平田オリザのレビュー一覧

  • 「リアル」だけが生き延びる
    前半は著者のこれまでの経歴紹介という感じであったが、後半の「芸術の役割」がすごく腑に落ちた。
    芸術を通じて「異なる価値観の人達が沢山いること」を理解すること。
    芸術で「人生のシュミレーション」をすること。
    何かの本で「芸術家というのは真実に対するショートカットができる人」というのが印象に残っているが...続きを読む
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ
    8割蓮行さんの本。演劇ワークショップについて、実践例から理論まで書かれている。もうちょっと実践例をコンパクトにしてほしかったかな。
  • 十六歳のオリザの冒険をしるす本
     読んでみた一番大きく感じたことは「教養が前提条件である時代の文章だなぁ」……であった。

     生まれてこのかた、毎年のように活字離れが進んでいると、聞いているが、昭和初期の文学においては、「基礎教養」が求められていたと思う。例えばそれはゲーテやニーチェ、詩や哲学書、あるいは資本主義や社会主義のような...続きを読む
  • 「リアル」だけが生き延びる
    同著者の「芸術立国論」「演劇入門」「演技と演出」を読んでいたので目新しさはなかったけれど。同じ言葉でもこうしてきちんと明確に発信している著者の活動には本当に敬服する。
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ
    執行役員から頂いた本。

    いざ自分がワークショップのファシリテーターをやるとなると、参考になる部分が多かろう。
  • 芸術立国論
    演劇好きにとっては、本当にこれが実現されたら、どんなにいい社会なんだ、とニヤニヤしながら読める本。
    あまりに夢のようで、でも、平田オリザが言うと、実現できるかも、とその気になってしまう。一演出家の妄想なのにね。

    芸術保険は、チケット代の高さに泣いたことのある私にはものすごく魅力的。でも、個体保存の...続きを読む
  • 演技と演出
    緊張感や喜びが観ている人にも伝わって、結果としてそこに本当にはない縄が見えるようになるのが、演劇を支えているメカニズム。演出家は、このメカニズムを駆使して、虚構を本物らしく見せる。
    イメージの共有のしやすいものから入っていって、イメージの共有のしにくいものへとたどり着く。
    演出家の仕事は、この関係の...続きを読む
  • 「リアル」だけが生き延びる
    2006年9月19日読
    備忘録:タイトルが尖がっていたので気になって読んでみたが、内容は編集者と平田さんの対談をまとめた内容。浅く広く、平田オリザに関するテーマを語っていく本だった。新劇と絡めた演劇におけるリアリズムの問題、戯曲、演出、ことば、劇団運営、劇場運営、アートマネジメント、ワークショップ、...続きを読む