岡崎琢磨のレビュー一覧

  • 九十九書店の地下には秘密のバーがある

    Posted by ブクログ

    巻末に各話の関連書籍が挙げられているけれど、本自体に絡ませるのではなく、筋書きを絡ませるという薄めの扱い(オマージュ的)。タレーランの美星さんや、ビブリアの栞子さんと比べると、トワコさんの年齢のせいか、(年齢を重ねたがゆえの?)少し強めの性格のせいか、魅力は低めであまり入り込めず。「2nd TASK『飼育』」は、風変わりな男女関係の形。ちょっと乱歩にも通じる感じ?

    0
    2019年04月28日
  • ベスト本格ミステリ2018

    Posted by ブクログ

    様々なアンソロジーで読んだものもあったが、改めて面白い。虚構推理は次から次へと推論が出てきた上で結局は、というのが楽しい。

    0
    2019年03月10日
  • 九十九書店の地下には秘密のバーがある

    Posted by ブクログ

    書店の地下に秘密のBARっていう仕掛けは面白いけど、物語的に書店がある必然を感じなかった。あとトワコさんが主人公に「仕事」をかす動機もいまいち弱い。ちょっと中途半端な感じは否めない作品だったかな。

    0
    2018年12月02日
  • 道然寺さんの双子探偵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    “珈琲店タレーラン”シリーズの作者による、福岡県のお寺が舞台の日常ミステリ。
    道然寺の若和尚・窪山一海(くぼやま いっかい)の周りで起きるさまざまな謎の出来事を、中学生の双子・姉のランと弟のレンが推理する。
    一海は、真面目で考えも深いし、ちゃんと若和尚を務めているのだが、何かといじられてトホホな感じ。
    お人好しだからか。

    双子は、寺に捨てられていたという過去を持つ。
    そのせいか、レンは物の見方もシニカルで、人間の行動をナナメに見るきらいがある。
    ランは逆に、性善説にのっとって推理する。
    物の見方が逆ならば、推理も真逆。
    反対から光を当てることで、見えなかったものが見えてくるのが面白い。

    0
    2018年09月19日
  • ベスト本格ミステリ2018

    Posted by ブクログ

    昨年発表された本格ミステリ短編のベスト集。
    同じ趣旨の『ザ・ベストミステリーズ』(こちらは広義のミステリ短編)と比べられがちだが、ここ数年は後者の方がバランスが良くて面白かった。だけど、今作は数年の不振を一掃する位に傑作が揃った。本格好きとして大いに喜ばしい。
    特に大山誠一郎さんの作品は凄い。犯人が被害者の顔を潰す理由で、こんなに斬新なアイデアを考え付くとは! これだけでこの一冊を読んだ価値あり。

    0
    2018年07月12日
  • 新鮮 THE どんでん返し

    Posted by ブクログ

    楽しく読めた。どんでん返しと銘打たれてるので終盤でひっくり返ることはわかってて読むわけですが、どうひっくり返るのかを予想しながら読むのも楽しいものです。

    0
    2018年02月24日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように【電子版イラスト特典付】

    Posted by ブクログ

    珈琲豆のストラップ欲しい(笑)

    正直、好きなのか嫌いなのかはっきりしないけど、珈琲大好きなのと読みやすいので続けて読んじゃってる感じ。

    巻ごとにフレーバー(アロマというべきか)がかなり異なってるので、飲み口スッキリ後味スッキリなストーリーにも期待しつつ。

    0
    2017年03月18日
  • 道然寺さんの双子探偵

    Posted by ブクログ

    なかなかよかった。あるときは性悪説でなされた推理を性善説で否定、またあるときは性善説でなされた推理を性悪説で否定する。人には両方の面があるということ。
    お寺さんが舞台ということで、どことなくほっこりとするお話になっています。仏教に関わる人全てがそうではないでしょうが、基本的にこの話でお寺に関わる人は心の優しい人ばかり。その点も、なんかほっとする。

    0
    2016年06月18日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を【電子版イラスト特典付】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     京都を舞台とした日常の謎系ミステリ。恋人と喧嘩をした主人公が偶然に導かれて入った店で,理想的な珈琲と,魅惑的な女性バリスタである切間美星と出会うところから,物語が始まる。
     7つの短編からなる連作短編集。個々の短編の謎は,日常の謎系のミステリの中でもかなりしょぼい。読み終わっても,「え,今,謎解きが終わったの?」と思えてしまうほどの作品まである。ヒロインの切間美星と,主人公のアオヤマは,そこそこ魅力的なキャラクターとして描かれているが,切間美星の造形は、いかにも男性が考えた女性…っぽく,深みに欠けるように思えた。
     しかし,胡内波和という男の存在と,虎谷真実という二人の人物の存在が,この物語

    0
    2025年05月18日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで【電子版イラスト特典付】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回は短編集。
    やはりこちらの方が、タレーランっぽいでしょうか。
    3冊目はあまりお店も描かれなかったですし。

    一人称でちょっとした勘違いを誘う(…つもりはなかったのかな?)
    それのバリエーションなどんでん返し。
    はたまた“初めてのお使い”(お使いではないですが、ネタバレを避けるため)
    やはり、才能を極めて行く人の苦悩と喜びは計り知れないな…というものと。
    亡き人の思い出。
    ほっとする、珈琲ブレイク的なお話。

