講談社作品一覧

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  • 近江から日本史を読み直す
    3.0
    本州の中央に位置し、古来、東西の日本をつなぐ要衝だったこの地は、政治・経済・文化にとどまらず、日本史の舞台として重要な意味を持っている。比叡山を頂点とする日本仏教の胎動と展開、信長・秀吉の天下統一への道、バイタリティにあふれる近江商人の活躍、世界に目を向けた近江人気質――。時代を動かすエネルギーを秘めた近江から日本の歴史を描き出す異色の通史。
  • 近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本
    4.0
    和菓子業界が縮小する中で、なぜたねやグループは右肩上がりの成長を続けるのか。成功の裏には、「三方よし」「先義後利」に象徴される近江商人の商売道を現代に昇華させた著者・山本昌仁(たねやグループCEO)の哲学がある。自分たちの利益より、まずはお客様が喜ぶことを考える。お客様以外の人々の利益も考える。生まれ育った地域に還元する。たねやの成功は、今後の商売、特に地方での商売繁盛のためのヒントとなるはずだ。
  • 王莽
    3.0
    「漢」滅び、「新」建つも!? 賢人皇帝の理想と破滅。漢帝国十代・成帝の時代。皇帝の従弟ながらも、苦学の日々を強いられる王莽(おうもう)。しかし彼は頭角を現し、十三代・平帝の摂政にまで上り詰める。そしてついには自ら皇帝となり新帝国を開くのだが!? 「簒奪者」としかみなされなかった王莽を、新たな視点で描いた中国歴史長編(講談社文庫)。
  • 応用栄養学実習 第5版 ライフステージ別の栄養管理
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」と「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に準拠したフルカラー改訂版。対象者の栄養状態を評価し、そのライフステージに基づいた栄養管理の理論、献立作成(調理後の栄養計算を表示)と調理実習の知識をバランスよく習得できる実習書。 【目 次】 ◆総論 第1章 応用栄養学実習概論:1.1 ライフステージの特性、1.2 生活習慣および生活習慣病の現状と課題、1.3 生活習慣病の予防 第2章 ライフステージ別の栄養管理:2.1 栄養管理の基本的概念、2.2 日本人の食事摂取基準(2025年版)、2.3 食品の組み合わせ、2.4 献立作成について、2.5 女子大生の栄養管理の例、2.6 調理 ◆各論 第3章 妊娠期・授乳期の栄養管理:3.1 母性の特性、3.2 母性栄養の特性、3.3 妊婦・授乳婦の食事摂取基準(2025年版)、3.4 妊婦・授乳婦の栄養管理例 第4章 乳児期の栄養管理:4.1 乳児期の特性、4.2 乳児期の栄養、4.3 乳児期の食事摂取基準(2025年版)、4.4 離乳食の実際、4.5 乳児期の栄養管理例 第5章 幼児期の栄養管理:5.1 幼児期の特性、5.2 幼児期の栄養、5.3 幼児期の食事摂取基準(2025年版)、5.4 保育所・幼稚園の給食、5.5 幼児期の栄養管理例 第6章 学童期の栄養管理:6.1 学童期の特性、6.2 学童期の栄養、6.3 学童期の食事摂取基準(2025年版)、6.4 学校給食、6.5 学童期の栄養管理例、6.6 児童および生徒に対する食育 第7章 思春期・青年期の栄養管理:7.1 思春期・青年期の特性、7.2 思春期・青年期の食事摂取基準(2025年版)、7.3 思春期の栄養管理例、7.4 青年期の栄養管理例  第8章 壮年期の栄養管理:8.1壮年期の特性、8.2 生活習慣病の予防、8.3 壮年期の食事摂取基準(2025年版)、8.4 壮年期の栄養管理のステップ、8.5 壮年期の栄養管理例(健康な個人/生活習慣病予防への展開食:保健指導レベル)、8.6 壮年期の栄養管理例(生活習慣病の重症化予防:保健指導レベル) 第9章 高齢期の栄養管理:9.1 高齢期の特性、9.2 高齢期の栄養、9.3 高齢期の食事摂取基準(2025年版)、9.4 高齢期の栄養管理例 第10章 身体活動時および運動時の栄養管理:10.1 身体活動と栄養、10.2 スポーツと栄養 第11章 環境と栄養管理:11.1 特殊環境と栄養ケア 付表 日本人の食事摂取基準(2025 年版) 索引 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 応用栄養学 第7版
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に準拠。栄養管理プロセスによる栄養診断・栄養管理の事例が充実。管理栄養士国家試験ガイドライン、栄養改善学会コアカリ対応。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 応用基礎としてのデータサイエンス 改訂第2版 AI×データ活用の実践
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ◆生成AIを大幅加筆し,好評テキストが改訂!◆ ・いますぐ身につけるべき「データサイエンス」「データエンジニアリング」「AI」の基礎知識がここにある! ・「数理・データサイエンス・AI(応用基礎レベル)モデルカリキュラム」に完全準拠した公式カラーテキスト! ・カラーで見やすく、練習問題も充実! 【主な内容】 1章 データサイエンス基礎 1.1 データ駆動型社会とデータ分析の進め方 (久野遼平) 1.2 データの記述 (宿久 洋) 1.3 データの可視化 (宿久 洋・久野遼平) 1.4 データ分析の手法 (原 尚幸) 1.5 数学基礎 (清 智也) 2章  データエンジニアリング基礎 2.1 ビッグデータとデータエンジニアリング (内田誠一) 2.2 データ表現、プログラミング基礎、アルゴリズム基礎 (辻 真吾) 2.3 データ収集と加工、データベース (森畑明昌) 2.4 ITセキュリティ (宮地充子) 3章  AI基礎 3.1 AIと社会 (松原 仁) 3.2 機械学習の基礎と予測手法 (赤穂昭太郎) 3.3 深層学習の基礎 (今泉允聡) 3.4 ロボット、認識、言語 (高野 渉) 3.5 生成AI(岡﨑 直観) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 欧陽脩 その生涯と宗族
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 唐宋八大家の一人で宋代中期に活躍した欧陽脩の、栄光と挫折の波乱に富んだ生涯の全体像を提示した本格的業績。さまざまな政治的課題と格闘し、国家や士大夫のあるべき姿を追求して多くの政治的著作や歴史的叙述を残した欧陽脩が、時代と切り結びながらしだいに自己の生きてある理由を宗族に見出していく六十数年に亙る軌跡を考察する。彼の編纂した族譜『欧陽氏譜図』は、族譜編纂のうえで後世に多大な影響を与えたが、彼の多彩な活動を日常性や宗族との関わりをとおして描いて、人間欧陽脩の姿を浮き彫りにする。 【目次より】 はしがき 序章 問題の所在 第一章 欧陽脩小伝 第二章 宋代吉州の欧陽氏一族 第三章 慶暦の新政の源流 「原弊」を手掛かりに 第四章 欧陽脩における歴史叙述と慶暦の新政 第五章 欧陽脩における諫諍と輿論 第六章 濮議論争 あるべき国家像を求めて 第七章 欧陽脩の生平と疾病 第八章 壮年期の蹉跌と宗族 第九章 欧陽脩における族譜編纂の意義 第十章 北宋中期における宗族の再認識について 終章 附篇 第一章 欧陽修か欧陽脩か 第二章 馮道論 欧陽脩と司馬光 第三章 「桑懌伝」と『五代史記』士人論 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小林 義廣 1950年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。歴史学博士。専門は、宋代史。 著書に、『欧陽脩 その生涯と宗族』『王安石』『欧陽脩 11世紀のユマニスト』『宋代地方官の民衆善導論』『南宋江西吉州の士大夫と宗族・地域社会』などがある。
  • 王陽明「伝習録」を読む
    5.0
    中国・明代の儒学者、王陽明。その当時、新儒教として学術思想界の主座にあった朱子学の論理構造を批判的に継承した彼の実践的儒学は、陽明学として結実する。近世以降の中国のみならず、わが国でも大塩中斎や吉田松陰、西郷隆盛ら、変革者たちの理論的背景となった思想とは何か。陽明学の最重要書籍を原テキストにしたがって読み解き、その精髄に迫る。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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  • OH!離婚家族
    完結
    -
    女三人寄れば、なんとやら…。離婚経験者ばかりの女系家族の中で育ったチェリル。そのせいで、男と名のつくものは猫にいたるまで目の敵にするようになってしまった彼女だけど? 表題作「OH! 離婚家族」の他、「それはキスではじまった」、「パパは高校生」など珠玉の読み切り5作品を収録! 「不思議の国の千一夜」の曽祢まさこ、初期傑作読み切りラブコメディー集!
