件に巻き込まれてしまうはるとだが、いつのまにか解決してしまう。姉とのやりとりもおもしろかったし、何気に蓮くんの活躍もあって楽しかった。育児の事も色々わかって勉強になった。笑いあり、シリアルありの本格ミステリー!

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    2025年01月11日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    ルームシェア、同棲、長期出張のホテルとか、いろんな形の「ふたりぐらし」を描いたアンソロジー

    最初に部屋の間取り図と最寄駅とか築年数とかの情報が載ってるのが部屋をイメージしやすくてありがたかった
    備考欄の内容が結構面白くて、ストーリー想像してから読んでた

    どの話も面白かったけど、18階の神様と月の沙漠の話が特に好き

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    2025年01月04日
  • まもなく電車が出現します

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     空かずの間に突然出現した鉄道模型の謎を扱った『まもなく電車が出現します』や、葉山くんの恋愛模様から予想もつかない展開と伏線回収が面白い『今日から彼氏』などの5編の短編が収録されていて、どの話も日常の謎を面白く膨らませているのが良かった。

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    2024年12月26日
  • シャーロック・ホームズの十字架

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。シャーロックホームズとワトソンの機能をチームで役割分けながら担当しているイメージ。医師、名探偵、性格、アクション、ストーリーテラーの要素から、ホームズ物へのオマージュを感じます。大掛かりな物理トリックと名探偵の人物像のミスマッチは少し気にかかりますが、パズルものとして楽しめる作品でした。クセのある現場刑事も楽しみのひとつなので、まだまだ続いてほしいシリーズです。

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    2024年12月03日
  • 叙述トリック短編集

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    さまざまな叙述トリックが楽しめるし
    確かにしっかり読めば解けるのもある。
    この人の注釈や後書きから滲み出る
    こちら側の人感が本当に好き。

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    2024年12月01日
  • シャーロック・ホームズの不均衡

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    ネタバレ

    不可能状況を作る理由が面白い。探偵の設定も魅力的。スパイファミリーに似てるので、今読むとイメージしやすい感じです。続編ありきの展開なので仕方ありませんがもう少しボリュームが欲しかった。
    物理トリック中心なのに、探偵の設定と合わないように見えるのでそのあたりの展開も今後に期待。

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    2024年11月26日
  • そこにいるのに 13の恐怖の物語

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    ネタバレ

    恐怖というより気味が悪いと思う作品が多かった。
    内容より文章が脳内で映像として想像しやすいから余計に不気味だった。
    表現が上手いと思う。小難しい言葉が並ぶよりも意味深な言葉が並ぶよりも直球で絵本のように脳内で再生しやすい文章。

    個人的に好きなのは『なぜかそれはいけない』『視えないのにそこにいる』

    次いで『痛い』『二股の道にいる』

    救いのある話がふたつもあってよかった。

    短編集だから読みやすいので一気読みでした。
    最初は意味怖系なのかな?洒落怖のまとめみたいな感じかな?と思いましたがしっかりホラーだったw

    洒落怖系好きな人もすきだとおもう。

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    2024年11月19日
  • さよならの次にくる〈卒業式編〉

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     葉山君が初恋の人の無実を証明するために奔走する『中村コンプレックス』や、卒業式の日に突然居なくなった伊神先輩を探し回る『卒業したらもういない』など日常のふとした謎を解決していく学園ミステリーの要素は勿論、伊神先輩の卒業を経て葉山君の学校生活はどうなっていくのか気になる終わり方だった。早く『新学期編』も読まなくてはと思った。

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    2024年11月12日