平田オリザのレビュー一覧

  • 芸術立国論

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    私の進路を決定づけた1冊。

    この本に出会った結果、大学院への進学を決意しました。

    日本人は、伝統文化を守る、ということにかけては優れた能力を発揮しますが、
    「攻め」の姿勢・意識というのは、極めて希薄に感じます。

    もっとも、経済状況と反比例に考えられがちな存在である芸術が、
    実は日常において重要な役割を担っている事を根底から理解しないかぎり、
    日本におけるその地位はあくまで「高尚な存在」程度の疎遠な関係でしかないのでしょうが。

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    2009年10月04日
  • 演技と演出

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    何に、はっとしたかと言えば、『コミュニケーションの出発点は、「人それぞれ、言葉から受けるイメージが違う」という点にあると考えています。』というくだりだ。最近そのことばかりを考えていたから。自分が勝手に定義している言葉と、相手が考えている言葉は全く違うものであるから。それを「摺り合わせる」ためだけに、コミュニケーションをしているといっても過言ではないだろう。だからこそ、何をすると、どうなる、というイメージをあらかじめ共有していることは、虚構を本物に見せやすい。言葉にはそして、必ずコンテクストがついてくる。見えないコンテクストを見えるようにして、ことばにくっつけてやると、そこにシチュエーションが生

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    2009年10月04日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    2012年と、10年以上前の現状に基づいた本だが、事の本質は変わってないため、2026年現在でも求められている「コミュニケーション能力」とは何なのかが、演劇という切り口から分析されている。
    みんなわかり合ってハッピーなんてことはないし、モヤモヤしたりわかり合えないことが多いが、それがコミュニケーションなのだと考えた。もし分かり合えてますって思うなら、それはコミュニケーションが取れてるとは言えないのかとすらも。

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    2026年06月07日
  • 寂しさへの処方箋 芸術は社会的孤立を救うか

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    排外主義など昨今の社会の動きを、経済停滞からくる「寂しさ」が原因と分析し、その改善のための提言を行っている。筆者が劇作家のため、文化論は言わずもがなだが地方創生、教育社会学的な面でも見どころがある。

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    2026年05月27日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    たまたま2冊連続でコミュニケーションに関する本を読んでいた。
    演じていることにネガティブな感情を抱かなくていいんだなって思った。ただ自分の場合は複数の仮面じゃなくて似たような仮面しか被ってないからちょっとしんどくなるのかもな、って思った。

    また、似たような境遇の人が集まるコミュニティにいる後輩に対してもどう接していいかわからない、は甘えなのかもしれないって思った。ただ、2012年に書かれた本作、いつの時代もそうなんだろう、とも思った。

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    2026年03月26日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    あれ、良い本だなと思って読んでたんだけど、内容思い出せないや。何となく覚えているのは、日本人は小さい島で同じ文化・言語を持つ人と暮らしていたから、察する能力が高い。けど外国人はいろんな人がいる中で暮らしていたから、自分の意見は主張していかないといけない。だから対話する能力が高いということ

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    2026年02月22日
  • 撤退論

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    2026.2.7
    投票を前に、内田樹編『撤退論』を読み直しています。改めて白井聡さんの章は強烈で、4年前と変わらず…より酷くなっているのかもと感じました。"無知な者は選挙に来るな"という主張を見るにつけ、なればこそ"無知の知(不知の自覚)"という言葉を心に留めていなければと思います。

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    2026年02月07日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    協調性から社会性へ。若者はコミュニケーション力がないのではなく、わからせなきゃという欲求がない。親が先回りして子どもの意を汲んであげるのは子どもの成長をじゃますることだったんだなあ。

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    2025年12月22日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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     少し古くささを感じる部分はあったが、普段子どもを相手にしている私にとっては、非常に多くのことを考えさせられる時間になった。
     日本語という言語、そして日本語が持つハイコンテクストな文脈は、多くの国では共有されていない。 
     だからこそ、マジョリティのコミュニケーションの仕方を知ることの重要性を改めて実感した。
    同時に、そのハイコンテクストさが、かえってコミュニケーションを丁寧に、詳細に行う機会を奪っている面もあるのではないかと気づかされた。そう考えると、ある程度の訓練を通して意識的にコミュニケーションを行うことは、現代人にとって必要なことなのだと思う。
     また、グローバリゼーションをどこまで

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    2025年12月16日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    劇作家・演出家の平田オリザさんが、各地での街づくりの実践を踏まえた、日本社会がどうあるべきかを提起した本でした。

    真の地方創生を考える前提として提起された、3つの寂しさ。日本は下り坂を降りていくしか無いという現状認識が、そうだよね!と共感。
    「もはや日本は工業立国では無い」「もはや日本は成長社会では無い」「もはやこの国はアジア唯一の先進国では無い」
    そして地域活性化のために、箱モノやバラマキではなく「人と共に生きるためのセンス」である文化資本を育てなければならない、という主張が新鮮で光明が見える気がします。人をいかに育てるか、育つ仕組みをどうつくるかという視点が、なかなか持てない世の中なんだ

