岡崎琢磨のレビュー一覧
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久々のタレーラン、短編集でした。
ビブリオバトルの内容、わたくし的に身近な話題なので大変興味深く味わいましたが当事者にとってそれほど悔しくてならないのだということ、心しておかねば!とその他大勢の大人のひとりとして肝に銘ずることとなりました。
何だか…だなぁという内容もあったけど、
著者さんのあとがきを読むに至り腑に落ちたような気になりました。
何だか…だなぁ~~~
現代社会も若い人たちもいろいろと変わってきている。そんな中で本を読む側もそういう事を理解して手に取らなくてはいけない。
読書体験はこんなにも深く考え惑い納得する事を人に与えてくれる!
読書って本当に楽しいですね。 -
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岡崎琢磨先生らしい,軽いノリの日常系連作ミステリー.
track 1.ブチギレデジタルディレイ:エフェクターの配線はどうやって切られたの?
track 2.ライブ・フライ・ライブ:浮気はテレポートが必要? 多摩子ちゃんの元彼(先輩)の再登場を期待したい.
track 3.ザ・グレート・ベース・エスケープ:なくなったスルーネックのベースの謎.
track 4.ヒステリック・ドラマー:何がドラマーをキレさせた?
track 5.ミュージック・ウィル・ゴー・オン:SNSで中傷するのは誰?
多摩子ちゃんがカワイイし,五味淵さんもいい味出してる.岡崎先生,続編お願いします. -
Posted by ブクログ
日常の中にある謎を純喫茶の女性バリスタが解決するお話ーの7作目
作者自身もツイートしていたけど、副題にもあるように全体的に重くて鬱屈した感じの今作
短編集の形で
純喫茶タレーランのお客さん同士の不可解な会話をバリスタ美星さんが「なにぶん店内が静かなもので」と盗み聞き
そして聞いた内容から解決に導く
という流れだったけど
全部重たい話だったな
結局謎が解けてすっきりはするんだけど、それに至るまでがしんどすぎる
今回読み進めるの遅かった+8作目が10年目のせいか前回よりも短いスパンで出てしまったため、今作は早めに読んでしまいたいという気持ちがあったのだが
短編だからとあなどれない内容だっ -
Posted by ブクログ
タレーランシリーズ7作目。
タレーランは長編ももちろん好きだけど、今作のような短編もめちゃくちゃ良い◎
短編集はサクッと読めるし、1冊で何度もミステリの醍醐味である謎解き&サプライズを楽しめるので嬉しいです。
今作はサブタイトルやレビューを読んだ感じで、悲しいお話が多いのかな…と少し心配でしたが、自分的にはそんなに読後感の悪いお話はなかったです。
「ハネムーンの悲劇」は悲しかったけれど、最終話にこの話と似た名前のカップルが登場し、二人が別の世界では幸せになっていると思うと少し救われました。
1番好きだったのは1話目の「ビブリオバトルの波乱」。
2020年のビブリオバトル決勝大会で -
Posted by ブクログ
ヒロインの大叔母が生前一週間の家出をした理由を知りたいという大叔父の頼みを聞き、主人公とヒロインが大叔母の過去の軌跡を辿る物語。
今いない人への名誉や自身の大叔母への憧れと少しずつ明かされる過去とのギャップから、大叔母のイメージを守ろうとするヒロインの気持ちがとても深く表現されており切なさを感じた。
全体を通し、愛の話だったと思う。敬愛、親愛、夫婦の愛、元恋人への愛、名前の付いていない愛など多種多様な愛の形が示され、それが最後には優しい着地に繋がりほっこりした。
一つ問題点を挙げるなら、ミスリードというか叙述トリックが過去にも使われたもので読んでいる途中で分かってしまい真相が読めてしま