  • 王を探せ
    -
    恐喝をしていた男が殺され、容疑者が四人上がったが、何と全員同姓同名。しかもそのころ真犯人は次の殺人を用意中! 得意の鉄道トリックを使う鬼貫警部ものの長編!
  • お絵かき禁止の国
    3.8
    1巻1,265円 (税込)
    ハルは中学3年の女の子。彼女には好きな子がいる。それはアキラという同級生の女の子! アキラを好きになったことで、ハルはうすうす感じていた自分の気持ちを確信する。やっぱりあたし、女の子が好きなんだ。世の中にそんな人がいることは知っていたけど、まさか、自分が、そうだったなんて! 第59回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。登場人物の心理描写がうまく、家族やクラスメイトなど、それぞれの個性もうまく書き分けられていました。深刻になりそうなテーマが、時折ユーモアもまじえ、あたたかい雰囲気のある作品になっていて、最後まで安心して読むことができました。──茂市久美子(講談社児童文学新人賞選評より)
  • お江戸けもの医 毛玉堂
    値引きあり
    3.7
    ここは、動物の病を癒し、飼い主の心も救う場所。 動物たちとの触れ合いを通じ、私たちを究極の感動へと誘う激アツの一巻! ――縄田一男(文芸評論家) 江戸の世に、夫婦で営む動物専門の養生所があるという――。 日本歴史時代作家協会新人賞、細谷正充賞受賞の気鋭がおくる、心温まる時代小説の傑作。 谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」は、けもの専門の養生所。腕は確かだが不愛想な医者の凌雲と、しっかりもので動物好きなお美津を頼りに、今日も問題を抱えた動物たちがやってくる。治療を通して浮かびあがる、人と動物の温かな絆は、悩める飼い主たちの心も癒していき――。
  • お江戸日本は世界最高のワンダーランド
    3.3
    超高齢化で生涯現役社会を実現、リサイクル都市を築いて優れた省エネ生活を送り、そして、庶民は文化に豪奢な贅沢をし、人間として豊かな暮らしを楽しむ。江戸時代の日本人は、私たち、いや、世界の今後のモデルです。明治維新後歪められた「良さ」「豊かさ」を人気の経済評論家が、その独自の視点で徹底分析。歴史家とはちがった観点からたどり着いた江戸社会の実像は、極めて合理的で豊穣な世界。やっぱり、日本人は偉かった!
  • おえん殿始末 若さま侍捕物手帖
    -
    将軍家の寵妾おえんの方付の奥女中が、宿下り中、謎の矢に射られて死んだ。その背後に秘められた大事件!? ――「ここは柳橋米沢町、船宿喜仙の大川に沿った二階屋敷。齢のころなら三十四五……」一向に格式張らず、何の屈託もなさそうな至極のびのびと育った人柄の若さま。船宿の一人娘で今年19のおいと。二人の閑談をいつも邪魔して無粋さをおいとにうらまれる御用聞き、遠州屋小吉。……ご存じ、若さま侍捕物手帖『おえん殿始末』は、将軍家の寵妾・おえんの方という歌川の局付の奥女中が、宿下りして謎の矢に射られて死んだことから、大奥を舞台に豊臣家遺臣の謀叛事件が発覚する。その底深さに挑戦する若さまの鋭い推理と、優美な剣の冴えが、錦絵さながらに繰り広げられる巨篇。
  • 大字・字ばさら駐在所(1)
    完結
    5.0
    博多警察で巡査をしていた青年・岩本に『ばさら』への転勤が命じられた。恋人とも別れ、一人新天地へ赴く岩本。彼を慕う少女・けいこちゃんと共に迎える村での新しい生活。そこで待ち受けていたのは――?
  • おおあたりぃ~
    3.0
    ページを繰るごとに、「おおあたりぃ~」と、男の子が当てるもの。最初はファミレスのエビフライ。次は大きな大きなテレビ。今度は何と奈良旅行。と、このあたりまでは良かったのですが、旅行先の奈良でなぜか鹿が当たり、帰ってからはペットショップでカバが当たり……、家の中は大変なことに。でも最後にあたったのは、お母さんとのとびきりステキな時間でした。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • おゝい、雲!
