わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

ビジネス・実用
968円 (税込)

4pt

【新書大賞2013第4位】 日本経団連の調査によると、日本企業の人事担当者が新卒採用にあたってもっとも重視している能力は、「語学力」ではなく、「コミュニケーション能力」です。ところが、その「コミュニケーション能力」とは何を指すのか、満足に答えられる人はきわめて稀であるというのが、実態ではないでしょうか。わかりあう、察しあう社会が中途半端に崩れていきつつある今、「コミュニケーション能力」とは何なのか、その答えを探し求めます。(講談社現代新書)

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わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても面白かったし、子育て中の身としてちょうど知りたかったことが述べられていました。
    自分自身、子どもの頃から周りの人とのコミュニケーションの取り方に悩んできました。
    自分でずっとコミュ障であることをコンプレックスに感じてきましたが、自分の人格の問題ではなかったのだなと思い、少し安心しました。
    コミュニケーションの仕方を覚えてしまえばいいということで、希望が持てる内容でした。

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった!
    昔平田さんの演劇を面白いと思えなかったのはそういうことだったのかぁと思った。
    僕は芝居くさい芝居、舞台でしか成り立たないあの感じが好きなのだ。ロシアに行ってみたい。

    また数年後に読み返したい本。

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    ### Q.(問い)
    これからの時代に必要なコミュニケーション能力とは?

    ### A.(答え)
    コンテクストの「ずれ」を意識し、共通理解を作り上げていく力

    ### What(どういう意味?)
    - コンテクスト=話し言葉の個性 は個人個人で「ずれ」ている
    - その前提で相手と対話できる力がコミュニケーション能力
    - 理解・共感 ≠ 同情 → 共有できる価値観を探す

    ### Why(なぜそれが求められる?)
    - 価値観が多様化したことで「ずれ」も多様化している
    - オンラインだとその「ずれ」がさらに伝わりづらい
    - すぐにわかりあうのは無理 → 共通理解を徐々に広げていく

    ### How(何ができる?)
    - 話が噛み合わないなと思ったら前提が違ってないか確認する
    - 対面でのコミュニケーションをたまには取る
    - 自分の価値観は積極的にオープンにしていく

    ### Keywords
    - コミュニケーション能力 ≒ 異文化理解能力
    - 「異なる価値観の理解」と「対話による合意形成」が重要
    - 日本は異文化理解と同調圧力のダブルバインド
    - 国語=表現+ことば * 表現=ことば、ではない
    - 対話=自分の価値観の説明+他者の価値観の理解 → 異なる価値観を受け止め、止揚できる能力が「対話能力」
    - 自分の価値観と共通する部分や昇華できる部分を探す
    - 冗長率:無駄な言葉の割合 → 状況に合わせて調整できると○
    - 言葉は社会状況によって変化する 例)女性の社会進出
    - 日本文化は世界の中で少数派 → 多数派文化の理解が必要
    - × 多数派になる、迎合する
    - ○ 多数派の文化を知って合わせる
    - コンテクスト=話し言葉の個性 は個人個人で「ずれ」ている
    - その人はどんなつもりでその言葉を使っている?
    - 「わかりあえない」ことを前提に「わかりあえる」部分を探る
    - コンテクストの「ずれ」を意識するところから対話が始まる

    0
    2026年06月10日

    Posted by ブクログ

    「あいつ、全然わかってねーな」
    「いったい何を考えているんだよ」

    街中でも職場でも、わかりあえないことから生まれる痛みは多い。
    いや、他人事のように書いたが、告白すると私の頭のなかでも、冒頭のような攻撃的な言葉が浮かぶことがある。そういう言葉は「自分は正しい」ことを強く後押ししてくれる気がして、一種の高揚感さえ生むことがある。

    わかりあえないことは、よくないことだと思っていた。
    わかりあえる人とだけ、話せればいいと思っていた。

    けれどもこの本を読んで「社会なんて、わかりあえないことだらけだ」と気付いた。
    社会は、一人ひとりの人間の集合体だ。
    みんな違って当然なのだから、わかりあえないのは当然だ。

