あらすじ
女性バリスタの趣味は――謎解き!理想の珈琲を追い求める青年が、京都の一角にある珈琲店「タレーラン」で、のっぴきならない状況に巻き込まれて……。魅惑的な女性バリスタが解き明かす日常の謎の数々。第10回『このミステリーがすごい!』大賞最終候補作に、全面的に手を入れて生まれ変わった、編集部推薦の「隠し玉」。
...続きを読む感情タグBEST3
一作目
この作品は私が高校生の時に初めて読んでから社会人になるまで何度も読んだ作品である。続刊も勿論面白かったがやはり一作目が一番面白いというのが印象としてあり、主人公の背景をとんでもなく膨らませ、それがたまたまヒットするようなことがない限り確実に衝撃を受ける最後が待っていると思う。是非読んでみて欲しい。
※紙媒体で所持していたが電子でも欲しくなり購入。
Posted by ブクログ
日常にあるちょっとした事件を解決していくお話。
京都に住んでいたことは無いので通りの名前が出て来てもピンとは来ませんが知っていたらもっと楽しめるのかも。
Posted by ブクログ
作者が知り合いと同姓同名で、たまたま購入。
京都と、喫茶店に行きたくなった!
しっとりした雰囲気と、各々のキャラクターの魅力でもって読み進めてしまう。
実写ドラマでも見てみたい。
とりあえず、続編に手を伸ばしてみよう。
Posted by ブクログ
大どんでん返しで後半一気におもしろくなりました。
主語がなくて誰が誰に言ったんだとかどこでのシチュエーションだとか背景が読めなすぎて、なんかモヤモヤしてたけど伏線だったのかー!と気づいてからはもう一回読み直した方がいい作品だなと思いました。
読み直す前に続きを読んじゃうかもですが笑
Posted by ブクログ
グルメミステリーが気になっていたのでお腹が空かなさそうな珈琲を選んだ。
キャラ立ちが良くて、珈琲のうんちくもいい味になっている。
日常系のまったりミステリーも、濃いキャラクターがアクセントになっていてぼやけた印象にならずに読める。
中盤からのしっかりとしたミステリーの雰囲気や、ラストの落とし方も、まったりしていて読み心地が良かった。
シリーズ物なので読んでいきたい。
海外作品の名探偵のコーヒーのいれ方も気になる。
Posted by ブクログ
バリスタのストーカーから守る青山。人の心をこじ開けたのにそれを突き返すのはどういうことだと怒るストーカー。ただのプライドの高い男だった。その男から守るために自分を犠牲にした。最後はヨリが戻りよかった
Posted by ブクログ
日常のミステリーというのか?
ちょっとした日常の出来事を推理し、解決していく感じの軽いミステリーというのかな?
それがいいと思いました。コーヒーも色々出てきます。
各キャラクター最高
弱っちいアオヤマもするどい美星も最高のキャラ。どんどん次を読みたくなる。書き出しが緻密な文章で頭をフル回転して理解しないとついてゆけないが最後にとてもスッキリするのがまた良い。美星の苗字がキリマンジャロからきている切間、大叔父の藻川がモカって気がついた時、コーヒーのうんちくが毎章多数書かれていますが、これもかって納得。
Posted by ブクログ
言葉選びが、センスのあるという軽い言葉で済ましていいのか?と思われるがとりあえず素晴らしい。
美星の推理、付随してアオヤマの考えも読者の遥か上を行き、この一連を考えた著者に対しても非常に感服した。
ミステリーを普段あまり読む機会は無いが、そんな私でも、とてもライトで読みやすく人に自信を持って薦められる作品であると思えた。
最後に改めて、良かった。
Posted by ブクログ
悪くはない。驚かされる点もいくつかある。ただ、今後このシリーズを追うかと言われると首肯し難い。あえて言うならば、解説でも言及されているように謎の求心力が弱いような。
悪くはないのだが。
Posted by ブクログ
珈琲店『タレーラン』で出会った美星と青野。美星の珈琲豆を挽きながら推理していくのがおもしろかった。美星の過去に心の傷を負った事件。そしてまた2人を襲った事件を解決する為、青野がとった行動に感動した。事件の真相と青野の正体には騙された。でもラストの展開には、ほっこりしたな。これからの2人が楽しみ。
Posted by ブクログ
このミスという事で手に取りました。途中までは、本当に小さな謎解きばかりで肩透かしをくらいました。しかし、終盤でのタネ明かしは、油断していた分、余計に驚きました。