    -
    健哉、三和子、十郎の3人の大きな子供たちを抱えてやもめ暮しの西條健吾は、秀れた才能を持つ建築家だが、純粋さの故に世に容れられない。子供たちは、ふとしたことから三島家の美しい2姉妹と知り合い、姉妹の母で未亡人の建築雑誌社社長・房子と父親との恋愛を嗅ぎつける。しかし、房子に横恋慕する評論家・江見は、スポーツランド設計に情熱を燃やす健吾を卑劣に中傷する……。それに対して、両家の子供たちは、その友人たちと協力して陰謀に立ち向い、親たちの婚約を実現させようと活躍する……。恋と夢にあふれたエネルギッシュな若者と理解ある親たちとの、明るいパンチのきいた長篇。
  • 大いなる決断
    -
    戦後日本を復興させた経済人の苦闘の記録。戦後日本は経済大国への道を歩むが、そこには、復興に意欲を燃やす経済人の勇気ある「決断」があった。第一線ドキュメンタリー作家が描く経営裏面史――貧困に喘ぐ敗戦国・日本は、瞬く間に、世界有数の経済大国に成長した。だが、その過程には、経済人の苦悩と先見に満ちた勇気ある〈決断〉があった。石油エネルギーへの転換。電化器具や合成繊維、自動車の普及。国民生活の向上をめざして、日夜、研鑽がつまれた。戦後日本を復興させた経済人の苦闘の記録を描いた力作。
  • 大いなる幻影/猟人日記
    4.3
    女心の軌跡を描く傑作推理の2長篇――古色蒼然とした5階建て赤レンガのアパートは、男子禁制の女の館だった。互いに他人を寄せつけずに暮らす、孤独な老嬢たち。そこへ突如、アパート移動工事が始まる。工事に呼応して奇怪な事件が続発し、それまで沈潜していた老嬢たちの過去が、むき出しにされた。 華麗なデビューを果たした江戸川乱歩賞の、二重のドンデン返しが見事な、サスペンス小説の傑作。その映画化が話題を呼んだ猟人日記を併録する。
  • 大いなる日 司令の休暇
    5.0
    父をこよなく愛した幼、少年の日々。敗戦により海軍軍人であった父の失職の帰還。失意と家庭の不幸を耐えた父のストイシズム。人間の魂の高貴を平明、粉飾なき文体で描く秀作群。惜しまれて急逝した不朽の文学者魂・阿部昭の世界。
  • 大江健三郎柄谷行人全対話 世界と日本と日本人
    値引きあり
    3.0
    1994年の大江健三郎氏のノーベル文学賞受賞前後に行われた全対話三篇を集成。小説と批評の両面から日本文学界を牽引してきた二人が、文学、思想、言語、日本と日本人について、縦横無尽に語り合う。柄谷氏の書き下ろし序文と年譜を付す。
  • 大江健三郎全小説全解説
    5.0
    1巻3,652円 (税込)
    新聞記者として長年大江健三郎を取材してきた著者による、わかりやすい大江健三郎入門書。『大江健三郎全小説』(全15巻)を通して書かれた解説を一冊にまとめる。大江健三郎全小説のあらすじから説き起こしつつ、個々の作品発表当時の文芸批評家による主要評論に言及、その作品がどのように受容されてきたかを論じる。またときに作家へのインタビューを引用しながら作品の意義を明らかにする。大江文学がどのように生まれ、どのように読まれ、さらにこれからどのような研究課題がありえるのかを総合的・俯瞰的に論じた大江評論の決定版。 目次 はじめに よろしい、僕は地獄に行こう! 惨憺たる青年たち 封印は解かれ、ここから新たに始まる 復元された父の肖像 神話としての「個人的な体験」 知と懐かしさの容れ物として ノーベル賞はいかにしてもたらされたか 果てしなく多義的な偽史をめざす アメリカの影が差す女性たち 予戒としての近未来SF 青年の夢想と酷たらしさ 世紀末に集中した「魂のこと」 再びの「カラマーゾフ万歳!」 永遠のモラリスト、伊丹十三 「晩年のスタイル」こそ苛烈に 大江健三郎年譜 『大江健三郎全小説』収録作リスト 文献一覧 索引
  • 大江健三郎全小説 第1巻
    4.5
    1958年、大学在学中の当時史上最年少23歳で芥川賞を受賞した「飼育」をはじめ、「奇妙な仕事」「死者の奢り」「他人の足」などデビュー前後の鮮烈な初期短篇の数々を収録、ほかに最初期長編として名高い『芽むしり仔撃ち』、『われらの時代』を含む。小説家としての第一歩をしるす記念碑的な作品群。大江文学はここから始まった!
  • 大江健三郎全小説 第2巻
    5.0
    「リアリスチクに現代日本の青年をえがきだすこと、それを、現実から疎外された青年をえがくべく試みるということとして、この作品のテーマの位置においたことを、私は決してまちがっていたとは思いません。しかし、達成された作品がはたして日本の現代の青年をリアリスチクにえがきだしているかの批判は、それも否定的な批判は、この作品の上梓にあたって再び激しくおこなわれるだろうと思います」(著者・『孤独な青年の休暇』)
  • 大江健三郎全小説 第3巻
    4.0
    1961年の雑誌発表以来、一度も書籍化されることのなかった「政治少年死す」を含む1964年までの初期短編群その3。 性、政治、青年の苦悩を真正面から赤裸々に描く。
  • 大江健三郎全小説 第4巻
    5.0
    「今度の中篇集で、癌か狂気してか死の床にある男が、子供のころ父親と加わった、天皇の名のもとの反乱を再現しようとする。また、月への打ち上げを恐怖して、宇宙船基地を逃げた男が、現人神(アラヒトガミ)に救われることを夢みる・・・・・これらの、自由をおしつぶされる悲鳴と救済をもとめる叫び声を、時にはユーモラスにあげている男たちが、僕にとっての「同時代」なのです(著者・『みずから我が涙をぬぐいたまう日』)
  • 大江健三郎全小説 第5巻
    -
    障害者の息子との共生を描く作品群。「ぼくはすでに自分の言葉の世界にすみこんでいる様ざまな主題に、あらためて最も基本的なヤスリをかけようとした。すなわち、個人的な日常生活の癌のように芽ばえた異常を核にして、そのまわりに、欺瞞と正統、逃亡することと残りつづけること、みずからの死と他者の死、人間的な性と反・人間的な性というような命題を結晶させ、再検討することを願ったのである」(著者・『個人的な体験』)
  • 大江健三郎全小説 第6巻
    -
    いましめくくりの時のはじめに、八つの短篇を書いて、そこに映る自分を見る。切実な時代の影に、個の生の苦渋のあとは見まがいがたいが、ユーモアの微光もまんべんなくある。思いがけないのは、女性的なものの力の色濃さだった。遠い幼年時の自分と、それほど遠くないはずの死、また「再生」を思う自分を結んでいる。知的な経験と、森のなかの谷間の神話を、懐かしく媒介しているのも女性的なものだ(著者・『いかに木を殺すか』)
  • 大江健三郎全小説 第7巻
    -
    日本近代の百年の心象風景を、故郷の土俗的背景と遡行する歴史的展望において捉え、戦後世代の切実な体験を文学的形象として結晶化した傑作(『万延元年のフットボール』)。「いまや『洪水』が目前にせまっているという声は、一般的となっている。その時、想像力的に同時代を生きなおす、ということは現実的にはいみがあるであろう」(著者・『洪水はわが魂に及び』)
  • 大江健三郎全小説 第8巻
    -
    「古代から現代にいたる神話と歴史を、ひとつの夢の環にとじこめるように描く。場所は大きい森のなかの村だが、そこは国家でもあり、それを超えて小宇宙でもある。創造者であり破壊者である巨人が、あらゆる局面に立ちあっている。語り手がそれを妹に書く手紙の、語りの情熱のみをリアリティーの保障とする。僕はそういう方法的な意図からはじめたが、しかしもっと懐かしい小説になったと思う(著者・『同時代ゲーム』)
  • 大江健三郎全小説 第9巻
    4.0
    危機にある男を励ます女―『「雨の木(レイン・ツリー)を聴く女たち』。大きな悲哀を負った女性の再生―『人生の親戚』。障害を持った兄との生活を通して家族・社会・時代、人間の未来を考える妹―『静かな生活』。美しい国際派女優をめぐる過去の事件と新たなもくろみ―『臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』。女性的なるものの力に宿る希望と再生を主題にした4つの傑作長編小説。
  • 大江健三郎全小説 第10巻
    -
    人類は荒廃した地球から百万人を新しい惑星に送り出したが、10年後その大船団が戻ってくるという(『治療塔』。宇宙移民に失敗した朔ちゃんと残留者リッチャンに驚くべき知性を示す子供が生まれるが、地球の荒廃がさらに進んだため、謎の治癒力を持つとされる「治療塔」探索のため再び宇宙に旅立つ(『治療塔惑星』)。さらに著者初のファンタジー・ノベル『二百年の子供』を収録。時空を超えたSF的空想力!
