岡崎琢磨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズ初の長編。
様々な伏線を回収しつつ、異物混入事件を解決していく展開は見事ではあったと思う。
天才バリスタ千家の存在は最初から何らかの展開に関与してくる事が予想されるものの、その背景に彼が患った障害が隠されている事は流石に分からなかったし、ストーリーに悲哀を感じさせるものであった。
これまでの2作のように短編の中に縦軸で1つのストーリーがあるのも良いがこの展開もミステリー好きには楽しめる
バリスタ大会の主催者や参加者が美星やアオヤマに何故に上から目線の物言いなのかが気になったがストーリーとは全く関係がないので気にしないようにする。 -
Posted by ブクログ
★3.4
「鏡の中に映るのは、真実か、虚構か。」
これは、物語をめぐる、物語。
繰り返される“反転”の仕掛けに翻弄され、“見た目”と“本当の自分”に揺らぎながら、引きづり込まれていく。
なぜ物語はこのように構成されたのか?
なぜ“その章”が削除されたのか?
次第に「読まれる物語」と「読んでいる物語」さえ、じわじわと反転してゆく──。
メタ視点も重なり、もれなく、自分自身も鏡の迷宮に入り込んでしまうようだった。
「削除された一章があるかもしれない」
大御所作家・室見響子の遺稿を、その姪と編集者は、“削除”の痕跡に潜む違和感に迫りながら読み解いていく。
この作中小説に描かれるのは、見た目 -
Posted by ブクログ
普段はチェーン店のカフェしか足を運ばないけれど、こだわりの珈琲店にはやはり惹かれる。
同僚のご主人が都内の有名珈琲店に勤めていて、この本の差込みブックレットに書評を書かれたと聞き、ぜひにとお借りして手に。
2012年発行の本なので、そのブックレットそのものがレア物かもしれない。
珈琲店店主の珈琲愛が伝わるような書評で、珈琲好きなら読まずにはいられないだろう。
このミス大賞隠し玉とのこと。
ライトミステリーで、珈琲豆知識も随所にある。
登場人物も珈琲銘柄にちなんだ名前だ。
京都が舞台なので、京都好きの人はさらに楽しめると思う。
せっかくだから美味しい珈琲を飲みながらゆったりと読めばよかった -