似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
桐島や何者の朝井リョウさんとビブリアの三上さんに惹かれて購入。自分の中ではキャラ文芸と小説の間くらいを攻めているというイメージの新潮文庫nexってこともあって読んでみたけど、まさしく印象の通りだった。
小説というカテゴライズがしっくりくる話から、これはもはやラノベだろって言いたくなるような話まで盛りだくさん。どれもこれもきっと作者の個性がありありと出ているに違いない。最初から最後まで様々なメニューを楽しめるお店に入ったような感じでした。個人的には「それでは二人組を作ってください」「ジャンピングニー」「月の砂漠を」「冷やし中華にマヨネーズ」の4作がお気に入り。
こういうアンソロジー系って、作家さ -
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Posted by ブクログ
第1話 喪服の女王陛下のために
第2話 スフレの時間が教えてくれる
第3話 星空と死者と桃のタルト
第4話 最後は、甘い解決を
の4編。
推理小説として考えれば、なんとなく釈然としない部分も多いけれど、
直ちゃんと、実さん、智さん兄弟との会話のテンポもよく、登場するお菓子たちも素敵で楽しく読めた。
一番好きなのは、第4編。
「ごめんね」と謝ったからといって許さなければならないわけじゃない。
こんな経験は誰しも持っているのかな。
ラストの実さんの一言がとっても温かく心にしみわたり、もう少し早く莉子さんと智さんが出会っていたなら・・・と思わせた。
莉子さん、続編には登場しないのかな・・・