  • 大江健三郎全小説 第14巻
    -
    個性の塊のような親友に導かれての『日常生活の冒険』。自らの意志でむこう側へ行ってしまった友―義兄の映画監督との関係を描き、著者に「私の一生の中で、最も大切な三作のひとつであると思います」と言わしめた『取り替え子(チェンジリング)』。滑稽かつ悲惨な老年の冒険をつうじて、死んだ母親と去った友人の「真実」を探す『憂い顔の童子』。魂に真の和解はあるのか?
  • 大江健三郎全小説 第15巻
    -
    「おそらく最後の小説を、私は円熟した老作家としてではなく、フクシマと原発事故のカタストロフィーに追い詰められる思いで書き続けた。しかし70歳で書いた若い人たちに希望を語る詩を新しく引用してしめくくったとも、死んだ友人たちに伝えたい」(著者・『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』)。国家の巨大暴力に対抗するため、個の単位の暴力装置を作る老人を描く『さようなら、私の本よ!』
  • 大江健三郎全小説 第11巻
    -
    「自分のなかに『祈り』と呼ぶほかないものが動くのを感じてきた。生涯ただ一度書きえる、それを語りかける手紙。その下書きのように、この小説を書いた。故郷の森に住んで、都会の「僕」の師匠(パトロン)でありつづける友。かれは事故のようにおそう生の悲惨を引き受けて、荒あらしい死を遂げる。かれは新生のため、また自分のもう一つの生のために、大きい懐かしさの場所をつくらねばならない(著者・『懐かしい年への手紙』)
  • 大江健三郎全小説 第13巻
    -
    いったんは「神」と信者をコケにした棄教者のリーダーが戻ってきた。脇腹に「聖痕」を刻んで……。 いったい教会は再建されうるのか? そして神なしの祈りはありえるのか? 「世紀末の闇の深さ、希求する若い魂の激しさ。それをリアルに、明快に書くことをねがった。ひとり少年時に聞いた『神』の声を追いもとめる若者も、死の前に生きなおすことを企てる初老の男も、自分だと思う」(著者)。
  • 大江健三郎全小説 第12巻
    -
    お祖母ちゃん(オーバー)の魂を受け継ぎ「救い主」となったギー兄さんは当初人々から偽物と見なされる。次第に賛同者をふやし、現代人の魂の救済を模索してゆく模様を、独特の性遍歴を経たサッチャンが記録してゆく。教会分裂の危機の中で襲撃され障害者となるギー兄さん。最後の決断と死、未来への大いなる励ましとは何か?
  • 大江健三郎と「晩年の仕事」
    -
    1巻3,135円 (税込)
    1994年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎は、その受賞後に数々の傑作・問題作を書きつづけた、世界的に稀有な小説家だが、とくに2000年の『取り替え子』から東日本大震災を経て2013年に完成した『晩年様式集』へと至る「晩年の仕事」(レイト・ワーク)は、透徹した知性で時代を見据えた予言的で豊饒な作品群である。この、さまざまな文学的技巧やたくらみに満ちた難解な作品群を、ときにセルバンテス、フローベール、プルースト、ジョイス、エリオット、ナボコフ、渡辺一夫、埴谷雄高、大岡昇平らの作品や言葉に触発され、ときに大江の盟友サイードとの友情と文学に導かれながら繙いていく。大江健三郎の真の偉大さを明かす、力作評論。
  • 大江健三郎の「義」
    5.0
    謎だらけのポストモダン小説の先駆『同時代ゲーム』はなぜ書かれたのか。自伝的要素の強い『懐かしい年への手紙』に登場するギー兄さん、『燃えあがる緑の木』の新しいギー兄さんは、なぜ「ギー」なのか。大江健三郎の全小説を精読し、柳田国男の影響を確信した著者は、大江と柳田の深い関係を探っていく。しかし、大江の謎は柳田のみならず、『万延元年のフットボール』と島崎藤村『夜明け前』との類似点へと行き着き、いつしか不思議な親和性を持つ文学者のつながりは平田篤胤へと辿りつく。これまで海外文学の影響下において読み解かれてきた大江健三郎文学に、深く根を下ろした日本文学の伝統とは一体何か。大江研究の第一人者が読み解く、知的好奇心に満ちた快著!
  • 大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる
    4.0
    「情報テクノロジーの支配する社会で、もっとも痩せているのが「文学の言葉」です。私は永く「文学の言葉」で生きてきました。いまも注意深く見れば創られている、力にみちた「文学の言葉」を、知的な共通の場所へ推し立てたいのです」大江健三郎――2007年から8年間にわたり大江健三郎一人によって選考された「大江健三郎賞」の全選考過程と受賞理由、および受賞者との対談を収録した、完全保存版!
  • 大江戸商い白書 数量分析が解き明かす商人の真実
    値引きあり
    3.5
    零細店舗あふれる江戸の町。外食屋七〇〇〇軒。一二六人あたり一軒の古道具屋。米屋は一日三〇名程度の来店客――。十数年しか続かず、血縁原理も働かなかった商家がほとんどだった花のお江戸の商人たちの選択のドラマとは? 狭くて人口密度が高く、売り手買い手ともに自由な一大消費都市江戸の商いのありようとは? 四〇〇〇軒の商家を徹底的に数値解析することで、従来の大商家「越後屋=三井」史観に決別する。(講談社選書メチエ)
  • 大江戸意外なはなし366日事典
    -
    江戸の人間模様の表と裏が手にとるようにわかる事典!――天下人の秘話、大奥の内情、武士や町人をめぐる粋なはなし、はたまた泣き笑いのはなし、カネやオンナにまつわる仰天ばなし、などなど。一日一話、江戸に学び、江戸に遊び、江戸の魅力を満喫する本。
  • 大江戸医聞 十八文(1)
    完結
    -
    「一服十八文じゃ。」──将軍も町人も売春婦も分け隔てなく、たった十八文で診療する名医・長田徳本(ながた とくほん)。牛にまたがり酒を飲み、乞食同然の出で立ちで「十八文じゃ」と呼び売りするこの男を、名医と言う者あればヤブと言う者あり。ある日、城から将軍家光の使者がやってくるのだが……!? 伝説の医聖・長田徳本の活躍が、石ノ森章太郎の医療モノ人情時代劇として蘇る!!
  • 大江戸えころじー事情
    4.0
    江戸時代に生きてきた先祖は、未舗装の道路を空調機代わりにしていたり、着古したゆかたを、おむつまで使い尽くしたりと、身の回りのものを有効利用していた。石油や自動車を使う現代人は、楽な生活を手にした。が、果たしてこのまま科学が発達しさえすればいいのか。物質社会のいまだからこそ、必読の書。(講談社文庫)
  • 大江戸えねるぎー事情
    4.0
    かつて世界第一の規模を誇ったころの江戸は、じつに無駄のない省エネ都市として栄えていた! その知られざる豊かな知恵を掘り起こし、尨大なエネルギーを消費して「無」へと突き進みつつある現代人の生き方に警鐘を鳴らすべく、精密なデータをもとに両時代の暮らしを比較活写する、異色の新文化論。図版の多数掲載。意外や意外、江戸時代の快適生活がわかる新・江戸論の決定版!
  • 大江戸閻魔帳
    値引きあり
    3.6
    蔦屋重三郎の娘から、店に持ち込まれた写楽の大首絵の真贋を確かめたいと相談を受けた若き戯作者、青山麟太郎。落款がないだけで、出来はすこぶるよい。だが持ち込んだ御家人は、自宅で殺されていた。臨時廻り同心や岡っ引と知り合い、麟太郎は次々と事件に巻き込まれていく。麟太郎を見守る南町奉行・根岸肥前守との拘わりは? 大江戸の「探偵」は、非道は許さないが、人を救う優しさがある。人情味あふれる事件帖!
