平田オリザのレビュー一覧

  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    初めて読む方の文章が新鮮で特に印象に残った。山田和樹さん、永井愛さん等。既によく読んでいる方の名前につられて本を手に取り、新しい方のご研究などに興味が広がっていくのがうれしい。
    この本を読んで逆に「自由」という言葉を簡単に定義し使うことが難しくなったが。
    自由を手放したくないし、奪われそうなら戦う!新たな自由をつかみ取りたい!そして次の世代に手渡したい。

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    2021年09月20日
  • 幕が上がる

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    高校演劇部のお話
    青春小説というものですね
    とてもよかったです
    上級生が去り部長に就任した高橋さおりが主人公
    演劇経験の先生が副顧問になったり、経験者が他校から
    転入してきたりいろいろあり、そして演劇部も上を
    目指し始動し・・・
    話の流れに勢いがあり、先へ先へと読み進んでしまう
    またいろんなことが起こり、飽きさせない

    青春っていいですね

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    2021年08月12日
  • 街場の平成論

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    内田が、編集した各界の有識者による平成論集。

    日本がアメリカの属国であるということをモチーフに戦後のステージを整理し、かつ平成を総括した内田の洞察には恐れ入った。そして、自分なりの平成論を書いてみたいと思った。

    一通り読み終わり、いろいろな視点があるものだと思う。
    中でも面白いのは、
    日韓平成史
    ポストヒストリー
    消費者主権国家
    個人から群れへ
    といったあたりか

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    2021年07月27日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    まえがきに掲載されている「寄稿のお願い」で書かれている通りに、書かれていることは、一人ひとり違った切り口の「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」のメッセージ。

    本当に私が中高生だったら、偶然にでも見つけて手に取って欲しい。手に取れるところに存在して欲しい。

    政治学者、疫学者から宗教学者、そしてアーティスト。

    アジカンの後藤さんの文章は、不意打ちでもあり、なんか涙出た。

    突きつけられつつも、著者たちがある意味突き放してくるからこそ、信頼感があって温かい。

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    2021年07月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    ポストコロナ期という題名が気になって読んでみた。
    いろんな著者の考えを知れて興味深い。

    権威にただ従うだけではダメなこと
    自分の頭でよく考えること
    周りの空気に流されなくてもいいこと

    が、いろんな立場の著者から述べられている。

    わかっていても難しいんだけどね、というのが
    大人になってしまった自分の言い訳だけど。

    この先が、少しでもいい未来が待っていますように。

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    2021年05月23日
  • 演劇入門

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    大学で演劇サークルに所属していました。
    入学した時にこの本を読んでおけば、多少は演劇に対しての考え方も変わってたのかなと感じました。

    演劇を見ていてリアルに感じられない時があるのは何故かという疑問を起点として、戯曲の書き方をメインとして、演出・俳優についても論理的に書かれています。

    特に「演劇=コンテクスト(文脈)の摺り合わせ」というのは当たり前といえば当たり前ですが、改めて考えさせられました。

    ・役柄同士の対話
    ・俳優同士・俳優と演出家の対話
    ・表現者と観客の対話
    この3つの対話によって、コンテクストを摺り合わせ、互いのコンテクストを広げる、気づきを得るのが演劇の目的

    もう一回演劇や

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    2021年05月15日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    「下り坂をそろそろと下る」この国のことだけど、このタイトルが何か自分にピッタリな気がして、5年間気になっていた本をやっと手に取ることにした。
    「そろそろと下る」のも楽じゃないと思わせる大学入試改革や地方創生。ものすごく力がいる。読んでいてしんどくなった。
    「下る」のに気合を入れるためには、きちんと現状を認識していなければならない。寂しさにきちんと向き合わなければならない。
     1、もはや日本は、工業立国ではない。
     2、もはや日本は、成長社会ではない。
     3、もはやこの国は、アジア唯一の先進国ではない。
    「その寂しさに耐えることだ。小さなプライドを捨て、私たちはゆりかごから外に出なければならない

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    2021年05月14日
  • 22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」

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    大学入試改革に伴う今後の教育のあり方についての連載をまとめたもの。
    ところが刊行前に改革自体が暗礁に乗り上げ、さらに刊行後にCOVID19による混乱。
    それでも本書で述べられていることは未来を向いている。

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    2021年05月04日
  • 演技と演出

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    演出家平田オリザさん著作イプセン人形の家、チェーホフかもめ等の等身大の演劇により約140年前位に誕生した
    演出家。漫画ガラスの仮面的スタニスラフスキー的内面探究重視演技か小劇的観客の感情移入を拒否するブレストのなーんちゃって演技かいい演技、いい演出とかよくわからない。

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    2021年03月24日
  • 幕が上がる

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    ネタバレ

    高校の演劇部のお話。

    学校に新しい先生、吉岡先生がやってくる。「学生演劇の女王」だったそうだが、演劇には関わりたくはないらしい。さおりは先生を何とか説得。県内強豪校からの転入生中西さんも加わり、適材適所で戦力は一気にアップ。が、吉岡先生は演劇に向き合う中で自分も芝居を本気でやりたいという気持ちが高まり、戦線離脱。残された演劇部は全国大会出場の切符を掴めるのか!

