岡崎琢磨のレビュー一覧

  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    人が死なないミステリー短編集。どの作品も文体はライトでありながら、読み進める内に「なぜだ?」と意識づけられる。真実を知った時に「なるほどね」と思う。その心の動きこそがミステリーの真骨頂なのではないだろうか。
    派手なトリックはなくとも、静かに心に響く。そんな短編集でした。

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    2024年02月21日
  • さよなら僕らのスツールハウス

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    前半は個人的にはつまらないな…と思って読んでましたが中盤から面白くなった。
    なんなとなく10代向けの甘い恋愛小説かと思って読んでましたけどどちらかというと、大人向けの切ない小説って感じかな?
    こんなスツールハウスで青春を過ごせたら一生の宝物になるでしょうね。

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    2024年02月17日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を【電子版イラスト特典付】

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    軽快な会話の応酬ですらすら読める一冊。
    ライトノベル的。

    私には、謎はなんとなく解が読める感じで少し物足りなさはあったが、作品の世界観は心地よく、楽しみながら読めた。

    会話の言い回しがティーン的で、今の自分にはしっくり刺さらなかった。

    ☆3.3

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    2024年02月13日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで【電子版イラスト特典付】

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     コーヒーはいいですよね、喫茶店も。私、現在コーヒーを控え気味でして、この本にはコーヒー豆バンバン挽いて、飲んで、蘊蓄語りまくる、を期待していましたが、今回のお話はコーヒーちょっと控えめでした。
     短編5+1編から構成されており、過去作に登場した人など、いろんな視点で語られていきます。珈琲店タレーラン創業者の大叔母さまも登場して、楽しく読みました。
     美星さんの、一休さん的コーヒー豆挽き&推理もでてきます。今回は、ミルの引出しを開けてニオイを嗅いでからの決めゼリフ。あぁ~、強烈にいいニオイでしょうね。
     私も手動ミルを使っていますが、焙煎度合いや水分量の関係か、やたらに力が必要なことが

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    2024年02月13日
  • 新米ベルガールの事件録 チェックインは謎のにおい

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    場所も仕事も崖っぷちなホテルに
    今年も新入社員が入った。

    連続短編4本なのですが、ベルガールが
    まったくもって共感できないというか
    社会人これで大丈夫? と思える性格。
    おっちょこちょいなのは仕方がないですが
    この考え方…ついていけないというか
    これが失敗の元になるのでは? としか。
    話を進めていく上では、いい主人公かと思いますが。

    事件としては、どれもこれも驚きの内容でした。
    一番犯罪率が高かったのが、くま、ですが
    ベルガールの職務内容が一番恐ろしかったのも
    この話でした。

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    2024年02月09日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    6人の作家のどんでん返しミステリーの短編が一冊の本になっています。
    一冊で6回もワクワクできるので、お得感があります。

    長編ミステリーで、伏線が散りばめられ、最後に回収されていくのもいいですが、こういう短編ミステリーで、物語をひっくり返すのも作家さんの技術をみせてもらえるので好きです。


    岡崎琢磨さんの「夜半のちぎり」
    ラスト2ページのゾクゾク感が最高でした。

    似鳥鶏さんの「筋肉事件/四人目の」
    途中までわずかな違和感があるものの、ストーリー的には特に問題なく進め、そして、どんでん返し。映像化不可避の面白いミステリーでした。

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    2024年01月26日
  • 道然寺さんの双子探偵(2) 揺れる少年

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    岡崎琢磨さんの作品。
    熊本地震で被災した人たちで、それぞれに傷ついている人がいる。
    助けたい思いがなかなかうまく回らない悲しさと言うか世知辛さも感じた。

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    2024年01月20日
  • わたしの名店

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     名店にまつわるエッセイ集。それぞれの著名人にとっての「わたしの名店」が紹介されている。全国にまたがっているが、ほとんどは東京。どこもおいしそうだったが、とくに早稲田のカレーと佐賀の餃子に惹かれた。

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    2025年12月07日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 6 コーヒーカップいっぱいの愛【電子版イラスト特典+あとがき付】

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    ネタバレ

    今作の流れは意外にもおもしろかったが、なんで「愛し合ったかどうか」がそんなに重要事項なのかが引っかかってしまった。
    読んでいて、これがちょっと違和感だった。
    一線を越えなければセーフって…男性の浮気の言い訳みたいで、少し笑えた。
    作者が男性だから、焦点がそこなのかしら??
    ふわっとした締めくくりでもよかったかもしれない。
    でも少しずつ解答に向かっていく過程は、十分楽しめた。

    小原ちゃんの正体は、早々にわかっていたけど、話を進める邪魔にはならなかった。
    一生懸命で可愛かったと思う。

    アオヤマは相変わらずだけど、2人の関係を一歩前進できたことは拍手かな。

    藻川さんは、今まで通りふわっといて欲

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    2024年01月08日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を【電子版イラスト特典付】

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    この作家さんの「鏡の国」が面白かったので、前から気になっていたこちらを手に取りました。

    京都にある喫茶店を舞台にした日常にあるミステリー。
    私自身京都の大学に通っていたので、実在する通りや電車を懐かしみながら読みました。

    最後の方はハラハラするけれど、全体を通して爽やかなお話で。
    普段死人がたくさん出るような小説ばかりを読んでいるので、たまにはこう言うのもいいなと思いました。
    続きも読もうと思います。

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    2023年12月04日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を【電子版イラスト特典付】

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    「たいへんよく挽けました」
    今日も京都の静かな路地にある小さな純喫茶「タレーラン」で日常の謎が解かれていく。

