あらすじ
人が死ななくても、ミステリーってこんなに面白い!
『このミス』大賞シリーズのなかから、著者自ら選んだ“人の死なないミステリー”のみを集めました!
抽選くじの番号が重複してしまった理由とは……岡崎琢磨「ビブリオバトルの波乱」。
危険なダイエットを続ける女子大生に隠された秘密とは? 友井羊「ふくちゃんのダイエット奮闘記」。
日常に潜む謎を名探偵たちが華麗に解決! 怖がりさんでも楽しめるとっておきのミステリー集。
【目次】
ビブリオバトルの波乱(「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズより)
岡崎琢磨
緋色の脳細胞(『名探偵のままでいて』より)
小西マサテル
知識と薬は使いよう(「薬剤師・毒島花織の名推理」シリーズより)
塔山 郁
ふくちゃんのダイエット奮闘記(「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」シリーズより)
友井 羊
暗い部屋で少年はひとり(「谷中レトロカメラ店の謎日和」シリーズより)
柊サナカ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「緋色の脳細胞」は読んだことがあった。
それ以外は初めてだったが
シリーズを読んでいないので
特に「知識と薬は使いよう」とかは
人間関係がよくわからないものがあった。
「ふくちゃんのダイエット」は完全に妹が悪者と思っていたので騙された。
「暗い部屋で少年はひとり」はこんなに打ち込めるものを見つけたのはうらやましいのに
母が残念すぎる。
母が残念。
Posted by ブクログ
あちゃ☆
アンソロジーにはよくあるけども、ほとんど読んだことがあった!
「ビブリオバトルの波乱」岡崎琢磨……珈琲店タレーランのシリーズ
「緋色の脳細胞」小西マサテル……『名探偵のままでいて』シリーズ
「知識と薬は使いよう」塔山郁……薬剤師毒島さんシリーズ
「ふくちゃんのダイエット奮闘記」友井羊……『スープ屋しずく』シリーズ
「暗い部屋で少年はひとり」 柊サナカ……谷中レトロカメラ店シリーズ
最後のカメラのお話だけ未読だった♪
タイトルは暗そうなイメージで、実際途中までそっち方向にミスリードされるけど、実は強く前向きな少年の姿と決意を表していた。小品ながら、佳品。読後感がよい。
Posted by ブクログ
重い作品読むは前の休息の感じでサクッと読めました!
今まで読んでなかった作家さんの作品も読むことができ、ほっこりしたい気持ちの時には良さそうです!
Posted by ブクログ
『ビブリオバトルの波乱』
事件自体はそんなに魅力的ではなかったんだけど、
何気なく訪れたはずの喫茶店の店主が探偵役だった。
恥ずかしながらこの『珈琲店タレーラン』シリーズを知らず、
恋人の和将が解決してくれるものだとばかり思っていたから
意外な活躍に面食らったのと、
『本』『喫茶店』『謎解き』と大好き三要素が詰まっていたことで
一発でファンになってしまった。
調べてみたら既に8巻も出ているとのこと。
すぐ読みたい。
『緋色の脳細胞』
この話は以前にも読んだことがある。
既に感想も書いてあるので今回は省略。
『知識と薬は使いよう』
ここまで来てようやく、
どうやらこの本はシリーズものの一部らしい、
ということに気がついた。(遅い)
今回は薬剤師さんが探偵役で薬に関する謎を解き明かすらしい。
途中アルコールハラスメントに対する反論で
科学知識を一気に披露する場面がありますが、
純・文系(純文系ではない)の私にはさっぱりだった。
認知症の薬がそんなことに使えるのね…というのもびっくり。
このシリーズ読んだら少しは頭が良くなるかな。
『ふくちゃんのダイエット奮闘記』
どうやら摂食障害だというのは早い段階から気が付いたが
母親が最後まで改心してくれなかったのが残念。
妹と和解できたし、卒業後は自立できるといいね。
『暗い部屋で少年はひとり』
こちらもシリーズもの。
カメラには全く詳しくはないけれど、
ちびまる子ちゃんを見てたからライカは知っている。
ベッサⅡとかカメラ・オブスクラとか、
検索しながら読んだので想像できた。良い時代だ。
あの少年の行動力と、一つのことに没頭できる集中力、
どう考えても素晴らしいものなのに、
お母さん、気が付かないものかねぇ…もったいない。
【総評】
タレーランと谷中レトロカメラ店のシリーズは
探してきて絶対読もうと思う。
Posted by ブクログ
ミステリー初心者で、死の描写が苦手な私にはありがたいテーマの本だった。
色々な作者がつくる物語を順番に読んでみて、ミステリーと一言で言っても色々な形があるのだと発見があった。
探偵のように謎を解いていくものから、日常の中の違和感に迫るもの、読者が「騙された!」と思うものまで。
短編でミステリーとなると構成がすごく難しいと思う。
正直、え、こんなオチ?とがっかりする話も。。
個人的には最後の話が1番、キャラクターも立っていて文体も好きだった。短い話の中で余韻を残すのが上手だなと思った。
Posted by ブクログ
※
人の死を扱わない純粋に謎を解くミステリー。
殺人事件が起きないので、
凄惨な場面や暴力的な描写がなく
構えず穏やかな気分で読めました。
人の心の底や家庭の奥を覗き見るような
秘めたる部分を詳らかにする物語。
〜〜〜〜〜〜〜
ビブリオバトルの波乱 岡崎琢磨
緋色の脳細胞 小西マサテル
知識と薬は使いよう 塔山郁
ふくちゃんのダイエット奮闘記 友井羊
暗い部屋で少年はひとり 柊サナカ
〜〜〜〜〜〜〜〜
個人的には、『知識と薬は使いよう』が
納得感が得られて好きな読後感でした。
Posted by ブクログ
人が死なないミステリー短編集。どの作品も文体はライトでありながら、読み進める内に「なぜだ?」と意識づけられる。真実を知った時に「なるほどね」と思う。その心の動きこそがミステリーの真骨頂なのではないだろうか。
派手なトリックはなくとも、静かに心に響く。そんな短編集でした。
Posted by ブクログ
5人の作者の著書から選ばれた5篇。
小西マサテルさんの「緋色の脳細胞」以外は
初めてだったので色んな作風が読めて
面白かったです。個人的には友井羊さんの
「ふくちゃんのダイエット奮闘記」が
予想の少し上をいかれる結末に楽しめたし、
グルメと摂食障害の組み合わせの作品は
今まで読んだことがあったようでなかったので
興味深く読めました。
岡崎琢磨さんの「ビブリオバトルの波乱」は
本作を読んだことがないのでえっ!店員さん
そんな感じでぶっこんで来るのと驚き、
柊サナカさんの「暗い部屋で少年はひとり」は
すごいやさしい世界でほっこりした。
塔山郁さんの「知識と薬は使いよう」は
今までにあまり読んだことのないジャンル
だったのですごく面白く、本編の方も
読みたくなりました。あぁ~これがこの本に
仕組まれた罠だったのか・・・