平田オリザのレビュー一覧
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数年ぶりの再読。いま改めて読んで本当に良かった。この本好きだな。仕事で受ける社内のウザったい問い合わせに対しても優しくなれる。結局これって対話のプロセスなんだ。対話のプロセスを辿るってことはすなわちその前提に違う価値観とか背景があるということ。別に以心伝心にわかりあえなくていい。わかりあう必要もない...続きを読むPosted by ブクログ
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なぜ日本人が対話が苦手なのか、
なぜ今対話が必要なのか、
など、演劇の視点もだけど、ことばやコミュニケーションの取り方、教育の観点からも勉強になった!今まさに読みたい本だった!(出会えてよかった〜)Posted by ブクログ -
6年ほど前に読んだかな?確か。
20代に読んだ当時、結構、新鮮な気づきと価値観を貰えた気がした。
人とのコミュニケーションって分かりあうためにするもの、もしくは分かり合っている前提で、信頼の下で、通わすものだと読む前は思っていた。
けれど、他人は自分と同じ経験はどんな人にも成し得ない。
想像を働...続きを読むPosted by ブクログ -
これまで何気なく手に取り、理解出来たりできなかったりした日本の小説(文学)について、その系譜というか流れについてわかりやすく解説してある。こういう解説を探していたが、ようやく見つかった。
ここで取り上げられている本のうち、ざっと半分くらいは読んだことあるが、作家間の関係性とか、そういう作品が生まれる...続きを読むPosted by ブクログ -
分からない未来に対し、親として子供に何をすべきか。
驚く未来に対し、考えさせ、感じさせる。
大切なことはただそれだけ。
おそらく、それしか無い。
多くの親に読んでほしい良書。Posted by ブクログ -
対話=異なる価値観を擦り合わせていく行為である といった話や、自分と価値観の違う価値観やライフスタイルの違う他者と接触する機会をシャワーを浴びるように増やしていくことが大事という話に特に共感した。
演劇が他者の感情や価値観を理解するのに役立つということが新しい発見だった。Posted by ブクログ -
「他者を蹴落とさないと生き残れないという発想は前世紀の遺物」「自己決定力」などが残る。この著者たちの過去の本が理解できない人たちが多いことが理解に苦しむ。Posted by ブクログ
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劇作家の筆者が演劇という視点からコミュニケーションについて紐解く。
大名著。毎ページ深く頷き、章ごとに天を仰いでしまう。非常に科学的かつ統計学的な鋭い指摘は深く突き刺さった。最後の章だけでも全員読んで欲しい。バイブルが増えた。Posted by ブクログ -
中高生向けの授業が増えそうなので、参考になりそうな事例を学ぼうと購読。以前からパフォーミングアートで地域活性や人材育成などに取り組んでいる平田さん。今回は子供たち向けに、これから何をどのように学ぶと良いかについての論を展開している。といっても、子供向けというよりは、子供に向き合う大人や、新人を採用す...続きを読むPosted by ブクログ
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今(2012年)を生きる人たちのコミニュケーションと学校教育、その中で演劇ができること、
について述べている。
少し理屈っぼく感じる人もいるかもしれないが、読めばスッと頭に入ってくる。
学校の授業が、社会に出てからの毎日につながっていない
「コミニュケーション」って指す言葉の範囲は大きいけれ...続きを読むPosted by ブクログ -
易しい言葉選びで読みやすかった。「最近の若者のコミュニケーション力が〜」のような安易な問題定義や、ハウトゥー的な即物的な内容ではなく、一般にコミュニケーション力と呼ばれる力の定義や日本の抱えているダブルバインド(要求されることが矛盾してね?と)に関して正面から触れられていて非常に興味深い。Posted by ブクログ
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私たちにはまだ演劇がある。未成長の分野があることは、日本の希望だと思う。
多様なままでともに生きる世界を、みんなで考え対話するべきだ。大人も子どもも。Posted by ブクログ -
社会人になって、読書って、なにかを学ぶってこんなに楽しいんだ、と思った本。aha! 体験の連続だった。
学校などの教育現場、採用、社員研修の場などで、若者のコミュニケーション能力をどうにかしなければ〜などと言っている人がいたら、まずこれを読んでほしい。日本社会でのダブルバインド、子どもの数が減り、ひ...続きを読むPosted by ブクログ -
■日本の教育の「ダブルバインド」
「学力は優秀だがコミュニケーション能力に劣る」。そんな話をよく聞くし、実際にそう思える生徒と接することも多くなった。日本では、表現教育、コミュニケーション教育が盛んに行われているらしいにもかかわらず、それが苦手な人が目立つ。そして、その理由は実はさまざまだそうだが...続きを読むPosted by ブクログ