    京都とコーヒーの豆知識がたっぷり盛り込まれた本作は、置いていかれる読者もいそうな印象を受けるものの、純喫茶「タレーラン」の切間美星が挽くコーヒーと謎解きは奥深い至高(思考)の逸品といえる。美星バリスタのコーヒーを求める主人公のアオヤマさんの視点で本作は進みますが、後半はどんでん返し過ぎて零れ落ちそうになりました。

    読者を選ぶ作品かと思いますが、コーヒーと京都に興味がある方は美星バリスタに惹かれてみては如何でしょうか。

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    2023年12月02日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 8 願いを叶えるマキアート【電子版イラスト特典付】

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    コーヒー対決って読んだ事あるぞ?既読か?
    と読み始める前に迷ってしまった。
    今回も美星さんの冴える推理と、
    美星さんに振り回されるアオヤマさんが楽しかった。

    嫉妬ね。
    物語として気にいらないって人はいるかもね。
    私は納得したけどね。

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    2023年11月25日
  • 珈琲店タレーランの事件簿7 悲しみの底に角砂糖を沈めて

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    またしても短編集。
    いや面白い…のですが私は美星さんとアオヤマのあれこれが見たくて読んでるので短編集はもうご勘弁願いたい。
    内容はめちゃくちゃ面白いのですがタレーランシリーズではやってほしくないです。
    面白いんですけどね。

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    2023年11月08日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで【電子版イラスト特典付】

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    なんかいきなり短編集になりましたね…。
    どれも面白かったですがやはりターレランシリーズは1冊を通して1つの物語をじっくりやってほしいなと思いました。
    いや凄く面白かったんですけども。

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    2023年11月08日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで【電子版イラスト特典付】

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    重い話のあとは優しい話で。

    いよいよ4作目となる本作は5つの短編集からなる話。
    短編ゆえにこれまでとちょっと違う感じがした。
    メインが美星さんじゃないからかな?

    1、2作目の叙述トリックはさすがです。
    しっかりと騙された。
    短編は苦手だけど、この作品ならではのいい感じにまとまってたと思う。

    今回はそこまで進展なかったけど、次回はなんかあるといいな。
    こいつら相変わらずヤキモキさせるからな。

    有意義な読書タイムをありがとうございました
    この読後感を噛み締めつつ

    さて、リフレッシュできたし、次は重そうなやつ行きますかね

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    2023年11月03日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る【電子版イラスト特典付】

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    この本を前中後の3つに分けるなら、後がおもしろいです。コーヒー蘊蓄は、ラテアートがでてきますが、もうちょい欲しかったかな。
     しかし、夜コーヒー飲んで、みんなよく寝られますね。私は絶対無理。

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    2023年11月03日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    ネタバレ

    5人の作者の著書から選ばれた5篇。
    小西マサテルさんの「緋色の脳細胞」以外は
    初めてだったので色んな作風が読めて
    面白かったです。個人的には友井羊さんの
    「ふくちゃんのダイエット奮闘記」が
    予想の少し上をいかれる結末に楽しめたし、
    グルメと摂食障害の組み合わせの作品は
    今まで読んだことがあったようでなかったので
    興味深く読めました。
    岡崎琢磨さんの「ビブリオバトルの波乱」は
    本作を読んだことがないのでえっ!店員さん
    そんな感じでぶっこんで来るのと驚き、
    柊サナカさんの「暗い部屋で少年はひとり」は
    すごいやさしい世界でほっこりした。
    塔山郁さんの「知識と薬は使いよう」は
    今までにあまり読んだこと

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    2023年10月27日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    2017年時点の新進気鋭の作家の短編集。
    2023年度現在、青柳碧人の収録作品の展開に驚き!
    著者紹介が充実していて、読んでみたい本もいくつかあった。大山誠一郎、他にも読んでみたい。

    1 密室龍宮城 青柳 碧人/著
     龍宮城ならではのトリックが面白い!
    2 居場所 天祢 涼/著
     主人公の運命には同情すべき点もあるし、最後いい話になりそうなんだけど、どうしても、主人公の変態のイメージが拭えなかった。私もそういう態度になるだろうなぁ……。
    3 事件をめぐる三つの対話 大山 誠一郎/著
     ラジオドラマによさそう!でも、映像にしても面白そう。
    4 夜半のちぎり 岡崎 琢磨/著
     そ

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    2023年10月07日
  • 珈琲店タレーランの事件簿7 悲しみの底に角砂糖を沈めて

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    ★真に必要としている方のもとには、奇跡が訪れるのかもしれないと私は考えております(p.271)

    【ビブリオバトルの波乱】高校生ビブリオバトル全国大会/決勝の発表順を決める抽選に異常/そのせいで負けたという女子生徒。最近ビブリオバトルっぽい作品を読んだところなので、なぜかものごとって重なるもんやなあと思ってます。
    【歌声は響かない】高校の同級生/文化祭での合唱の練習に参加しなかった生徒をかばった美星。
    【ハネムーンの悲劇】新婚旅行に出かける当日事故に遭い夫は亡くなったが目覚めた姉は新婚旅行の帰りに事故に遭ったと言い証拠となるお土産も鞄から見つかった。
    【フレンチプレスといくつかの嘘】ショートシ

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    2023年09月29日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    心が整う素敵な傑作選です。道徳性や人格的な何か大事な感覚が研ぎ澄まされるっていうか。善悪の判断、生命の尊さ、誠実であること、寛容性や家族愛、思いやりと親切心・・・これなら殺人事件は起きないです。

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    2023年09月16日