あらすじ
洋菓子が美味しい喫茶店プリエールは、店主の兄・季と、元警官でパティシエ役の弟・智が切り盛りする隠れ家的お店だ。優秀な警官だった智を連れ戻そうと店に詰め掛けるのは、県警秘書室の直ちゃん。彼女が持ち込む未解決事件を、兄弟で捜査することになって――。4つの奇妙な殺人事件を、名探偵の兄弟の絆と甘いケーキが解決に導く。ほろ苦く切ない傑作ミステリー。
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Posted by ブクログ
「パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から」を改稿・改題した文庫本。「パティシエの秘密推理」のレビューで直ちゃんを受け入れられるかがこの本の評価のポイントと書きましたが、やはり同じ印象です。次第になじんではいきますが、第1話では直ちゃんはかなりゲスいので。
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面白く読めました。お人好しの兄と不器用な頭の切れる弟とお騒がせの直ちゃんの関係が程良かったです。
四話の中で少しだけ登場する智が子供の頃のエピソード、多かれ少なかれ誰しもあって、この時のお兄ちゃんの言動がすぐ取れるって本当にカッコいいと思います。
スイーツも本当に美味しそうで、次作も楽しみです。
Posted by ブクログ
予想以上に面白かった!
スイーツも食べたくなるし事件も気になるしで読んでいて大忙しになる(笑)
莉子さんの話は衝撃的だったなー。
まさか7年前の事件と20年前の事件がそー絡むとは。。
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第3話までと第4話でガラッと印象も評価も変わった作品でした。第3話までは布石といってもいいかもしれない。そう考えると短編ではなくひとつの話だったのかな。直ちゃんの描き方に如実に現れてました。続編はどの辺りを突いてくるのか楽しみです。既に布石もたくさんあったように思いますしね。個人的には直ちゃんのスピンオフ作品も是非読んでみたいところ。かなり面白いと思うけど。
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仲のいい兄弟の見本みたい。お互いに思いやり尊敬している二人はとても素敵。お兄ちゃんはお兄ちゃんなりに弟も弟なりに。押しつけがましくないのがとてもいい。
弟くんの気弱な場面を読むと、警官として優秀??ホントに??と疑ってしまう。だけど推理する目の付け所には驚く。確かにと納得できる。謎解きの場面の二人の優しさに惚れてしまう。
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イケメンと、甘いケーキとミステリー。
いい組み合わせでおもしろいんだけど、直ちゃんの口調が本当に受けつけなくて途中で読むのをやめようかと思った。何か意図があるのかと思ったけどなさそうだった。1話目が特にひどくて、その後はマシになっていったから読み進められたけど‥あんな喋り方する人まじ無理。
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警部を辞めた弟と一緒に実家のカフェを経営している季(みのる)。優秀だった弟の智の元へ難事件を持ってくる県警秘書室の直ちゃん。彼女のペースにのせられ季は事件を解決するために動くのですが ―― 。
スフレやタルトタタン、モンブランなど美味しそうなスイーツがでてきて読んでいて楽しいです。
ただイケメンが事件を解決するのにそそられないというか、本書のテンポにのれないというか、イマイチでした。
でも最後の話はとても心に残りました。
どうして加害者だけが許されるんですか?
どうして加害者だけ言い訳をする権利がもらえて、やり直すチャンスがもらえて、死刑になる時だって、苦痛の少ない方法を選んでもらえるんですか?
殺された人の命は、殺した人の命より軽いって言うんですか?
彼女の言葉に「許さなくていい」と言った智。
許さなくていいけど殺して良かったにはならないんじゃないかとモヤモヤしました。
殺された人にだって同じように家族がいるのだから。
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読みやすかった。
最後のお話は、気持ちが少し分かるので、辛い。
同じようにって確かにそう。
でも、じゃぁそれを誰が実行するのか。
機械がするとしても、スイッチを入れるのは人。
それを被害者が出来るとしても、それを出来るのか。
Posted by ブクログ
喫茶店プリエールを切り盛りする惣治兄弟が、警察官の直ちゃんが持ち込む未解決事件を捜査していく話。最後はちょっと切ないな…。
直ちゃんと智のキャラは、読み始め当初はそれぞれあまりいい感じしなかったけど、読んでくうちに良くなっていったかな。
プリエールのスイーツは食べてみたい!
Posted by ブクログ
切れ者の元警部で、今は兄の喫茶店でパティシエとして活躍している智のもとに、県警本部秘書室の直井巡査が未解決事案の相談を持ちかけるという突飛な設定だが、テンポ良く話が進むのでその特殊な感じに慣れてしまえば楽しめる作品。
事件直後に解決するようなものではないので、記録された状況から犯人を特定していく要素も多く、安楽椅子探偵といった趣もある。
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最後の的場莉子さんの話は良かったな。
ところで表紙はどっちがどっち?
背が高い方が智と書いてあったけど、絵は同じだよね。
手錠持ってる方が智?
おもったよりも
面白かったです。はじめの人物紹介的な章は「よくある」パターンかと思いましたが 莉子さんの事件に進む頃にはすっかり夢中になっていました。登場人物みな好きですが できれば直ちゃんがクローズアップされたものも読みたい!
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『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』 改題。
幻冬舎文庫版は既読のはずだが、続編が出るということで新版を再読。かなり前のことなので新鮮な気持ちで楽しめた。
子どもの頃の兄弟のエピソードが好き。
Posted by ブクログ
【収録作品】第1話 喪服の女王陛下のために/第2話 スフレの時間が教えてくれる/第3話 星空と死者と桃のタルト/第4話 最後は、甘い解決を
軽妙な設定と語り口の割に、真相はほろ苦い。
Posted by ブクログ
兄弟キャラを全面に押してくる割にはイマイチ印象が薄い。なんなら、脇役の直ちゃんの方が個性的でちょっと裏がありそうで興味をそそる。
あまり抑揚のない物語展開で正直装丁に煽られたなぁという感じです。
が、ひとつこころに響いたのは的場さんの言葉。加害者が言い訳するチャンスをもらえ、許されるチャンスをもらえるのかってところ。同じように感じていたからこそその部分にはとても同意できた。
Posted by ブクログ
最初から最後まで理不尽な気持ちが付きまとう。最初は退職が受理されていない事の理不尽さ。それからは事件にまつわるいろいろな出来事だとか。莉子は急に仲間みたいに出演し始めたから違和感あるなぁと思ってたけどまさかそこまでやる?って感じ。空き家になった葛西宅、さすがに普通だったらそのまま出て行きはしないんじゃない?というのは読んでて感じた違和感。