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    2025年12月10日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    ネタバレ

    高校の時に読んでなんで読めたのか理解できない、何もわからず読んだか諦めたんだだろう、、笑
    当時より今読んだ方が、社会情勢を踏まえて面白いかもしれない。
    国際化がより普通となった現代、一方で奥ゆかしさなどの文化が犠牲になっていく。

    対話部分が一番おもしろかった。日本に根づいていないし、根付けばいいなと思う。対話の難しい部分は、こちらが対話をする気満々でも相手に対話の体力や経験がないと受け入れてもらえない(対話自体が一切成り立たない)ことである。とにかく否定ではなく、私はこう思っていて、あなたはどう思っているの?このラリーが「あなたを否定しているわけではなく、私はあなたと話して結論を探したいので

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    2025年10月28日
  • 街場の平成論

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     内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。

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    2025年10月13日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    人は文化や環境で考え方がそれぞれ異なる。「みんな違って大変だ」。この前提で人との察し方を考える。筆者が演劇への深い考察から得た結論が、豊富な事例を元にまとめられている。以下、エッセンスというか、自分なりのトピック。

    人間らしいロボットは、その動きの中に無駄な要素、ノイズがあり、それが的確に入っているらしい。人間は何かの行為をするときに必ず無駄な動きが入る。認知心理学の世界ではマイクロスリップという。優れた俳優も、このマイクロスリップを演技に取り入れている。

    長期記憶のメカニズム。ある程度明らかなのは、様々な新鮮な体験との組み合わせによって起こるらしい。

    会話の冗長率。一つの段落、一つの文

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    2025年09月17日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    コミュニケーションってなんなの?を演劇人であり教育者である著者からコツコツ教えてもらった感じ。
    新書ってあんまり読んだことなかったけどサクサク読み進められた。
    みんなちがうから、わかりあえないから、を前提として協調性だけでなく社交性を磨くことが大事だとわかった。

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    2025年08月12日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    人口減と経済の停滞、先行きの見えぬ日本に必要なのは速度ではなく確かな歩みだ。地域に根ざした演劇は人と人の間に橋をかける。観る者、演じる者が言葉を通じて他者を知る。それはまさに深いコミュニケーションの訓練だ。文化は経済の後を追うものではない。むしろ人を育て地域を耕し国の形をつくる土台である。下り坂の今こそ文化の力が試されている。

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    2025年07月11日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    ネタバレ

    わかりあえないことから。

    このタイトルのとおりのコミュニケーション論。

    この本を読んだのは2度目だが、初めて読んだときに衝撃を受けたのを覚えている。

    コミュニケーションは“わかりあえないこと”から始める必要がある。

    自分としてはずっと“わかりあえるもの”としてコミュニケーションをとっていたわけだけれど、この本を読んで、なるほど!と思った。
    たしかに生きてきた環境も違えば、当然価値観も考え方も違う。趣味趣向も違えば、好きなもの嫌いなものも違う。そんな人たちと関わり合うのが社会だ。
    そりゃあ、わかりあえないだろうよ。
    そう思ったら至極気が楽になった。
    まずは“わかりあえない”から始める。

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    2025年05月03日
  • 演劇入門

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    演劇とは何かを、脚本の構造の組み立て方から語った上で演出や演技に対して述べており、とても分かりやすい著でした。時折図解などもあり尚良。

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    2025年02月20日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    あらゆる企業の新人採用において重視される項目であるところの「コミュニケーション能力」とは何なのか。一般論と教育論、そして演劇をからめて、議論は展開していく。

    日本語においては区別が曖昧な、対話(ダイアローグ)と会話(カンバセーション)、そして対論(ディベート)の違いを明確にし、対話的精神、いやそれよりも、「対話の基礎体力」の重要性を説く件は深く納得。
    冗長率(意味伝達と関係のない無駄な言葉の含有率)は、実は「対話」に最も多いのだという。小津安二郎の映画を題材に、夫婦だけの会話のシーンに、近所の他人がひとり加わった瞬間「まあ、」とか「いやあ、」とかの間投詞が増え、それが対話に切り替わる様が説明

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    2025年02月14日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    人は演じる生き物である、というフレーズがとても印象的だった。
    また、海外でものの捉えが異なることなど、常識だと思っているものを疑ってみることの大切さを改めて実感した。

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    2025年01月03日
  • 幕が上がる

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    全く知らない演劇の世界。知らないけれど、一緒に舞台を作っているような気持ちになりました。体育会系の部活しか知らない僕でも文化系部にも、泥臭い辛さがあるのかと。

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    2025年01月01日