岡崎琢磨のレビュー一覧
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一杯の珈琲に溶け込む、人の心の「苦さ」とは
人は誰しも心の中に「苦さ」を抱えている。それは負い目であったり、妬みであったりし、それを隠すために取り繕ったり、働きかけたりする。それはその人が「善」であろうが、「悪」であろうが誰しもが心に抱えながら日々を過ごしているであろう。
2巻目となり珈琲の如く深みを増してきた本作品は「家族」や「恋人」などといった「愛情」といった側面から物語が展開されていた。特にありがちではあるがヒロインの深掘りのためにヒロインの家族が出てきたり、その家族への「思い」をもとにキャラクターの心を深掘りしていった。
特に今回は様々な行動に対する「動機」が前述したような「深み -
Posted by ブクログ
毎回コーヒーが飲みたくなるシリーズ9作目。
9作目にして初めて涙した良質の日常ミステリーでした。
登場人物は少ないので、話の構成上的に犯人とか真相とか割と簡単に分かるかな?と思いつつ先が気になって手が止まりませんでした。
一番の読み応えは登場人物の高地とアオヤマ、美星さんのキャラクター性かな?
私もアラフォー独身なので高地を取り巻く世間のルッキズム思考や、高地という男性そのものをきちんと見ているアオヤマと美星さんの考え方に涙しました。
昨今の結婚するかしないか、独身を選ぶことへの世間体のようなものに対するひとつの考え方と答えを提示してもらった気がします。
シリーズの中で一番好きになったか -
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Posted by ブクログ
「鏡」の世界を見たときに、あなたの姿はどのように映っていますか?あなたの世界はどのように映っていますか?
小説の中に小説があり、現在軸の語り手が小説を読み進める中で隠された真相に迫っていくという珍しく、かつ難解な形。そこに心の病、時代背景などを絡ませていた。
心の病の描写やトリックについては案外分かりやすく、主人公達の行動の疑問点もそのようなフィルターを挟んで読むと「納得」するのは難しいがどこかに「共感」を感じる。ただこれは読み手の今までの人生の歩みに影響するところが多く、人によっては「納得」と「共感」が「鏡」のように「反転」する人もいる。わたしの場合は今までの自分の人生と照らし合わせ -