  • 大江戸おりむぴあん
    完結
    5.0
    これは民明書房の話ではない! 実際にあったもうひとつの「江戸の華」、死と隣り合わせの激ヤバ“すぽーつ”こそ天下万民バイブスいと上がりけり! ――今から約200年前の1821年。古代ローマの話を小耳に挟んだ第11代将軍・徳川家斉は思い付きで「我が日の本でも五輪を開催する!」と宣言する。陣頭指揮を任された老中・水野忠成は頭を抱えて……!? 古来から日本に実在した競技満載でお送りする、奇想天外五輪譚!
  • 大江戸温泉殺人事件
    -
    志垣警部と和久井刑事が、東京ドームで巨人vs.阪神戦を楽しんだ夜、球場そばのスパリゾートを訪れた会社員が殺された。死体はユニフォーム姿で、下着は着けず、なぜか左腕に2個の腕時計をはめていた。さらに第二の殺人は大阪で起こる。転勤族の男たちが、家族を裏切って求めた新しい愛の裏に、驚愕の罠が仕掛けられていた! 阪神優勝の陰に大事件、奇怪な3連続殺人!
  • 大江戸開府四百年事情
    3.0
    265年間――日本史上最長の単一政権を誇る江戸時代に、いかに庶民は暮らしたのか。なぜ江戸は当時の世界最大規模の都市でありえたのか。知られざる豊かな生活と文化、簡潔なる役人組織を、著者が収集した膨大な資料と図版から解説する。開府から400年たった現代だからこそ、江戸に学ぶべきことがある。(講談社文庫)
  • 大江戸火龍改
    値引きあり
    4.2
    江戸の町で人外のものを狩り鎮める、謎めいた美しき男がいた――。 「江戸版陰陽師」ここに開幕! 江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。 専ら人外(にんがい)のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。 満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。 見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。 見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、 どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきた――。 遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う(「桜怪談」)。 短篇「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」も併録。
  • 大江戸監察医
    値引きあり
    4.0
    驚くべき医術、敵なしの喧嘩技、明かせぬ過去。時代小説最高のヒーロー誕生!普請場、人足寄場と江戸の底辺を渡り歩く無宿人・仁平。町医者が遙かに及ばぬ医術とめっぽう強い喧嘩技を持つ仁平は、誰にも言えぬ過去を持つ。大店の預かり医師として始めた無料医療所も相次ぐ嫌がらせを受ける。同心・牧兵衛と共に、江戸の難事件に立ち向かう謎の医師・仁平。これぞ医師もの時代小説の決定版!
  • 大江戸省エネ事情
    4.0
    現代人が1日1人当たり約10万キロカロリーも消費している化石燃料は地球温暖化の最大要因となっている。ひるがえって江戸時代は、ほぼ太陽エネルギーしか使わずに高度な産業と文化を築き上げていた。究極の「省エネ社会」を実現した合理的な知恵の数々を、江戸研究の第一人者が豊富な図版と共に解説。(講談社文庫)
  • 大江戸庶民いろいろ事情
    -
    雑学だから知りえる、目から鱗のリアルな江戸文化。江戸府内の半分は農地で、木戸には戸がなく、子どもの99%は手習いに通い、大人たちは酒場で燗徳利を使わずに呑んでいた……。江戸庶民事情の第一人者が、豊富な資料をもとにあなたの常識を覆す。庶民の表情まで浮かびあがる大江戸事情シリーズ! (講談社文庫)
  • 大江戸神仙伝
    4.4
    現代の東京から花のお江戸へと転時(タイムスリップ)した男が見た150年前の姿とは? そこには、見るもの聞くものすべて、現代人の常識を覆す、実に魅力的な暮らしがあったのだ。彼は、持参した文明の利器や医学知識で大活躍、世にも不思議な能力を持つ“神仙”として、女たちにも大もての大尽暮らしとあいなったが……。「大江戸シリーズ」第1弾。(講談社文庫)
  • 大江戸神仙伝シリーズ 全7冊合本版
    -
    現代の東京から花のお江戸へと転時(タイムスリップ)した男が見た150年前の姿とは? そこには、見るもの聞くものすべて、現代人の常識を覆す、実に魅力的な暮らしがあったのだ。彼は、持参した文明の利器や医学知識で大活躍、世にも不思議な能力を持つ“神仙”として、女たちにも大もての大尽暮らしとあいなったが……。 『大江戸神仙伝』シリーズ(全7巻)合本版
  • 大江戸生活事情
    4.3
    百万都市・江戸は、同時代の欧米の都市と比べ本当に遅れていたのだろうか!? 銀座・両替商などによる貨幣経済、奉行所などの行政組織、教育制度、江戸っ子の暮らし、職人たちの仕事ぶり、歌舞伎などの文化・芸術……、江戸のすべてを綿密なデータで分析する「大江戸事情モノ」第3弾。現代と比較できる地図も必見! (講談社文庫)
  • 大江戸生活体験事情
    3.8
    やってみました2年間、快適便利な江戸暮らし! 火打ち石から和時計、着物……。江戸時代の道具を試した面白体験報告! ーー江戸の日常は、なぜ現代人の100分の1のエネルギー消費で足りたのか。火打ち石で火をおこすコツから、旧暦で暮らすメリット、行灯(あんどん)生活の豊かさに、毛筆、着物、下駄の便利さまで……。江戸人が持っていた知恵と伝承、生活を楽しむ工夫を、碩学(せきがく)二人が、2年にわたる実体験で明かした、興味津々、侃々諤々(かんかんがくがく)の面白エッセイ。
  • 大江戸仙界紀
    5.0
    暮れから正月にかけての、江戸市中のにぎやかな生活。かわいい芸者のいな吉を連れて熱海へ……。160年前に転時(タイムスリップ)できる中年男の洋介が目を覚ますと、妻のかわりにホテルのベッドでいな吉が寝ていたから大あわて。綿密な考証で、江戸に遊び、江戸に学ぶ大好評の「大江戸シリーズ」第4弾。(講談社文庫)
  • 大江戸仙花暦
    4.0
    美人芸者と中年男の時空を超えた夏の恋――男には、現在と160年前の過去の世界との間を自由に往復できる、不思議な能力があった……。中年の科学評論家・速見洋介がこの特殊な能力を使い、時空を飛び超え、文政期の江戸に舞い下りた。迎えるは、美人芸者・いな吉。手習い見学に火事見物……、二人は江戸を満喫する。好評の「大江戸シリーズ」。
  • 大江戸仙境録
    4.5
    東京から160余年前の文政時代の江戸へタイム・スリップ(転時)した科学評論家の速見洋介が、めくるめくばかりの恋をしつつ、日々、現代人の江戸常識を越える体験をする──。しかしこれは単なるSF的空想譚ではない。綿密な考証に基づいて江戸の人との世情をリアルに描いた、新機軸の時代小説なのです! 「大江戸シリーズ」第2弾。(講談社文庫)
  • 大江戸泉光院旅日記
    5.0
    文化文政の6年間にわたり、日本全国を歩き回った僧・泉光院の見聞記には、江戸時代の庶民のくらしがこと細かに記されていた……。あなたのまちの昔の様子がよくわかり、歴史の通説にはなかった豊かな生活も明らかにされてゆく。「大江戸事情シリーズ」で人気の著者と、新しいアプローチで「江戸に学ぶ」一冊。<支給『泉光院江戸旅日記』改題作品>
  • 大江戸仙女暦
    3.0
    雪見、顔見世、白魚。つかの間の江戸の恋――江戸で最高の贅沢……歌舞伎の顔見世興行を初日に特等桟敷で見物。大川の舟遊びでは、澄んだ水に泳ぐ白魚の鍋を味わい、愛宕山で雪見しながら江戸市中を一望する。現代から「転時」した男が、芸者・いな吉と味わう、贅を尽くした名所絶景巡り。美しい江戸に花開くせつない恋を描く傑作小説。好評の「大江戸シリーズ」。<『いな吉江戸暦』改題作品>
  • 大江戸テクノロジー事情
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 遊び心あふれる江戸人たちの科学技術を紹介。暦、和時計、からくり人形、錦絵、花火など、大江戸のユニークな創意工夫に注目! 今こそ、学ぼう! 大江戸の知恵と心――暦、和時計、からくり、錦絵、天文学、花火など、江戸時代の様々な創意と工夫を紹介。江戸の人びとが、科学知識や技術を軍事よりも、遊びや楽しみの手段に力をそそいだ様子を、生き生きと伝える。目先の利益と効率ばかりを追う、テクノロジー大国・日本に警鐘を鳴らす、好個の一冊。大好評の「大江戸えねるぎー事情」姉妹編。
  • 大江戸人情花火
    4.5
    花火職人清七に降って湧いた鍵屋の主・弥兵衛からの暖簾分けの話。なぜ俺が、と考える暇もなく、職人を集め、火薬を調達し、資金繰りに走る。お披露目は夏の大川だ。女房と二人三脚で暖簾を大きくした清七は、玉屋市兵衛と名乗った。大輪の華ひらく一瞬に、すべてを賭けた江戸っ子の心意気が沁みる感動の一代記!
