平田オリザのレビュー一覧

  • 22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」

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    ネタバレ

    <目次>
    序章   未来の漁師に必要な能力は何か?
    第1章  未来の大学入試(一)
    第2章  未来の大学入試(二)
    第3章  大学入試改革が地域間格差を助長する
    第4章  共通テストは何が問題だったのか?
    第5章  子どもたちの文章読解能力は本当に「危機的」なのか?
    第6章  非認知スキル
    第7章  豊岡市の挑戦
    終章   本当にわからない
    附録   22世紀のための問題集

    <内容>
    劇作家、演出家で大学の教授をしている平田さんの本。豊岡市や奈義町での実践や経験から、演劇型の入試、入社(公務員)試験を実施してきているので、その言葉には深い裏付けがある。第5章は、新井紀子さんの『AI~』への反

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    2020年04月04日
  • 「リアル」だけが生き延びる

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    平田オリザさんの活動に関心があり、購入。
    青年団のお芝居が面白そうだが、具体的にどのようなものなのか、見て見ないと分からない。

    革命戦略としてのアートマネジメント、というのは大層面白いと思う。

    130114再読

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    2020年04月03日
  • 演劇入門

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    演劇、戯曲について丁寧にわかりやすく解説されていました。作品は作者と観客のコンテクスト(文脈)の照らし合わせによって生まれるという解釈が腑に落ちました。
    観客が作品に対して、アートリテラシーを持つべきというのも納得できました。

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    2020年03月20日
  • 演劇入門

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    書評集とかでオススメされているのを何度か見かけ、そんなに良いのならということで、入手したもの。演劇はたまに見に行くくらいで、好きと言えるほどには知らない。当たり前だけど、テレビドラマとは魅せ方が違う訳で、本作ではその理由を言語化されていて、なるほどという感じだった。特定の劇団しか知らないけど、もっと色んな演劇に触れてみたい、というモチベーションにもなった。

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    2020年03月06日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    「人口減少社会の未来学」が面白かったのでこちらも。

    前書きから示唆に富んでいて面白い。
    雇用保険受給者や生活保護世帯の人たちが平日昼間に劇場や映画館へ来てもらって、それに対して「社会とつながっていてくれてありがとう」と言える社会を作っていくべきではないかと。
    また子育て中のお母さんが子供を保育園に預けて昼間に芝居や映画へ行っても後ろ指さされない社会を作ろうと。
    これはちょっと条件反射で「子供を預けてまで…」と私も思ってしまいがちだけど、そもそもの頻度によるし、複数の子供を育てるとなると育児期間も超長距離マラソンだから息抜きとしていたもと違う形で社会とつながることもとても大事よね。

    地方に必

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    2020年02月17日
  • 対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術

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    20年前に書かれた連載をまとめたものなので、スマホなどなくてIモードが登場してびっくり。
    しかし平田オリザの感覚は全然古くない。
    2500年前にギリシャで生まれた演劇や、250年前のルソーの社会契約論に比べたら、平成から令和の20年なんて同じ時代のくくりかもしれないけれど。
    日本人には対話が必要ってことだけは、変わってはいないと思った。

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    2020年02月16日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    やや内容が散らかった感はするものの、社会の根幹となるコミュニティ論を唱える作者の考えには共感することばかり。

    前作「わかりあえないことから」もとにかく面白いので必読。

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    2020年01月28日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    タイトルが秀逸。縮みゆく社会に合わせて、肥大するのではなくより豊かになっていくことを考えていく必要があるはずなのに、ということをたぶん、10年くらい思っている。年々、「成長神話」への傾斜はひどくなっている気がする。いいかげん諦めないと、あちらこちらに綻びが出ているのに、と、バリバリのゆとり世代はおもう。

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    2020年01月12日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    オーディオブックで聴書

    平田オリザさんの著書はいわゆるビジネス書のような主張をまとめ並べ立てる形式ではなく、エピソードを通して示唆を与える点が好きだ。そのため、単純に読み物として面白く、前著「わかりあえないことから」同様楽しく読めた。

    本書で最も大きな主張は、
    日本は既に工業立国ではなく、
    東アジア唯一の先進国でもなく、
    再び世界経済の中心となることはできない。
    ということから、下り坂をそろそろと下る、つまり上記の事実を認め、世界に勝てなくても捨て鉢にならず日本の良さを見出し、しっかりとした足取りで経済の衰退の道を辿っていくことが必要だとしている。

    私自身日本が経済の中心に未だあると思っ

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    2019年12月11日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    面白かったーーー
    読んだことをベースに語り合いたいって思わせてくれる本って良書だよね。

    私は生まれた時からバブルが崩壊してて、好景気の時を知らない所謂、ゆとり世代、悟り世代、堅実主義、ミレニアル世代…だけど、
    読んでいて団塊世代が抱える寂しさというか、そういう気持ち、あるんだ…って思った。

    既に色んなことを諦めてる感はあって(私の友達も「幸せとは諦めること」って大学生の時に既に言ってる子いたし、それもそうだなって感じてた)、
    でも寛容に幸せに楽しく暮らしたいし、ほどほどに夢も持って、それでも根を張って生活を築いていければって思ってる。
    別にお金持ちになりたいとか成功者になりたいとかはない。

