岡崎琢磨のレビュー一覧
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連作短編集のシリーズ第5弾。
アオヤマの理想の珈琲を探し求めるきっかけのエピソードと
その後の展開が描かれた今作。
タレーラン伯爵の珈琲格言に対するアオヤマの珈琲探求。
アオヤマの中学時代のエピソードとそこに出てくる1人の女性との
11年ぶりの再会により、物語は展開していき、最後に待ち受けるのは・・・
ってな感じで、感動?ほっこり?色々な感情が湧くと思いますが、
最後はすっきりしたのかな。 気になる人はどうぞご堪能あれ。
タイトルの鴛鴦茶がどういうものかを知りたい人もどうぞ。
物語に源氏物語が絡んでいて、そのことを知ってると知らないとでは、
感じ方が違ってくるかもしれません。
自分は少し知 -
Posted by ブクログ
京都の小さなハンドメイドアクセサリーのお店「ぷらんたん」の店主北川巴瑠と、彼女の恋人や友達、お店を訪れる人たちとの関わりの中で持ち上がってくる様々な日常の謎を解く連作ミステリー。綺麗な表紙に惹かれて手に取ってみて、ほのぼの系かな?軽いノリで読めそうかも…と読み始めたのですが、なかなかに辛い事情を抱えた人の深い内面に切り込んでいて、予想以上に読み応えがありました。
ひょっとしたら私の知っている誰かにも、キラキラして見えるあの人にも、表立って言えない秘密があるのかもしれない。人知れず抱えている痛みがあるかもしれない。そんなことを改めてしみじみと感じさせてくれました。傷ついた、と心を閉ざすことは容易 -
Posted by ブクログ
実に「タレーランらしい」一冊。
今回は、藻川のおじちゃんの亡くなった奥さまにまつわるストーリー。おじちゃんがコーヒーカップを割ってしまったことに激怒した奥さんが、家出していた一週間に何があったのか。奥さんの「元カレ」や、おじちゃんの孫娘などの「新キャラ」も登場し、「失われた絵と過去」を探し求める...というストーリー。
さり気なくちりばめられたトリビアや、周到な伏線(^ ^ クライマックスで明かされる「まさか」の真実(^ ^; 「あの」美星さんにしては、精一杯のアピール(^ ^ 何とも読み応え充分な一冊(^ ^ 謎解き成分多めながらも、「愛とは」みたいな大きくも心温まるテーマの方が本筋か(