平田オリザのレビュー一覧

  • 幕が上がる
    平田オリザさんは初めて読んだけど、はまりそう。
    青春小説だから青臭いというわけでもなくて。
    演劇の世界を垣間見られたのも楽しかったし、何よりも後半の高揚感。
    続編が出ればいいのに。
    部長とわび助の関係も気になる。
    ーーー
    地方の高校演劇部を指導することになった教師が部員たちに全国大会を意識させる。高...続きを読む
  • 演劇入門
    ただ漫然と舞台を見るのではなく、演劇というものの良し悪しをちゃんとわかるようになりたいと思って、客の立場ではあるけれど、演劇についてちょっとお勉強したくなって読んだ本。これすっごくわかりやすかった。演劇の「良し悪し」の基準を「コンテキスト」という言葉を使って定義していて、すごく腑に落ちた。
    一つの分...続きを読む
  • 幕が上がる
    映画が良かったので原作も見てみようと思い、読んだ作品。高校演劇という世界についても知ることが出来た。部活していた時期を思い出して、懐かしい気持ちになれた。
  • 幕が上がる
    演劇に情熱を傾ける高校生の青春群像。
    かなりコアな内容で実際に脚本から劇を作り上げる過程がこと細やかに描かれているのがとっても興味深かった。
    まるでドキュメンタリーのようでもあり
    お涙ちょうだいの恋愛ドロドロミステリーよりもかなり、面白かったようにおもう。
  • 幕が上がる
    ももクロ主演の映画原作とあって読んでみた。
    思った通り良書だった。普通の作家と違いもうちょっとそこは深く切り込んで欲しいなって所はあったが、青春小説としては良く出来ているのはないか。
    印象としては、普通の小説では盛り上げ過ぎなところを淡々と書いており、物足りなさも残しつつあっさり塩味風味を楽しむのも...続きを読む
  • 高校生と考える世界とつながる生き方 桐光学園大学訪問授業
    「私は この小説を書くときに、読んでくださる人が小学六年生までの漢字を読む力があれば読んでもらえるものと思ってこの作品を書き始めました」
    と「氷点」を書いた三浦綾子さんがいってらっしゃいました。

    この本の中で出張授業をされる先生たちは
    もちろん、その道のプロフェッショナルの方たちです
    そして、聴い...続きを読む
  • 芸術立国論
    夢のような世界、この夢のような世界の提言からもう15年経ってしまっている。芸術文化行政という言葉に耳がぴりぴりとする行政職員。
    この夢物語を現実にしていくかどうかは、ほんと、わたしたち市民にかかっている。
    芸術は、演劇だけではない、その演劇だけではないものも巻き込んでゆけるか、どこまで巻き込めるのだ...続きを読む
  • 演劇入門
    演劇を大学の授業開発に取り入れられないか考えてみたく本書をとった。教育工学における先行研究をあわせて読み進めて、深い能動的・浸透的学習方法を開発してみたい。
  • 対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術
    いつものオリザさん。コミュニケーションというふわふわしたものをつかもうとしている本、ということで、なかなかこれに書いてあることをすべて飲み込む、というのはむずかしいんですが、それでもこういう本は読めば自分のどこか奥底のほうまで染み込んでいくことがあるのでは、と思う。それが自分のこれからのコミュニケー...続きを読む
  • 対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術
     伝わらないという前提で語りかけ、1度のミスマッチで断念せずに継続して相互理解に挑む、という姿勢が対話である。この定義にいたく感動。会話はできても対話はできてないことをようようと自覚するに至る。日本語ならではの隠しの文化も、対話を避ける一因とも説明。これも納得。演劇関係者の視点で、この対話についての...続きを読む
  • 対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術
    1997年9月から2000年9月まで雑誌に連載された、平田オリザの日本語に関するコラムを集めたもの。「対話と会話の違い」にスポットを当てた文章に始まり、日本語の様々な特性や問題点、その背景にある日本社会や日本文化について論じている。15年以上前の文章なので、さすがの平田オリザもまだ若く、最近の文章に...続きを読む
  • 強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる
    冒頭の2章「希望の作り方」「心の持ち方」の内容に引き込まれました。特に「否定から入らない考え方の癖を変えるのは今できる」「自分の感情を声に出すだけで、冷静になれて感情の支配力が弱まる」の文が読めただけで本の価値があったなと。なお、後ろの章の方は最初が凄かっただけに「基本に忠実にやるのが重要!」など興...続きを読む
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ
    著者に興味を持ちまとめ読み2冊目。

    蓮行さんとの共著として複眼的に進むこと、
    また企業でのworkshop事例など具体的なものが出ることで、
    より理解のしやすい一冊だと思う。

    わかるつもりで済ませないためにも、
    この中に出てくるworkshopを実践してみることで、
    自身の血肉にしていこうと感じ...続きを読む
  • 幕が上がる
    ももクロが演じるから云々とは関係なく、演劇と表現ということについて上質のイントロダクションだと思う。一つのセリフ、一つの場面が、全体の空間と流れの中でどのような意味を持つのか。一つとして無駄な要素もなく、それでいてコミュニケーションあるいはメディアパッケージとして全体が整っていなければならない。とて...続きを読む
  • 演劇入門
    リアルな演劇の脚本を書くためのハウ・ツー本の体裁をとりながら、著者自身の演劇の捉え方が明らかにされています。

    本書はまず、演劇をリアルなものにするために、「セミパブリック」な空間・時間を利用することや、「遠いイメージから入る」といったテクニックを紹介しています。その一方で、そうした工夫が「役者と対...続きを読む
  • 演劇入門
    「話し言葉を書く」ことのむずかしさ。「伝えたいこと」(テーマ)ではなく「表現したいこと」志向の現代演劇。物語を進展させるための「セミパブリックな空間、時間(背景・状況)」。
    (起承転結すべて語りつくすのではなく、)観客の想像力にゆだねるのが演劇。
    日本(ムラ社会)では、「対話」は育たなかったというこ...続きを読む
  • 演劇入門
    コミュニケーションが下手すぎる私に先輩からすすめられた本。勉強になったけど実践はできてないけどおもしろい。
  • 演劇入門
    何度か読み返して身に付けるべきことが多い本。個人的には、ヒエラルキーの話が特に面白かった。
    腐敗と共にありながら腐敗から脱するチャンスでもあるかもしれない。
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ
    「ビブリアバトル」で紹介されていたチャンプ本。

    難しいことが書いてないのでスルスル読めるし、
    演劇ワークショップは楽しそう、
    こんな研修があったら参加したいな、
    具体的な発声練習も書いてあるし、と
    のんきに構えてたら、ドーンと来ました最後の対談。

    演劇、奥が深いです。
    第二次産業から第三次産業へ...続きを読む
  • 演劇入門
    演劇のテーマ、プロット、コンテクストについてはメディア教育にも利用できるであろう。俳優のオーディションについての脚本家としての説明がもっとも面白かった。