平田オリザのレビュー一覧

  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    「あいつ、全然わかってねーな」
    「いったい何を考えているんだよ」

    街中でも職場でも、わかりあえないことから生まれる痛みは多い。
    いや、他人事のように書いたが、告白すると私の頭のなかでも、冒頭のような攻撃的な言葉が浮かぶことがある。そういう言葉は「自分は正しい」ことを強く後押ししてくれる気がして、一種の高揚感さえ生むことがある。

    わかりあえないことは、よくないことだと思っていた。
    わかりあえる人とだけ、話せればいいと思っていた。

    けれどもこの本を読んで「社会なんて、わかりあえないことだらけだ」と気付いた。
    社会は、一人ひとりの人間の集合体だ。
    みんな違って当然なのだから、わかりあえないのは

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    2025年10月18日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    仕事で面接をする時にコミュニケーション能力がある人が良いとよく言われるがこのコミュニケーション能力とはなんぞやと思いこの本を読みました。

    内容は、コミュニケーション✕演劇と言う想定していなかった視点で展開されます。

    しかし、その内容は、腑に落ちるものばかりでとても満足の内容でした。

    コミュニケーション能力とは、国、文化により異なり、この違いを調整することができる能力である。

    私の体験談としても、大学の時のバイトや卒業研究などで多くの知らない大人と会話をしました。

    この経験があったから、今までに会話したことのない人と会話に抵抗がないんだと改めて感じました。

    コミニケーション能力を鍛え

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    2025年07月27日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    かなり身構えていた。私はマクベスを読むのをほんの数ページで断念した人間だ。演劇、戯曲、そういったものは自分と遥かに遠い世界にあると思っている。平田オリザ-劇作家、その文字を見て本当に私に読み進められる新書か自信をなくしてしまっていた。
    その不安は、平田オリザの気さくな「まえがき」によって吹き飛ばされた。
    ほんの少しだけ教育をかじった人間として、また企業に勤めてからほんの少ししか経っていないが人事に興味を持つ人間として、充分興味深い「まえがき」だった。
    なにより「わかりあえない」ことから出立してみようという試みがよかった。理解するに難しくない語り口や例えで書いていてくれるのも、ちょっと苦手意識の

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    2025年06月15日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    人生の岐路に立った時、「対話的精神」を大切にして選んでいきたい。

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    「対話的な精神」とは、異なる価値観を持った人と出会うことで、自分の意見が変わっていくことを潔しとする態度のことである。あるいは、できることなら、異なる価値観を持った人と出会って議論を重ねたことで、自分の考えが変わっていくことに喜びさえも見いだす態度だと言ってもいい。

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    2025年06月09日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    演劇や教育現場での体験を通じて、コミュニケーションとは何かを考える一冊。とても面白く、読みごたえがあった。
    冗長率を操作することの重要性、日本語には対話の言葉(対等な関係での褒め言葉など)が作られていないこと、コンテクストの「ずれ」を認識し、すり合わせることの重要性などが具体的な言葉や場面を例に挙げながら分かりやすく説明されている。

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    2025年05月26日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    ネタバレ

    おすすめ北海道に行くなら富良野に行ってみたい。

    現在の自分が内面の問題ばかり見ていることに気付かされた。社会的問題やこれからの日本社会は成長しない成熟期へと向かっている。長く変化しない時代はきっと苦しい。その過渡期にいるのだと感じた。
    しかし、辛い苦しいとばかり言ってられない。分かり合えないことからはじめよう。これからは、これまで多様性を受け入れられないことから、生きづらさを感じていた人々の多様性が力になる時代に変化している。そして、これまで以上に個人がわかりあうための能力が必要になるだろう。

    本の厚みに騙された。演劇というワードから、ここまで話が壮大になるとは考えもしなかった。

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    2025年05月04日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    昨今では、企業が採用時に重要視する観点ランキングに堂々たる1位として君臨している「コミュ力」である。が、定義を述べられる者はほとんどいないだろう。学生のうちは、大きな声を出して、ノリよくすることが、「コミュ力が高い」とされるが、社会に出た後で特に重要だと感じたのは、「合意形成能力」である。複数意見を統合し、シナジー効果を生み出す力であり、多様性を尊重する力である。そこに必要なのは、筆者の述べる「コンテクストのずれ」、つまり微々たる違いに敏感になり、ストレスフリーの対話を目指す力であるのかな?

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    2025年04月07日
  • 幕が上がる

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    良かったです^^
    大会に向けた臨場感が半端なく、高校演劇部を疑似体験させて貰ってる感覚でした。

    作者さんの経歴を巻末の解説で拝見し、作品のリアリティも納得でした^^;

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    2025年03月27日
  • 但馬日記 演劇は町を変えたか

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    豊岡を学ぶために読んでみました。
    城崎、かつて文豪たちを泊めて執筆活動の場になっていたことが、県から市に移管となり、KIACの成功に繋がっているのだろうな。文化風土を現代風に再現した感じで素敵。
    但馬という地域、かつての地域の偉人の哲学を引き継いで開花させていることが多くありそうだ。

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    2024年11月30日
  • 芸術立国論

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    (2014/7/6)
    リサイクル本、2001年の本ながら、2012年に四刷りされてる。
    内容は、芝居に国や県、市の予算をつけることの必要性。