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    2019年10月13日
  • 街場の平成論

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    ☆☆☆2019年8月レビュー☆☆☆


    内田樹を編者として、稀代の論客が「平成」をテーマに持論を展開する。共感できるところもあれば、できないところもある。

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    2019年08月11日
  • 街場の平成論

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    それぞれの先生の平成論を読み、自分自身が個人的にあまりにも暗いので、なんだかますます暗くなった。
    そして、そんなつもりはなかったのに、私にとっての平成を振り返り、「なぜこんなことになってしまったのか」「30年前にはまさかこんなことになるとは思わなかった」と同じことを感じて暗くなった。
    救いは、鷲田清一さんが引用されている橋本治さんの、失われたものを数えるのではなく、失われてれていないもの、残されているものの数を数える、というところだろうか。同じことを別の本で内田先生がおっしゃっていたのも思い出す。
    私と日本と世界と…

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    2019年06月29日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    本物を知る、というキーワードは好きではない。
    この本にもたくさん出てきて、うんざりする。そんな言葉で何を説明できるというのか?
    とはいえ、自分の仕事を愛し、その価値を信じて精力的に活動し、社会を良くしていきたいと思う作者の態度はとても説得力がある。
    芸術分野から、停滞する社会で幸福に生きる提言という感じ。

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    2019年06月04日
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    池田理代子、平田オリザ、彬子女王、大隈良典の四氏が自分の挑戦・取り組みを語るもの。想像していたより面白い、いい本だった。それはたぶん、この本のために編まれたものではなく、研究者であり歌人でもある永田和宏氏の主導のもと京都産業大で開いた「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば、何かが始まる!」という講座の記録だからだろう。この講座、演者の講演の後に演者と永田氏との対談があり、本書もその流れで編まれることでいい効果を出している。対談で永田氏がうまく演者の魅力やポイントを明らかにしてくれている。
    四氏に総じて感じられるのは、面白そうだと思ったことに飛び込んできたこと。岐路で必要な力はあくまでシンプルで、思

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    2019年05月04日
  • 幕が上がる

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    高校演劇が舞台の本当に演劇一辺倒のお話
    ひとつの芝居を作ることにストイックなまでに演劇に打ち込む高校生の姿勢とひしひしと伝わってくる演劇への熱意に感化されて、読んでいる自分の手にもグッと力が入ってしまう。
    舞台上でのシーンは緻密で、一挙一動にこっちまで緊張感が伝わってくる。

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    2019年04月03日
  • 演劇入門

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    今回読むのは2回目。2016年12月31日(土)から読み始め、2017年1月5日(木)に読み終わった。なかなか勉強になる。

    1回目は2010年6月30日(水)に読み始め、7月12日(月)に読み終えている。

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    2019年01月22日
  • 強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる

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    全体としては4の評価ですが、7人の連作?なので、執筆者によって評価に差がありました。確かに、P3 人生に限界が無い、P5 「希望」をつくる方法

    1. 本田直之さん、P20 言い訳思考と工夫思考。P25 短期間でやれることをものすごく多く見積もって、長期間でできることは、とても少なく見積もっている。すぐに結果を求めてしまい、時間をかけて準備しないからできない。P 26 時代は常に変わっていて、やり方は進化している。P27 時代は物質主義から精神主義に。P28 副業ではなく、複業を持つことを勧める。スキル、特に「セルフモチベーション」が大切。P31 モチベーションを管理する時に、ドキュメンタリー

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    2019年01月14日
  • 幕が上がる

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    主人公がひたすら語っている体の小説です。演劇に関して突っ込んだ部分迄書かれているので時に置いてけぼりになりそうになりますが、勢いと熱さと若いパワーを封じ込めたような本になっています。主人公が本当に存在して語っているようで、作者の顔が浮かんでこないのがとても良いです。
    小説の流儀としてどうなのかは興味無い人なので、大変楽しんで読みました。
    って、平田オリザっていう名前だから西洋ポイ顔の女性かと思ったらおっさんが書いたのですか?!それくらい女子高生感が無理なく出ておりました。
    青春から縁遠くなってきたおっさんにもアピールする本です。

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    2019年01月11日
  • 下り坂をそろそろと下る

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    薦められて読んでみました。確かにギアチェンジが必要な時期と感じます。
    実際僕ら世代はなんとなくですが、
    これから少しずつ下って行くのだろうと自覚している人は多いのではないでしょうか。
    下っていく中で、どう良く僕らは生きていくか。
    地方の集落では地域を看取ることについても話題にのぼっていますね。

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    2018年11月04日
  • 対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術

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    20世紀末に書かれたものを再編した本。フランスワールドカップの話題や、ニフティサーブの話題が懐かしい。「対話のレッスン」とあるが、最初は日本語の変遷、日本人という民族性、コミュニケーションのことについて書かれている。これはこれで面白い。
    そして後半はいよいよ対話について書かれている。2500年前のギリシャの民主制からの対話の始まり。哲学、演劇。日本での対話の位置づけ。
    ハウツー本ではないが、対話やことばに興味を持たれた方は読んで見ても良い本と感じる。

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    2018年11月04日