岡崎琢磨のレビュー一覧
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ターレランシリーズ3部作目です。私は本書のような少しライトな推理小説が好きでよく読んでいます。言葉が適切かどうかわかりませんが、私にとってターレランは箸休め的な位置付けです。登場人物も魅力的でコーヒーに対する知識も色がり、推理小説としても楽しめる本書は私にとって最適なシリーズものです。
ここからは3部作目についてのレビューになります。正直に言って3部作目である本書は私のイメージと乖離している部分が多かったです。
先に述べた通りサクサクとした推理が魅力だと感じていたのですが、本書は1つの事件を1冊丸々使って推理していきます。登場人物もかなり増えて箸休めにしては少々ボリューミーな一冊でし -
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【感想】
・お気楽ミステリ。そしてホテルは「笑えるホテル」となった。
【内容】
・結婚式の二次会に謎の女。トイレの排水口に大量の髪の毛。
・なんだか別れ話のような会話をしている子どもたちと、車上狙いの被害。
・薬物取引かもしれない場を千代子のドジがひっかきまわす。
・家族で宿泊している高校生の息子が行方不明。そして仮眠中の千代子の枕元にあったプレゼントは。
▼崖っぷちホテルについての簡単なメモ
【大原俊郎/おおはら・としろう】ホテルのフロントクラーク。五十歳。腹が丸々としている。やる気なし。口髭は自慢。
【長田/おさだ】キャバクラで脅され何かの運び人として使われることになった元ブロサッカ -
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人生に絶望した主人公・美織が、見知らぬ老紳士から「3週間、毎日短編小説を読んで感想を書く仕事」を任される物語。
1週目は、いろいろな種類の物語。毎話ごとに主人公の感想が短く綴られていて、私もその通りの感想を抱きながら読み進めた。
2週目は、なんだかちょっと胸糞悪い結末の物語ばかり。この仕事をさせる目的は何だろうと訝しる。
そして3週目。幸せな物語が多く、そして主人公の感想にはある1文が毎回綴られるようになる。
最後、仕事を任せた老紳士の正体と、その目的を知らされる。
この世界にはたくさんの「愛の形」がある。
たったひとつの愛なんてない。
短編集なのでさくさく読み進められた。