    これを読んで昨年の大阪市橋下市長の文楽への補助金カットが思い出される。
    私はどちらかというと橋下派。
    税金なしに成り立たない芸術ならなくなってもいい気がする。
    それより新しいものが生まれるエネルギーを削がないほうが大事な気がしてる。

    ただ、同世代平田さんの言うことももっともで、じゃあ今の予算の使い方が国民市民を幸せにしているかといえばそれはまた別。
    そもそも私はフリードマン派なので、一部の人間が金を集めて何かに使う、ということに懐疑的なのだ。

    とは

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    2024年09月04日
  • 幕が上がる

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    高校生が部活に全力で打ち込む青春小説。とても良かった。地方の地区大会で負け続ける演劇部が、全国大会を目指して奮闘する。口語体で語られるト書きが新鮮で、よく雰囲気を出している。彼女たちの興奮に巻き込まれて、一気に読んでしまった。

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    2024年08月30日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    コミュニケーション能力とは何か、コミュニケーションスキルが高いとはどういうことか、スキルが高ければ人間として良い人なのか。
    最近そんな疑問を抱いていたので、この本に出会えて、それらの疑問に答えを見出せそうな気がした。そもそもそれらに対して違和感を感じていたことも肯定されたようで嬉しかった。自分なりの結論にはまだ足りないけれど。でも、次に進む方向はなんとなく見えてきそう。

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    2024年08月18日
  • 幕が上がる

    映画も面白かった

    平田先生はおじさんやで。

    ももクロ主演にて映画化も果たした本作。
    映画も面白かったですね。当て書きだったのではないかと思う程みんなピッタリイメージ通りだった。

    #アツい #感動する #エモい

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    2024年07月10日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    2024年
    鑑賞作品 No.19

    現代の子ども・若者は本当にコミュニケーション能力が低いのか。その問いに一つの答えを出した本作。
    真のコミュニケーション能力とそれを身につけるヒントを得ることができた。

    子どもと関わるすべての人、
    特に学校の先生に読んでほしい!

    著者は、コミュニケーション学の専門家ではなく、心理学や工学の教授でもない。
    しかし戯曲のプロフェッショナルである。
    演劇という観点からコミュニケーションについて語るのは意外だったが、読むうちに、戯曲に精通する者でなければ気づかない視点にハッとした。

    「相手の立場に立って考える」ということは大切なことである。それは誰もがわかってい

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    2024年06月02日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    (2022/1/8)
    2020年、まだコロナ第2波くらい、オリンピック延期、という段階で書かれたアンソロジー。

    日本の知性が集結している。多くの方が参加している。

    読み始めたとき、それぞれのお名前の横に簡単な肩書しか書かれておらず、

    もう少し人物紹介すればいいのに、、、と思ったのだが、巻末にまとめて紹介されていた。

    この本は中高生向きなので、それぞれの著者を知らない可能性が高く、人物紹介が長いとかえって予断を持って読み始めてしまうので、避けたのかな、と推察。

    私は彼らの著作を結構読んでいるので、背景を知って読むとより立体的に読めた気がする。

    一つ一つのコラムにコメントをするのは野暮

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    2024年05月21日
  • 但馬日記 演劇は町を変えたか

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    敬愛する平田オリザ氏が東京から但馬・豊岡に移住することになってからの経緯、行動、その想い、。これまで断片的に知ってはいたが、移住のことが通して知ることとなる。
    この先はいずれ書かれるだろう、今晩も通う「こまばアゴラ劇場」の2024年5月閉館にもつながる。

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    2024年04月26日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    数年ぶりの再読。いま改めて読んで本当に良かった。この本好きだな。仕事で受ける社内のウザったい問い合わせに対しても優しくなれる。結局これって対話のプロセスなんだ。対話のプロセスを辿るってことはすなわちその前提に違う価値観とか背景があるということ。別に以心伝心にわかりあえなくていい。わかりあう必要もない。でも真摯に言葉を尽くして少しでもお互いを理解して歩み寄れるようになるためのプロセスを経ることは間違いなく重要。そう思えばいちいち回答するのもそんなに苦ではないような気もする。もちろん多少はイライラするけどそこは寛容に。対話のためのトレーニングの1つ。書かれていたとおり、日本語教育からは対話の目的・

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    2024年03月02日
  • ともに生きるための演劇

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    なぜ日本人が対話が苦手なのか、
    なぜ今対話が必要なのか、
    など、演劇の視点もだけど、ことばやコミュニケーションの取り方、教育の観点からも勉強になった!今まさに読みたい本だった!(出会えてよかった〜)

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    2024年02月19日
  • 名著入門 日本近代文学50選

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    これまで何気なく手に取り、理解出来たりできなかったりした日本の小説(文学)について、その系譜というか流れについてわかりやすく解説してある。こういう解説を探していたが、ようやく見つかった。
    ここで取り上げられている本のうち、ざっと半分くらいは読んだことあるが、作家間の関係性とか、そういう作品が生まれる時代背景を知ることができた。読書意欲を改めて掻き立てられる、私にとって素敵な一冊となった。

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    2024年01月29日
  • 22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」

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    分からない未来に対し、親として子供に何をすべきか。
    驚く未来に対し、考えさせ、感じさせる。
    大切なことはただそれだけ。
    おそらく、それしか無い。

    多くの親に読んでほしい良書。

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    2024年01月28日