岡崎琢磨のレビュー一覧
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一月のある寒い日。
京王線笹塚駅のホームで、電車を待っている、赤塚美織に、一人の見知らぬ老紳士が、声をかけた。
老紳士は「仕事を引き受けて欲しい」と言う。
その仕事とは、400字詰め原稿用紙20枚を基準に書いた、18話の物語を1日一話ずつ読んで、簡単な感想を書くだけで、総額143万円の報酬を支払うと言う、詐欺のような話だった。
依頼主の名前は、ミスター、コント。
怪しいと訝しみつつも、強引に押し切られ、前金を受け取った。
私は、泣けなかったけど、泣く話なんだろうな。
18話の短編を読ませたかったのか、美織の存在が希薄なので、感情移入できなかった。 -
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ネタバレ京都の話なのに京都らしさはほぼなかったような。。。そこは特に大事なとこではないからいいのかしら。
事件らしい事件は起きないけど、日々暮らしてる人からしたら「そりゃ事件でしょ」と言われるような事柄を解決していくようなそうでないような。。。なのですぐ読めてしまう。
個人的には別れのメッセージを暗号で送るようなやつやデリケートゾーンにタバコ押し付ける奴とか、胸糞すぎてちょっと消えてほしいくらいなんだけど、まあそいつらの存在は気にするだけ無駄というか、なんというか。それよりも前向いて歩いていくことの方がよっぽど大事。
冒頭の話どっかで読んだなーと思ったら10年交差点の話だった。そうだそうだ、これを -
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ネタバレタレーラン第五作目、今回は長編。
アオヤマくんの甘酸っぱい初恋相手の年上の女性眞子さんの話。
そんなアオヤマくんにヤキモチを焼く美星さんの話。
ダメだと分かっていても、傷付くと分かっていても止められない気持ちは仕方ないのだろうけど…眞子さんの行動と発想は、申し訳ないがちょっと怖くて痛いと思ってしまった。
誰かに気付いてほしかった、止めてほしかった、ということなのかもしれないけど、少なからずアオヤマくんの好意を知っていての眞子さんの行動はちょっと重たいし、ずるい。
源氏物語はちゃんと読んだことないので難しかったけど、分かる人には分かるのだろうか…?
美星さんは源氏物語にまで精通してい -
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ネタバレタレーラン第四作目。今回は長編だった第三作目とは打って変わって独立した短編より構成。第一、二作目とも違い最後に繋がるということもなかった。
好みは分かれると思うが、個人的にはサクサク読めて良かったと思う。
1つ目の話が、ネコ目線とは気付かずびっくり。面白かった。
2つ目の話は、年齢が鍵となる叙述トリックで、完全に騙されたものの、申し訳ないのですが生理的に受け付けず…。
5つ目の檸檬の話が、多分メインだと思われ、温かい気持ちになれる素敵なお話だった。
今回は珈琲店感はあまりなかったものの、例によって人の死なない、割とライトなミステリで、めちゃくちゃ面白いというわけではないものの、スッと