主人公とバリスタの今後の展開が気になり、続きが読みたくなるくらいに面白かったです。
面白いけど
この巻しか読んでないですが、最初はほのぼ日常系だったのに中盤からゴテゴテミステリーになってテイスト変わって読みにくかった。
最後の解説でこのミス大賞に入選するにはミステリー要素が足りないって言われて足したってのが納得すぎる。改訂前のものが読みたくなりました。
Posted by ブクログ
いつぞやのコノミス作品。
話題だと噂に聞き、正直表紙は好みではないものの手に取ってみる。
読んだ率直な感想としては2も読んでみたいかも、というくらいにはハマる。なんというか、登場人物は二十歳そこそこなんだけれど、読者層は全年齢対象な雰囲気が◯。ライト層も取り込める米澤穂信的な。
ストーリーは短編同様に何個かの謎が生まれては解決して…の繰り返し。
のつもりだったのに、まさか最後にアオヤマ氏もバリスタだとかなんとかに衝撃。しかも、その伏線がきちんと1話目から張られていたとは…。
これは作者に一本取られました。
Posted by ブクログ
最初は短編で1つ1つ謎を解きながら美星と大和の関係が進んでいくのかと思いきや中盤~後半にかけて二転三転する。大和の正体にも驚いたがそれがしっかり伏線回収にも役立ち全体でしっかりと長編小説になっている。
初読みの作家さんであったが中々の秀作であると感じた
Posted by ブクログ
京都を舞台とした日常の謎系ミステリ。恋人と喧嘩をした主人公が偶然に導かれて入った店で,理想的な珈琲と,魅惑的な女性バリスタである切間美星と出会うところから,物語が始まる。
7つの短編からなる連作短編集。個々の短編の謎は,日常の謎系のミステリの中でもかなりしょぼい。読み終わっても,「え,今,謎解きが終わったの?」と思えてしまうほどの作品まである。ヒロインの切間美星と,主人公のアオヤマは,そこそこ魅力的なキャラクターとして描かれているが,切間美星の造形は、いかにも男性が考えた女性…っぽく,深みに欠けるように思えた。
しかし,胡内波和という男の存在と,虎谷真実という二人の人物の存在が,この物語に深みを与えている。胡内波和が自分を成長させる契機とあった存在である切間美星に対し,憎悪を燃やす姿や,虎谷真実の「引き裂かれたことで二人が,そして信じた人に裏切られたことであの子が,ひとしきり傷ついたかと思うと,それでわたし,もう満足しちゃったみたいなの」というセリフなど,この二人の存在が,かなりのスパイスとなって,物語のクオリティを挙げている。
ミステリとしての弱さはあるが,読み終わったときに感じた印象はそこそこ深く,読み始める前の期待値がそれほど高くなかったことも踏まえると,十分満足できた。惜しむらくはエピローグ。ここがなく,美星と大和が完全に分かれてしまう終わり方なら…★5にしてもよかった。とはいえ,★4はいける。
個々の作品の所感は以下のとおり
〇 事件は二度目の来店で
「女子大生が,なぜ,間違ってアオヤマの傘を持って帰ってしまったのか。」という謎を扱う話。真相は,アオヤマの足を止めた上で,また,タレーランを訪れる口実を作るためというもの。謎ともいえない謎だし,真相だが,物語の導入としてはこんなものか。
〇 ビタースウィート・ブラック
アオヤマが,親戚の小須田リカから"恋人"の浮気調査を依頼される。アオヤマはたまたま出会った,リカの”恋人”が浮気をしているとは思えなかった。しかし,リカの”恋人”が,リカ以外の女性と二人で手をつないで歩いている写真を見る。浮気をしているのか?
真相は,そもそもリカがその男の浮気相手であったというもの。ややブラックなテイストであり,こういう話は嫌いではない。
〇 乳白色にハートを秘める
ちょっとした叙述トリックを使っている作品。アオヤマがタレーランを訪れているのではなく,アオヤマと美星が別のお店でコーヒーを飲んでいるという設定で,大人からミルクをたかるという,小学生についての謎が示される。真相は,小学生は,学校で猫を飼育していたというオチであり,そもそも,小学生の話は,アオヤマが他人から聞いた伝聞の話だったというオチ。猫はそのままタレーランで飼われることになる。ミステリとしては,及第点とはいい難いか。
〇 盤上チェイス
アオヤマが,虎谷真実に京都中を追われ,巻いたと思ったが,最後はタレーランに訪れる。なぜ,居場所が分かったのかという謎。真相は,タレーランの店員である「おじちゃん」藻川が,真実の友人に教えていたというもの。たわいもないオチ。
〇 past present f*****?
