岡崎琢磨のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
2025/11/01
仕事を始めてからあまり本が読めなくなっていた。だからこれも読み終わるか不安だったのだけど2日で一気読みしてしまった。
特別な能力を持ち合わせていない主人公が「仕事」と書店員の仕事を通して徐々に自信を取り戻す姿に自分もそうでありたいなと感じる。
仕事からの逃避で読書をしていたのではじめは少し嫌だった。だけど、主人公のように指示待ち人間になっている自分にも少し希望が持てるとおもった。
いつかは「ただ合わなかっただけなんだ」と笑えていることを願う。
研修で出会った同期が偶然持っていた本がきっかけでこの本を知ったので仕事によって知った仕事について考える小説ということになる。
-
Posted by ブクログ
読んでから数日ってこの感想を書いているが、いまだに時々この本良かったなあと噛み締めるほどに、自分には素晴らしい作品でした。
この本のタイトルのもある「鏡」がモチーフになっているが、小説の中での鏡の使い方が本当にすごい。
ここでそうやって使うのか!と衝撃を受けるシーンもたくさんありました。
現代のシーンはいるか?と言われていることもあるようですが、自分にはこの小説の中に2つの物語があり、一度読むだけで二度美味しいみたいな本でした。
削除されたエピソードを載せるべきなのか。
そんなことよりも削除されたエピソードがあった事で救われた気持ちになった気がします。小説だが、素晴らしい手記を読ませてもらった -
Posted by ブクログ
読み応え抜群の骨太ミステリー。「装丁まで伏線」と書かれていたので、まず眺めてから読み始め、途中でなるほどな〜〜〜と大きく頷いた。他にも伏線がたくさんで、うわ!っと何度ページを捲り返したことか。めちゃくちゃ楽しめる、忙しい読書だった。
『鏡の国』は、なんと主人公の叔母が書いた小説のタイトル。
主人公は2063年を生きており、『鏡の国』が書かれたのは2023年。
大作家の叔母はデビュー前に書いたこの作品を遺作とし、亡くなってしまう。
読者は主人公とともに『鏡の国』を読むことになるのだが、原稿を持ってきた編集者曰く「小説とは言っているが、ほぼノンフィクション」「削除されたエピソードがある」らしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなん、、、ええ、、、これ、、、えぐいて。
ミストリーの構造は最高だし、人間的な、人情的な部分、友情とか、そういう人同士のストーリーもすごく深いし、身体醜形障害とか、相貌失認症とか、そういった現代で蔓延してる、問題がネックになってるところもすごく、よかった、深みが出てて。
んでこれが、ストーリーなんじゃなくて、物語の中心ってとこも、すごく、すごい。
まじでなんだこれ。
タイトルに「鏡の国」ってつけるため、っていうのにすごく共感。
削除されたエピソード良すぎる。どうするんだろう。
作中で、響が、自分の病気とか、犯人のこととか、社会のせいてきな感じで思っちゃってるのはちょっとだけ、違うよーって言 -