岡崎琢磨のレビュー一覧
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シリーズ第3弾
珈琲店タレーランのバリスタ 切間美星が
第五回KBC関西バリスタコンペティションに出場し
本選進出果たす
今回はバリスタコンペティションと言うことで
コンペティション会場が舞台になる
1弾は主にタレーランの店内が舞台
2弾は主に京都の名所が舞台
切間美星の懇願となる本選出場がどうなるか
ということで大会の行く末がどうなるか
期待に胸膨らませ読んでいくと
出場者の思いや裏の顔など
どういう展開が巻き起こるか
プロローグに登場する謎の少女
がだれなのか
切間美星なのかはたまた別の人物なのか
この謎は読み進めてこの人かもなんて
思いつつエピローグで回収される
今作は終わり方が -
Posted by ブクログ
なんとなく題名に引かれ
この本を手に取ったのは夏 真っ盛りの頃でした
その後、あらすじを読んで『あー 子供のはなしかぁ…』『分厚いなぁ…』なんて思いでなかなか読む気になれず
そのまま放置
そろそろ手持ちの本もなくなり あまり気乗りせず読み始めたのですが……
気づいたら夢中になって読んでました 笑
こどもたちが みんな賢くて良い子で愛おしい…
こどもたちのトリックに翻弄される大人たちの話かと思いきや、ちゃんとテーマがあり感動するストーリー。
まさに『小4 夏の大冒険!』でした。
やっと結末がみえたと思ったら メインに隠れていた人物や物語が大きく飛び出してきて
こどもながらに 色んなこ -
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「ほかの誰かが苦しいからって、あなたが苦しんでいないことにはならない」
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お寺で育つ中学3年生の双子のランとレン。善意を信じるランと悪意に敏感なレンの前に、熊本地震の被害から逃れてきた少年が現れる。
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シリーズ2作目。今作は長編で、ある少年との関わりを通じて双子探偵や一海さんの心境にも変化がある。実際に起こった熊本地震を取り入れて、地震の恐怖やそれに伴う人間関係や環境の変化が描かれていて、考えながら読んだ。過酷な状況でも、周りとどうしても比較してしまい、自分は苦しむべきでないと思ってしまうかもしれない。でも「ほかの誰かが苦しいからって、あなたが苦しんでいないことにはならない」という台詞 -
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ネタバレ*
「よく聞いて。佑さんの仕事はねーーー」
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仕事が出来ずに追い詰められて会社を辞めた長原佑。ある日書店で出会った年上女性店主から仕事を探しているなら今夜また書店に来るよう言われ、行くと書店の地下には秘密のバーが…そこで言い渡された<仕事>とは。
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タイトルと設定からワクワク。主人公の佑がトワコさんに振り回される様子はヒヤヒヤしつつ、次第に周囲を動かしていき、佑の仕事が、プライベートが全く見えなかったトワコさんの人生の決断にも関わってくるというのも面白い。
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仕事へのメッセージも込められたこの作品。仕事を頑張ろうと思えたし、ちょっと変わったお酒も飲みたくなった。
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ー私は多くの人が思い描くような、普通の女性ではないのです
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文庫化を知りすぐさま購入。京都の小さなハンドメイド雑貨店が舞台。悩みを抱えた色んな人が訪れる中で、店主の巴瑠にも抱えているものがあって人と向き合っていくお話。
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言葉が一つ一つ深くて、小さい身体ながら懸命に生きる主人公に、幸せになって欲しいと心から思った。当たり前と思って悪気なく放つ言葉でも、実はある事情を抱える人にとったら胸に刺さる一言になる。と分かる場面が多々あり、あぁ苦しいよな…笑顔で過ごしてる人も何かしら悩みを抱えてるんだなと少し視点を変えてみることも必要と思った。
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Posted by ブクログ
これまた何とも分類が難しい一冊(^ ^;
「謎解き要素」は色濃く通底していので、
一応ミステリにカテゴライズしてはみたが、
謎解きはメインではない。
崖地に建つシェアハウス「スツールハウス」。
そこにかつて住んでいた人たちが、
同窓会を開いたり相談事があって呼び出したりで
再会して、さて...という短編集。
一作ずつ独立したストーリーで、主人公も異なる。
が、微妙に章をまたいで登場する人物が出てくるので、
話に繋がりはないが「連作感」は感じる。
基本的には「昔住んでた人たち」の話なので、
「現在の」スツールハウスでの生活は登場しない。
それがちょっと不思議な感じ(^ ^;
皆往時を懐か -
購入済み
本書は、タレーランシリーズでデビューする前に仕上げた作品を全面改稿して、元は単行本で出版されたものが文庫化されたものです。
そういう意味では岡崎琢磨さんの小説の基盤のような作品と捉えることができるので、タレーランシリーズなどで岡崎琢磨さんに興味を持った人におすすめです。 -
Posted by ブクログ
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いつか伝えようと思っていると、伝えられなくなる日が来るかもしれないことに。だから大切な思いは、ちゃんと伝えておこうと決意した。
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ヒロインは《貫地谷マイ》という《患者》と《病》を含んだ名前で常に病弱。語り手はその幼なじみの《山名井ゲンキ》という《病まない》と《元気》を合わせた病気知らずの青年。この設定がまず面白い。2人とも高校1年生で、病弱で学校にもあまり行けないマイの代わりに伝書鳩としてゲンキが謎を持ち込み解決していく。
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高校生活の中での謎を病気に絡めて軽快に解いていてなるほど!と思うことが多々あった。メッセージ性も強かった。
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短編が6つあり読みやすかった。二人の関係性も章