平田オリザのレビュー一覧

  • 強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる

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    冒頭の2章「希望の作り方」「心の持ち方」の内容に引き込まれました。特に「否定から入らない考え方の癖を変えるのは今できる」「自分の感情を声に出すだけで、冷静になれて感情の支配力が弱まる」の文が読めただけで本の価値があったなと。なお、後ろの章の方は最初が凄かっただけに「基本に忠実にやるのが重要!」など興ざめな内容でやや残念です。

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    2015年06月28日
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ

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    著者に興味を持ちまとめ読み2冊目。

    蓮行さんとの共著として複眼的に進むこと、
    また企業でのworkshop事例など具体的なものが出ることで、
    より理解のしやすい一冊だと思う。

    わかるつもりで済ませないためにも、
    この中に出てくるworkshopを実践してみることで、
    自身の血肉にしていこうと感じる。

    演劇関連の方が、会社員としても高いパフォーマンスを成す。
    初めての視点だったのに、妙に腑に落ちた。

    演劇などに縁遠い人、
    ことに仕事に集中する時間・意識が多い方にお勧めの一冊。

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    2015年03月09日
  • 幕が上がる

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    ももクロが演じるから云々とは関係なく、演劇と表現ということについて上質のイントロダクションだと思う。一つのセリフ、一つの場面が、全体の空間と流れの中でどのような意味を持つのか。一つとして無駄な要素もなく、それでいてコミュニケーションあるいはメディアパッケージとして全体が整っていなければならない。とてつもなく複雑な作業がシナリオライティングであり、演出であり、演劇である。

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    2018年10月14日
  • 演劇入門

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    リアルな演劇の脚本を書くためのハウ・ツー本の体裁をとりながら、著者自身の演劇の捉え方が明らかにされています。

    本書はまず、演劇をリアルなものにするために、「セミパブリック」な空間・時間を利用することや、「遠いイメージから入る」といったテクニックを紹介しています。その一方で、そうした工夫が「役者と対象、あるいは役者と観客との間で「コンテクストを摺り合わせる」こととして捉えることができるというアイディアが示され、均質性の高い日本社会においては「対話」の伝統が育まれてこなかったことなどに触れつつ、「コンテクストを摺り合わせる」という観点から演劇を包括的に捉えなおすような視座が示されることになります

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    2015年02月15日
  • 演劇入門

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    「話し言葉を書く」ことのむずかしさ。「伝えたいこと」(テーマ)ではなく「表現したいこと」志向の現代演劇。物語を進展させるための「セミパブリックな空間、時間(背景・状況)」。
    (起承転結すべて語りつくすのではなく、)観客の想像力にゆだねるのが演劇。
    日本(ムラ社会)では、「対話」は育たなかったということ(=近代演劇の困難)。

    といった内容で、「戯曲の作り方」を初心者に一つ一つ丁寧に(純を追って)講じていく体ではあるが、それに含まれるエッセンスのひとつひとつが、相当に興味深い。

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    2015年01月21日
  • 演劇入門

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    コミュニケーションが下手すぎる私に先輩からすすめられた本。勉強になったけど実践はできてないけどおもしろい。

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    2014年09月27日
  • わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

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    著者の平田オリザさんは演劇人で、
    僕は大学生の頃に友人が録画してくれたNHK-BSか何かの番組で、
    そこに出演されていたのを見たことがありますが、
    どんな人なのかはそれから何年かを経て知ることになりました。
    鳩山首相のスピーチの台本を書いていたりもしたみたいですね。
    大阪大学では演劇を中心としたコミュニケーションの講義をされているようです。

    僕の好きだったボウリングが出てきたり、
    僕の住む街の名前が出てきたり、
    前回読んだ、みうらじゅんさんの「自分無くし」に通じるような、
    「演じる自分」を楽しむようにしていこうという主張だとか、
    すごく自分にとって、自分とリンクした情報の載っている本でした。

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    2025年06月25日
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ

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    「ビブリアバトル」で紹介されていたチャンプ本。

    難しいことが書いてないのでスルスル読めるし、
    演劇ワークショップは楽しそう、
    こんな研修があったら参加したいな、
    具体的な発声練習も書いてあるし、と
    のんきに構えてたら、ドーンと来ました最後の対談。

    演劇、奥が深いです。
    第二次産業から第三次産業へと社会構造が転換したことに伴い、
    コミュニケーション能力が必須となり、
    演劇教育が必要だという主張には、大いに共感しました。

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    2014年05月30日
  • 演技と演出

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    これはかなりタメになった。出来ればそのうち手元にしっかりと置いておきたいぐらい。平田オリザさんの戯曲は恥ずかしながら未読なのだけど、そのうち読みたいとは思った。

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    2014年01月27日
  • 強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる

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    自分らしく生きるのって難しいけど、進まないことには何も変わらない。このままじゃ、いけないと思うし不安にもなる。少しずつ変化してみようと思う。

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    2014年01月03日
  • 強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる

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    いろんな方の「強く生きる」ための方法がまとまった一冊。
    ひとりひとりのページ数は少ないので、内容もそんなに濃くないのかなと思いましたが、要点がまとまっていてよかった。
    どのひとの話も、それなりに興味深く読めて、いい本でした。
    特に、ちきりんさんの考えること、小池龍之介さんの心との付き合い方についてのお話はおもしろかった。

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    2013年12月26日
  • 演技と演出

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    「ですから私たちは、主体的に喋っていると同時に、環境によって喋らされているのです。」
    読もうと思った理由:プレゼンスキルの向上のため

    大切なのは違和感なく話すこと。人それぞれに癖があり、また、自分が思っていることと相手が思っていることの間にある”相違”を意識しなければならない。話すほうも聞く方も人間的存在であるので、違和感なく話をするには手順が必要である。

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    2013年11月25日
  • 芸術立国論

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    平田オリザの政策提言。
    かなり大風呂敷を広げているのだが、荒唐無稽に思えないところがこの人のすごいところ。
    論理展開がわかりやすく、かつ劇場を取り巻く現状や政策にかんして熟知している著者ならではなのだろう。
    芸術の効用として、社会の他妖精の書くほや対話能力の育成が重要なのである。

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    2013年10月13日
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ

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    演劇のワークショップを通して、コミュニケーション力をつける。ワークショップの内容が面白かった。日本には自分の考えを伝え合う力が必要なんですよねー。

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    2013年09月26日
  • 演技と演出

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     仕事柄の興味もあって読み始めた。でも実は平田オリザさんの演劇を観たことがない(笑)。まあその分、この本が自分にとって面白いかどうかという点で読めたけど。。。 前半ちょっとかったるかったけど、中盤から終盤は面白かった。しかしこの本の色分けで言うと現代演劇というのが僕は多分あまり好きではないような気がするので、職業的な関心がなかったら面白いと言えるかどうかは微妙かも。

     ただ、演出ってなんなの?演技ってなんなの?という疑問を、全くもったいぶらずに、全く先入観なしで、平易に語ろうという姿勢は好感。とっても公平で冷静で謙虚であろうとする意志が感じられて、それは恐らく編集姿勢も含めて後味の良い読書で

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    2013年03月19日
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ

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    読み易い文章と説得力ある例が好印象。
    自分の世界は小さいのですね。
    欧米をなんでも真似すればいいわけではないが、参考にはすべきところが沢山ありそう。
    ただ、日本人はもっと柔軟に対応すべきか軸をもっと固めるべきか程度が私にはまだわからない。

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    2012年11月08日
  • 演技と演出

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    演技・演出の世界なんて知るはずもないが、興味を持って読んでみた。
    今後も役に立ちそうなことを3つに挙げてみる。

    ・イメージを共有する際は、共有しやすいものからしにくいもの移っていくとよい。
    ・観客にいくつかの想像の選択肢を与えて想像を膨らませたなら、答えを見せてその想像力を閉じてあげなくてはいけない。その際、観客が予想した通りの答え、予想しない答えを提供できる。
    ・社会的な話によりリアリティを感じさせるならば、人間的な話を間に挟む。逆もまた同じ。対比することで、現実味が増す。

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    2012年09月17日
  • 演技と演出

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    現代演劇にかかわる人、とくに、演劇をかじった人にはぜひ一読をおすすめしたい。

    今の時代に生きている私たちが、演劇という「ウソ」の世界を提示するときに、どんな言葉を使うのか。どんな風に見せるのか。

    いろんな可能性が、歴史があるからこそ成っていると思えるハズ。

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    2012年09月13日
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ

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    副題に演劇ワークショップのすすめとある。 平田オリザと連行(れんぎょう)の共著。どちらも劇作家、演出家です。 題名からも推察できるように、この本では”コミュニケーション能力が仕事に役立つというノンキな時代ではなくなり、コミュニケーション能力が高くないと仕事にならない時代になっている”と述べています。 そのためには、コミュニケーションの集積である演劇という力を仕事に生かして、コミュニケーション能力の向上を図ろうというもの。 劇作家であるだけに、演劇ワークショップの具体例が戯曲で掲載されています。また研修などで使えるゲーム感覚のワークも紹介されています1。 実際、これらを読んでみたが、正直しろうと

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    2011年12月03日
  • 「リアル」だけが生き延びる

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    劇作家の平田オリザさんの本。
    自分の世界観を表現したいというところがよかった。
    自分が世界を人間をどう見ているかを作品にしてそれぞれの立場でながめてもらいたいと。

    穿ったところがなくて、とても魅力的な考えだった。
    自分がどう見ているかというものを素直に表現できて、それを見てもらえれば。それを束縛するのは他者の視線だったり、立場だったりするわけだけど、日本ではそのしがらみが特につよい。とりわけ自分がどう思われてるかという点に苦心してしまうが素直な感性を阻害する。

    価値観がバラバラになってしまった現代。一人一人が世界観をもっていて、それでいてそこだけにとどまらず多くの世界観を認めあっていく時代

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    2011年10月27日