  • 大江戸番付事情
    4.0
    番付だからわかる江戸庶民のホンネ――女房まで番付する!  料理茶屋から酒、職人、娘、色と欲、天変地異、温泉、江戸自慢まで……。現存していた番付表が、当時の文化を芳醇に粋に甦えらせた。江戸庶民事情の第一人者が、挿絵もふんだんに、番付の読み方を解説する。江戸庶民たちの遊び心が冴えわたる、一味違う真の江戸文化をぜひご笑覧あれ!
  • 大江戸秘脚便
    値引きあり
    2.5
    江戸は芝浜松町。飛脚問屋江戸屋には、才気ある者たちが揃う。遠路駿河への御用に出た駿足の信吉が、何者かに襲われ殺されてしまう。信吉の残した証から、あくどい商売をする紅蝙蝠屋に目をつける仲間たち。兄思いの弟の新次も敵討ちを誓うのだった。一方、王子稲荷までの駆け比べの日も迫っていた。隣の料理屋あし屋の万作たちの力も借りて、江戸屋は勝ち抜けるのか。人情味ゆたかに、江戸を走る飛脚たちを颯爽と描く新シリーズ!
  • 大江戸ボランティア事情
    4.0
    お上に頼らず金かけず、幸せに生きる江戸の知恵。訴訟、教育から火消しまで、江戸庶民の創意と情を碩学二人が魅力一杯に紹介ーーお上には頼らない、「おたがいさま社会」だからこそ、江戸の生活は豊かだった。生きる喜びを最優先した住空間「長屋」の秘密とは!? 世界最高水準の寺子屋教育、誰もが無銭で楽しんだ長旅から、やくざをも役立てる社会システムまで。今こそ学びたい江戸庶民の知恵を、碩学二人が紹介する「大江戸事情」シリーズ第6弾! 江戸庶民の知恵と心意気!
  • 大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ
    3.8
    南町奉行所の最底辺、牢屋見廻り同心・川瀬若菜に吉原随一の花魁から相談が舞い込む。英国人の恋人からプレゼントされた大切な指輪が盗まれたという。江戸の二分する泥棒寄合・川衆の棟梁という素顔を持つ若菜は、盗難事件の背後に、天敵陸衆の蠢きを察知する。天保の江戸を舞台に華麗な殺し合いが今始まる!
  • 大江戸ミッション・インポッシブル 全2巻合本版
    -
    南町奉行所の最底辺、牢屋見廻り同心・川瀬若菜に吉原随一の花魁から相談が舞い込む。英国人の恋人からプレゼントされた大切な指輪が盗まれたという。江戸の闇を二分する泥棒寄合・川衆の棟梁という素顔を持つ若菜は、盗難事件の背後に、天敵陸衆の蠢きを察知する。天保の江戸を舞台に華麗な殺し合いが今始まる! 「大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ」「大江戸ミッション・インポッシブル 幽霊船を奪え」大江戸ミッション・インポッシブル シリーズ合本版
  • 大江戸遊仙記
    4.0
    隅田川の川面に吹く心地よい春の風。船にゆられて墨提のお花見を満喫した後は深川で牡丹、谷中で螢を愛でる。せわしない現代の東京から、一気に160年前の江戸の町にタイムスリップ(転時)した中年男と意気で気風(きっぷ)のいい芸者の大江戸遊覧紀行。綿密な考証で江戸に遊び、江戸に学ぶ「大江戸シリーズ」第3弾。(講談社文庫)
  • 大江戸妖怪かわら版(1)
    完結
    4.3
    あの世でもこの世でもない魔都・大江戸――。空には龍と大蝙蝠が飛び交い、町中には怪しき妖怪の数々。そこに住まうはこの世界でたった一人の人間の少年・雀。複雑奇怪ななりと優しき心を持つ妖怪たちと、かわら版屋・雀の成長を描く痛快江戸ファンタジー!!