    こう書くと、とても悲観的な響きがある。
    この社会に、自分とわかりあえる人は、一人もいないのか。それってあまりにも孤独ではないか___

    けれども「わかりあえない」というをまずしっかり受け止めることから、コミュニケーションは始まるのではないか、というのが本書のメッセージだと、私は感じた。

    わかりあえないことはつらい。
    けれども、ぼくらはわかりあいたい、とも思っている。

    「わかりあえないこと」と「わかりあえること」の差。
    この差分に向き合い、それをちょっとでも埋めるためのヒントが、本書にはたくさん書かれているなと思った。

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    仕事で面接をする時にコミュニケーション能力がある人が良いとよく言われるがこのコミュニケーション能力とはなんぞやと思いこの本を読みました。

    内容は、コミュニケーション✕演劇と言う想定していなかった視点で展開されます。

    しかし、その内容は、腑に落ちるものばかりでとても満足の内容でした。

    コミュニケーション能力とは、国、文化により異なり、この違いを調整することができる能力である。

    私の体験談としても、大学の時のバイトや卒業研究などで多くの知らない大人と会話をしました。

    この経験があったから、今までに会話したことのない人と会話に抵抗がないんだと改めて感じました。

    コミニケーション能力を鍛えたい人、恐れずに会話したことない人と会話をするそれがコミニケーション能力向上の第一歩です。

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    かなり身構えていた。私はマクベスを読むのをほんの数ページで断念した人間だ。演劇、戯曲、そういったものは自分と遥かに遠い世界にあると思っている。平田オリザ-劇作家、その文字を見て本当に私に読み進められる新書か自信をなくしてしまっていた。
    その不安は、平田オリザの気さくな「まえがき」によって吹き飛ばされた。
    ほんの少しだけ教育をかじった人間として、また企業に勤めてからほんの少ししか経っていないが人事に興味を持つ人間として、充分興味深い「まえがき」だった。
    なにより「わかりあえない」ことから出立してみようという試みがよかった。理解するに難しくない語り口や例えで書いていてくれるのも、ちょっと苦手意識の味方でいてくれる。さくっと読んでしまった。面白い。

    余談だが、何かをつきつめた人は強い。平田オリザもその1人だろう。何かをつきつめ、何かに興味を持つことを忘れていないからこそ、自分のこれまでやってきたことに自信を持てるのではないか。

    0
    2025年06月15日

    Posted by ブクログ

    人生の岐路に立った時、「対話的精神」を大切にして選んでいきたい。

    -----
    「対話的な精神」とは、異なる価値観を持った人と出会うことで、自分の意見が変わっていくことを潔しとする態度のことである。あるいは、できることなら、異なる価値観を持った人と出会って議論を重ねたことで、自分の考えが変わっていくことに喜びさえも見いだす態度だと言ってもいい。

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    演劇や教育現場での体験を通じて、コミュニケーションとは何かを考える一冊。とても面白く、読みごたえがあった。
    冗長率を操作することの重要性、日本語には対話の言葉(対等な関係での褒め言葉など)が作られていないこと、コンテクストの「ずれ」を認識し、すり合わせることの重要性などが具体的な言葉や場面を例に挙げながら分かりやすく説明されている。

    0
    2025年05月26日

    Posted by ブクログ

    昨今では、企業が採用時に重要視する観点ランキングに堂々たる1位として君臨している「コミュ力」である。が、定義を述べられる者はほとんどいないだろう。学生のうちは、大きな声を出して、ノリよくすることが、「コミュ力が高い」とされるが、社会に出た後で特に重要だと感じたのは、「合意形成能力」である。複数意見を統合し、シナジー効果を生み出す力であり、多様性を尊重する力である。そこに必要なのは、筆者の述べる「コンテクストのずれ」、つまり微々たる違いに敏感になり、ストレスフリーの対話を目指す力であるのかな?

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    近年最もぼやっとしてることばといっても過言ではない「コミュニケーション」なることばについて、明確な指針を示した一冊。“空気を読む”が当たり前だった日本人だからこそ、ズレの認識、つまり「わかりあえないことから」はじめよう。という主張を、分かりやすい事例と平易な言葉とで示してくれた名著。全日本人にオススメ。

    0
    2026年06月25日

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