アオヤマが,ココロフトというお店で偶然美星に出会い,居酒屋を訪れると,アオヤマがココロフトで買うことができなかった,ダーツをプレゼントされるという話。なぜ,美星は,アオヤマが欲しがっているダーツを買うことができたのか。真相は,美星が,ココロフトの店員,水山晶子から,ダーツの話を聞いており,買ってきてもらったというもの。ここで,胡内波和が登場する。
〇 Animals In the closed room
幻のコーヒーである猿珈琲があるという理由で,美星が,アオヤマの家を訪れる。アオヤマは,「お詫びの品」であるぬいぐるみを渡そうとするが,ぬいぐるみはずたずたになっていた。誰が,こんなことをしたのか。
真相は,猫のシャルルが犯人というオチ。この話で,胡内と真美の存在が,クローズアップされ,最終話につながる。
〇 また会えたらあなたの淹れた珈琲を
タイトルから叙述トリックになっている。アオヤマが,本当は,ロック・オン・カフェのバリスタ青野大和であるという,物語全体において伏せられていた真相が描かれる。そして,クリスマスを舞台とし,大和と真美が協力して,胡内を…真美が胡内を投げとばすという方法で懲らしめる。大和は,珈琲の味を盗むために美星に近づいていた…という嘘をつき,美星の前を去る。
エピローグでは,美星と大和の幸せを打ち砕いた真実は,気が済んだとして大和を振り,大和と美星は元のさやに納まるという終わり方。ハッピーエンド。
Posted by ブクログ
ビブリオ古書堂の喫茶店版かなと軽く考え手に取った。
キャラ設定などはビブリオ古書堂に近いものを感じたがミステリの方は予想外の仕掛けで最後まで驚きながら読めた。
Posted by ブクログ
ミステリの要素は薄いけど日常の謎的な話で面白いとはおもう。美星さんやおじちゃんなど登場人物たちのキャラクターが良かった。息抜きに読むには楽しめるな~。最後の美星の過去の事件やアオヤマさんの秘密については少し微妙かな。美星の過去の事件はまだ良いけどアオヤマさんの方についてはあまり必要を感じない。とりあえず2巻もあるので読む。
Posted by ブクログ
普段はチェーン店のカフェしか足を運ばないけれど、こだわりの珈琲店にはやはり惹かれる。
同僚のご主人が都内の有名珈琲店に勤めていて、この本の差込みブックレットに書評を書かれたと聞き、ぜひにとお借りして手に。
2012年発行の本なので、そのブックレットそのものがレア物かもしれない。
珈琲店店主の珈琲愛が伝わるような書評で、珈琲好きなら読まずにはいられないだろう。
このミス大賞隠し玉とのこと。
ライトミステリーで、珈琲豆知識も随所にある。
登場人物も珈琲銘柄にちなんだ名前だ。
京都が舞台なので、京都好きの人はさらに楽しめると思う。
せっかくだから美味しい珈琲を飲みながらゆったりと読めばよかったのに、隙間時間の読書であっという間に読み終えてしまった。
ミステリーは得意ではないので、恥ずかしながらバリスタの謎解き解説を読んでもイマイチピンとこない場面も多々…
終盤は思いがけない展開に少し驚きつつも、最後はキチンとホッとする締めくくり。
続編や漫画もあるようだ。
文庫なので隙間時間の友として、または軽い読書をしたい時の控えになってくれそう。
Posted by ブクログ
コーヒーが好きな私にはとても面白い内容でした
謎解きもちょっと苦しいところもあり取り残されそうになりましたが 読み進むことが出来ました
終盤の展開に私だけ迷子になり
最初から拾い読みして納得です
だから二人の会話が丁寧なものだったのね
引き込まれて一気に読み終えました
読み終わったら美味しいコーヒーを探しに行きたくなった
Posted by ブクログ
『珈琲店タレーランの事件簿 願いを叶えるマキアート 』(8巻)を読み終え、アオヤマと美星の最初を読み返したくなったので再読。
みんな、いろいろ隠してるので掴み難い。
エキセントリックな人が多くて、びっくりする。
牛乳はダメだったはず。
そこが気になった。無事で良かった。
Posted by ブクログ
