岡崎琢磨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新作は2年4ヶ月ぶりなんですね。
時間がたつのが早いです...。
些細な違和感のような狂気がチラつく登場人物が多いのは相変わらず。
今回はほとんどが恋愛絡み、中でも不倫、不倫だらけ。
そんな中でシリーズ随一の聖人、というか感覚がまともそうで毎回安心させてくれる美星バリスタは、表紙のイラストの表情のようにどこか影を持ちながらも、周りが抱える問題にお節介なほどに構う熱血さは変わらず。
お客さんが抱える謎を、聞いていたバリスタが解決するパターンの連続という今までのシリーズでありそうでなかった形はテンプレ好きとして刺さりました。こういうのでいいんですよこういうので。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった。途中で退屈することなく読み切った。身体醜形障害や相貌失認について深く知れたし、自分が知らない病気で苦しんでいる人たちもいて、その人たちの気持ちや生活を想像して寄り添わなければならないと知った。ねをはすでこの本を手にとってよかったと思った。まず、郷音のわがままさや、自分勝手さ、自分のことしか考えてないところがとても気になった。そういう性格として描かれてるけど、響がなぜそこまで郷音にかまうのか、共感できなかった。(もちろん過去に自分がしたことの負い目もあるだろうが。)ていうかまず、響はキャンドルを持って行っただけで、それに火をつけたのは郷音だし、鏡を取りに戻ったのも郷音だから響は全く悪くないやん、と思った。郷音も響が私の夢を奪ったとか言ってるけど、他責思考がすぎる気がした。作中作が終わった時に残った疑問、伏線が全て回収されて気持ちが良かった。逆に言えば、郷音が顔の近くに火が来るのが苦手なのにタバコを吸っていたという疑問がそのままにされていたことから、削除されたエピソードは郷音のレーザー治療に関することなんやろなと思っていたのが的中して嬉しかった。また、郷音がお姉ちゃんにitoで高い点数をつけていたことなど、最後まで疑問が回収されていてよかった。郷音の人格について(お姉ちゃんと本当は親しくしたかった)などは、納得できないこともあったが、伏線もうまく回収されており、よくまとまっていて読みやすく、ボリューミーながら無駄な部分がない面白い作品になっていた。作中作を全て読み終わった後の、勅使河原さんの解説シーンは読んでいて
精神科の先生の、「いつかは失われるもの、いつかは失われるとわかっているものに、決して自分のいちばんの価値を置いてはいけないのです」と言う言葉はその通りだと思った。
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Posted by ブクログ
名前に7があるなど七に縁持ち作家による、七つの大罪がテーマの七つの短編集(岡崎さんは作家紹介読むまで何繋がりかわかりませんでした)。大罪ネタなだけに、スカッと爽やかな話ではありません。読みごごち重視の人には向かず。でも、どの作家さんも工夫が見られて面白かったです。殺人も強姦もエロも色々出てくるので高校以上向け。
「罪の名は傲慢」中山七里
古手川や渡瀬が最後に登場します。地位のある男が立場を利用して一服盛り、女性を犯す。しかし女性はめげずにすぐに訴えるための行動を起こす。お互いの行動や立場、発言、マスコミの報道のあり方。真実は?
「手の中の果実」(怠惰)岡崎琢磨
七歳の息子、櫂は学校に行きたがらず、行っても嘔吐して帰宅した。いじめも見られないし、何が原因かわからない。勝沼から戻ったあと名探偵を演じたのは予想外の人物だった。
「移住クライシス」(憤怒)川瀬七緒
自閉スペクトラムの息子が移住先の田舎で裏の溜池に落ちて死んだ。自分も再婚した妻も地域の人もきをつけていたのに。悲しみ、悔いる僕と妻の元に、痴呆症が疑われる老婆が怪しく敷地内に立ち入ることが続き、不安と戸惑いに襲われる。
「オセロシンドローム」(嫉妬)七尾与史
漱石の「こころ」についての会話が発展して歯科医師と恋愛していた私。しかし盲目的な独占欲でうまくいかなくなり破綻、ストーカーのような状態になりカウンセリングを受けるのだが、人の感情はもっと拗れていた。
「十五分」(強欲)三上幸四郎
動画配信者として成功していた私は殺人や放火の容疑で収監されている。動画を15分と決めて編集していた私。取材に来た記者は自分のファンだったといい、面会15分を何回か続けて何が起こったか聞き取りをした。そして明かされる真実と思いもかけないもう一つの15分。
「父親は持っているエロ本を子どもに見つからないようにしろ」(色欲)カモシダせぶん
これはタイトルから予想されるものを軽く裏切ってきます。こんな息子いないよーっていうのが一番の感想。あと、エロネタがばんばん来ますが、一番読後感よかったです。金庫に入れてあったエロ漫画雑誌を息子が読み、父に自分の感想を話すのですが…。
「最初で最高のひとくち」(暴食)若竹七海
一番胸糞悪くなったかも。気持ち悪くなるほど嫌な話を読みたい人にオススメの内容でした。息子を可愛がる母親のお話です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレはじめは社会的な問題を取り扱った小説なのかな…とすこし気後れしていたのですが
読み始めると想像以上に面白いミステリー小説でした。
HIPSに加入しませんか?というところから物語がはじまり、HIPS加入者の周りで事件が起こる。そしてHIPSの意思を汲んだ政党ができ、政治争いが勃発。そこからHIPSは崩壊していく。AIはHIPSの崩壊を止められなかったのか、創設者はいったい……と徐々に物語が変化していき、まるで自分もその世界にいるかのようでした。きっと読み始めで、自分はHIPSに加入したいな〜、いや加入なんてしない!と2つに分かれると思うのですが、そのどちらを選んだとしても物語を楽しむことができるのではと感じました。そうして読み終えた時、自分は改めてどちらの立場にいるのか。
人によって意見が異なると思うので、他に読んだ人の意見も聞いてみたいなと思いました。
また最後まで読むと身体に障害を持ったものの、ルルの無事がわかりほっとしました。
強くて優しい子、と出てきましたが最後まで逞しそうで笑みがこぼれました!