岡崎琢磨のレビュー一覧

  • 九十九書店の地下には秘密のバーがある

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    ネタバレ


    「よく聞いて。佑さんの仕事はねーーー」

    仕事が出来ずに追い詰められて会社を辞めた長原佑。ある日書店で出会った年上女性店主から仕事を探しているなら今夜また書店に来るよう言われ、行くと書店の地下には秘密のバーが…そこで言い渡された<仕事>とは。
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    タイトルと設定からワクワク。主人公の佑がトワコさんに振り回される様子はヒヤヒヤしつつ、次第に周囲を動かしていき、佑の仕事が、プライベートが全く見えなかったトワコさんの人生の決断にも関わってくるというのも面白い。
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    仕事へのメッセージも込められたこの作品。仕事を頑張ろうと思えたし、ちょっと変わったお酒も飲みたくなった。
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    2021年07月18日
  • 夏を取り戻す

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    ネタバレ

    タレーラン以来の岡崎作品で、安定にサクサク読むことができた。
    最初こそ単純に子供のイタズラかと思ったら物語が進む内に、彼らの必死な思いがとても健気で読む内に「次はどんなトリックを思いつくのか?」というわくわくで物語を読む手を止められなかった(素直にトリックの質が高い)。
    会議の部分で健が休んでいるのになぜか"5人"と表現しているところが「ん?」となったけど、なるほどどう繋がっているか分からないなぁ。
    最後は、ほろ苦くも前に進んだ彼らの姿が登場しそしておそらく"彼女"と思われる姿が出てきて和やかな気持ちになりました。

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    2021年07月04日
  • 季節はうつる、メリーゴーランドのように

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    「奇妙な出来事には、説明をつけてやらないとな」

    岡崎さんの作品の中の日常に転がる謎を解き明かしていく設定が好き。この作品は更に、それが伏線になっていてある事実が分かった時どの台詞も取り零せないなとなり、読み返したくなった。
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    "キセツ"するっていう2人だけの共通言語もあり、色んな謎を解いてきて関係性も育まれていく中でのある結末に唸ってしまった。
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    2021年06月05日
  • 新米ベルガールの事件録 チェックインは謎のにおい

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    ーおっちょこちよこ。

    ずっと読みたかった岡崎さんの作品。お取り寄せしてみた。千代子、二宮、大原という個性的なキャラクターに愛着が湧く作品。崖っぷちホテルを舞台に繰り広げられるお話。千代子のおっちょこちょいながらも頭の回転がいい所好きだなぁ。
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    2021年05月22日
  • 春待ち雑貨店 ぷらんたん(新潮文庫)

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    ー私は多くの人が思い描くような、普通の女性ではないのです

    文庫化を知りすぐさま購入。京都の小さなハンドメイド雑貨店が舞台。悩みを抱えた色んな人が訪れる中で、店主の巴瑠にも抱えているものがあって人と向き合っていくお話。
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    言葉が一つ一つ深くて、小さい身体ながら懸命に生きる主人公に、幸せになって欲しいと心から思った。当たり前と思って悪気なく放つ言葉でも、実はある事情を抱える人にとったら胸に刺さる一言になる。と分かる場面が多々あり、あぁ苦しいよな…笑顔で過ごしてる人も何かしら悩みを抱えてるんだなと少し視点を変えてみることも必要と思った。
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    2021年04月25日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように【電子版イラスト特典付】

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    「だからさ。また、会えるよね」

    大好きなタレーランシリーズの5巻目。アオヤマくんの過去にまつわる物語。
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    源氏物語が鍵になってて細かくて、作者の岡崎さんの凄さを感じます…。伏線にもなるほどなと。
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    初恋だけど何も出来なくて切なくて時の流れも少し残酷で、でも築き上げた関係性でお互いを助け合えたから良かったのかなと。
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    美星さんとアオヤマくんの進展!!!その言葉って!!!と最後の場面はこちらも赤面が移りました。

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    2021年04月04日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように【電子版イラスト特典付】

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    一人では生きていけない世の中で、生きててよかったと自分自身が感じることも、生きててくれてよかったと誰かに感じることも、とても幸せなことだと思う。今作もとても良かったです。

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    2021年02月23日
  • さよなら僕らのスツールハウス

