岡崎琢磨のレビュー一覧
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ネタバレタレーラン第五作目、今回は長編。
アオヤマくんの甘酸っぱい初恋相手の年上の女性眞子さんの話。
そんなアオヤマくんにヤキモチを焼く美星さんの話。
ダメだと分かっていても、傷付くと分かっていても止められない気持ちは仕方ないのだろうけど…眞子さんの行動と発想は、申し訳ないがちょっと怖くて痛いと思ってしまった。
誰かに気付いてほしかった、止めてほしかった、ということなのかもしれないけど、少なからずアオヤマくんの好意を知っていての眞子さんの行動はちょっと重たいし、ずるい。
源氏物語はちゃんと読んだことないので難しかったけど、分かる人には分かるのだろうか…?
美星さんは源氏物語にまで精通してい -
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ネタバレタレーラン第四作目。今回は長編だった第三作目とは打って変わって独立した短編より構成。第一、二作目とも違い最後に繋がるということもなかった。
好みは分かれると思うが、個人的にはサクサク読めて良かったと思う。
1つ目の話が、ネコ目線とは気付かずびっくり。面白かった。
2つ目の話は、年齢が鍵となる叙述トリックで、完全に騙されたものの、申し訳ないのですが生理的に受け付けず…。
5つ目の檸檬の話が、多分メインだと思われ、温かい気持ちになれる素敵なお話だった。
今回は珈琲店感はあまりなかったものの、例によって人の死なない、割とライトなミステリで、めちゃくちゃ面白いというわけではないものの、スッと -
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日常の謎ミステリーですね。
青春と成長の物語でもあります。
福岡の中央の山寺が舞台で起きる謎解きの4話、短編連作です。
道然寺の次期住職の一海と書いて《かずみ》が語り部として物語を進めていく。
一海が十六歳の時に寺に双子の赤ちゃんが捨てられた。寺の子として育てると住職の真海(一海の父)が決めて十四年の月日がたった。住職一家として成長した双子の活躍と家族のふれあい、成長の心温まる物語。
岡崎さんは寺院勤務の経験があり、それをもととして物語を紡いだそうです。
岡崎さんの文章はとてものびやかで、まったりとした味わいのあるものなので、私は好きですね。
仕事で忙しい思いをしたときなどは、変な話、癒されて -
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気が付けば、シリーズものとして長く続いている。
正直言うと、このシリーズは短編物の方が好きかな。ああ、長編かと思ったが、読み始めるとすらすら読めるし、引き込まれる。
過去のシリーズにあった登場人物や事件に触れる箇所もあるのだけど、きれいさっぱり忘れている。なにしろ、アオャマ君の本名までもすっかり忘れていた程。まあ、たとえ初めて読む人でも問題ないと思う。
ミステリー以外の部分でも、ええ、と驚く展開があったりして、作家さんというのは凄いものだなと感心するばかり。
難癖をつける箇所が全くないかと云えば、否定できないけれど、チョッとの苦味と全体的にホンワカした空気感を楽しめた。 -
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ネタバレ狭心症を発症し、突然倒れてしまった珈琲店“タレーラン”のオーナー・藻川又次。すっかり弱気になった彼は、バリスタである又姪の切間美星にとある依頼をする。四年前に亡くなった愛する妻・千恵が、生前一週間も家出するほど激怒した理由を突き止めてほしいと。美星は常連客のアオヤマとともに、大叔父の願いを聞き届けるべく調査を開始したが…。千恵の行動を追い、舞台は天橋立に!
ついに!美星さんとアオヤマくんの関係が大きく進展!又次さんの意外な愛妻家の一面が見れたり、喫茶店タレーランの始まりの物語が判明したりと、このシリーズを追ってきた者としては読み応えがあって、大満足の一冊でした。最後にやっと結ばれた美星さんと -
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「夏を取り戻す」の「夏」とは……。
子供のころ、夏休みが始まるときは「自由で可能性に満ちて、冒険や新たな体験が待っている」と、わくわくしていた。
秋になったとき味わう「やりきれなかった悔しさ、夏の名残の愛おしさ」は、これから何度も味わう、厳しい現実と挫折の始まり。
でも、また夏は来るという希望があれば、まだ少年時代は残っている。
1996年8月、高度成長期は終焉を迎えバブルが崩壊し始める。
世界を揺るがす大事件(オウム事件)や大災害(阪神淡路震災)が身近で起き、本当に「恐怖の大王」が空からやってくることにおびえた時代。
右肩上がりの象徴である高層アパート群(団地)に入ってくるのは、初期の希