  • 大江戸妖美伝
    3.4
    洗練された品々が並ぶ日本橋十軒店の雛市。上野・寛永寺の清水堂から眺める桜と不忍池。屋根船に乗って、深川洲崎の潮干狩り。水道橋の名店・森山のうなぎに舌鼓……。現代から文政の江戸へ転時した洋介と、辰巳芸者いな吉が、春から初夏にかけての江戸を巡り歩く。好評「大江戸シリーズ」第7弾! (講談社文庫)
  • 大江戸リサイクル事情
    4.1
    人口100万を数え、近世では世界最大の都市といえる江戸。膨大な日常消費は草の根レベルの活発なリサイクルで支えられていた。藁、竹、灰、みな太陽エネルギーの有効利用でよみがえる。現代では忘れられ、失われてしまった江戸庶民の合理的でムダのない暮らしの知恵を描いた「大江戸事情」シリーズ第4作。(講談社文庫)
  • 大岡越前
    値引きあり
    3.0
    名奉行といえば、第一に名前をあげられる大岡越前。だが、彼の前半生は決して人に誇れるものではなかった。元禄の悪風に染まり、水茶屋の女お袖との間に一女までなしたが、一緒にはなれない。やがて、江戸町奉行へ抜擢された時、お袖の復讐が彼を待っていた。――みずから蒔いた種をみずから裁く人間大岡越前の苦悩。戦後の混乱した世相に、深い想いを託して描いた意欲作。
  • 落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味
    3.7
    大岡裁きで勇名を馳せた大岡越前は還暦を迎え、江戸町奉行(南御番所)から寺社奉行に転出していた。閑職ではないものの、大岡は事あるごとに江戸町奉行職の記録を捲って振り返る。本当に裁きが正しかったのかどうか気になってならない事件があるのだ。大岡は鷹狩で知り合った若い餌差・十一を使い過去の事件の捜索を始める。事件の鍵は意外なところにあった。その驚愕の真相とは?(講談社文庫50周年書き下ろし作品)
  • 大奥二人道成寺 お狂言師歌吉うきよ暦
    -
    大名家の奥向きで踊りをお見せする狂言師の一座に加わって間もない歌吉に、上様の御前で「道成寺」の連れ舞を披露するという大役が。相方の坂東流名取の照代は上様のお手つきで、三年前に宿さがりしながら再び召し出されることになり、命を狙われているという。大奥におもむく二人を嫉妬の渦が待ち受ける! (講談社文庫)
  • 大奥の座敷童子
    3.7
    時は黒船来航に揺れる徳川家定の治世。 奥州にある野笛藩一の美女、今井一期(イチゴ)は貧する国許を救うため、野笛出身の座敷童子を連れ戻すべく、大奥へ奉公に上がる。出没する"枕絵の妖怪"や人が死ぬ際に泣く妖怪"泣きジジさま"に翻弄されながらイチゴが知った座敷童子の正体とは? 温かい涙でじんわりと笑みがおとずれる、大人気「幻想シリーズ」の著者が放つ癒やし時代小説。
  • 大奥の食卓 長く美しく生きる「食」の秘密
    3.5
    2012年秋、テレビドラマで、冬には映画で、再び大奥がよみがえる! 加賀百万石の饗応料理研究家であり管理栄養士の著者が、徳川幕府260年、大奥で培われた美食同源の秘密に迫ります。 たとえば、いつまでも若く美しくあるために欠かせないホルモンバランスを整えたり、毎日食べるだけで美肌に変わる日本の伝統食の食材や作り方を伝授。憧れの的であった大奥の女性の生き方も必読です。
  • 大奥をゆるがせた七人の女 天璋院篤姫から絵島まで
    2.5
    江戸城大奥で繰り広げられた女の熾烈な争いを精緻に描いた傑作! 徳川幕府265年間に厳然として存在し続けた大奥。そこでは男の政治に翻弄される女たちの姿や、渦中で巻き起こる女同士の権力闘争が存在した。本書では、天璋院篤姫、皇女和宮、春日局、お万の方、お喜世の方、お琴の方、絵島といった、大事件と絡んだ、大奥を語る上で欠かせない七人の女性たちをピックアップ。ドラマでは描かれることのない、歴史秘話を明かす!
  • 狼王子と氷姫
    完結
    4.0
    人間の国と獣人の国の平和の象徴として、獣人の王子に嫁ぐことになった姫、ローズ。誰に対しても心を閉ざしていることからいつしか「氷姫」と呼ばれていた彼女だったが、王子であるロウの誠実さにふれ、少しずつ心を開き始めるが…?
  • オオカミくんに食べられちゃう!? プチデザ(1)
    完結
    3.9
    全8巻154円 (税込)
    高校で体育講師をしているシホ。もし自分が高校生だったらつきあいたい、くらいかわいく思っている生徒・コタから、いきなり「もうペットはやめる」と宣言されてしまう。それ以来、かわいいコタはオオカミのようにぐいぐいアピールしてきて、シホはドキドキの連続。生徒とはわかっている…けど、もうこの気持ち…止められない……!? 第1話、第2話を収録
  • おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記(1) 今夜は食べほうだい!
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「あらしのよるに」につづく、きむらゆういちの新シリーズ。 今度はおおかみとうさぎのおもしろくて、ちょっとなさけないおはなし。 思いっきり、笑ってください。 おおかみってやつは、いつだってうさぎを食べたいと想ってる。でも……。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • オオカミ少年
    -
    1巻594円 (税込)
    フツーの女子高生、日和の前に、ある日突然オオカミが! しかも、それは超イケメン少年に変身!! いきなり結婚をせまる山神のムスコ、礼王に日和はふりまわされっぱなし! しかも、片思いの冬真には礼王が好きだとカン違いされちゃって―!? どうするどうなるスキャンダル・ラブ!!
  • 狼少年は嘘をつかない(1)
    3.5
    1~2巻792円 (税込)
    “もう嘘はつきません”…そう約束した狼少年はその後、どうなったと思う? 反省していい子になった? 狼に食べられた? いえいえ「呪い」をかけられたんです! それは「嘘をつくと狼になる呪い」。そんな狼少年の、その子孫はなんと東京に住んでいた! もちろん嘘をつくと狼になる、めんどくさーい体質はそのまま。就職活動中の満四郎をはじめ正直に暮らすしかない兄弟たちの、嘘偽りない毎日が開幕! 新鋭・清水しの初単行本!!
  • 狼たちの宴
    値引きあり
    -
    康子の甘い誘いにのって、俺は彼女の父親を相手に狂言誘拐を仕掛けた。狙い通り、身代金2000万円をまんまとせしめた俺は有頂天だった。ところが、甘美な女の柔肌にはとんでもない罠があった。はめられた男の凄絶な復讐のドラマが始まる! バイオレンス・エロスの巨匠が描く大都会の闇の中の男と女の欲望。
  • オオカミにリボン
    -
    学校一のイケメン女子、通称”オオカミくん”こと大神月見。女子から毎日黄色い声を浴びる彼女だけど、本当は超少女趣味☆ 自分のイメージには合わないからと必死に隠していたのに、クラスメートのカワイイ系男子・犬飼くんにバレてしまう!! バカにされると思ってたのに、本当の姿を知っても受け入れてくれるどころか、自分に「かわいい」と告げてくれた犬飼くんのことがなんだか気になり始めちゃって!? イケメン女子高生×わんこ系男子が織りなす青春ラブ♪【分冊版第1話~第4話までを収録】
  • オオカミにリボン ベツフレプチ(1)
    完結
    4.0
    紳士的な振る舞いと、その男前な性格から「オオカミくん」と呼ばれ女子生徒から大人気の女子高生・大神月見。でも、そんな月見の密かな憧れはガーリーでキラキラした服装やアクセサリー♪ 自分には似合わないからとヒミツにしてきたけど、その趣味が同じクラスの犬飼くんにバレちゃって…!? イケメン女子高生はじめての恋☆【第1話「オオカミとわんこ」を収録】
  • オオカミの子(1)
    完結
    3.0
    ワケあり剣士と遠慮なし少女のトラベルオブトラブル!! 騙されたと思って読んでいただきたい謎の少女・ウル子ちゃんと無職の剣士・ディンゴのドタバタ愛で系ファンタジー!! 突如、魔王軍が攻め入り、恐怖が支配する世界で剣士・ディンゴは、とある理由から職探し中。そんな折、謎の毒舌少女・ウル子ちゃんに出会う。だが、彼女の歯に衣着せぬ物言いが彼をトラブルに巻き込んでいくのだった‥‥。
  • オオカミの住処(1)
    完結
    3.5
    全3巻594円 (税込)
    10歳の佐々木将真は、両親の死をきっかけに都丸家に引き取られ、従姉妹である高校生のこころと同居生活を始める。それから7年。目を引くような美少年に育った将真だが、こころとの生活を守るためにできるだけ波風を立てないように暮らしていた。しかし、周りは彼を放っておかず、その悪意ある関心は、彼の心の中にも暗い想いを育ててしまう…。
  • オオカミの住処 分冊版(1)
    -
    1~17巻154円 (税込)
    10歳の佐々木将真は、両親の事故死により都丸家に引き取られ、高校生のこころと同居生活を送ることになる。幼くして両親を亡くした将真はみんなの同情を集めるが、こころは、彼がときおり見せる冷めた言動に心をざわつかせる――。藤末さくらが贈るラブサスペンス第一話!