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    これまた何とも分類が難しい一冊(^ ^;
    「謎解き要素」は色濃く通底していので、
    一応ミステリにカテゴライズしてはみたが、
    謎解きはメインではない。

    崖地に建つシェアハウス「スツールハウス」。
    そこにかつて住んでいた人たちが、
    同窓会を開いたり相談事があって呼び出したりで
    再会して、さて...という短編集。

    一作ずつ独立したストーリーで、主人公も異なる。
    が、微妙に章をまたいで登場する人物が出てくるので、
    話に繋がりはないが「連作感」は感じる。

    基本的には「昔住んでた人たち」の話なので、
    「現在の」スツールハウスでの生活は登場しない。
    それがちょっと不思議な感じ(^ ^;

    皆往時を懐か

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    2020年10月16日
  • 季節はうつる、メリーゴーランドのように

    購入済み

    本書は、タレーランシリーズでデビューする前に仕上げた作品を全面改稿して、元は単行本で出版されたものが文庫化されたものです。
    そういう意味では岡崎琢磨さんの小説の基盤のような作品と捉えることができるので、タレーランシリーズなどで岡崎琢磨さんに興味を持った人におすすめです。

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    2020年09月30日
  • 病弱探偵 謎は彼女の特効薬

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    いつか伝えようと思っていると、伝えられなくなる日が来るかもしれないことに。だから大切な思いは、ちゃんと伝えておこうと決意した。

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    ヒロインは《貫地谷マイ》という《患者》と《病》を含んだ名前で常に病弱。語り手はその幼なじみの《山名井ゲンキ》という《病まない》と《元気》を合わせた病気知らずの青年。この設定がまず面白い。2人とも高校1年生で、病弱で学校にもあまり行けないマイの代わりに伝書鳩としてゲンキが謎を持ち込み解決していく。
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    高校生活の中での謎を病気に絡めて軽快に解いていてなるほど!と思うことが多々あった。メッセージ性も強かった。
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    短編が6つあり読みやすかった。二人の関係性も章

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    2020年09月06日
  • さよなら僕らのスツールハウス

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    私の青春は、永遠に生き続けるのだ。

    1章のメッセージ・イン・ア・フォトは、文章だからこそ出来るトリックが含まれてて岡崎さんらしさがあると思った。
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    シェアハウスの住人はどんどん移り変わっていくけれど一人一人に想い出があって、話の中でも関わる人の視点によって新たなものが見えてきて、物語の脇役が実は主役で。
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    1冊の中で何十年も時間が経過してて、その間に知らない時間が流れていて、まるで真の主人公の視点に立った気持ちだった。彼女がやっと立ち上がれてよかった。
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    人との繋がりや過去の想い出の儚さや美しさを感じた作品。
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    2020年08月30日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る【電子版イラスト特典付】

    購入済み

    二作目

    一作目を踏まえて、今度こそは騙されるようなことなく一つくらい謎を解いてみせるぞと意気込んで読んでみたものの結果ちゃんと騙された。

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    2020年08月26日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を【電子版イラスト特典付】

    購入済み

    一作目

    この作品は私が高校生の時に初めて読んでから社会人になるまで何度も読んだ作品である。続刊も勿論面白かったがやはり一作目が一番面白いというのが印象としてあり、主人公の背景をとんでもなく膨らませ、それがたまたまヒットするようなことがない限り確実に衝撃を受ける最後が待っていると思う。是非読んでみて欲しい。
    ※紙媒体で所持していたが電子でも欲しくなり購入。

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    2020年08月26日
  • 季節はうつる、メリーゴーランドのように

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    頭の悪い人は着いてけない感じの作品(^ ^;

    一応ミステリに分類したが、
    もしや主題は「うまくいかない男女の機微」か(^ ^;
    一年間の季節の移ろいを描く連作短編集で、
    思いは現在と過去とを行きつ戻りつしながら、
    主人公二人のビミョーな「駆け引き」が垣間見える。

    主人公二人の「いい人でない部分」が抉り出され、
    とてもリアルな姿が徐々に浮き上がる。
    そのため、完全に感情移入しきれない印象だが、
    それだけリアルな人間像が描かれていると言えるか(^ ^;

    クライマックスで、物語冒頭からの様々なナゾや
    「引っ張り」が綺麗に一本の線につながる様が見事。
    セリフ的にはやや説明くさいが(^ ^;