序盤は少し怠くてあまり性に合わないな、辞めようかなと思いつつ頑張って読み進めたら後半、呆れるほどスピード感が増し、ええ?!面白いじゃん!と読み干してしまった。これだから読書の途中下車できないのよねー。ただ続編も読むかはちと思案中。
Posted by ブクログ
推理がやや強引で、あと出しで主人公の身元が明かされる。最後の襲撃について、それぞれの立場で描かれ混乱hし、被害者は違ったのとなる。複雑な構成にしすぎたきらいがある。
Posted by ブクログ
はじめは面白いと思って読んでいたが、なにかまどろっこしいというか理屈っぽいような気がして
期待にそぐわなかった。
最近読む本はどうもスッキリしなく残念な気持ちが続く。
Posted by ブクログ
読書録「珈琲店タレーランの事件簿 また会
えたなら、あなたの淹れた珈琲を」3
著者 岡崎琢磨
出版 宝島社文庫
p64より引用
“エスプレッソの本場イタリアでは、デミタ
スカップを満たした少量のエスプレッソにたっ
ぷり砂糖を溶かしたうえで、数口でさっと飲
んでしまうのが一般的だ。カプチーノにする
などといったアレンジならともかく、ストレー
トで飲まれることはほとんどない。”
目次より抜粋引用
“事件は二度目の来店で
ビタースウィート・ブラック
乳白色にハートを秘める
盤上チェイス
また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を”
京都の喫茶店を舞台とし、店のバリスタと
常連客を主人公とした長編小説。
第十回『このミステリーがすごい!』大賞最終
候補作品『また会えたなら、あなたの淹れた
珈琲を』改題・加筆修正版。
嫉妬深い彼女に、飲食店の床に投げられた
主人公。体を起こし、彼女を追いかける中、
一軒の喫茶店に心惹かれた…。
上記の引用は、エスプレッソの飲み方につ
いて書かれた一節。
珈琲は家でインスタントくらいの私としては、
初めて聞く話でした。何でもそのままがいい
というわけでもないのですね。
カフェ文化自体が田舎ではあまり馴染みが
ないので、正直読んでいてもピンと来ないと
ころがありました。街中で暮らしているか、
暮らしたことがある人なら、感情移入しやす
く評価も高くなる作品ではないでしょうか。
もちろん、コーヒー好きであれば、より一層
楽しめるでしょう。
ーーーーー
Posted by ブクログ
途中で二人の会話が大正時代のようで、だんだん飽きてきて、読むのやめようかと思った。が、ラストスパートで全く裏切られてて集中!次はどうなるの?
ただ、猫のシャルルの話はどうもいかん。子猫に人間の牛乳あげたらお腹壊すし、子猫をいじめたヤツと仲直りなんてありえない。
Posted by ブクログ
軽快な会話の応酬ですらすら読める一冊。
ライトノベル的。
私には、謎はなんとなく解が読める感じで少し物足りなさはあったが、作品の世界観は心地よく、楽しみながら読めた。
会話の言い回しがティーン的で、今の自分にはしっくり刺さらなかった。
☆3.3
Posted by ブクログ
この作家さんの「鏡の国」が面白かったので、前から気になっていたこちらを手に取りました。
京都にある喫茶店を舞台にした日常にあるミステリー。
私自身京都の大学に通っていたので、実在する通りや電車を懐かしみながら読みました。
最後の方はハラハラするけれど、全体を通して爽やかなお話で。
普段死人がたくさん出るような小説ばかりを読んでいるので、たまにはこう言うのもいいなと思いました。
続きも読もうと思います。
Posted by ブクログ
「たいへんよく挽けました」
今日も京都の静かな路地にある小さな純喫茶「タレーラン」で日常の謎が解かれていく。
京都とコーヒーの豆知識がたっぷり盛り込まれた本作は、置いていかれる読者もいそうな印象を受けるものの、純喫茶「タレーラン」の切間美星が挽くコーヒーと謎解きは奥深い至高(思考)の逸品といえる。美星バリスタのコーヒーを求める主人公のアオヤマさんの視点で本作は進みますが、後半はどんでん返し過ぎて零れ落ちそうになりました。
読者を選ぶ作品かと思いますが、コーヒーと京都に興味がある方は美星バリスタに惹かれてみては如何でしょうか。