  • 狼の吐息/愛憎一念 藤澤清造 負の小説集
    4.0
    蘇える木枯しの文士“どうで死ぬ身の一踊り”を実践し、自ら破滅へと向かった大正・昭和初期の私小説家。その生涯を賭した、不屈の「負」の結晶。藤澤清造生誕一三〇周年貧苦と怨嗟を戯作精神で彩った作品群から歿後弟子・西村賢太が精選し、校訂を施す。新発見原稿を併せ、不屈を貫いた私小説家の“負”の意地の真髄を照射する。芝公園で狂凍死するまでの、藤澤清造の創作活動は十年に及んだ。貧苦と怨嗟を戯作精神で彩ったその作品群から歿後弟子・西村賢太が十九篇を精選、校訂を施す。不遇作家の意地と矜恃のあわいの諦観を描く「狼の吐息」、内妻への暴力に至る過程が遣る瀬ない「愛憎一念」、新発見原稿「乳首を見る」、関東大震災直後の惨状のルポルタージュ等、不屈を貫いた私小説作家の“負”の真髄を照射する。西村賢太登場時すでにして古めかしいと評され、冷笑視されてもいたその文体だが、当然、小説が日記やレポートの類と違うのは、それが読者に読ませるものでなければならない点にある。その上では何んと云っても文体がモノを言ってくるわけだが、清造の場合、自らの古風、かつ独自の文体をより強固に支えるに戯作者の精神を持ってきた。そこが良くも悪くも、凡百の自然主義作品とは大きく異なるところである。「解説」より
  • 大川周明 ある復古革新主義者の思想
    4.5
    「始末に困る」至誠の人の思想形成と生涯。 荘内中学から五高時代、社会主義による変革を目指した青年はやがて日本精神に目覚めアジア主義の理論家となる。指導的宣伝家として戦犯となった大川周明の評伝。
  • 大上さん、だだ漏れです。(1)
    完結
    4.4
    わたしのアソコ、あばかないでっっ!! 「男子のアレって仕組みどうなってんの?」エロいことに興味しんしんだが、それをひた隠しにしている女子高生・大上さん。こんなのバレたら生きてけない……肩身が狭いながらも平和に過ごしていたはずが、クラスの柳沼(やぎぬま)くんと接したことで、リビドーがモロ出しになってしまう! さわりたいけど、さわれない! 純情な妄想が暴発する思春期エロラブコメ、全力発射!!!
  • おおきくなったら きみはなんになる?
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 保育園アドバイザー歴17年の絵本作家・藤本ともひこさんが、 毎年、卒園式で子どもたちに語りかけてきた言葉が絵本になりました。 おおきくなったら、きみはなんになる? なりたいものは、きっと、いっぱいあって、みんなちがう。 いろんなことをやっているうちに、 すきなものを、みつけることがある。 だれかがむりだって、いうかもしれない。 でも、そんなのかんけいない。 きみがやりたいことは、きみがきめるんだ。 きみがやりたいことを、きみがやるんだ。 卒園・卒業というたいせつな時期の子どもたちへ送る、応援歌(エール)です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • おおきくなったリス
    4.2
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 朝、めがさめたら、体がとてもおおきくなっていたリス。ジャンプをすれば、となりの山までひとっとび。山のむこうに、遊園地をみつけると……。おおきくなったリスの、とくべつないちにち。 講談社絵本新人賞受賞作家による、待望の第2作目! *読み聞かせ 2さいくらいから *ひとり読み 3さいくらいから ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • おおきく振りかぶって 公式コミックガイド
    2.8
    累計発行部数1500万部以上突破! 「アフタヌーン」で大人気連載中の高校野球漫画 『おおきく振りかぶって』初の公式コミックガイドがついに登場! 西浦高校をはじめ、対戦高校主要メンバーの充実のキャラクターガイド や 西浦ナインの日々の出来事を振り替えるエピソードガイド &熱闘スクラップ、 名ゼリフや珍場面特集、そして彼らを支える人たちの魅力にもぐいぐい迫ります。 球児の先輩・上地雄輔さんのインタビューほか、 西浦高校硬式野球部の選手名鑑ほか、原画やイラストを巻頭カラーで特別収録。 さらには、単行本初公開となる原画をカラーとモノクロ合わせて35ページに渡って紹介! ひぐち アサ 埼玉県さいたま市出身。 法政大学文学部を卒業。1998年、ひぐちアーサー名義でアフタヌーン四季賞を受賞し、デビュー。 現在、『アフタヌーン』にて『おおきく振りかぶって』を連載中。 同作品で2006年第10回手塚治虫文化賞・新生賞、2007年第31回講談社漫画賞・一般部門を受賞。
  • 大きな成功をつくる超具体的「88」の習慣
    -
    成功する人は、測定可能な目標設定をおこない、行動が具体的、正しい努力を積み重ねている。その積み重ねが目標達成を決める。目標達成のための簡単な毎日の行動習慣を「目標具体化力がつく」「時間管理力がつく」「仕事力のアップ」「人を動かす」の4分野にまとめ、具体的に解説する。※本作品は2008年4月刊行された『明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法』を文庫収録にあたり改題、改筆したものです。
  • 大きな鳥にさらわれないよう
    4.1
    遠い未来、衰退の危機を認めた人類は、「母」のもと、それぞれの集団どうしを隔離する生活を選ぶ。異なる集団の人間が交雑することにより、新しい遺伝子を持ち、進化する可能性がある人間の誕生に賭け―。かすかな希望を信じる人間の行く末を、さまざまな語りであらわす「新しい神話」。泉鏡花文学賞受賞作はるか先を静かに見通し、慈しみ深く描いた未来の人類史
  • おおきなのっぽの、(1)
    完結
    4.0
    小学四年生の古戸蛍は、総菜店「竹宅亭」の一人娘。平凡な小四女子の蛍ですが、彼女の身長は170センチ! そして日々成長しているのです。おおきなのっぽの小四女子とその周囲の人々の、家庭や学校でのゆかいな生活や成長を四季の移り変わりと共に描く日常系4コマ。
  • おおきな森
    4.0
    1巻3,520円 (税込)
    東北から南米へ 戦前から現代へ 時空の森を貫き その列車は疾る 小説家兼探偵・坂口安吾が、疾走した高級コールガールの行方を追う「第一の森」。 記憶を持たない男・丸消須ガルシャが乗った列車で不可解な殺人事件が起きる「第二の森」。 そして私は小説に導かれ京都、長崎、東北と漂泊し、手記「消滅する海」をしたため続ける。 ミステリ、SF、幻想小説にして世界文学。 前人未踏のギガノベル、ここに誕生!

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