岡崎琢磨のレビュー一覧

  • 道然寺さんの双子探偵

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    普段から人間嫌いを称している者として、他人の悪意を敏感に察知する双子探偵の一人「レン」の損な役回りを不憫に思いましたが杞憂に終わり、続きが読みたくなりました。今は梅ヶ枝餅とはかた通りもんが無性に食べたいです。

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    2020年04月05日
  • 道然寺さんの双子探偵(2) 揺れる少年

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    ネタバレ

    一巻よりも俄然面白みが増していました。熊本地震を下敷きとし、これにより引っ越しを余儀なくされた親子と過去の地震にまつわる経験の呪縛にがんじがらめになっている親とその息子を軸に全編通しのストーリーになっています。
    地震という一大事を絡ませたことで一巻と比べるとよりシリアスな印象(ライトな感じはない)。また雄哉と司の関係も単純なものではなく、ラン、レンの推理を以てしても一筋縄では対処できない複雑さが含まれています。
    一巻ではランもレンも(多少の誤りを含むとはいえ)いとも簡単に謎を解いてみせる展開で、読み手としては一気に置き去りにされた感があり物足りなかったのですが、この二巻では物語の進行にあわせて二人の思考も進むので、読み手を引き込む(=読んでいてオモシロイ)構成になっていると思います。一海さんも一巻ではどちらかというと淡々とした人物像でしたが、この二巻では未熟さをさらけ出すが場面もあり、物語の登場人物としてはそのほうが親しみを感じやすいですね。続編が楽しみです。

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    2019年10月30日
  • 道然寺さんの双子探偵(2) 揺れる少年

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    双子探偵シリーズ、第二弾。
    前作は、双子のレンとランが懐疑派VS性善説派それぞれの推理を戦わせていくという短編集だったが、今回は熊本地震がきっかけで生活が変ってしまった少年たちを中心に描いている。

    熊本地震で家が壊れ、家族で祖父母の家に住むことになって転校してきた、志垣雄哉(しがき ゆうや)と、
    母子家庭で、地震以来母が家から出られなくなって収入が無くなり、腹を空かせた蓬莱司(ほうらい つかさ)の二人の少年の関係は複雑。

    レンの活躍はあまりなくて(次回に期待)、人とかかわるようになったランの成長が嬉しい。

    災害が人の心に残す傷、そのために変ってしまう家族関係。
    それに伴い、中学生という多感な時期の、そこを過ぎてしまった大人たちには理解してもらえない焦燥が起こす事件と、彼らの心理の描写はとても丁寧。

    作品の語り手で、見守り続ける窪山一海(くぼやま いっかい)とともに、何もできない自分の無力さに焦れてしまう。
    いじめについての物語は、やはり胸が痛い。

    まだまだ「修行が足らん」一海さん、レンに"甘い"と言われるのも分かるような気がする。
    いつも、人を救いたいと思っているのだけど、救いたい、救えた、と思ったのにできなかった時、まだ若い彼はとても傷ついてしまうのではないかと思う。
    いいかげんに見えて、その実、どっしりしていて、いざという時の一言は必ずその場を収める、父の真海さんの境地に達するのは、まだまだ先だろう。

    第一章 お参りに来る少年
    第二章 絆の在り処
    第三章 失われた灯火
    第四章 心の揺動
    第五章 少年たちを揺らすのは

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    2019年09月27日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    旅のお共として借りたけど家にいるときに読んでしまった。こういうアンソロジーは旅にぴったりだよね。面白かった。若手作家さん、ってことで『新鮮』になったそうだけど、はずれなかったな。まぁ強いていえば岡崎琢磨「夜半のちぎり」は先が読めて全然どんでん返しじゃなかった。似鳥鶏はトリッキーで面白かった。筒井康隆っぽい。解説でそれぞれの作家さんの過去の作品が紹介されてて、どれも面白そうだった。みんなまた読んでみよう。

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    2019年09月03日
  • 九十九書店の地下には秘密のバーがある

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    巻末に各話の関連書籍が挙げられているけれど、本自体に絡ませるのではなく、筋書きを絡ませるという薄めの扱い(オマージュ的)。タレーランの美星さんや、ビブリアの栞子さんと比べると、トワコさんの年齢のせいか、(年齢を重ねたがゆえの?)少し強めの性格のせいか、魅力は低めであまり入り込めず。「2nd TASK『飼育』」は、風変わりな男女関係の形。ちょっと乱歩にも通じる感じ?