    私は、檸檬の話が一番好きでした。
    京都だし。
    植物と人間にも心のつながりがあるのかな、と、飛び梅伝説なんかも思い出したりして…

    0
    2019年09月27日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    テーマが明白だと小説の楽しみ方が増える小説。

    すべての話が面白く、ドキドキハラハラしながら読みました。
    ミステリー作家が描く7つの物語を楽しめます。

    個人的には怠惰の「手の中の果実」が好きでした。
    なんとも切なく知る努力が大切だと感じました。

    もちろん他の話もこんな展開になるの・・・と思いながら読めます。
    色々な感情を楽しめるのも良いと感じました。
    小説ってテーマがはっきりある状態で読むとまた違った楽しみがあることを知れてやかったです。

    また、短編集は知らない作家を知れる良い機会なので、他の作品も読みたくなりました。

    0
    2025年11月30日
  • 鏡の国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今っぽいミステリの結末だなとは思いました けど幸秀が醜形恐怖症で〜っての、なかなか女みたいで笑っちゃった そういう男性が一定数いることはもちろん理解しているけど男性の容姿が著しく劣ってる日本という国でそこまで思えることは素晴らしいね…実際ホストとかやらないと男でそんなふうにはならない気がしますけどね

    0
    2025年11月26日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    アンソロジーの説明は七尾さんの作中でされていた。若竹さんの作品は葉村が出てきたので災難にあうのかと思いきや、グロテスクすぎて引いた。

    0
    2025年11月26日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を【電子版イラスト特典付】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリの要素は薄いけど日常の謎的な話で面白いとはおもう。美星さんやおじちゃんなど登場人物たちのキャラクターが良かった。息抜きに読むには楽しめるな~。最後の美星の過去の事件やアオヤマさんの秘密については少し微妙かな。美星の過去の事件はまだ良いけどアオヤマさんの方についてはあまり必要を感じない。とりあえず2巻もあるので読む。

    0
    2025年11月23日
  • お夜食には謎解きを 5品の美味しいアンソロジー

    Posted by ブクログ

    このアンソロジーはあれなんですね。すでにあるシリーズ物からの抜粋なんですね。
    ちゃんとコンセプトを把握してなかったわ。

    どのシリーズも読んだ事無い私でも読めるものの、登場人物たちの関係がすでに出来上がってるせいでなんかちょっと蚊帳の外感はあった……。
    短編だからしょうがないけどミステリー的にはあっさりしてたかな。
    食べ物の描写はガッツリから物語のフレーバー程度までと様々。
    個人的にはスープ屋の話が美味しそうで良かったです!話はあんまり好みじゃなかったけども……。
    他の作品もそうなのかなあ……でも、スープが本当に美味しそうだったから読んでみるかも。

    0
    2025年11月21日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    七つの大罪をデマにした短編集。普段読まない著者の作品をお試し出来て良かった。個人的には傲慢と怠惰が好きだった。3.5

    0
    2025年11月14日
  • 鏡の国

    Posted by ブクログ

    物語の中の物語
    なかなかユニークな試み
    一緒に読んでいるような気持ちになって
    面白かった

    女の子特有の妬みとか嫉妬の類は
    あんまり読みたくない
    でも それだけじゃなかった
    ミステリ要素が含まれてきて
    読むペースが上がった

    認識出来ていなかった
    苦しみの元
    気づかないだけで
    同じような苦しみの中にいる人が…
    意外と近くにいるのかもしれない
    他人には分からない痛み
    ジョークに イジりに 出来ないことが…
    植え付けられた固定観念にしばられていては
    見えない事が…
    鏡の国。確かになぁ。。。と
    読みながら考えた

    少し物足りない気もしたけれど
    これはこれで良いのかもしれない
    メインは物語の中の物語

    0
    2025年11月12日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    傲慢 「罪の名は傲慢(プライド)」中山七里
    怠惰 「手の中の果実」岡崎琢磨※7月7日生まれ
    憤怒 「移住クライシス」川瀬七緒
    嫉妬 「オセロシンドローム」七尾与史
    強欲 「十五分」三上幸四郎 
    色欲 「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん
    暴食 「最初で最高のひとくち」若竹七海

    人を罪に陥れる七つの悪徳を「七」に縁のあるミステリー作家が描いたもの。

    「罪の名は傲慢」  渡瀬警部・古手川刑事も登場。
    「移住クライシス」ミステリ部分に目新しさはないが、老婆の存在がいい。
    「最初で最高のひとくち」葉村晶も登場するが、脇役ポジション。なんなら彩り。冒頭

    0
    2025年11月10日
  • HIPS 機械仕掛けの箱舟

    Posted by ブクログ

    働かずに何してるんだろう。大人の会員の暮らしをもっと知りたかった。ボランティアといっても無償だと逆に信用されない場合もあるし。団体が認知されればそこも意識が変わるのか。

    0
    2025年11月09日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    七つの大罪にちなんだ短編ミステリアンソロジー。子どもがめっちゃ読みたそうにしてきたけど、安心して中学生に読ませられる内容ではありませんでしたー

    けっこう後味悪いのとか、猟奇ものもあったけど、いくつか面白いのもあったかな。
    不登校の子の話はほのぼの、カモシダせぶんさんのも面白かった。出てくるフレーズが下品で、中学生には読ませたくないけど。

    0
    2025年11月08日