平田オリザのレビュー一覧
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演出家が書く演技と演出について。
そもそもプレゼンとかコミュニケーションに役立つような何か知見がないもんかと手に取った本だが、期待以上に面白くて。
名作の条件とは「社会的テーマ」と「人間的テーマ」の両極がしっかり描けているかどうか。刑事ものでカツ丼が出るのは、刑事とか容疑者という社会的な人物がいる場面で「食べる」というきわめて人間的な行為を挟むことで、よりその人物たちの人間的な存在を強調するんだって。
最近みたフジテレビの「それでも、生きていく」なんかはまさにこれを象徴してて、被害者家族と加害者家族という究極な社会的テーマに、家族愛や人間の尊厳を掘り下げて描いていた。少し笑いの要素なども添 -
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何に、はっとしたかと言えば、『コミュニケーションの出発点は、「人それぞれ、言葉から受けるイメージが違う」という点にあると考えています。』というくだりだ。最近そのことばかりを考えていたから。自分が勝手に定義している言葉と、相手が考えている言葉は全く違うものであるから。それを「摺り合わせる」ためだけに、コミュニケーションをしているといっても過言ではないだろう。だからこそ、何をすると、どうなる、というイメージをあらかじめ共有していることは、虚構を本物に見せやすい。言葉にはそして、必ずコンテクストがついてくる。見えないコンテクストを見えるようにして、ことばにくっつけてやると、そこにシチュエーションが生
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少し古くささを感じる部分はあったが、普段子どもを相手にしている私にとっては、非常に多くのことを考えさせられる時間になった。
日本語という言語、そして日本語が持つハイコンテクストな文脈は、多くの国では共有されていない。
だからこそ、マジョリティのコミュニケーションの仕方を知ることの重要性を改めて実感した。
同時に、そのハイコンテクストさが、かえってコミュニケーションを丁寧に、詳細に行う機会を奪っている面もあるのではないかと気づかされた。そう考えると、ある程度の訓練を通して意識的にコミュニケーションを行うことは、現代人にとって必要なことなのだと思う。
また、グローバリゼーションをどこまで -
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劇作家・演出家の平田オリザさんが、各地での街づくりの実践を踏まえた、日本社会がどうあるべきかを提起した本でした。
真の地方創生を考える前提として提起された、3つの寂しさ。日本は下り坂を降りていくしか無いという現状認識が、そうだよね!と共感。
「もはや日本は工業立国では無い」「もはや日本は成長社会では無い」「もはやこの国はアジア唯一の先進国では無い」
そして地域活性化のために、箱モノやバラマキではなく「人と共に生きるためのセンス」である文化資本を育てなければならない、という主張が新鮮で光明が見える気がします。人をいかに育てるか、育つ仕組みをどうつくるかという視点が、なかなか持てない世の中なんだ -
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ネタバレ高校の時に読んでなんで読めたのか理解できない、何もわからず読んだか諦めたんだだろう、、笑
当時より今読んだ方が、社会情勢を踏まえて面白いかもしれない。
国際化がより普通となった現代、一方で奥ゆかしさなどの文化が犠牲になっていく。
対話部分が一番おもしろかった。日本に根づいていないし、根付けばいいなと思う。対話の難しい部分は、こちらが対話をする気満々でも相手に対話の体力や経験がないと受け入れてもらえない(対話自体が一切成り立たない)ことである。とにかく否定ではなく、私はこう思っていて、あなたはどう思っているの?このラリーが「あなたを否定しているわけではなく、私はあなたと話して結論を探したいので -
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内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。
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人は文化や環境で考え方がそれぞれ異なる。「みんな違って大変だ」。この前提で人との察し方を考える。筆者が演劇への深い考察から得た結論が、豊富な事例を元にまとめられている。以下、エッセンスというか、自分なりのトピック。
人間らしいロボットは、その動きの中に無駄な要素、ノイズがあり、それが的確に入っているらしい。人間は何かの行為をするときに必ず無駄な動きが入る。認知心理学の世界ではマイクロスリップという。優れた俳優も、このマイクロスリップを演技に取り入れている。
長期記憶のメカニズム。ある程度明らかなのは、様々な新鮮な体験との組み合わせによって起こるらしい。
会話の冗長率。一つの段落、一つの文