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    2019年05月06日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    今回はフレッシュな若手作家の書き下ろし作品を集めたどんでん返しアンソロジー3冊目で根が素直な私はものの見事に騙されましたね。ちなみに天祢さんと水生さんは女性です。『密室竜宮城』青柳碧人:ミステリ童話「浦島太郎」の意外な真犯人は?『居場所』天祢涼:前科持ち男の切ない人生物語。『事件をめぐる三つの対話』大山誠一郎:読者も犯人も同時に騙される!『夜半のちぎり』岡崎琢磨:最後の一行にぞっとします。『筋肉事件/四人目の』似鳥鶏:二度読み必至!仰天の技巧派ミステリ。『使い勝手のいい女』水生大海:バスルームにびっくり!

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    2019年03月03日
  • 季節はうつる、メリーゴーランドのように

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    あらすじに書かれてる「切なさ最大級の青春片恋ミステリ」というがまさに的を得てる。物語はどちらかというとミステリ要素が強い。各章,思わせぶりな主人公の呟きに最後まで一気読み必至。そしてラストは誰しも経験するあの不条理な想いを思い出すだろう。そしてそれこそが恋愛なのだと古傷が痛むかもしれない。
    あらすじ(背表紙より)
    男女だけど「親友」の夏樹と冬子。高校時代、日常の謎解きという共通の趣味で、2人は誰よりもわかり合えていた。ただ、夏樹が密かに、冬子に片想いしていたことを除いて…。そして今、社会人になった夏樹は、冬子に会いに神戸を訪れる。今度こそ、想いを伝えると決めて。けれど冬子は、なぜかかたくなにチ

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    2017年12月18日
  • 道然寺さんの双子探偵

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    元々は捨て子で、寺に拾われて暮らす男女の双子、
    レンとランが探偵役。
    物語自体は、寺の若住職目線で進む。

    連作短編集で、寺の人や周辺人物が遭遇する
    大小さまざまな謎を、双子が解いて行く。
    が、この双子が、それぞれ「正反対の推理」をする(^ ^;

    「寺の隣に鬼が住む」を座右の銘とするレンは、
    いわば人間性悪説の立場から物を見るきらいがある。
    反対にランは「仏千人神千人」とよく口にする、
    若住職と同じくお人好しで情にもろい。

    この二人の「正反対の推理」が、それぞれ破綻無く
    「なるほど」と首肯できるよう構成された文章は、
    かなり緻密に練り上げられている。

    さらに一冊を通して双子や若住職の成長

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    2017年05月08日
  • 珈琲店タレーランの事件簿9 ピーベリーは美しく輝く

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    自分の生き方を決めるのは、自分でありたい

    タレーランシリーズ九巻目は悪質レビューと、大女優の死去という二つの軸をもとに、日々の小さな謎解きが大きな事実に結びつく、そんな話であった。ミステリーとしては真相のところでどんでん返しがあったが全体的にいえば読み手としても全体像や筋道のイメージがしやすい作品であったため、ミステリーとして本作品を読もうと思っている人にとっては少し弱さを感じる。

    一方で作品としてのメッセージとして今回軸になった「人生の転機における自分らしい選択」といった点はとても共感がしやすい。特に社会から見て「弱者」としてみられることが多い立場の人たちの「生き方の選択」や「自分らしい

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    2026年08月10日
  • 珈琲店タレーランの事件簿9 ピーベリーは美しく輝く

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    気楽に読める日常ミステリーのシリーズ第9巻。

    犯人は想像できても、謎解きや動機の部分は面白く読めました。悪質レビューって関係なくてもイヤな気分になるから、やめて欲しいものです。

    アオヤマさんと美星さんが結婚するまで続くのかな?また続編が出たら読みたいです。

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    2026年08月07日
  • 珈琲店タレーランの事件簿9 ピーベリーは美しく輝く

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    悪質な低評価レビューの犯人を探すところから、タレーランで起こったいろんな事件の顛末が語られるのだけど、まぁ次から次へと事件が起こるなぁ。
    美星さんと結婚するならお店を譲るとオーナーから言われたアオヤマくん、また2人の関係性に大きな進展があるかと思いきや、平和な終わり方でした。

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    2026年07月31日