    最初は。「・・・だけど。」ばかりの煮え切らないさおりの思考回路を見せ続けられて辟易する。が、吉岡先生と出会い、どんどん芝居にのめりこむ中で変わっていく。思考回路が前向きに変わっていく。まわりのみんなにも優しくなれる。何かに夢中になれ

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    2021年03月13日
  • 十六歳のオリザの冒険をしるす本

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    紀行文は読んでいて楽しい。
    夜中に薄暗い部屋で読んでいると自分の拙い旅をよく思い出す。

    そして、著者とその周りの友人の文章の巧さに驚く。これが教養か。
    こんな堅くもユーモラスな文章書けるようになりたいなー

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    2021年03月03日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    コロナ後の世界を想定しているため、コロナに対する寄稿が大半を占めるが、むしろbeforeコロナにあった問題が断絶せず続いていると感じた。
    内田樹さんのベーシック・インカムについての話はブルシットジョブ(くそな仕事)から人を解放する方法の1つだと感じた。

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    2021年02月27日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。
    コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生
    に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が
    指針というかメッセージ集です。
    前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめんなさい』』という部分は非常に
    心に残る内容です。
    20人の人からの言葉のなかで、一番よかったなあと思うのが、今回は平川さんでした。
    昨年の8月と現在(2021年1月)とはまたフェーズが
    変わってきているコロナの状態ですが。
    やはりいろいろな矛盾が表出してきているなあと
    思います。
    たしかに、自分の息子も含めて、若い人

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    2021年01月24日
  • 22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」

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    ネタバレ

     表紙は、正直、苦笑。
     内容は、論じる対象の方が、どんどん腰砕けになってしまったから。
     AI新井本に関する部分の的確さは必読。共通テストへの論も。
     その他の部分は、「分かり合えない」や「下り坂」とかなり重なってくる。それはけっして悪いことではないが。

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    2020年07月05日
  • 演劇入門

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    論理的で説得力のある文章だった。コンテクストの擦り合わせこそが民主主義の根源であるという考えに共鳴したし、その根拠を歴史と照らし合わせて証明していく手法に強く賛同した。

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    2020年07月01日
  • 幕が上がる

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    演劇のことも詩のこともよく分からないけれど、「こんな学生生活送れたら」と爽やかな羨ましさが湧き出す一冊。

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    2020年06月19日
  • 経済成長なき幸福国家論 下り坂ニッポンの生き方

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    人口減少が確実に進んでいる日本の経済成長は見込めないと言い切った上で、下り坂の時代をどう生きていくかを対談した本。
    下り坂はなぜ不安なのか?コンペティションではなくコラボレートして生きていける環境が地方にはある。そしてその中で心の豊かさを育むためには、「自己決定力」が大事になる。
    現実的に考えてもう経済成長を第一優先するのではなく、お金に捉われたい人もとらわれたくない人も共存できる多様な生き方を実現できる社会をつくっていくべき。
    私は望んで積極的下層市民になりたいと思いました。

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    2020年06月14日
  • 下り坂をそろそろと下る

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     正直な話、タイトルがピンとこなかった。
     書き出しのところが、フィットしなかった。
     だから、発表された時には、手に取らなかった。
     去年、百円均一で見付けた。
     ステイホーム期間に、やっと手にした。
     硬直化した考えを捨てて良い潔さ。
     アイデアなんかは、いくらでも浮かんでくる。
     それにしても、阪大の演劇って、山崎正和の後に、平田オリザってすごいな。

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    2020年05月26日
  • 演劇入門

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    平田オリザ(1962年~)氏は、国際基督教大卒の劇作家、演出家。劇団「青年団」主宰。東京藝大アートイノベーションセンター特任教授、大阪大学コミュニケーションデザインセンター客員教授、日本劇作家協会理事なども務める。
    芝居がかったセリフではなく、日常的な話し言葉で舞台を演出する方法を体系化した「現代口語演劇理論」を提唱し、その手法は、現在の演劇界に大きな影響を与えた。
    本書は、演劇(戯曲)を創るためのハウツーから始まって、現代日本における演劇の役割までを論じたものであるが、その論旨の展開はスリリングかつ見事で、演劇の世界の門外漢である私にとっても示唆に富む内容であった。
    (ノウハウ以外で)印象に

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    2020年05月16日
  • 演劇入門

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    伝えたいことが先に立つ演劇からは観客はリアルな感動を持ちえない
    テーマ設定よりも場所、背景、問題の選定が先

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    2020年05月04日