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    2019年04月28日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    様々なアンソロジーで読んだものもあったが、改めて面白い。虚構推理は次から次へと推論が出てきた上で結局は、というのが楽しい。

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    2019年03月10日
  • 九十九書店の地下には秘密のバーがある

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    書店の地下に秘密のBARっていう仕掛けは面白いけど、物語的に書店がある必然を感じなかった。あとトワコさんが主人公に「仕事」をかす動機もいまいち弱い。ちょっと中途半端な感じは否めない作品だったかな。

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    2018年12月02日
  • 道然寺さんの双子探偵

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    ネタバレ

    “珈琲店タレーラン”シリーズの作者による、福岡県のお寺が舞台の日常ミステリ。
    道然寺の若和尚・窪山一海(くぼやま いっかい)の周りで起きるさまざまな謎の出来事を、中学生の双子・姉のランと弟のレンが推理する。
    一海は、真面目で考えも深いし、ちゃんと若和尚を務めているのだが、何かといじられてトホホな感じ。
    お人好しだからか。

    双子は、寺に捨てられていたという過去を持つ。
    そのせいか、レンは物の見方もシニカルで、人間の行動をナナメに見るきらいがある。
    ランは逆に、性善説にのっとって推理する。
    物の見方が逆ならば、推理も真逆。
    反対から光を当てることで、見えなかったものが見えてくるのが面白い。

    人気シリーズを持つと、“○○の方が良かった”などと言われがちだが、この作品は、一海さんのフラットな視線も良いし、双子や、お手伝いさんのみずきのキャラも良い。
    加えて、お寺という舞台は様々な人間模様が垣間見られそうだし、たくさんの檀家さんともかかわるし…シリーズとして続いてほしい気がします。
    キャラ達の、この後の成長を見たいです。

    第一話 寺の隣に鬼は棲むのか
    資産家のお葬式で、香典袋の中身が無くなる。
    若い後妻は、受付のお手伝いさんを疑うが…

    第二話 おばあちゃんの梅ヶ枝餅(うめがえもち)
    商店の子に生まれたことへの複雑な思い。

    第三話 子を想う
    水子供養をしたから新しい子を授かった、と吹聴する若い主婦の真意は?

    第四話 彼岸の夢、此岸(しがん)の命
    彼岸の入りの日、一海と双子たちの夢枕に女性が立つ。
    見知らぬ人が伝えたかった願いを解く。

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    2018年09月19日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    昨年発表された本格ミステリ短編のベスト集。
    同じ趣旨の『ザ・ベストミステリーズ』(こちらは広義のミステリ短編)と比べられがちだが、ここ数年は後者の方がバランスが良くて面白かった。だけど、今作は数年の不振を一掃する位に傑作が揃った。本格好きとして大いに喜ばしい。
    特に大山誠一郎さんの作品は凄い。犯人が被害者の顔を潰す理由で、こんなに斬新なアイデアを考え付くとは! これだけでこの一冊を読んだ価値あり。

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    2018年07月12日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    楽しく読めた。どんでん返しと銘打たれてるので終盤でひっくり返ることはわかってて読むわけですが、どうひっくり返るのかを予想しながら読むのも楽しいものです。

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    2018年02月24日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように【電子版イラスト特典付】

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    久しぶりのタレーラン事件簿。アオヤマの中学時代の憧れの人、眞子との再会で湧き上がるいくつもの謎。中学時代の傘盗難、タレーランに来たときの水風船、鴛鴦茶と喫茶イーグルのマスターのクイズ、紀香が話すコーヒーを飲む人形、源氏物語とある手紙。そして、それらを豪雨の宇治川へとつないでいくクライマックス。ミステリー色には癖があって好まない人がいるかもしれないけど、これはこれでありだと思う。主人公の二人がいい雰囲気で終わったけど、まだ続編はあるのかな。もしあったらもう少し読んでいたい気もします。

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    2026年01月12日
  • 道然寺さんの双子探偵

