小松英雄の作品一覧
「小松英雄」の「伊勢物語の表現を掘り起こす 《あづまくだり》の起承転結」「いろはうた 日本語史へのいざない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小松英雄」の「伊勢物語の表現を掘り起こす 《あづまくだり》の起承転結」「いろはうた 日本語史へのいざない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
著者は2022年に鬼籍に入られている。この著書はその2年前に刊行された。著者の研究人生の集大成のひとつだ。
著者は、「平安時代における仮名の発達を跡づける作業の延長として『古今和歌集』の和歌に出会い、仮名の巧みな運用による和歌表現」に着目され、この著書で、伊勢物語の読み直しを行われた。
著者が長年研究を積み重ねてこられたこの手法を用いて、これまでの伊勢物語註釈書が深く立ち入ることのなかった細部にまで批判的検討を加え、一語一語、丁寧に読み解かれている。
それは大学の講義を受けているかのような叙述である。
以下、二点、基本姿勢として重視すること。読者である私の理解である。
①伊勢物語の校
Posted by ブクログ
日本語の歴史について、時に専門的に、時に雑学的に、時にライトな感じで、説明し尽くした名著です。
特に副題の「青信号はなぜアオなのか」は秀逸です。
色彩の名称の体系というのは文化圏ごとに違っており、日本には古来より「アオ=blue」では必ずしもない体系が存在したということを見事に論証しています。
青瓢箪、青蛙、青紫蘇、等々。
「青信号」というのは不思議でも不自然でもなんでもない、日本人が昔から受け継いできた色彩の体系の氷山の一角なのです。
たたこの本で気になるのは、著者の「傲慢さ」。
たとえば「青信号はなぜアオなのか」という疑問に対して、日本古来の色彩の体系を知りもしないでこういう議論をするの