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Posted by ブクログ
過去の付き物が祓われたとき、私は一歩再び歩き出す
タレーランシリーズ5作品目。今作品はアオヤマさんの過去に焦点を当てながら一人の女性のこれまでの人生、これからの人生にスポットライトが当てられている。話の流れやミステリーの要素は予想が立てやすいある意味王道なものであるが、私は今までのタレーランシリーズの中で一番好き。
まず、キーパーソンとなる過去に交流をしていた眞子との再開。話を進めていくごとに彼女の言動が「信頼できない語り手」の要素が見えてきて、それを元に何が真相なのかを読み解くのがよかった。また彼女の人となりも人間らしさがあり、様々な魅力があったのも良いと思う。
次に作中で鍵となる「源氏物語」の存在。創作物に自分の人生を照らし合わせて共感したり、何か通づるところを感じたりすることは本を読む人にとってはあるあるの行為。今回はキーパーソンが読書好きということで、いつもの珈琲の切り口ではなく、文学的な切り口で展開されていたのも作品としての親和性や展開の良さに繋がっていた。喫茶店で珈琲を飲みながら本を読むのは思考の時、そう「文学的」と「珈琲」は相性が良いのである。
話のラストでアオヤマと美星の関係性に一つの展開があったのもよかった。一つの出来事を通して強くなる絆、愛情などがどうしても長期連載のラブコメ要素のある作品だとなあなあになりやすいところ。そこを作中の「鴛鴦」をうまく使って人の愛情の行方や二人の愛情や信頼関係の表現に帰結させたところは見どころだと思う。
Posted by ブクログ
連作短編集のシリーズ第5弾。
アオヤマの理想の珈琲を探し求めるきっかけのエピソードと
その後の展開が描かれた今作。
タレーラン伯爵の珈琲格言に対するアオヤマの珈琲探求。
アオヤマの中学時代のエピソードとそこに出てくる1人の女性との
11年ぶりの再会により、物語は展開していき、最後に待ち受けるのは・・・
ってな感じで、感動?ほっこり?色々な感情が湧くと思いますが、
最後はすっきりしたのかな。 気になる人はどうぞご堪能あれ。
タイトルの鴛鴦茶がどういうものかを知りたい人もどうぞ。
物語に源氏物語が絡んでいて、そのことを知ってると知らないとでは、
感じ方が違ってくるかもしれません。
自分は少し知ってるかなって程度だったので、
ほぼ知らない組ですね(笑)。
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