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    なかなかよかった。あるときは性悪説でなされた推理を性善説で否定、またあるときは性善説でなされた推理を性悪説で否定する。人には両方の面があるということ。
    お寺さんが舞台ということで、どことなくほっこりとするお話になっています。仏教に関わる人全てがそうではないでしょうが、基本的にこの話でお寺に関わる人は心の優しい人ばかり。その点も、なんかほっとする。

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    2016年06月18日
  • 珈琲店タレーランの事件簿9 ピーベリーは美しく輝く

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    シリーズ9作目。

    今作は食べマップのレビューでタレーランの悪質なレビューを見つけて、そこから切間美星バリスタとアオヤマの謎解きが始まりました。
    それに、オーナー・藻川がファンだった女優のことと、タレーランを美星とアオヤマに譲りたいということが描かれていました。

    とりあえず、今、発売されているものは全て読みました。

    普段、コーヒーは飲まないけれど、コーヒー豆が挽かれたときやコーヒーをいれられたときの描写の時は、コーヒーの良い香りを思い出したりしました。

    さて、続きはいつ発売でしょうか。
    楽しみに待ちましょう(⁠•⁠‿⁠•⁠)

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    2026年10月04日
  • 鏡の国

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    ネタバレ

    現実味はないけど面白かった。
    伊織が唯一まとも。
    郷音はやることが突拍子なくていちいち驚かされた。
    隠れて生配信撮影されてたら耐えられないな。
    響は過去の後悔があるとはいえ、優しすぎるし共依存しすぎ。

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    2026年10月03日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 8 願いを叶えるマキアート【電子版イラスト特典付】

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    シリーズ8作目。
    今作は長編でした。
    京都コーヒーフェスティバルというのが今作の舞台です。3作目の関西バリスタ大会と似たような事件が起こります。
    でも、事件を起こす動機が違いました。
    そこを切間美星バリスタが謎解きをします。

    今作は主要人物のアオヤマさんは登場しました。喫茶タレーランの店員としてですが…。
    この先はどうなるのでしょうか?
    9巻を読んで確かめましょう(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2026年10月02日
  • 珈琲店タレーランの事件簿7 悲しみの底に角砂糖を沈めて

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    シリーズ7作目。
    今作は短編作品集でした。

    なので視点は様々で、今までのように「アオヤマ」さんばかりではありませんでしたし、「アオヤマ」さんの名前も登場しませんでした⊙⁠.⁠☉
    ずっと登場していた人物名だったので少し残念に思っていたら、最後の作品にそれらしい人物が登場していました。
    一緒にお店を切盛りしている様子が描かれていました。
    6巻からの流れでそうなっているのだろうと思われます。
    で、その流れのまま8巻を読もうと思いますᕙ⁠(⁠~⁠ ⁠.⁠ ⁠~⁠)⁠ᕗ

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    2026年09月29日
  • 珈琲店タレーランの事件簿7 悲しみの底に角砂糖を沈めて

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    短編集なので、読みやすさは感じましたが、本編というか長編の方が好きだなと改めて感じました。
    タレーランシリーズを読んでない人の導入には良いかもですね。

    実話を元にした話もあって、読み応えはありました。
    久しぶりに読んだせいかもしれませんが、切間さんってこんな言い方鋭かったでしたっけ。
    内容が重いものもあったせいかもしれませんが、ちょっと冷たく感じました。
    ラストで少しだけアオヤマさんが出てきてうれしかったです。

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    2026年09月29日
  • わたしの名店

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    実在しているお店なので、行きたくなりました。そして好きな作家さんにお会いしたらどうしよう、と(おそらくありえない)妄想までしてしまいました。

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    2026年09月28日
  • 鏡の国

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    小説内小説、鏡の国が面白かった。合間合間に挟んでくるから、物語が途切れちゃって、なんだかなあって感じ。最後にまとめて謎とか違和感とか言って欲しかったー。

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    2026年09月25日
  • 珈琲店タレーランの事件簿 3 心を乱すブレンドは【電子版イラスト特典付】

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    伏線とミスリードの多用。
    過去2冊で体感したから、そういう想定で読んでしまう。
    疑いつつ、脳内で自問自答。
    ストーリーとしては、あまり好みじゃなかった。
    意外と美星さんの性格が、共感し難い。

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    2026年09月19日