岡崎琢磨のレビュー一覧
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ネタバレ狭心症を発症し、突然倒れてしまった珈琲店“タレーラン”のオーナー・藻川又次。すっかり弱気になった彼は、バリスタである又姪の切間美星にとある依頼をする。四年前に亡くなった愛する妻・千恵が、生前一週間も家出するほど激怒した理由を突き止めてほしいと。美星は常連客のアオヤマとともに、大叔父の願いを聞き届けるべく調査を開始したが…。千恵の行動を追い、舞台は天橋立に!
ついに!美星さんとアオヤマくんの関係が大きく進展!又次さんの意外な愛妻家の一面が見れたり、喫茶店タレーランの始まりの物語が判明したりと、このシリーズを追ってきた者としては読み応えがあって、大満足の一冊でした。最後にやっと結ばれた美星さんと -
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「夏を取り戻す」の「夏」とは……。
子供のころ、夏休みが始まるときは「自由で可能性に満ちて、冒険や新たな体験が待っている」と、わくわくしていた。
秋になったとき味わう「やりきれなかった悔しさ、夏の名残の愛おしさ」は、これから何度も味わう、厳しい現実と挫折の始まり。
でも、また夏は来るという希望があれば、まだ少年時代は残っている。
1996年8月、高度成長期は終焉を迎えバブルが崩壊し始める。
世界を揺るがす大事件(オウム事件)や大災害(阪神淡路震災)が身近で起き、本当に「恐怖の大王」が空からやってくることにおびえた時代。
右肩上がりの象徴である高層アパート群(団地)に入ってくるのは、初期の希 -
購入済み
穏やかな読後感
ストーリー展開に新鮮味を特に感じなかったが、穏やかな読後感があった。人物の心のうつろい、嫉妬の感情。その複雑さや重さが軽妙に表現されているからかもしれない。
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ネタバレ【収録作品】 ビブリオバトルの波乱/歌声は響かない/ハネムーンの悲劇/フレンチプレスといくつかの噓/ママとかくれんぼ/拒絶しないで/ブルボンポワントゥの奇跡
今回は、作者が実際に見聞きした出来事をきっかけにした連作とのこと。そのためか、美星はあくまでも安楽椅子探偵の立ち位置にいて、読みやすい。
ただ、視点人物からすれば納得できても、客観的に見ると釈然としないものが残るものも。「ビブリオバトルの…」は、やってしまったことは記憶に残るし、気づいている人もいる以上、本人が割りきれるかは疑問。「歌声は…」は美星の高校時代の話。「ハネムーンの…」は結局何だったんだろうか。「フレンチプレスト…」もきれ